●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-30.I.8:1 ~ T-30.I.9:4

8. (4) If you are so unwilling to receive you cannot even let your question go, you can begin to change your mind with this:

At least I can decide I do not like what I feel now.

  • be unwilling [ʌnwíliŋ] to : 「することに気が進まない、〜することを嫌がる」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑」
  • begin [bigín] : 「〜を始める、〜に取り掛かる、着手する」
  • change [tʃéindʒ] : 「を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • at least : 「少なくとも、最少に見ても」
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • feel [fíːl] : 「感じがする、感じる」
❖ "If you are so ~ "「もしあなたが、受け取る気持ちになれなく、あなたの問いかけを追い出すことさえ出来なかったら、」もしあなたが、自分で決定することを止めてホーリー・スピリットから答えを受け取る気持ちになれず、まだ、自分で問いを発して、頭脳的な理性判断に依存していたいと思っているなら、"you can begin to ~ "「次のように唱えることで、あなたは、あなたの心を変え始めることが出来る」。"At least I can decide ~ "「少なくとも、今私が感じていることを、私は好きではないと決定することが出来る」。頭脳的な理性判断が、それは正しいと示していても、自分の感性はそれを受け入れてはいない、と自分に言い聞かせるのである。たとえ自己判断がたとえ正しくても、自分の感性はそれを好いてはいないし、このままでいいとは思わない、と宣言するわけだ。




This much is obvious, and paves the way for the next easy step.
  • obvious [άbviəs] : 「明らかな、明白な、分かりきった」
  • pave [péiv] : 「〜を舗装する、覆う、〜に敷き詰める」
  • pave the way for : 「〜のために道を開く、〜の地固めをする、〜の下地を作る」
  • next [nékst] : 「次の、翌〜、隣の」
  • easy [íːzi] : 「やさしい、容易な、簡単な、分かりやすい」
  • step [stép] : 「階段、段、階、段差」
❖ "This much is ~ "「これが十分明らかになれば、次の容易なステップへの道は開かれる」。今ある状況を好まないという気持ちが明白になれば、次の段階に容易に進むことが出来る。



5. Having decided that you do not like the way you feel, what could be easier than to continue with:

And so I hope I have been wrong.

  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • like [láik] : 「〜を気に入る、〜を好む」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
  • continue [kəntínjuː] : 「〜を続ける、継続する」
  • continue with : 「〜を続ける、〜を推進する、〜にこだわり続ける」
  • hope [hóup] : 「願う、希望する、期待する、望む」
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
❖ "Having decided that ~ "「あなたが、あなたの感じ方が好きではないと決定したなら、」心安らかに一日を過ごしたいと思っていたのに、不安や苦痛や恐れを感じてしまうことがある。そんな感じを嫌い、そこから抜け出したいのなら、"what could be easier ~ "「次の言葉を唱え続けるよりも簡単なことがあるだろうか」。"And so I hope ~ "「そこで、私は、私が間違っていたのだと望みたい」。自分の方法論、自分の心構え、自分の理性的判断が間違っていたのだと思いたい。つまり、ホーリー・スピリットに決定や判断を委ねる代わりに、自分で決定し自分で判断して一日を過ごそうとしたことが誤りだったのだと認めたい、ということ。



This works against the sense of opposition, and reminds you that help is not being thrust upon you but is something that you want and that you need, because you do not like the way you feel.
  • work against : 「〜に不利に働く、〜に反する働きをする、〜に支障となる」
  • sense [séns] : 「感覚、感覚能力、良識、分別、道理」
  • opposition [ὰpəzíʃən] : 「反対、敵対、対戦相手、敵」
  • remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
  • thrust [θrʌ́st] : 「猛攻、猛襲、襲撃、突撃、攻勢」
❖ "This works against ~ "「これは、反対したいと思う気持ちを抑える働きがあり、」この言葉は、ホーリー・スピリットに決定判断を委ねるということに反対したい気持ちを抑える働きがあり、"and reminds you that ~ "「あなたにthat以下を思い起こさせてくれる」。"that help is not ~ "「助けがあなたに無理や押し付けられるのではなく、」ホーリー・スピリットに決断や決定を委ねることは、ホーリー・スピリットの助けがあなたに強制的に科せられるということではなく、"but is something that ~ "「それは、あなたが欲し、あなたが必要とするものなのだ」ということを思い出させてくれる。"because you do not ~ "「なぜなら、あなたはあなたの感じ方を好んでいないからだ」。不安や苦痛や恐れを感じてしまうことから逃れるためには、ホーリー・スピリットの助けは必要であり、あなたが望まねばならないものだ。



This tiny opening will be enough to let you go ahead with just a few more steps you need to let yourself be helped.
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • opening [óupniŋ] : 「開始、始め、手始め」
  • enough [inʌ́f] to : 「〜するのに十分な、〜するに足りるほど」
  • go ahead with : 「進める、推進する、強行する」
❖ "This tiny opening will ~ "「この小さな手始めは、あなた自身が助けられるようにするために、あなたが必要とするステップを、もう少し先に進ませるために十分であろう」。不安や苦痛や恐れを感じてしまうのは、自分が誤っていたに違いないからだと認識するという小さな手始めは、ホーリー・スピリットに決定決断を委ねて自分自身を悪感情から助け出すためには、今のところ、十分であろう。自分の誤りを認めるというステップは、救いのための小さなステップであるが、必要なことなのだ。これを通して、あなたの自由意思が、ホーリー・スピリットの助けを選択することになるのである。
 
 
 


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