●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-31.IV.10:1 ~ T-31.IV.11:7


10. He has not left His Thoughts! He could no more depart from them than they could keep Him out. 

  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「放置する、〜を残す、置きっぱなしにする」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思考、思索、考え、見解」
  • no more A than B : 「AでないのはBでないのと同じ」
  • depart [dipάːrt] from : 「〜から離れる」
  • keep out : 「締め出す、入らせない」

❖ "He has not left ~ "「神は、その思いを置き去りになどしなかった」。ここの「神の思い」とは、神の子に対する神の「愛」だと解釈していい。神はあなたへの愛を放棄することはなかったのだ。"He could no more ~ "「思いが神を締め出したり出来ないように、神もまた、思いから離れることは出来ないのだ」。神は愛と一体であり、愛が神を締め出したり出来ないように、神もまた愛を放棄することなど出来ない。神は、あらゆる真実の想念の総体であり、愛そのものだからである。



In unity with Him do they abide, and in Their Oneness Both are kept complete. 

  • in unity [júːnəti] with : 「〜と仲良く」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、唯一性、同一性、同じであること」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • kept [képt] : 「keepの過去・過去分詞形」
  • keep [kíːp] : 〜の状態にしておく、〜の状態を保つ] 
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、全部の、完結した」

❖ "In unity with ~ "「思いは、神と共に仲良く暮らす」。愛は神と共に喜びの内に存在する。"and in Their Oneness ~ "「神と思いの一体性の中にこそ、完全性が保たれるのだ」。愛のない神も、神のない愛も存在出来ない。神と愛は一体であり、その一体性の中に神の完成がある。その神の愛は神の子へ向けられているのであり、言い換えれば、神と神の子の一体性の中にこそ、神の完成はある。神と神の子とホーリー・スピリットの三位(さんみ)の一体が、神の完成なのだ。神の完成は、したがって、神の子の完成でもあり、あなたは神と一体になることで自己完成する。それこそが、あなたの最終目的である。



There is no road that leads away from Him. A journey from yourself does not exist. 

  • road [róud] : 「道、主要道路、道路」
  • lead [líːd] : 「連れて行く、案内する」
  • away from : 「〜から離れて」
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、旅行」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する、存続する」

❖ "There is no road ~ "「神から遠ざかる道など存在しない」。存在するように見えたなら、その道は幻想である。真実の道は神に通ずる道なのだ。本当の道は、神と神の子の一体性への道であるから、神への道は、言い換えれば、神の子自身への道である。したがって、"A journey from ~ "「あなた自身から遠ざかる道もまた、存在しない」。神を求める道はあなた自身を求める道であり、あなた自身を探す道は、神を見出す道なのだ。



How foolish and insane it is to think that there could be a road with such an aim! Where could it go? 

  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない、滑稽な、ばかげた」
  • insane [inséin] : 「常軌を逸した、正気とは思えない、ばかげた、愚かな」
  • aim [éim] : 「目標、目的」

❖ "How foolish and insane ~ "「神やあなた自身から遠ざかる目的を持っている道が存在可能であるように思うことは、なんと愚かで馬鹿げたことか」。"Where could ~ "「そんな道は、いったいどこに行き着くのだろうか」。幻想の道が実相的な真実に繋がる道理はない。どこにも行き着けない道が、この世の幻想の道なのだ。



And how could you be made to travel on it, walking there without your own reality at one with you?

  • travel [trǽvəl] : 「旅する、旅行する」
  • reality [riǽləti] : 「現実性、現実のこと、実在」
  • at one with : 「〜と一体になって」

❖ "And how could you ~ "「そんな目的をもって、どうやって、あなたに旅をさせられ得ようか」。つまり、この幻想世界で神やあなた自身から遠ざかる目的をもつような旅などしていても、あなたは真実の旅をしているとは言えない。"walking there ~ "「それは、あなたの実在性と一体になることなく歩き回っているに過ぎないのだ」。"your own reality"「あなた自身の実在性」とは、あなた自身の本当の姿、あなたの実存、あなたの実相、神の子としての真実の存在、等々のこと。この幻想世界にあって、あなたが、自分自身の本当の姿、神の子である自分自身に気付かずに生きているなら、あなたは本当の旅をしているとは言えない。闇の世を彷徨(さまよ)っているに過ぎないのだ。



11. Forgive yourself your madness, and forget all senseless journeys and all goal-less aims. 

  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、熱狂、熱中」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • goal-less : 「目標のない」

❖ "Forgive yourself ~ "「あなた自身の狂気を赦し、意味のない旅のすべて、行き着く先のない無目的性のすべてを忘れなさい」。真実に近づくことなく、闇の世を彷徨い続けることは、幻想であり夢の中の出来事なのだと見抜いて受け入れ、赦してしまいなさい。幻想の旅を本物だと勘違いしているあなたの愚かな狂気もまた幻想なのだと見抜いて受け入れ、赦してしまいなさい。あなたは生きていると主張するが、夢を見ているだけなのだ。その無目的な夢のすべてを赦しなさい。幻想と見抜いて赦し、幻想を消滅させなさい。



They have no meaning. You can not escape from what you are. For God is merciful, and did not let His Son abandon Him. 

  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する」
  • merciful [mə́ːrsifəl] : 「慈悲深い、情け深い、情けのある、寛大な」
  • abandon [əbǽndən] : 「捨てる、遺棄する、見捨てる、捨て去る」

❖ "They have ~ "「無目的な旅は、意味がないのだ」。"You can not escape ~ "「あなたは、本当のあなた自身から逃れることは出来ない」。夢を見ているあなたではあるが、神の子としての本当のあなた自身から遠ざかることは不可能だ。"For God is merciful ~ "「なぜなら、神は慈悲深く、神の子に自分自身を捨てようなことはさせないからだ」。神は、あなたから神の子の資格を剥奪するようなことはしない。どんなあなたであっても、あなたは、神に愛される神の子であり、神はあなたを見捨てることはない。神の慈悲とは、永遠不変に神の子を愛するその愛のことである。



For what He is be thankful, for in that is your escape from madness and from death. 

  • thankful [θǽŋkfəl] : 「感謝している、ありがたく思う」
  • escape : 「逃亡、脱出、避難、逃避、回避」
  • death [déθ] : 「死、死亡、破滅、消滅」

❖ "For what He is ~ "「なぜなら、本当の神の姿こそ、感謝すべきものであり、」神の子を永遠に愛す神の慈悲こそ感謝すべきことであり、"for in that is your ~ "「その神の姿の中でこそ、あなたは狂気と死から逃れられるのだから」。神の子を永遠に愛す神の慈悲を知るとき、あなたは狂気と死という幻想から逃れられるのだ。覚醒出来るのである。そのとき、神への不変の感謝が生まれる。



Nowhere but where He is can you be found. There is no path that does not lead to Him.

  • nowhere [nóuhwὲər] : 「どこにも〜ない」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • find [fáind] : 「見つける、探し出す、発見する、見いだす」
  • path [pǽθ] : 「小道、細道、道筋、方向、生き方」

❖ "Nowhere but where ~ "「神が存在するところ以外に、あなたは自分自身を見つけることは出来ない」。神とあなたは一体なのだ。神のいない場所にあなたはいない。"There is no path ~ "「神へ通じることのない道など存在しない」。実相的な真実の道はすべて神へ通じる。あなたが本当の自分を探したいのであれば、その道は必ず神へ通じる道なのだ。あなたはその道を歩むベきであって、闇の世を彷徨う狂気を打ち切りにしなくてはならない。この世の成功への道に色目を使うようではいけないのだ。
 
 
 


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