●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-26.IX.4:1 ~ T-26.IX.5:3

4. What is a hundred or a thousand years to Them, or tens of thousands? When They come, time's purpose is fulfilled.
  • hundred [hʌ́ndrəd] : 「100、100個、100人、100歳」
  • thousand [θáuzənd] : 「1000、1000個、1000人」
  • tens of thousands : 「何万もの、幾万もの」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • fulfill [fulfíl] : 「果たす、全うする、叶える、満たす」
❖ "What is a hundred or ~ "「ホーリー・スピリットやキリストにとって、百年や千年、いや何万年も、何であろう」。実相世界は無時間であるから、ホーリー・スピリットやキリストにとって時間は存在しない。"When They come ~ "「ホーリー・スピリットやキリストがやって来れば、時間の目的は達成されるのだ」。ホーリー・スピリットやキリストがあなたの目の前に現れて、あなたを幻想から解放してくれる。そのとき、時間はもはや必要ではなくなり、時間という幻想も消滅する。同胞との隔たりを心の外に投射し、隔たりの象徴として作り出した時間が、実は、幻想を消滅するための道具(目的)に利用出来たのだと、その時気付くだろう。



What never was passes to nothingness when They have come.
  • pass [pǽs] : 「通る、過ぎる、通り過ぎる、やむ、終わる」
  • pass to : 「〜に移動する」
❖ "What never was ~ "「ホーリー・スピリットやキリストがやって来たとき、ありもしなかったものは、無に帰するのだ」。ありもしなかったもの、とは、幻想のこと。幻想が無に帰すとは、幻想が消滅すること。ホーリー・スピリットとキリストが、あなたを幻想から救い、解放してくれるのだ。あなたの目の前から幻想の数々が消滅してしまうのである。



What hatred claimed is given up to love, and freedom lights up every living thing and lifts it into Heaven, where the lights grow ever brighter as each one comes home.
  • hatred [héitrid] : 「強い嫌悪、憎しみ、憎悪、嫌悪」
  • claim [kléim] : 「主張する、断言する、〜を要求する、〜を求める」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • light up : 「明るくする、〜を照らし出す、晴れやかにする」
  • living [líviŋ] : 「生きている、現存する、生命のある」
  • lift [líft] : 「持ち上げる、引き上げる」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • grow [gróu] : 「〜の状態になる、増える、増大する」
  • bright [bráit] : 「輝く、明るい、晴れた、輝かしい、華やかな」
❖ "What hatred claimed ~ "「憎しみが主張していたものは、愛に手渡される」。憎しみが生み出していた攻撃性や排他性は、幻想が消滅したことで、愛に生まれ変わる。"and freedom lights ~ "「自由が、あらゆる生けるものを照らし出し、天の王国へと引き上げていく」。"where the lights grow ~ "「天の王国では、神の子一人一人が故郷に帰ってくる度に、光がますます明るくなっていくのだ」。理屈を追わずに、声に出して読んでみること。



The incomplete is made complete again, and Heaven's joy has been increased because what is its own has been restored to it.
  • incomplete [ìnkəmplíːt] : 「不完全な、不十分な、未完成の」
  • complete [kəmplíːt] : 「完全な、全くの、完結した、完成した」
  • again [əɡéin] : 「再び、もう一度」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「 〜を元の状態に戻す、元に戻す、回復させる」
❖ "The incomplete is ~ "「不完全なものは、再び完全にされる」。神の子は、分離分裂して不完全な姿になっていたのだが、天の王国へ回帰することで、再び統一され、完全な姿に戻るのだ。"and Heaven's joy ~ "「天の王国の喜びは、どんどん大きくなっていく」。"because what is its ~ "「なぜなら、天の王国自体のものであったものが、天の王国に戻されたからだ」。神の子は、もともと、天の王国のものであった。天の王国が、神の子の故郷なのである。その故郷である天の王国に、神の子が長い旅から帰還したので、天の王国は喜びで沸き返るのである。



The bloodied earth is cleansed, and the insane have shed their garments of insanity to join Them on the ground whereon you stand.
  • bloodied [blʌ́did] : 「血まみれになった」
  • earth [ə́ːrθ] : 「地球、地上、全世界」
  • cleanse [klénz] : 「清める、浄化する」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • shed [ʃéd] : 「脱ぐ、捨てる、取り除く」
  • garment [ɡάːrmənt] : 「衣類、衣服、衣料品、服飾」
  • insanity [insǽnəti] : 「狂気、精神病、精神異常」
  • join [dʒɔ́in] : 「〜に加わる、〜に加入する、〜と一緒になる」
  • ground [gráund] : 「地面、地べた、地盤、土地」
  • whereon [hweərɑ́n] : 「〈古〉その上に〜するところの」
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
❖ "The bloodied earth ~ "「血まみれの地上は清められ、」"and the insane have ~ "「狂った者は、あなたが寄って立つ大地で、ホーリー・スピリットやキリストと一緒になるために、狂気のガウンを脱ぎ捨てるのだ」。ここも朗読すべき箇所。



5. Heaven is grateful for this gift of what has been withheld so long. For They have come to gather in Their Own.
  • grateful [gréitfl] : 「感謝する、感謝している」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • withheld [wiðhéld] 「withhold の過去形、過去分詞形」
  • withhold [wiðhóuld] : 「与えないでおく、〜を抑える、差し控える」
  • gather [ɡǽðər] : 「集める、拾い集める、かき集める、収穫する」
  • gather in : 「寄せ集める、収穫する」
❖ "Heaven is grateful for ~ "「天の王国は、あまりにも長い間与えられなかった、この贈り物に感謝するのである」。神の子は、あまりにも長い間、故郷の天の王国を留守にしていたが、今、神の子が天の王国に帰還して、天の王国は神の子の贈り物(帰郷)に感謝するのだ。"For They have come ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットとキリストは、彼ら自身のものを集めるために、(この地上に)やって来たのだから」。"to gather in Their Own"「彼ら自身のものを集めるために」とは、ホーリー・スピリットやキリスト自身と同じに、神が創造した神の子を再び統一させるために、といこと。この幻想世界でバラバラに分裂した神の子を集めて、天の王国に回帰させ、そこで再統一させることが、ホーリー・スピリットやキリストの目的である。



What has been locked is opened; what was held apart from light is given up, that light may shine on it and leave no space nor distance lingering between the light of Heaven and the world.
  • lock [lɑ́k] : 「〜に錠を掛ける、〜を閉じ込める」
  • held [héld] : 「hold の過去形」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • apart from : 「〜から離れて」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • give up : 「放棄する、断念する、諦める」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
  • space [spéis] : 「空間、スペース、場所」
  • distance [dístəns] : 「間隔、隔たり、すき間」
  • linger [líŋɡər] : 「残存する、後に残る、いつまでも残る」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
❖ "What has been ~ "「鍵を掛けられていたものが、開けられたのだ」。"what was held ~ "「光から遠ざけられていたものが、放棄されたのだ」。この幻想世界は、いわば闇の中の牢獄であった。その牢獄の鍵が解かれて、牢獄は解放され、闇の世界に光が注ぎ込まれたのだ。幻想は放棄された。"that light may shine ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「その結果、光はその中に射し込んで輝き、」"and leave no space ~ "「天の王国の光と幻想世界の間に残っていた空間や隔たりが取り除かれたのだ」。天の王国の光が、直接、この幻想世界に降り注ぐのである。幻想という黒雲が払拭されたからだ。雲が晴れ、太陽の光が地上にもたらされたのだ。草木は、再び命を取り戻すのである。
 
 
 


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