●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-11.IV.7:1 ~ T-11.IV.8:4

7. At God's altar Christ waits for the restoration of himself in you. 
  • altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」
  • wait [wéit] for : 「〜を待つ」
  • restoration [rèstəréiʃən] : 「復元、回復、修復」
❖ "At God's altar ~ "「神の祭壇で、キリストはあなたの心の中にキリストが復活することを待ち望んでいる」。あなたの心の中の最も神聖で純粋な部分にホーリー・スピリット(キリスト)が住んでおり、そこに神へ通じる祭壇がある。あなたはその存在に気付いていないが、キリストはあなたと一体になって復活することを祈っている。



God knows his Son as wholly blameless as himself, and he is approached through the appreciation of his Son. 
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として」
  • blameless [bléimlis] : 「罪のない、潔白な」
  • approach [əpróutʃ] : 「〜に近づく、〜に接近する」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜を介して」
  • appreciation [əprìːʃiéiʃən] : 「感謝の気持ち、完全な認識」
❖ "God knows his ~ "「神は、神の子が神同様、完全に無辜であると知っている」。"and he is ~ "「そして神は、神の子の正しい認識を通して近づくことが出来るのだ」。あなたは神から分離し、無意識の根底に罪の意識を抱いている。しかし、それはあなたの思い込みであって、本当はあなたは何の罪も犯していない。あなたは完全に潔白であり、無辜である。そういう正しい認識(appreciation)を持たない限り、神へは近づいて行けない。なぜなら、罪は幻想であり、その幻想を捨て去らない限り、実相世界へは入って行けないからだ。あるいは、実相世界に入ることで、罪という幻想は消滅する。



Christ waits for your acceptance of him as yourself, and of his wholeness as yours. For Christ is the Son of God, Who lives in his Creator and shines with his glory. 
  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、容認」
  • wholeness [hóulnis] : 「全体、全体性」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • glory [glɔ́ːri] : 「栄光、名誉、誇り荘厳」
❖ "Christ waits for ~ "「キリストは、キリストをあなた自身としてあなたが受け入れること、そして、キリストの全体性をあなたのものとして受け入れることを待っている」。"wholeness(全体性)"は完全性、完全無辜性という言葉で置き換えてもいいだろう。あなたは自分がキリスト同様、完全に全体性を保持し、完全で無辜であることを受け入れるべきだ。そのとき、あなた自身もまたキリストと呼ばれる存在となる。この地点で、神の子とキリストが重なって来る。つまり、完全無辜性に気付いたあなたはキリストである、と宣言していい。"For Christ is ~ "「なぜなら、キリストは神の子であり、神の子は創造主の中に生き、栄光に輝いているからだ」。キリストとは真実(実相)に目覚めた神の子であり、幻想に翻弄される他者を苦と痛みから解放する救い主であるからだ。



Christ is the extension of the Love and the loveliness of God, as perfect as his Creator and at peace with him.
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、延長、伸展」
  • loveliness [lʌ́vlinis] : 「愛らしさ、素晴らしさ」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • at peace [píːs] : 「平和に、安らかな気持ちで」
❖ "Christ is the ~ "「キリストは愛の拡張であり、神の愛らしさである」。キリストは神の慈悲の表れだ。"as perfect as ~ "「キリストの創造主同様に完璧であり、神と共に平和のうちにいる」。ここの愛も、憎悪という対極をもたない絶対的な愛であり、神と分かち合われる愛であるから、当然この愛は無限に拡張していく。その姿がキリストである、と言っている。その全体性、完全性はまったく完璧であり、永遠の平和の内に存在する。仏教で言う菩薩のイメージに重なる。



8. Blessed is the Son of God whose radiance is of his Father, and whose glory he wills to share as his Father shares it with him. 
  • bless [blés] : 「祝福する、〜を賛美する」
  • radiance [réidiənsi] : 「輝き、光輝」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • as : 「〜のように、〜のとおりに」
❖ "Blessed is the ~ "「父なる神の光輝を放つ神の子は祝福され、」"and whose glory ~ "「神は、神の子の栄光を分かち合おうと意志している」。"as his Father ~ "「ちょうど、父なる神が、神の栄光を分かち合おうと意図しているように」。ここは、意味を理屈で追うのではなく、朗読してリズムで感じをとらえた方がいいだろう。



There is no condemnation in the Son, for there is no condemnation in the Father. 
  • condemnation [kὰndemnéiʃən] : 「激しい非難、有罪宣告」
❖ "There is no ~ "「神の子には非難されるべきところは何もない」。神の子は完全に無辜であり、罪を宣言されるべきところは何もない。"for there is ~ "「なぜなら、父なる神には非難されるべきところが何もないからだ」。



Sharing the perfect Love of the Father the Son must share what belongs to him, for otherwise he will not know the Father or the Son. 
  • belong to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • otherwise [ʌ́ðərwàiz] : 「さもなければ、そうしないと」
❖ "Sharing the perfect ~ "分詞構文、理由、「父なる神の完璧な愛を分かち合っているので、」"the Son must ~ "「神の子は、神に属するものを分かち合わなくてはならない」。愛のみならず、平和も慈しみも、喜びも、神に属するすべてを分かち合うのである。神の子が継承した神の属性のすべてを分かち合う。"for otherwise he ~ "「なぜなら、さもなければ、神の子は父なる神も神の子も知ることが出来ないだろうから」。神の属性を継承していることを知ることで、自分が神の子であると知ることが出来る。



Peace be unto you who rest in God, and in whom the whole Sonship rests.
  • rest [rést] : 「休む、ある、置かれている」
❖ "Peace be unto ~ "「神の中に休息するあなたに平和が訪れますように」。"and in whom ~ "「そうすれば、あなたの中に、神の子としてふさわしい者たちがすべて休息する」。このあたりも、音読第一で行くべきだろうが、あなたが神の下(もと)で平和になれば、他者もまた平和になるということ。






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