●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-22.II.6:1 ~ T-22.II.7:8

6. This is a crucial period in this course, for here the separation of you and the ego must be made complete.

  • crucial [krúːʃəl] : 「重大な、決定的な、重大な決定をする」
  • period [píəriəd] : 「期間、時期、ピリオド、終わり」
  • course [kɔ́ːrs] : 「課程、講座、科目、単位、コース」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • make [SVOC] : 「~の状態を作り出す、~にする」
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、完結した、完成した」
❖ "This is a crucial ~ "「今は、このコース(ACIM)における重要な時期である」。"for here the separation ~ "「なぜなら、ここで、あなたとエゴの分離が成就されなくてならないからだ」。いよいよ、あなたは、エゴと手を切る大切な時期にさしかかった。



For if you have the means to let the Holy Spirit's purpose be accomplished, they can be used.
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、成就する、達成する、遂げる」
  • use [júːz] : 「使う、利用する、生かす」
❖ "For if you have ~ "「なぜなら、もしあなたが、ホーリー・スピリットの目的を完成させる手段を持っているなら、」"they can be ~ "「その手段が使われる時だからだ」。ホーリー・スピリットの目的とは、神の子を幻想世界から実相世界に目覚めさせ、天の王国に回帰させること。その手段をあなたがもっているとは、あなたの意思次第で、あなたの特別な関係性を神聖なものに質転換出来る、という意味合い。つまり本意は、今こそ、ホーリー・スピリットの目的をあなたの意思で選択し、ホーリー・スピリットの導きに従い、幻想世界とエゴを捨てて、実相世界に目覚めなさい、ということ。



And through their use will you gain faith in them. Yet to the ego this must be impossible, and no one undertakes to do what holds no hope of ever being done.
  • through [θruː] : 「~を通じて、~の手を経て、手を通して」
  • use [júːs] : 「使うこと、利用、使用、役立つこと、効用」
  • gain [géin] : 「得る、獲得する」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • undertake [ʌ̀ndə(r)téik] : 「引き受ける、請け負う、負う、企てる、始める」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • hope [hóup] : 「希望、望み、見込み、期待」
❖ "And through their ~ "「それらを使うことで、」あなたが持っている手段を使うことで、つまり、 あなたの関係性を神聖な関係性に質転換させることで、"will you gain ~ "「あなたは、それらを信じる気持ちを得るであろう」。あなたは神聖な関係性を信じることが出来るようになるのだ。もちろん、ホーリー・スピリットの目的も、完全に信頼に足るものと信じることになるのである。"Yet to the ego ~ "「しかし、エゴにとっては、こんなことは不可能なのだ」。"and no one undertakes ~ "「そして誰も、成し遂げられる望みのないものを引き受けたりしないのだ」。エゴと手を結んでいるうちは、あなたは、ホーリー・スピリットの目的を達成することなど不可能だと思うだろうし、達成出来ないとわかっていることを引き受けたりすることもない。だからこそ、今、あなたはホーリー・スピリットの目的を達成するために、エゴと手を切らなくてはならないのだ。



You know what your Creator wills is possible, but what you made believes it is not so.
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • will [wíl] : 「~を望む、意図する、命ずる、決意する」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "You know what your ~ "「あなたは、創造主である神が意思したことは、可能なのだと知っている」。"but what you made ~ "「しかし、あなたが作った者は、そうだとは信じていない」。"what you made"「あなたが作った者」とは、エゴのことである。神の子が神から分離した後、神の子は自己を解離し、エゴという別人格を作り出し、心の外へ幻想世界を投射して、その幻想の中でエゴとして生きている、つまり深い夢を見ているのである。そのエゴは、神の意思したことなど実現は不可能だと、あなたにうそぶくのである。



Now must you choose between yourself and an illusion of yourself. Not both, but one.
  • choose [tʃúːz] : 「~を選ぶ、~を選択する」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
❖ "Now must you ~ "「今や、あなたは、あなた自身とあなた自身の幻想との間で選択しなくてはならない」。"Not both ~ "「両方を選ぶことは出来ない、一方のみである」。この選択は、つまりは、エゴをとるかホーリー・スピリットをとるかの選択である。"yourself"「あなた自身」とは、あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分に住んでいる正気さ、つまりホーリー・スピリット自身のことである。"illusion of yourself"「あなた自身の幻想」とは、言うまでもなく、あなた作り出したエゴのことである。



There is no point in trying to avoid this one decision. It must be made.
  • point [pɔ́int] : 「効果、意味、意義」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • avoid [əvɔ́id] : 「避ける、回避する、逃れる、敬遠する」
  • decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
❖ "There is no point in ~ "「この一つの決断を避けようと努めても意味はない」。エゴを選ぶかホーリー・スピリットを選ぶか、その決断は避けて通れない。"It must be ~ "「その決断は下されなくてはならないのだ」。ACIMには珍しく、非常に強い言葉で断言されている。それほど、力を込めて、あなたに決断を迫っているのだ。しかも、決断の時は今だ、と言っている。さて、あなたは躊躇するだろうか?


Faith and belief can fall to either side, but reason tells you misery lies only on one side and joy upon the other.
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • fall [fɔ́ːl] : 「落ちる、落下する」
  • either [íːðər] : 「どちらか一方の」
  • side [sáid] : 「側面、辺、側、面」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • tell [tél] : 「~に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、残りの、もう一方の」
❖ "Faith and belief can ~ "「信頼と信念は、どちらか一方の側に落ち着くのだ」。エゴを信じるか、ホーリー・スピリットを信じるか、どちらかに落ち着く。"but reason tells ~ "「しかし、正気さはあなたに、惨めさは一方の側に、喜びは他方の側にあると、告げている」。どちらがどっちか、言うまでもあるまい。



7. Forsake not now your brother. For you who are the same will not decide alone nor differently.
  • forsake [fərséik] : 「~を見捨てる、~を見放す 、断念する、あきらめる」
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
  • differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
❖ "Forsake not now ~ "「今このとき、あなたの同胞を見捨ててはいけない」。重大な決断の時に、同胞の存在を忘れてはいけない。"For you who are ~ "「なぜなら、その同胞と同一であるあなたは、単独で、あるいは同胞と異なって、決断することは出来ないからだ」。あなたと同胞は自他一如であり、神の子として単一の存在である。あなたの決断は、そのまま、同胞の決断となる。だから、つまり、あなたは決断に際して、あなた個人のことだけを考えるのではなく、あたかも、神の子全体の代表者であるかのように考えて、決断を下さなくてはならなにのだ。安易な気持ちではいけない。覚悟が必要なのである。



Either you give each other life or death; either you are each other's savior or his judge, offering him sanctuary or condemnation.
  • either [íːðər] : 「どちらの~でも、どちらの~も」
  • each other : 「お互いに」
  • life [láif] : 「命、人命、生命、寿命」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「審査員、審判、判定者」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • sanctuary [sǽŋktʃuèri] : 「聖域、神聖な場所、逃げ込み場所、避難所」
  • condemnation [kὰndemnéiʃən] : 「激しい非難、糾弾、有罪宣告」
❖ "Either you give ~ "「あなたと同胞はどちらも、互いに、命も与えられるし、死も与えられるのだ」。"either you are ~ "「あなたと同胞はどちらも、互いに、救い主にもなれるし、罪の断罪者にもなれる」。"offering him sanctuary ~ "「避難所を与えることも、有罪の宣告を与えることも出来るのだ」。



This course will be believed entirely or not at all. For it is wholly true or wholly false, and cannot be but partially believed.
  • course [kɔ́ːrs] : 「課程、講座、科目、単位、コース」
  • entirely [intáiərli] : 「全く、完全に、全体に、ひたすら」
  • not at all : 「少しも~でない」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の、実際どおりの」
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、うその、虚偽の」
  • partially [pάːrʃəli] : 「部分的に、一部分は、不十分に」
❖ "This course will be ~ "「このコース(ACIM)は、全的に信じられるか、まったく信じられないか、そのどちらかであろう」。"For it is wholly ~ "「なぜなら、このコースは、全部が真実か、全部が嘘かのどちらかであるからだ」。"and cannot be ~ "「したがって、部分的に信じるなどということは不可能なのだ」。ACIMを完全に信じて導かれるか、完全に疑って手を引くか、これまた、あなたの決断を迫っているのだ。非常に語気の強い表現をしていることに気付くであろう。イエスの気迫が感じられる。



And you will either escape from misery entirely or not at all.
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
❖ "And you will either ~ "「それによって、あなたは惨めさから逃れることも出来るだろうし、まったく逃れられないかもしれない」。エゴを選択すれば惨めさから逃れることは完全に不可能だ。ホーリー・スピリットを選択すれば、完璧に惨めさから逃れることが出来る。『100か、あるいは0か』の世界なのだ。中間地点はない。



Reason will tell you that there is no middle ground where you can pause uncertainly, waiting to choose between the joy of Heaven and the misery of hell.
  • middle [mídl] : 「真ん中の、中央の、中程度の、中間の」
  • ground [gráund] : 「立場、立脚点、見地、見方、地面、地盤、土地」
  • middle ground : 「妥協点、中道、中景」
  • pause [pɔ́ːz] : 「中止する、ためらう、休止する、ちょっと止まる、一息つく」
  • uncertainly [ʌnsə́ː(r)tnli] : 「不確実に、ためらって、躊躇して」
  • wait [wéit] : 「~を待つ、~を遅らせる、延期する」
  • choose [tʃúːz] : 「~を選ぶ、~を選択する」
  • hell [hél] : 「地獄、ひどい体験、修羅場、生き地獄」
❖ "Reason will ~ "「正気さは、あなたにthat以下を告げるだろう」。"that there is no middle ~ "「あなたには、〜しながら躊躇してしばらく立ち止まる中間地点はない、」と正気さは告げる。"waiting to choose ~ "「天の王国の喜びか、地獄の悲惨さか、その選択をためらって、」躊躇してしばらく立ち止まる中間地点はない、と正気さは告げる。つまり、どっちを選択したらいいか、答えは決まっているのだ。心に決めていながら、それに飛び込む覚悟を決めかねているあなたに、どうやらイエスは苛立ちを感じているのかもしれない。語気を強めているイエスも珍しい。それほど大切なことなのだと、あなたにわかってもらいたいのだろう。



Until you choose Heaven, you are in hell and misery.
  • until [ʌntíl] : 「~する時まで、~まで 」
❖ "Until you choose ~ "「あなたが天の王国を選択するまで、」"you are in hell ~ "「あなたは、地獄の、惨めさの中にいるのだ」。これまた、脅しに近いくらい、強い表現であなたに、天の王国の選択を迫っている。これほど情熱を込めてあなたの選択を促すイエスに、あなたはどんな答えをもって答えるのだろうか。
 
 
 

T-22.II.4:1 ~ T-22.II.5:7

4. Reason will tell you that the only way to escape from misery is to recognize it and go the other way.

  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する、逃れる」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、もう一方の、向こうの」
❖ "Reason will tell you that ~ "「正気さは、あなたにthat以下を告げるだろう」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分、その正しい心は、that以下を教えてくれる。"that the only way ~ "「惨めさから逃れる唯一の方法は、惨めさを(ちゃんと)認識し、逆方向へ歩き出すことだと、」告げるだろう。悲惨さは、自らが幻想に拘泥した結果であると認識し、つまり、悲惨さは幻想であると許して受け流し、逆方向へ、実相方向へと自分の視線を向け、歩き出すのである。それが、惨めさから逃れる唯一の方法であると、あなたの正気さは教えてくれる。



Truth is the same and misery the same, but they are different from each other in every way, in every instance and without exception.
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • different from : 「〜と異なる、〜と違う」
  • each other : 「お互い」
  • in every way : 「すべての点において、どの方面でも」
  • instance [ínstəns] : 「場合、事実、例、事例」
  • without [without] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、除外」
  • without exception : 「例外なく、残らず」
❖ "Truth is the same ~ "「真実は(みな)同じであり、惨めさも(みな)同じである」。"but they are different ~ "「しかし、真実と惨めさの二つは、あらゆる点で、互いに異なっている」。"in every instance and ~ "「どの瞬間においても、例外なく、異なっているのだ」。真実は実相世界の実在、惨めさは幻想世界の錯覚である。存在の基盤から存在の形態、存在の方向性、すべてが異なっている。 接触している部分はまったくない。



To believe that one exception can exist is to confuse what is the same with what is different.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する、存続する」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる、困惑させる」
❖ "To believe that ~ "「一つの例外でも、それが存在出来ると信じることは、」"to confuse what ~ "「同一なるものと異質なるものを混同してしまうことになる」。真実の中に、一つでも例外を認めて虚偽を混入させてしまえば、真実という存在の完璧性は瓦解する。惨めさの幻想性に一つでも例外を認めてはならない。たった一つの惨めさを、例外として、つまり、真実と認めてしまえば、惨めさ全体が現実化し、真実を崩壊させてしまうのだ。



One illusion cherished and defended against the truth makes all truth meaningless, and all illusions real. Such is the power of belief. It cannot compromise.
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、大切にする」
  • defend [difénd] : 「〜を守る、防衛する、〜を擁護する」
  • against [əgénst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、反抗して」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、実質的な」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • compromise [kɑ́mprəmàiz] : 「譲歩、妥協、歩み寄り、和解、示談」
❖ "One illusion cherished ~ "「真実に対抗して守られ、大切にされている、たった一つの幻想でさえ、真実全体を意味のないものにしてしまうのだ」。"and all illusions ~ "「その結果、幻想すべてが現実化する」。思いは実現するのだ。信じる心は、現実を作り出す。たとえそれが幻想を信じるものであっても、信じる心は現象化する。"Such is the power ~ "「信じるパワーとは、そういうものなのだ」。



And faith in innocence is faith in sin, if the belief excludes one living thing and holds it out, apart from its forgiveness.
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔、純真」
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を排除する、締め出す、〜を除く、除外する、抜かす」
  • living thing : 「生物」
  • hold out : 「差し出す、提供する、提出する」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ ここは後半部分から訳す、"if the belief excludes ~ "「もし、信じる心が、一つの生けるものを除外して、許すことなく、差し出すなら、」"And faith in innocence ~ "「無辜(むこ)を信じる気持ちは、罪を信じる気持ちそのものとなる」。非常に難解である。今、あなたは、神の子の無辜(むこ)を信じているとしよう。そう信じているなら、例外なく、すべての神の子の無辜を信じていなければならない。もちろん、自分も含め、すべての同胞の無辜性を信じていなければ意味がないのだ。なぜなら、もしあなたが、たった一人の例外を認めて(excludes one living thing)、その生ける他者は罪があると断罪し、その罪は幻想であると赦して受け流すことなく(apart from its forgiveness)、例外者リストの中に差し出すなら(holds it out)、例外を認めたことで、あなたの無辜(むこ)性を信じる心の全体が瓦解してしまうからだ。かくして、無辜を信じていたあなたの心は、罪を信じる気持ちに転落してしまうのである(faith in innocence is faith in sin)。



5. Both reason and the ego will tell you this, but what they make of it is not the same.
  • both [bóuθ] A and B : 「AもBも、ABいずれも」
  • make of : 「〜から生み出す、〜から作る」
❖ "Both reason and ~ "「正気さもエゴも、両者共に、このことをあなたに告げるであろう」。正気さもエゴも、例外を認めることは、信念体系のすべてを瓦解させる、と告げている。"but what they make ~ "意訳する、「しかし、例外を認めないことで何を構築したいのか、その意図の内容は、まったく異なっている」。正気さは、例外を認めないことで実相的真実を守ろうとし、エゴは、例外を認めないことで幻想を死守するのである。意図する方向は、完全に異なる。



The ego will assure you now that it is impossible for you to see no guilt in anyone.
  • assure [əʃúər] : 「保証する、断言する、〜を確実にする、確保する、請け合う」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
❖ "The ego will assure ~ "「今、エゴはあなたに、that以下を確信させるだろう」。"that it is impossible ~ "ここは"it ~ to ~ "の構文、「あなたにとって、他者の中に罪を見ないことなど不可能だ」と確信させる。エゴはあなたに、すべての神の子が、例外なく無辜(むこ)であることなど不可能だ、と告げるのだ。統計学的に言って、製品には必然的にばらつきが生じ、不良品は必ず発生する、とエゴは言うのだ。



And if this seeing is the only means by which escape from guilt can be attained, then the belief in sin must be eternal.
  • seeing [síːiŋ] : 「見ること、視覚、視力」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • escape from : 「〜から逃れる、〜から逃避する」
  • attain [ətéin] : 「手に入れる、獲得する、達成する、実現する、成就する」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "And if this seeing is ~ "「もし、この見解が、罪の意識から逃れることを実現に出来る唯一の方法であるなら、」つまり、他者に罪を探し、罪ある者を断罪して排除することが、罪を逃れるための唯一の方法であるなら、"then the belief in sin ~ "「罪の存在を信じることは、永遠なるものだと言わざるを得ない」。罪が幻想などではなく実在であるなら、罪は実相世界の存在ということになり、永遠不変の真実ということになってしまう。そんなバカな話しがあろうか。



Yet reason looks on this another way, for reason sees the source of an idea as what will make it either true or false. This must be so, if the idea is like its source.
  • look on : 「〜を見る」
  • another way : 「別の方法」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起点、原因」
  • idea [aidíːə] : 「考え、着想、見解、意見、意図、狙い」
  • either [íːðər] : 「〜も〜しない」
  • either A or B : 「AかそれともB」
  • false [fɔ́ːls] : 「うその、虚偽の、正しくない、誤った」
❖ "Yet reason looks on ~ "「しかし、正気さはこれを、まったく異なる見方で見る」。"for reason sees ~ "「なぜなら、正気さは、思考の源こそが、思考を真実にも誤りにもするものと見るからである」。思考が正しいか誤りかを決定するのは、その思考自体ではなく、思考の寄って立つ源である。"This must be so ~ "「もし、思考がその源と似ているなら、この見解はそうであるに違いない」。何を言いたいのかというと、他者に罪を認めるということは、幻想の実在を信じる心にその源がある。幻想の実在は誤りだから、罪を他者に認めることも誤りなのだ。罪は存在しないという見解は、実相世界の実在を信じる心に源がある。実相世界の実在は真実なので、罪は存在しないという見解は正しいのだ。



Therefore, says reason, if escape from guilt was given to the Holy Spirit as his purpose, and by one to whom nothing he wills can be impossible, the means for its attainment are more than possible. They must be there, and you must have them.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
  • impossible [pə́ːrpəs] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • attainment [ətéinmənt] : 「獲得、到達、実現」
  • more than : 「〜を超える、〜より多い、〜を上回る、〜より大きい」
❖ "Therefore ~ "「したがって、正気さは次のように言う」。"if escape from guilt ~ "「もし、罪の意識から逃れることが、ホーリー・スピリットにその目的として与えられたのなら、」つまり、ホーリー・スピリットの神聖な目的の一つが、神の子の、罪の意識からの脱出であるなら、"and by one to whom ~ "「そして、意思したことは何ものも不可能ではないという唯一者によって与えられたのなら、」つまり、それが、不可能の文字を持たない神によって意思されたことであるなら、"the means for its attainment ~ "「目的を達成するための方法は、可能どころの話しではない」。可能性がある、などというレベルの話ではない。"They must be ~ "「その方法は、現にそこにあり、あなたはその方法をもっているはずなのだ」。つまり、罪は幻想であり、幻想であると認めて罪を赦し、受け流し、罪を消滅させるという方法である。赦しという手段を通した方法である。赦すことで実相に目覚めるという方法である。あなたは今、現実に、その方法を手中に収めているのだ。
 
 
 

T-22.II.2:1 ~ T-22.II.3:10

2. Truth is the opposite of illusions because it offers joy. What else but joy could be the opposite of misery?

  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「反対側の、向かい側の、正反対の、逆の、あべこべの」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、提供する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • else [éls] : 「そのほかの」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状」
❖ "Truth is the opposite ~ "「真実は、幻想に対峙するものである」。"because it ~ "「と言うのも、真実は喜びをもたらすからだ」。"What else but joy ~ "「喜びの他にいったい何が、惨めさに対峙するものだと言えるだろうか」。真実と喜びは実相世界の実在。幻想と惨めさは幻想世界の単なる夢。神の子が深い眠りの中で見る悪夢である。



To leave one kind of misery and seek another is hardly an escape. To change illusions is to make no change.
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる、〜を見捨てる」
  • kind [káind] : 「種類、質、性質、本質」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つ、もう一人」
  • hardly [hάːrdli] : 「ほとんど〜ない、とても〜ない」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、避難、逃げ道、逃避、回避」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
❖ "To leave one kind ~ "「一つの惨めさから離れ、他の惨めさを探すことは、とても惨めさからの脱出とは言えない」。"To change illusions ~ "「幻想を変えてみても、何の変化にもならない」。一つの悲惨さから逃れるために、また別の悲惨さに移ったとしても、根本的な悲惨さは消滅しないので、何一つ変化したことにはならないのだ。幻想に幻想を重ねても、真実が生まれるわけがない。そんな変化は、真実の変化ではない。



The search for joy in misery is senseless, for how could joy be found in misery?
  • search [sə́ːrtʃ] : 「捜査、捜索、探索、検索、調査、探査、探求」
  • search for : 「〜の捜索、〜への探求」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
❖ "The search for ~ "「惨めさの中に喜びを探し出そうとすることも、意味のないことだ」。"for how could joy ~ "「なぜなら、どうやって、喜びは惨めさの中に見いだせようか」。前文同様、幻想の中に実相を発見することは不可能だ。初めから、ないからだ。



All that is possible in the dark world of misery is to select some aspects out of it, see them as different, and define the difference as joy.
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • dark [dάːrk] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • select [səlékt] : 「〜を選ぶ、選び出す、選択する、選定する」
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面、様子、外見」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜を特徴づける、決める、規定する」
  • difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
❖ "All that is possible ~ "「惨めさだらけの闇の世界で可能なこととは、惨めさの側面を選択することぐらいなものであり、」つまり、数ある惨めさから適当な惨めさを選り分けることが出来るくらいであり、"see them as ~ "「惨めさの違いを見て、その違いを喜びだと定義するだけである」。たとえば、病の惨めさより、貧乏の惨めさの方がまだましだと思って喜ぶとか、その逆を喜ぶことがあるだろう。社会的地位を失う惨めさより、恋人を失う方がましだと思って喜ぶとか、またその逆を喜ぶこともあるだろう。そのいずれにしても、惨めさそのものから逃れることは出来ないのだ。幻想世界それ自体から抜け出さない限り、惨めさからの脱出は不可能である。惨めさを渡り歩くことは、惨めさの濃度を深めるだけだ。



Yet to perceive a difference where none exists will surely fail to make a difference.
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する、存続する」
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず、間違いなく」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • fail to : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
  • make a difference : 「差異を来たす、差別をつける、違いを生じる」
❖ "Yet to perceive ~ "「しかし、何もないところに違いを知覚しようとしても、確実に、違いを見つけ損なうだろう」。幻想世界の惨めさという幻想の、その違いを弄(もてあそ)んでも、所詮何もない夢の中のあらがいなのだから、現実的で実質的な違いなど生まれようがない。惨めさが、手を変え品を替えて、だらだらと続くだけだ。



3. Illusions carry only guilt and suffering, sickness and death, to their believers.
  • carry [kǽri] : 「〜を運ぶ、〜を持ち運ぶ」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難、苦悩」
  • sickness [síknəs] : 「病気」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • believer [bilíːvər] : 「信じる人、信奉者、信者」
❖ "Illusions carry ~ "「幻想を信じる者にとって、幻想は、罪の意識と苦しみだけを持ち運ぶ」。"sickness and death ~ "「それは、病であり死であったりする」。幻想世界を現実だと信じている者にとっては、現実は罪の生産場所であり、苦悩を生み出す場であり、病と死は避けられない運命だと信じ込まざるを得ないのだ。



The form in which they are accepted is irrelevant. No form of misery in reason's eyes can be confused with joy. Joy is eternal.
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、姿、体つき、種、種類、型」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • irrelevant [iréləvənt] : 「見当違いの、無関係の、不適切な、重要でない、無意味な」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混乱させる、困惑させる、戸惑わせる、混同する」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "The form in which ~ "「彼らがどんな形の惨めさを受け入れているかは、重要ではない」。"No form of misery ~ "「惨めさの形(の違い)などで、正気さの目には、それを喜びと混同することはないからだ」。"Joy is eternal"「喜びとは永遠なのであるから」。心の中の純粋で神聖な部分にある正気さが、その心の目でヴィジョンを捉えるとき、幻想の惨めさがどんな形を取ろうとも、それを喜びと混同する可能性はまったくない。真実を見るヴィジョンが、幻想を実相と取り違えることはないのだ。そもそも、惨めさは変化流動するものであり、喜びは実相世界の永遠不変のものである。その違いは、誰の目にも歴然としているではないか。



You can be sure indeed that any seeming happiness that does not last is really fear.
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている、自信がある、確かな」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際に」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せかけの、うわべの」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • last [lǽst] : 「続く、存続する、持続する、耐える」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
❖ "You can be sure indeed ~ "「実際、あなたは、that以下に確信をもてるのだ」。"that any seeming ~ "「長続きしないような、見かけの幸せなど、実際には恐れなのだ」と確信をもてる。惨めさを一時的に忘れることの出来るつかの間の幸せも、元を正せば幻想に過ぎず、恐れを生み出すものに過ぎない。つまり、この幸せもすぐに消え去ってしまうに違いないという恐れを抱かせるだけだ。恐れを抱かせる幸せが、真に幸せだと言えるだろうか。まるで、出征兵士を見送る、最後の晩餐ではないか。



Joy does not turn to sorrow, for the eternal cannot change. But sorrow can be turned to joy, for time gives way to the eternal.
  • turn [tə́ːrn] : 「変化する、転身する」
  • turn to : 「〜に変わる、〜に変化する」
  • sorrow [sɑ́rou] : 「悲しみ、悲哀、後悔」
  • give way to : 「〜に取って代わられる、〜に移行する、〜に交代する」
❖ "Joy does not ~ "「喜びが、悲しみに変わることはない」。"for the eternal ~ "「なぜなら、永遠なるものは変化出来ないからだ」。"But sorrow can ~ "「しかし、悲しみは喜びに変わることは出来るのだ」。"for time gives ~ "「なぜなら、時間は、永遠性にその道を譲るからだ」。時間は、永遠性に質転換することが出来る。幻想世界から実相世界へ目覚めることで、時間は消滅し永遠性が広がるのだ。同時に、悲しみは消滅し、永遠の喜びに質転換するのである。真実を見極める心の目が復活し、実相の真実を映し出すヴィジョンが生まれるとき、あなたの眼前に、すべてが逆転した光景が見えるだろう。そのとき、あなたは、真の喜びがどういうものであるか、初めてわかるのである。



Only the timeless must remain unchanged, but everything in time can change with time.
  • timeless [táimlis] : 「永久の、永遠の、時間を超越した」
  • remain [riméin] : 「残る、残存する、依然として〜のままである」
  • unchanged : 「変化していない、不変の、変わらない」
❖ "Only the timeless must ~ "「時間を超越したものだけが、不変の状態を保てるに違いないのだ」。"but everything ~ "「しかし、時間という枠組みに縛られているすべてのものは、時間と共に変化せざるを得ないのだ」。我々の住む幻想世界は、時間と空間の世界であり、変化流動を基本法則とする。対して、実相世界は無時間無空間の世界であり、永遠不変を基本法則とする。どちらの世界を優先し選び取るか、それはあなたの自由なのだ。では、あなたはどちらを選択するか? 



Yet if the change be real and not imagined, illusions must give way to truth, and not to other dreams that are but equally unreal. This is no difference.
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、実質的な」
  • imagine [imǽdʒin] : 「想像する、思う、心に描く、推測する、仮定する」
  • equally [íːkwəli] : 「等しく、同様に、一様に、平等に、同等に」
  • unreal : 「実在しない、非現実的な、実存しない、虚偽の、真実性のない」
  • difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
❖ "Yet if the change be ~ "「しかし、もし変化が、実相的であり幻想的でないなら、」つまり、幻想世界でころころ変わる変化とは異質の、実相的な真の変化があるとすれば、それは、"illusions must give ~ "「幻想は、真実に道を譲らなくてはならず、」"and not to other dreams ~ "「幻想と同様に非現実的な他の夢に道を譲るようではならない」。"This is no ~ "「そんなことをしても、違いはないのだ」。幻想から真実へ変化することが、真の実相的変化である。幻想から幻想への変化は虚偽の変化であり、その間に違いはないのだ。あなたが真の変化を望むなら、今ある幻想から実相へという変化を望まなくてはならない。幻想から幻想への変化、たとえば、社会的地位から金の蓄積へと、あなたの関心を変化させても無意味なのだ。そんなことでは、真の喜びも、真の平和も、あなたの心には訪れない。幻想とは、あくまでも単なる夢に過ぎないのだ。
 
 
 

T-22.I.11:1 ~ T-22.II.1:6

11. Christ comes to what is like himself; the same, not different. For he is always drawn unto himself.

  • come to : 「〜に着く、〜に来る、〜へ来る、結果として〜になる」
  • like [láik] : 「似ている、類似の、類似した、同様の、同種の」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、常に」
  • drawn [drɔ́ːn] : 「draw の過去分詞形」
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引き付ける、引き寄せる」
  • draw to : 「〜になびく」
❖ "Christ comes to ~ "「キリストは、キリスト自身に似たものにやって来る」。"the same, not ~ "「キリストと異なるものにではなく、同じものにやって来るのだ」。"For he is ~ "「なぜなら、キリストは、常に、キリスト自身に引き付けられるからだ」。キリストは実相の真実である。したがって、キリストは、実相的な真実に共鳴し、同調し、引き寄せられるのである。いわば、俗な言い方をすれば、類は友を呼ぶ、のである。



What is as like him as a holy relationship? And what draws you together draws him to you.
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、同時に」
❖ "What is as like ~ "「聖なる関係性と同じくらい、キリストと似ているものは何だろうか」。聖なる関係性ほど、キリストと相性の合うものはない。"And what draws ~ "意訳する、「あなたと同胞を一つに引き寄せようとするものが、キリストをあなたに引き寄せるのだ」。あなたと同胞が、聖なる関係性を構築して、心と心を引き寄せるとき、あなたと同胞の心にキリストが引き寄せられ、そこに宿るのだ。



Here are his sweetness and his gentle innocence protected from attack.
  • sweetness [swíːtnis] : 「美しさ、愛らしさ、声の美しさ」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔、純真」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
❖ "Here are his sweetness ~ "「ここに、攻撃からあなたを守ってくれる、キリストの愛らしさ、優しい純粋さがある」。あなたと同胞が聖なる関係性の中で心を一つにするとき、愛らしく優しいキリストが心に宿り、その潔白性が、あなたと同胞を攻撃から守ってくれる。潔白であり純粋であることは、自分に罪はないという事実に確信が持てることを意味する。罪がないから、恐れはない。恐れはないから、誰からの攻撃も幻想だと受け止められるのだ。したがって、本文は、キリストが武器をもって戦士となり、あなたを他者の攻撃から守ってくれるという意味ではない。無辜(むこ)性をもって、エゴの攻撃を寄せ付けない、という意味である。



And here can he return in confidence, for faith in one another is always faith in him.
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • confidence [kάnfədəns] : 「信頼、信用、信任、確かさ、確信、秘密」
  • in confidence : 「内々で、秘密に」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、確信」
  • one another : 「お互い」
❖ "And here can he ~ "「ここに、キリストは確信をもって戻ってこれるのだ」。"in confidence"には「内々で、秘密に」という意味もあるが、それでは、的を外してしまう。あなたと同胞の、融合した心の純粋さに確信をもって、そこを住家とすべく、キリストが宿る、という意味である。"for faith in one another ~ "「なぜなら、あなたと同胞が互いを信じ合えるということは、常に、キリストを信じることであるからだ」。あなたと同胞が、互いの心の無辜(むこ)性を信じることが出来るとき、互いの心にキリストが宿ったことに確信が持てるのだ。心の中にキリストの存在を信じることが可能となるのだ。



You are indeed correct in looking on each other as his chosen home, for here you will with him and with his Father. This is your Father's will for you, and yours with his.
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際に」
  • correct [kərékt] : 「正しい、正確な、誤りのない、間違っていない」
  • look on : [〜を見る」
  • each other : 「お互い」
  • chosen [tʃóuzn] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、決意する」
❖ "You are indeed correct ~ "「あなたが、あなたと他者の互いを、キリストが選んだ住家なのだと見て取れるのは、完全に正しいことである」。"for here you will ~ "「なぜなら、この(無辜なる)心において、あなたはキリストと共に、あるいは神と共に、意思するからだ」。キリストが宿ったあなたは、神の子として、キリストや神の意思を、自分の意思として共有し始めるのである。実相的コミュニケーションの再開である。"This is your Father's ~ "「そうなることが、父なる神があなたのために意思したことである」。"and yours with his"「そして、あなたの意思はキリストの意思と共にあるのだ」。キリストは、ホーリー・スピリットの具象的な姿、つまり、象徴だと考えれば、神とホーリー・スピリットと神の子の意思が、ここで、調和共鳴し合うことを意味する。三者が融合し一体となる、三位一体の兆しが窺えるではないか。



And who is drawn to Christ is drawn to God as surely as both are drawn to every holy relationship, the home prepared for them as earth is turned to Heaven.
  • as surely [ʃúərli] as : 「〜と同様に確かに」
  • prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する、支度する、作成する」
  • earth [ə́ːrθ] : 「地球、地上、全世界」
  • turn : 「〜を変える、〜の方向を変える」
❖ "And who is drawn ~ "「キリストに引き寄せられる者は、〜と同じくらい確実に、神に引き寄せられるのだ」。"as surely as both are ~ "「キリストと神が、あらゆる聖なる関係性に引き寄せられるのと同じくらい確実に」。"the home prepared ~ "「地上が天の王国に変わるとき、神聖なる関係性は、キリストと神のために用意された住家となるのだ」。あなたと同胞が幻想世界である地上を離れ、天の王国へとアセンションするとき、あなたと同胞が構築した聖なる関係性は、キリストや神の憩いの場となる。
 
 
 
 
II. Your Brother's Sinlessness
あなたの同胞の無辜(むこ)性
 
 
 
1. The opposite of illusions is not disillusionment but truth.
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「正反対の、逆の、あべこべの、対照的な」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • disillusionment : 「覚醒、幻滅」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと、真実性、迫真性」
❖ "The opposite of illusions ~ "「幻想の反対は幻滅ではなく、真実である」。信じていた幻想が嘘であったと知ったとき、あなたは幻滅するのであって、その幻想と対峙(たいじ)しているものは実相であり、実相的真実である。



Only to the ego, to which truth is meaningless, do they appear to be the only alternatives, and different from each other.
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「代わりとなるもの、選択肢、二者択一」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • different from : 「〜と異なる、〜と違う」
  • each other : 「お互いに」
❖ "Only to the ego ~ "「真実が意味を持たないエゴに対してのみ、」"do they appear to ~ "「幻想と幻滅は、唯一の選択肢であるように見え、」"and different from ~ "「互いに、異なったもののように見えるのである」。真実という選択肢をもたないエゴには、幻想と幻滅を区別し、そのどちらかを選んでいるのだ。



In truth they are the same. Both bring the same amount of misery, though each one seems to be the way to lose the misery the other brings.
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて来る、〜をもたらす」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • amount [əmáunt] : 「量、額」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状、窮乏」
  • though [ðóu] : 「〜にもかかわらず、たとえ〜でも、〜とはいえ」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
❖ "In truth they ~ "「真実の中では、幻想も幻滅も同じものである」。いわば、幻想が原因で幻滅が結果のようなものである。幻想だと知って幻滅するからだ。"Both bring the same ~ "「幻想も幻滅も、同じ量の悲惨さをもたらす」。"though each one seems ~ "「たとえ、各々が、他のもたらす悲惨さを消してくれる方法であるかのように見えようとも」。幻想の悲惨さにうんざりしたら、その幻想に幻滅すればいい。幻滅が悲惨であったら、また別の幻想を抱けばいい。そのように、幻想と幻滅は悪循環を繰り返すのである。



Every illusion carries pain and suffering in the dark folds of the heavy garments in which it hides its nothingness.
  • carry [kǽri] : 「〜を運ぶ、〜を持ち運ぶ」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛、苦痛、骨折り、苦労」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難、苦悩」
  • dark [dάːrk] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • fold [fóuld] : 「折った部分、折り畳み、折り目」
  • heavy [hévi] : 「重い、激しい、重みのある、ずっしりした」
  • garment [ɡάːrmənt] : 「衣類、衣服、衣料品、服飾、覆い」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、非実在、無価値」
❖ "Every illusion carries ~ "「あらゆる幻想は、〜の中に、痛みと苦悩を持ち運んでいる」。"in the dark folds of ~ "「重い衣服の暗い襞(ひだ)の中に、」痛みと苦悩を持ち運んでいる。"in which it ~ "「その重い衣服の中には、何もないのだ」。幻想は無である。何もない無を、重い衣服で覆い、その襞に苦しみと痛みが隠されているのだ。



Yet by these dark and heavy garments are those who seek illusions covered, and hidden from the joy of truth.
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する、探求する」
  • cover [kʌ́vər] : 「〜を覆う、〜に覆いを付ける、〜を保護する、守る」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、満足、成功」
❖ "Yet by these dark and ~ "「しかし、この暗く重い衣服によって、幻想を追い求める者達は覆われており、」"and hidden from ~ "「真実の喜びからも遮断されているのだ」。そして、ドストエフスキーが言うように、彼らの救いの結論は、自殺するか、発狂するか、宗教という麻薬に溺れるかのいずれかだということになる。幻想を幻想と見抜けない者達の結論であり、その末路である。もし、それを潔しとするなら、ACIMを読む必要はない。もし、あなたの心が、それは真実ではないと少しでも感じたら、迷うことなくACIMの教えを学べばいい。事は単純なのだ。
 
 
 

T-22.I.9:1 ~ T-22.I.10:7

9. Be certain God did not entrust his Son to the unworthy. Nothing but what is part of him is worthy of being joined.

  • certain [sə́ːrtn] : 「確信している、確実な、確かな、確信して」
  • entrust [entrʌ́st] : 「任せる、委ねる、委任する」
  • entrust A to B : 「AをBに委ねる」
  • unworthy [ʌnwə́ːrði] : 「〜に値しない、値打ちのない、卑しむべき、下劣な」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • worthy [wə́ːrði] : 「〜に値する、〜するに足りる、尊敬すべき、立派な」
  • join [dʒɔ́in] : 「加入する、参加する、交わる、一緒になる」
❖ "Be certain God did ~ "「神は、神の子を、値打ちのないものに委ねるようなことはしなかったと確信しなさい」。神は神の子に、この価値なき幻想世界、あるいは幻想の数々を委ねたのではない、ということを確信しなさい。"Nothing but what ~ "「神の一部であるものだけが、(心を)結合する価値があるのだ」。神の一部である実相的なものだけが、心を委ねる価値がある、という意味。たとえば、愛であり、喜び、美、慈しみ、創造、平和、等々、そういった神の一部こそ、あなたの心を委ねる価値があるのだ。その他の、価値なき幻想に心を奪われるようではいけない。



Nor is it possible that anything not part of him can join.
  • nor [nɔ́ːr] : 「そしてまた〜ない、〜もまた〜でない」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
❖ "Nor is it possible that ~ "ここは"it ~ that ~ "の構文、「また、神の一部でないものは、心と結びつくことは不可能なのだ」。心は実相的に実在であり、神の一部でないものは幻想なので、幻想が実相と結合することは原理的に不可能なのだ。真実が虚偽と結びつく可能性はない。



Communication must have been restored to those who join, for this they could not do through bodies. What, then, has joined them?
  • communication [kəmjùːnəkéiʃən] : 「伝達、通信、連絡、交信」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元の状態に戻す、回復させる、復活させる」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
❖ "Communication must ~ "「コミュニケーションは、(実相世界と)結びついた者達のために、修復されたに違いない」。実相世界の神やホーリー・スピリットと、実相世界に目覚めた神の子の間に、コミュニケーションが再開された。実相世界に目覚めた神の子同士の間のコミュニケーションも再開された。"for this they could ~ "「なぜなら、彼らは、肉体を通しては、コミュニケーションの再開は出来なかったであろうからだ」。幻想の肉体を使って、実相のコミュニケーションは実行出来ない。実相世界のコミュニケーションは、単なる言語を使用して行われるものではないのだ。"What, then, has ~ "「では、何が彼らを結びつけたのか」。神の子同士の心を結びつけたものは何なのか。



Reason will tell you that they must have seen each other through a vision not of the body, and communicated in a language the body does not speak.
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • each other : 「お互いに」
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方」
  • communicate [kəmjúːnikèit] : 「連絡する、通信する、交信する」
  • language [lǽŋgwidʒ] : 「言語、言葉」
  • speak [spíːk] : 「話す、口を開く」
❖ "Reason will tell you ~ "「正気さは、あなたにthat以下を告げるだろう」。正気さとは、エゴ的狂気に対する反対語で、ホーリー・スピリットの正気さ、と考えればいいだろう。"that they must have ~ "「彼らは、肉体のものではないヴィジョンを通して、お互いを見ており、」"and communicated ~ "「肉体の話す言語ではない言語によってコミュニケーションしているに違いない」と正気さは告げている。心の最も純粋で神聖な部分に正気さが住んでおり、正気さは心の目を開いてものを見る。それが、ヴィジョンである。したがって、ヴィジョンは、肉体の目が見る光景とは完全に異質なのだ。同様に、実相世界のコミュニケーション手段は、単なる言語などではない。心の思いが、何かを介して伝わるというものではなく、直接的に響き合うものなのだ。心のもつ意識性の共鳴である。



Nor could it be a fearful sight or sound that drew them gently into one.
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • sound [sáund] : 「音、音声」
  • drew [drúː] : 「draw の過去形」
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引く、引き込む、〜を引き付ける、引き寄せる」
  • gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
❖ "Nor could it be ~ "「彼らを穏やかに、一つの心へと引き寄せたものは、恐ろしい光景でもなければ恐ろしい音でもない」。恐怖によって心を一つにしたのではない、ということ。



Rather, in each the other saw a perfect shelter where his Self could be reborn in safety and in peace.
  • rather [rǽðər] : 「それどころか、むしろ」
  • saw [sɔ́ː] : 「seeの過去形」
  • perfect[pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • shelter [ʃéltər] : 「避難所、シェルター、避難場所、待避所、保護施設」
  • reborn : 「再生した、生き返った、よみがえった、生まれ変わった」
  • in safety : 「安全に、無事」
  • in peace : 「平和に、平安に、安らかに、安心して、静かに、無事に」
❖ "Rather, in each the other ~ "「それどころか、一人一人の中に、他者が、安全に平和に、本当の自己に生まれ変われる完璧なシェルターを見つけたのである」。あなたの心の純粋で神聖な部分と、他者の心の純粋で神聖な部分が、互いに共鳴し合い、互いに安全な住家となって、穏やかに復活したのだ。



Such did his reason tell him; such he believed because it was the truth.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "Such did his reason ~ "「彼の正気さは、彼にそう伝えた」。"such he believed ~ "「それが真実であるがゆえに、彼はそう信じたのだ」。神の子同士、そして、神の子と神が、心の目を通してヴィジョンを見、心を融合して一体となった。純粋で神聖な心が生まれ変わったのだ。そう、正気さは教え、伝え、そして、神の子は信じた。



10. Here is the first direct perception that you can make.
  • first [fə́ːrst] : 「初めての、最初の」
  • direct [dáirekt] : 「直接の、率直な」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
❖ "Here is the first ~ "「ここで初めて、あなたは、直接的な知覚をなすのである」。肉体の目を介入させることなく、心の目が直接、真実を捉えることが出来るようになった。真実を映し出すヴィジョンがあなたの目の前に展開する。知覚が、叡智へと生まれ変わったのだ。叡智とは、直接的、全的、直覚的把握のことである。仏教で言うところの『般若』である。



You make it through awareness older than perception, and yet reborn in just an instant. For what is time to what was always so?
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • older : 「old の比較級」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • in an instant : 「一瞬のうちに」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「常に、いつも」
❖ "You make it through ~ "「あなたは、直接的な知覚を、(肉体による)知覚よりも古い意識性を通して、創り出すのである」。"and yet reborn ~ "「しかも、それは、瞬時にして生まれ変わるのだ」。"For what is time ~ "「なぜなら、常にそうあるものにとって、時間は何であると言えるだろうか」。難解な箇所であるが、解釈をしよう。まず、"awareness older than perception"「知覚より古い意識性」から。神の子が神から分離する以前、神と共に暮らしていたときは、もちろん、天の王国(実相世界)でのことなので、神の子は肉体をもっていなかったし、当然、肉体的な感覚器官もなかったのである。あるのは想念としての意識性だけであり、この意識性が、叡智(knowledge)をもってすべてを直接、全的に把握していたのだ。しかし、神の子が神から分離し、天の王国から去った後、神の子は神の属性のすべてを忘れ去り、叡智すら忘れてしまった。その代わりに、神の子は肉体を偽創造し、つまり幻想し、肉体に感覚器官を持たせたのだ。したがって、意識性は感覚よりずっと古いのである(awareness older than perception)。その原初の意識性をもって、つまり、神の子としての本来の姿をもって、あなたは、純粋で神聖な心の部分を復活させたのである(You make it through awareness)。実相に目覚めた、ということだ。心の目が開いたのだ。ヴィジョンが復活したのである。ところで、その復活は瞬間のことであった。真実の復活は実相的な事象であり、実相であるから、時間と空間の制限を受けない。実相には時間も空間も存在しないのだ。あるのは、今(now)と常(always)。そんな常なるものに、時間は意味があろうか(what is time to what was always so)? したがって、"reborn in just an instant"「瞬時にして生まれ変わる」とは、あっという間に復活する、という意味合いだけでなく、時間を超越して復活するという意味合いが強い。つまり、あなたの叡智は復活するのだが、その瞬間、時間は消滅し、叡智は時間を超越して存在し続けるのである。



Think what that instant brought; the recognition that the "something else" you thought was you is an illusion.
  • think [θíŋk] : 「〜を考える、〜を思う」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて来る、〜をもたらす」
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証、正当性の認識」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "Think what that ~ "「その一瞬が何をもたらしたか、考えてみなさい」。"the recognition that ~ "「あなたがあなただと思っていた『別の何か』は、幻想に過ぎなかった、という認識である」。実相に目覚めれば、それまでの幻想が見えてくるのだ。夢から醒めたときに、夢だったのだと気付くのである。



And truth came instantly, to show you where your Self must be.
  • instantly [ínstəntli] : 「すぐに、すぐさま、一瞬にして、瞬時に」
  • show [ʃóu] : 「見せる、見えるようにする」
❖ "And truth came ~ "「そして、すぐさま、真実がやって来た」。"to show you ~ "「あなたに、本当のあなた自身がどこにあるか示すためにである」。幻想から醒めたあなたに真実が訪れるのである。そのとき、あなたは、本当のあなたがどこにいるのか、心の外か、心の中か、その真実がはっきり分かるのである。



It is denial of illusions that calls on truth, for to deny illusions is to recognize that fear is meaningless.
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
  • call on : 「求める、要求する、所望する、頼む」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
❖ "It is denial of illusions ~ "「真実を求めること、それは幻想の否定である」。"for to deny illusions ~ "「なぜなら、幻想を否定することは、恐れには意味がないという認識であるからだ」。幻想を信じることで恐れが生じる。真実を求めることで幻想は消滅し、幻想の消滅で恐れも消える。所詮、消え去るものには意味がないのだ。夢に過ぎないからだ。



Into the holy home where fear is powerless love enters thankfully, grateful that it is one with you who joined to let it enter.
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • powerless [páuərlis] : 「効果がない、無能な、力のない」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • thankfully [θǽŋkfəli] : 「有り難いことに、感謝して」
  • grateful [gréitfl] : 「感謝するところの、感謝している、ありがたく思う」
❖ "Into the holy home ~ "「恐れの力が失せた、神聖な住家に、愛が感謝しながら入って来る」。幻想の恐れが消滅したあなたの心の中に、愛が感謝と共に入って来る。あなたは、本当の愛を感じることが出来るようになり、また、愛をもって感謝するのだ。"grateful that it ~ "分詞構文、先頭に"being"を補う、付帯状況、「愛が、愛を招き入れるために愛と結合したあなたと一体になれたことを感謝しながら」。愛を擬人化して述べている。あなたの純粋で神聖な心が生まれ変わり、実相世界とのコミュニケーションが復活し、神の至上の愛が、惜しげもなくあなたの心に流れ込んでくるのだ。あなたはその神の愛と結合し、一体となり、あなたの心にも真実の愛が芽生える。感謝と喜びが、天の王国に拡張増大していくのである。
 
 
 

T-22.I.7:1 ~ T-22.I.8:7

7. So in each holy relationship is the ability to communicate instead of separate reborn.

  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
  • communicate [kəmjúːnikèit] : 「連絡する、通信する、交信する」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別の」
  • reborn : 「再生した、生き返った、よみがえった、生まれ変わった」
❖ "So in each holy relationship ~ "「そこで、神聖な関係性の一つ一つの中に、分離の代わりに、コミュニケーションが出来る能力が再生されるのである」。神の子同士の、あるいは神の子とホーリー・スピリットとの間の神聖な関係性が結ばれれば、もはや神の子同士も、神の子とホーリー・スピリットも分離断絶したりせず、心は結合し、したがって、心と心のコミュニケーションが復活するのである。



Yet a holy relationship, so recently reborn itself from an unholy relationship, and yet more ancient than the old illusion it has replaced, is like a baby now in its rebirth.
  • recently [ríːsntli] : 「最近、このごろ、近ごろ」
  • unholy : 「不信心な、不敬な、不道徳な」
  • ancient [éinʃənt] : 「古代の、古くからの、古い、古びた」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • replace [ripléis] : 「〜を取り換える、交換する、差し替える」
  • rebirth : 「再生、蘇生、更生、新生、復活、復興、回復」
❖ "Yet a holy relationship ~ "ここは最後の"is like a baby ~ "に繋がる、「しかし、神聖な関係性は、生まれ変わったばかりの赤ちゃんに似ている」。"so recently reborn ~ "「その神聖な関係性は、神聖ならざる関係性からつい最近生まれ変わったばかりであり、」"and yet more ancient ~ "「神聖な関係性が置き換わった古い幻想よりもっと昔からあったのだが、」神聖な関係性は生まれ変わった赤ちゃんに似ている。幻想世界で暮らす二人が結ぶ特別な関係性が、いわゆる神聖ならざる関係性である。その関係性に、ホーリー・スピリットの神聖な目的、つまり、実相世界への目覚めという目的を引き入れることで、神聖ならざる関係性は神聖な関係性に生まれ変わるのだ。ところで、その昔、幻想世界で特別な関係性を持つ以前は、神の子は天の王国に暮らし、神やホーリー・スピリットと神聖な関係性を保ってきたのだ(yet more ancient than the old illusion it has replaced)。だから、神聖な関係性は、生まれ変わったと言えるのである。



Still in this infant is your vision returned to you, and he will speak the language you can understand.
  • infant [ínfənt] : 「幼児期、0歳児、赤子」
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方、展望、構想」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • language [lǽŋgwidʒ] : 「言語、言葉」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
❖ "Still in this infant ~ "「まだ幼児期のような状態であるが、あなたのヴィジョンがあなたの元に戻って来る」。あなたの心の目が開いて、真実を捉えるヴィジョンが復活する。"and he will speak ~ "「その赤ちゃんは、あなたの理解出来る言葉を語り始めるだろう」。方や一方に、幻想世界に生きる大人のあなたがいて、他方、あなたの心の最も純粋で神聖な部分が復活して、それが、ここで言う『赤ちゃん』である。



He is not nurtured by the "something else" you thought was you.
  • nurture [nə́ːrtʃər] : 「育てる、養育する、養成する、仕込む」
  • thought [θɔ́ːt] : 「think の過去・過去分詞形」
❖ "He is not nurtured ~ "「この赤ちゃんは、あなたがあなただと思っていた『他の何か』によって育てられるのではない」。あなたが幻想世界にあって、肉体をもった自分と思っている、本当の自分ではない自分、つまり『他の何か』によって、再生したばかりの心の純粋で神聖な部分は育てられるのではない。



He was not given there, nor was received by anything except yourself.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
❖ "He was not ~ "「赤ちゃんは、そこで与えられたのではないし、」"nor was received by ~ "「あなた自身以外の誰かによって、赤ちゃんが受け取られたのでもない」。"there"は、"something else"「他の何か」そのもの、あるいは、「他の何か」が住む幻想世界と考えていいだろう。つまり、心の純粋で神聖な部分は、幻想世界に住む肉体をもった、真のあなたではない『他の何か』に与えられたものではない、ということ。したがって、"anything except yourself"「あなた自身以外の誰か」とは、真のあなた自身ではなく、肉体をもった『他の何か』のことである。その『他の何か』が、純粋で神聖な心を受け取ったのではない。簡単に言えば、純粋で神聖な心、生まれ変わったばかりの赤ちゃんは、実相的なあなたに与えられ、実相的なあなたが受け取ったのであり、決して、幻想的なあなたに与えられ、幻想的なあなたが受け取ったのではない、ということ。



For no two brothers can unite except through Christ, Whose vision sees them one.
  • unite [junáit] : 「結合する、一体となる、一体化する、合体する」
  • through [θruː] : 「〜を介して、〜に頼んで、〜を通じて、〜の手を経て」
❖ "For no two brothers ~ "「なぜなら、二人の同胞は誰でも、キリストを介す以外に、結ばれることはないからだ」。"Whose vision ~ "「そのキリストのヴィジョンは、同胞達を単一の者と見るのである」。同胞二人が結ばれるとは、肉体をもって結ばれるという意味ではない。心と心が融合して一体となる、という意味である。その心こそ、純粋で神聖な心の部分であり、その部分が融合するのである。ところで我々は、心の純粋で神聖な部分には、キリストが住んでいることを学んできた。ならば、ここで言われている純粋で神聖な心の復活とは、まさに、キリストの復活そのものである。あなたの心の中でキリストが復活したのである。したがって、本文は、同胞二人の心の最も純粋で神聖な部分に、それぞれのキリストが復活すること以外に、二人の心が融合することは出来ないのだ、という意味合いになる。心が融合し一体となったキリストの目には、神の子も、当然、単一の存在として見えるのである。



8. Think what is given you, my holy brother. This child will teach you what you do not understand, and make it plain.
  • think [θíŋk] : 「〜を考える、〜を思う」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する、学ばせる、悟らせる」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
  • make [méik] [SVOC] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • plain [pléin] : 「明白な、平易な、明らかな、質素な、簡素な」
❖ "Think what is ~ "「我が神聖なる同胞よ、あなたに与えられたものに思いを巡らせなさい」。あなたに与えられた赤ちゃん、生まれ変わった心の純粋で神聖な部分、幼きキリストそのものに思いを馳せなさい。"This child will teach ~ "「この子があなたに、あなたの理解出来なかったことを教えてくれるだどうし、明らかにしてくれるだろう」。この子、つまり、純粋で神聖な心、幼きキリストが、その心の目を開いて、ヴィジョンをあなたの眼前に展開してくれる。幻想世界にあって、盲目同然であったあなたに真実を見せ、教えてくれるのだ。それがあなたの救いであり、キリストが救い主だと言われる所以である。キリストを、罪を贖うために世に使わされた『子ロバに乗ったユダヤの王』と見立てるのは誤りである。



For his will be no alien tongue. He will need no interpreter to you, for it was you who taught him what he knows because you knew it.
  • alien [éiliən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • tongue [tʌ́ŋ] : 「言葉、言語、方言、話し方、話しぶり」
  • need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
  • interpreter [intə́ːrpritər] : 「通訳者、解釈者、解説者、通訳、通訳官」
  • taught [tɔ́ːt] : 「teach の過去・過去分詞形」
  • knew [njúː] : 「know の過去形」
❖ "For his will be ~ "「なぜなら、その子は、異質な言葉を話したりしないからだ」。真実を平易に語ってくれるのだ。異質な言葉で語り、あなたを煙に巻くのがエゴである。"He will need no ~ "「あなたにとって、その子の言葉を通訳してくれる者などいらない」。"for it was you who ~ "強調構文、文字通り訳せば、「なぜなら、あなたが知っていたのでその子も知っている、そのことを、その子に教えたのはあなただからだ」となる。このままでは意味が判然としないはずだ。解釈しよう。今でこそ、あなたとその赤ちゃん(キリスト)は別の存在であるかのように語られているが、そもそも、神の子が天の王国で暮らしているときは、神の子の心は、そのすべてが純粋で神聖であったのだ。つまり、あなたと幼子(キリスト)は一心同体、まったく単一であったのだ。しかも、神の属性のすべてを継承した神の子は、叡智(knowledge)を持って、すべてを知っていたのだ。したがって、その昔あなたがヴィジョンでとらえて心(幼子)に教えたものが、今、逆に、心(幼子)があなたにそのヴィジョンを教えてくれるのである。まあ、理屈で言えばそうなるが、ここはあまり深入りせずに、あなたも幼子(赤ちゃん:キリスト)も、本当は、昔から真実のすべてを知っていたのだ、という意味に捉えておけばいいだろう。



He could not come to anyone but you, never to "something else."
  • come to : 「〜に達する、〜に着く、〜に来る、〜へ来る」
  • anyone [éniwʌ̀n] : 「誰か」
  • else [éls] : 「そのほかの」
❖ "He could not ~ "「その子は、あなた以外の誰かの元に来たのではないし、決して『他の誰か』の元に来たのではない」。純粋で神聖な心が宿るのは、神の子であるあなたの心の中であって、肉体をもった幻想のあなたに宿るのではない。



Where Christ has entered no one is alone, for never could he find a home in separate ones.
  • enter [éntər] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで、唯一の、離れて」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別の」
❖ "Where Christ has ~ "意訳する、「キリストが心に入ってくれば、誰一人、独りぼっちではいられない」。"for never could ~ "「なぜなら、分離した心の中に、キリストは住家を見つけることは決してないからだ」。幻想世界の特別な関係性の中で、心をバラバラに分離した状態の神の子の心には、キリストは住まわない。神聖な関係性の中で、心を融合し、一体となった神の子に、キリストは宿るのだ。したがって、キリストが宿る心が、孤独であることは不可能なのだ。



Yet must he be reborn into his ancient home, so seeming new and yet as old as he, a tiny newcomer, dependent on the holiness of your relationship to let him live.
  • reborn : 「再生した、生き返った、よみがえった、生まれ変わった」
  • ancient [éinʃənt] : 「古代の、古くからの、古い、古びた」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せかけの、うわべの」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • newcomer : 「新来者、初心者、新参者、新人、新顔」
  • dependent [dipéndənt] : 「頼っている、依存している、依存性の」
  • dependent on : 「〜によって決まる、〜に頼っている、〜に依存している、〜次第である」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
❖ "Yet must he be reborn ~ "「しかし、キリストは、昔の住み慣れた我が家に、再生されなくてはならないのだ」。神の子が神から分離する以前の心の状態、その住み慣れた家とも言える心の中に、キリストは復活するのである。"so seeming new ~ "「その家は、見かけは新しそうだが、キリストと同じくらい古い家であり、」神の子の心は、キリストと同じくらい昔に、神が創造したものなのだ。"a tiny newcomer ~ "「この小さな幼子であるキリストは、キリストを生かしてくれるところのあなたの関係性の神聖さに依存しているのである」。せっかく生まれたキリストであるが、もし、あなたの関係性が昔の特別な関係性、神聖ならざる関係性に戻ってしまったなら、新生児のキリストは育つことなく、あなたの心の中で死んでいくだろう。だから、幼子のキリストを生かし育てるためにも、あなたは神聖な関係性を維持しなくてはならないのだ。それを、自分の使命と感じなくてはならない。なぜなら、もしあなたが、その使命を放棄したなら、それこそ、再びキリストを十字架上にはりつけたことにならないだろうか。
 
 
 

T-22.I.5:1 ~ T-22.I.6:7

5. Your sight was given you, along with everything that you can understand.

  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて、〜のほかに」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
❖ "Your sight was ~ "「あなたの視野は、あなたが理解出来るすべてのものと共に、あなたに与えられたのだ」。あなたが心の目で見るヴィジョンは、あなたが心で理解出来る愛や喜びや平和と共に、神の属性としてあなたに与えられたものである。"sight"を「視野」と訳したが、「視力」と考えてもいい。真実を見る力であり、真実の光景である。



You will perceive no difficulty in understanding what this vision tells you, for everyone sees only what he thinks he is.
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、難儀、面倒なこと、問題」
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、展望、構想」
  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える、伝える」
❖ "You will perceive ~ "「このヴィジョンがあなたに告げることを理解するのに、難しさなど、あなたは感じることはないであろう」。真実は、決して理解しがたいものではなく、逆に、理解などしなくても自然にわかるものが真実である。"for everyone sees only ~ "「なぜなら、誰もが、本当の自分だと思えるものだけを見ているからだ」。あなたを含め誰もがエゴを捨て、心の中の最も純粋で神聖な部分に住む正気さを自分自身だと同定した(sees only what he thinks he is)のだから、その正気さの見るヴィジョンを真実だと受け止めるのである。真実を理解するのに難しさはない。



And what your sight would show you, you will understand because it is the truth.
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "And what your sight ~ "意訳する、「そして、あなたの見るヴィジョンが、あなたに真実を示してくれるだろう」。"you will understand ~ "「それが真実であるがゆえに、あなたはそれを理解するのだ」。エゴがあなたに示した、この幻想世界の不条理(悲惨さ)を、あなたは理解することは出来なかった。それは、この世界の不条理が真実ではないからだ。しかし、エゴを捨てた今、ホーリー・スピリット(正気さ)のヴィジョンが見せてくれる光景は、真実であるがゆえに、あなたの理解にどんどん入ってくるのである。



Only your vision can convey to you what you can see. It reaches you directly, without a need to be interpreted to you.
  • convey [kənvéi] : 「伝達する、伝える、告げる」
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に手を差し出す、〜に達する、〜に至る」
  • directly [dəréktli] : 「直接に、真っすぐに、そのまま」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • need [níːd] : 「必要性、必要なもの、必要物」
  • interpret [intə́ːrprit] : 「解釈する、解明する、説明する」
❖ "Only your vision ~ "「あなたのヴィジョンだけが、あなたが見ることの出来るものを、あなたに伝えることが出来るのである」。ヴィジョンだけが、あなたが見て信じることの出来る真実を、あなたに伝えることが出来るのだ。"It reaches you ~ "「それは、直接あなたに届くのである」。真実が、何も介することなく、直接あなたの心に届く。"without a need ~ "「あなた理解のために、解釈する必要など、まったくないのだ」。



What needs interpretation must be alien. Nor will it ever be made understandable by an interpreter you cannot understand.
  • interpretation [intə̀ːrprətéiʃən] : 「解釈、説明、解説」
  • alien [éiliən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • understandable [ʌ̀ndərstǽndəbl] : 「理解できる、分かる、無理からぬ」
  • interpreter [intə́ːrpritər] : 「通訳者、解釈者、解説者、通訳、通訳官」
❖ "What needs interpretation ~ "「解釈の必要なものとは、(あなたにとって)異質なものに違いない」。つまり、真実ではないもののことだ。"Nor will it ever ~ "「そして、それは、あなたの理解出来ない解釈者によって、理解可能とされることはないだろう」。あなたが理解出来ないエゴによって、どんな解釈をされても、あなたには、それが真実であるとは思えない。あなたの正気さが、それは真実ではないと気付いているからだ。真実かどうかは、解釈以前に決まっているのだ。



6. Of all the messages you have received and failed to understand, this course alone is open to your understanding and can be understood.
  • message [mésidʒ] : 「伝言、メッセージ、通報、連絡事項、通信」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • fail [féil] to : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
  • course [kɔ́ːrs] : 「課程、講座、科目、コース」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単に」
  • be open to : 「受けやすい」
❖ "Of all the messages you ~ 「あなたが受け取り、理解出来なかったすべてのメッセージのうち、」"this course alone is ~ "「このACIMだけは、あなたの理解力の射程距離に入っているし、現に理解可能である」。ACIMは真実だけを語っているから、あなたは苦もなく理解出来るだろう、ということ。とは言え、凡人にとっては、なかなか難解であることは、事実である。



This is your language. You do not understand it yet only because your whole communication is like a baby's.
  • language [lǽŋgwidʒ] : 「言語、言葉」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • communication [kəmjùːnəkéiʃən] : 「伝達、通信、連絡、交信」
❖ "This is your ~ "「これは、あなたの言語である」。ACIMは、あなたにとって、母国語のようなものだ。"You do not understand it ~ "「あなたがACIMを理解出来ないと言うなら、それは、」"only because your whole ~ "「あなたのコミュニケーション全体は、赤ちゃんのそれと似たようなものだからである」。言語が発達していない赤ちゃんにとって、コミュニケーションがうまくとれないように、あなたのACIMに対する言語が発達不良で、結果、理解不良となる。ACIMに対する言語とは、真実に対する理解力、ということで、あなたはその発達途上にあるわけだ。ACIMが、あなたにとって、まだ完全に母国語化されていないのである。



The sounds a baby makes and what he hears are highly unreliable, meaning different things to him at different times. Neither the sounds he hears nor sights he sees are stable yet.
  • highly [háili] : 「高度に、大いに、非常に、極めて」
  • unreliable : 「信頼できない、頼みにならない、頼りない」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • neither [níːðər] : 「どちらの〜も〜でない」
  • neither A nor B : 「AでもなくBでもない、AとBのどちらも〜ない」
  • stable [stéibl] : 「しっかりした、安定した、断固とした、不変の」
❖ "The sounds a baby ~ "「赤ちゃんが発する声、赤ちゃんが耳にする音、それは非常に頼り気ない」。"meaning different things ~ "分詞構文、理由、「時が違えば、意味することも違ってくるからだ」。赤ちゃんは、腹が減って泣くこともあり、おしっこをして泣くこともある。泣くこと一つをとってみても、時が違えば、意味することも違ってくる。"Neither the sounds ~ "「赤ちゃんが聞く音も、見る光景も、まだまだ安定しないのだ」。あなたの、真実に対する反応も、それに類した水準である。まだまだ、発展の途上にあるわけだ。



But what he hears and does not understand will be his native tongue, through which he will communicate with those around him, and they with him.
  • native [néitiv] : 「自分の国の、故郷の、生まれつきの、生来の」
  • tongue [tʌ́ŋ] : 「言葉、言語、方言、話し方、話しぶり、言葉遣い」
  • native tongue : 「ネイティブ言語、母国語、自国語、母語」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • communicate [kəmjúːnikèit] : 「連絡する、通信する、交信する」
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
❖ "But what he hears and ~ "「しかし、赤ちゃんが聞き、そして理解出来なかったものが、やがて、赤ちゃんの母国語となるのである」。"through which he will ~ "「そして、その母国語を通じて、赤ちゃんは、周りの者達とコミュニケーションをとり始めるのである」。"and they with ~ "「そして、周りの者達は、赤ちゃんと共に過ごすのだ」。神の子として天の王国に回帰しようとしているあなたも、この赤ちゃんと同じようなものなのだ、ということである。



And the strange, shifting ones he sees about him will become to him his comforters, and he will recognize his home and see them there with him.
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な、見知らぬ」
  • shifting [ʃíftiŋ] : 「移動する、変わりやすい」
  • comforter [kʌ́mfərtər] : 「慰める人」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ "And the strange, shifting ~ "「そして、赤ちゃんが目にする、出たり入ったりしていた見知らぬ人達が、やがて赤ちゃんの安らぎとなり、」"and he will recognize ~ "「そして、赤ちゃんは、自分の住家を知り、彼らが自分と一緒にそこに住んでいることを知るのである」。まったく同じように、あなたも天の王国という故郷に回帰し、そこに住家を定め、神やホーリー・スピリットと共に暮らすことになるのだ。今でこそ、言語が未発達で、つまり、真実の見極めが不確かで、真実か虚偽かの判断もおぼつかずに、つまずいてばかりいるが、ACIMを学ぶことでやがて、独り立ちして、天の王国へと旅立つのである。
 
 
 

T-22.I.3:1 ~ T-22.I.4:10

3. You have not realized it is impossible to understand what fails entirely to reach you.

  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • fail to : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
  • entirely [intáiərli] : 「全く、完全に、全体に、ひたすら」
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に届く、〜に達する、〜に至る、影響が及ぶ、〜の心を動かす」
❖ "You have not realized ~ "「あなたは、まだ、〜であることを自覚していない」。"it is impossible to ~ "ここは"it ~ to ~ "の構文、「まったくあなた(の心)に届かないものを理解することは不可能なのだ」と自覚していない。あなたは、肉体の目で見て、頭脳による判断を経て、それを理解したように思っているだろうが、それは幻想世界の現象に対して有効な理解の仕方であって、心の目で見て、叡智で全的に把握するという、実相的理解があるのだということを、あなたは知らない。心に達しないものを、理解することは不可能なのだ。



You have received no messages at all you understand. For you have listened to what can never communicate at all. Think, then, what happens.
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • message [mésidʒ] : 「伝言、メッセージ、通報、連絡事項、通信」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
  • listen to : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
  • communicate [kəmjúːnikèit] : 「連絡する、通信する、伝える、伝達する」
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
❖ "You have received no ~ "「あなたは、あなたが理解出来るようなメッセージをまったく受け取っていないのである」。あなたの能力不足を言っているのではない。あなたが心の目を閉ざし、心の最も純粋で神聖な部分にある正気さが受け取るべきメッセージを無視していることを言っているのだ。"For you have listened ~ "「なぜなら、あなたは、まったくコミュニケーション出来ないものに耳を傾けてきたからだ」。"what can never communicate"「コミュニケーション出来ないもの」という部分であるが、本来、コミュニケーションとは実相世界の実在との間のコミュニケーションを言うのであって、コミュニケーション出来ないものという表現には、結局、幻想世界の雑多な諸現象にばかり関わってきたというニュアンスがある。あなたは、実在しない幻想世界の諸現象にばかりに心を奪われ、実相世界を心の目で見てコミュニケーションを交わすという基本を忘れているのだ。"Think, then, what ~ "「ならば、何が起こるか、考えてみなさい」。



Denying what you are, and firm in faith that you are something else, this "something else" that you have made to be yourself becomes your sight.
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • firm [fə́ːrm] : 「断固とした、確固たる、しっかりした、安定した」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • something else: 「何か他のもの」
  • become : 「〜になる」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
❖ "Denying what ~ "分詞構文、理由、「本来のあなたを否定し、」"and firm in faith ~ "「あなたが、(本来の自分とは)別の何かであると頑(かたく)なに信じているので、」"this "something else" that ~ "「あなたがあなた自身だとした、この『別の何か』が、あなたの視力になったのである」。つまり、『別の何か』が見る光景を、あなたが見ている光景だと信じたのである。あなたは、その昔、自己を解離し、神の子であるという本来の自分を否定して、エゴという別人格を作った。その別人格こそ、自分自身だと思い、別人格が見た幻想世界の諸現象を、実在の現象だと信じて来たのである。



Yet it must be the "something else" that sees, and as not you, explains its sight to you.
  • explain [ikspléin] : 「〜を説明する、明らかにする、釈明する」
❖ "Yet it must be ~ "意訳する、「しかし、あなたではない『別の何か』がものを見て、それがあなたの見た光景だと説明しているに違いないのだ」。本来のあなたではない『別の何か』が幻想世界を夢に見て、その見た夢が現実の光景であるとあなたに説明しているだけなのだ。あなたはそれを信じて疑わないから、夢の向こうに、真に実在する実相世界が広がっていることも、心の目がその実在の光景をとらえることが出来ることも、何も知らない。



Your vision would, of course, render this quite unnecessary.
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方、展望、構想」
  • of course : 「もちろん、確かに、言うまでもなく、当然」
  • render [réndər] [SVOC] : 「〜の状態にす」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に」
  • unnecessary [ʌnnésəsèri] : 「不必要な、無用な、不要な、意味のない」
❖ "Your vision would ~ "「もちろん、あなたのヴィジョンは、こんなことはまったく不要なものに変えてくれるのだ」。別人格を仕立て上げ、その人格に肉体の目を持たせ、ありもしない幻想の光景を見せて、これこそが現実の光景だ、などと語らせることなど、本来備わっている心の目、その目が捉えるヴィジョンを使えば、まったく不必要なことなのだ。



Yet if your eyes are closed and you have called upon this thing to lead you, asking it to explain to you the world it sees, you have no reason not to listen, nor to suspect that what it tells you is not true.
  • close [klóuz] : 「〜を閉じる、〜を閉める、〜を閉鎖する」
  • call upon : 「求める、要求する、所望する、頼む」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、〜を率いる、指導する」
  • explain [ikspléin] : 「〜を説明する、明らかにする、釈明する」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • suspect [səspékt] : 「〜を疑わしく思う、〜を本当ではないと思う、〜を信用しない」
  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "Yet if your eyes are ~ "「しかし、あなたが心の目を閉じ、別の何かにあなたを導いて欲しいと頼み、別の何かが見る世界をあなたに説明して欲しいと頼めば、」"you have no reason not ~ "「あなたは、別の何かの言うことに耳を傾けないでいられる正当な理由はないし、別の何かがあなたに告げることは本当ではないのではないかと疑う正当な理由もない」。あなたは、ホーリー・スピリットの目を閉ざし、エゴの導きを求め、エゴに世界の説明を求め、エゴの言うことに耳を傾け、エゴの言うことを信じてきた。その結果は、どうであったか? 蛇足になるが、おもしろいことに、この文章をそっくりそのまま、『別の何か』をヴィジョンに置き換えて反転させても意味はきれいに通じるのだ。参考までに、反転させてみると、"Yet if your eyes are ~ "「しかし、もしあなたが、肉体の目を閉じ、このヴィジョンにあなたを導いて欲しいと頼み、ヴィジョンが見る世界をあなたに説明して欲しいと頼めば、」"you have no reason not ~ "「ヴィジョンが言うことに耳を傾けないでいられる正当な理由はないし、ヴィジョンがあなたに告げることは真実ではないのではないかと疑う正当な理由もないのだ」。



Reason would tell you it cannot be true because you do not understand it. God has no secrets.
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • secret [síːkrət] : 「秘密、機密、内緒事」
❖ "Reason would tell ~ "「正気さはあなたに、それは真実であり得ないと告げるだろう」。"because you do not ~ "「なぜなら、あなたはそれが理解出来ないからだ」。"God has no ~ "「神は、(理解出来ないような)秘密をもたない」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分に住む正気さは、つまり、ホーリー・スピリットは、エゴの言うことは真実ではないと教えてくれる。なぜなら、あなたは、この世界の不条理が理解出来ないからであり、神は理解不能の不条理など創造しなかったからだ。簡単に言えば、真実は理解不能ではないのだ。逆に、理解不能であれば、それは真実ではない。神は、神の子が理解出来ないような謎も秘密も創造したことはない。



He does not lead you through a world of misery, waiting to tell you, at the journey's end, why he did this to you.
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して、〜を介して」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ」
  • wait [wéit] : 「〜を待つ」
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、行路、長期の旅行、道のり、道程」
❖ "He does not lead ~ "「神は、あなたを、悲惨な世界をくぐらせ、旅の終わりになってやっと、なぜあなたにこの悲惨さを与えたのか、(その理由を)告げようと待っているようなことはしない」。神は、この世界の悲惨さや不条理に、まったく無関係である。もう一歩踏み込んで言えば、神は、この世界にあってあなたに試練など与えない。人は苦境にあって、この試練は神が自分に与えた試みだなどと勘違いするが、神は試練を与えない。実相世界には、試練などという概念はない。神の辞書に試練という言葉はないのだ。本文は短いが、内容は非常に重要である。既成のキリスト教の教義と、真っ向からぶつかり合う部分である。



4. What could be secret from God's Will? Yet you believe that you have secrets.
  • secret [síːkrət] : 「秘密、機密、内緒事」
  • will [wíl] ] : 「意志、精神力、意欲」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "What could be ~ "「いったい何が、神の意思から秘密にしておけるだろう」。神の意思は、秘密をもたないことである。その意思に反して、誰が真実を秘密にしておけるだろうか? 実相世界には秘密の真実など存在しない。実相世界の真実は、誰に対しても、いわば、無料で公開されているのだ。それが、神の意思である。"Yet you believe ~ "「しかし、あなたは、自分は秘密があると信じている」。この場合の秘密は、真実の秘密ではなく、暗い秘密、罪の匂いのする秘密のことである。



What could your secrets be except another "will" that is your own, apart from his?
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
❖ "What could your ~ "「あなたの秘密とは、神の意思から離れた、あなた自身の別の『意思』以外に、何であり得るか」。つまり、あなたが秘密をもっていると主張している、そのあなたは、神の意思とはまったくかけ離れた『別の何か』であるあなたである。つまり、あなたのエゴが、神に対して、自分は秘密を保持出来ると主張しているのだ。エゴは、エゴの意思は神の意思から独立していると信じているのだ。



Reason would tell you that this is no secret that need be hidden as a sin. But a mistake indeed!
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • hidden [hídn] : 「hideの過去分詞形」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • mistake [mistéik] : 「誤り、判断上の間違い、ミス、過ち、手違い」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際に」
❖ "Reason would tell ~ "「正気さはあなたに、これは、罪として隠しておく必要のある秘密ではない、と告げている」。あなたの別人格であるエゴは、秘密は保持出来ると主張し、その秘密とは罪の意識なのだと言うだろうが、正気さそのものであるホーリー・スピリットは、罪の意識など秘密でも何でもない、と言う。"But a mistake ~ "「そうではなく、それは、まさに誤りだ」と、正気さは告げる。罪の意識は秘密にするべきものではなく、つまり、秘密でも何でもなく、罪の意識自体が誤りなのだと告げる。罪の意識は幻想に過ぎず、罪の意識の存在それ自体が誤りなのだ。



Let not your fear of sin protect it from correction, for the attraction of guilt is only fear.
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
  • correction [kərékʃən] : 「訂正、訂正個所、矯正、修正、是正、補正」
  • attraction [ətrǽkʃən] : 「引き付けるもの、魅力、誘引」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
❖ "Let not your fear ~ "「あなたの罪への恐れが、罪を正そうとすることを阻止しようとさせてはいけない」。罪を正すことに対する抵抗勢力は恐れである。"for the attraction ~ "「なぜなら、罪の意識に引き寄せるものは、ただ、恐れだけなのだから」。罪の意識と恐れは一体であり、罪の意識を修正することに抵抗しているのは、その恐れである。



Here is the one emotion that you made, whatever it may seem to be.
  • emotion [imóuʃən] : 「感情、情緒、感動」
  • whatever [hwʌtévər] : 「何の〜が〜でも」
❖ "Here is the one ~ "「ここに、あなたが作った唯一の感情がある」。恐れという感情は実相世界には存在しない。あなたが幻想世界で作り出した感情である。"whatever it may ~ "「それが、どんな形に見えようとも」。つまり、恐れがどんな形に姿を変えようが、恐れという感情は、あなたが勝手に作り出した幻想なのだ。恐れという感情に実体はない。



This is the emotion of secrecy, of private thoughts and of the body.
  • secrecy [síːkrəsi] : 「内密、秘密、秘密にしておくこと、秘密主義」
  • private [práivət] : 「個人の、私有の、私的な」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、見解、思考、思索、熟考」
❖ "This is the emotion ~ "「これが、秘密の感情であり、個人的な思考の感情、肉体の感情である」。秘密にしておきたいという望みや個人的な思考や肉体的感覚の根底には、恐れという感情が存在する。むしろ、恐れという感情が、秘密や個人的思考や肉体感覚を生んでいると言った方がいいかもしれない。つまり、恐れが分離を生み出し保持しているのだ。



This is the one emotion that opposes love, and always leads to sight of differences and loss of sameness.
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、反抗する、対抗する、敵対する」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、常に」
  • lead to : 「〜に通じる、〜につながる、結果として〜に導く、結局〜となる」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、紛失、損失、喪失」
  • sameness [séimnis] : 「同一性、類似、酷似、単調」
❖ "This is the one ~ "「これこそ、愛に対抗する唯一の感情である」。愛を汚し、かき消そうとするのは、恐れという感情である。"and always leads to ~ "「そして、常に、異質性を際立たせる光景に導き、同一性を失わせる結果となる」。恐れは分離を生み出し維持するから、すべてが異質でバラバラに見えるのである。恐れは、調和統一、同質性をかき消してしまうのだ。結合し、一体となることが恐ろしいのである。



Here is the one emotion that keeps you blind, dependent on the self you think you made to lead you through the world it made for you.
  • keep [kíːp] [SVOC] : 「〜の状態にしておく、〜の状態を保つ、〜にしておく」
  • blind [bláind] : 「目の不自由な、目の見えない、盲目の」
  • dependent [dipéndənt] : 「頼っている、依存している、依存性の」
  • dependent on : 「〜に頼っている、〜に依存している、〜次第である」
❖ "Here is the one ~ "「ここに、あなたを盲目に保とうとする唯一の感情がある」。恐れはあなたを盲目にする。つまり、真実から遠ざけるのだ。"dependent on the self ~ "「恐れがあなたのために作った世界をくぐり抜けるようにあなたを導くために、あなたが作ったと思っている自己なるものに依存させ続けるのだ」。少々意味が曖昧な訳になってしまった。解説しよう。神から分離した後、あなた(神の子)は、神を裏切ったという罪の意識に耐えきれなくなって自己を解離し、この幻想世界を心の外に投射して作ったのである。いわば、恐れがあなたのために作った世界である(the world it made for you)。その幻想世界を生き抜くためにあなたを導いてくれると思っているものが、あなたが別人格として作ったエゴであり(the self you think you made to lead you )、その別人格を、あなたはあなた自身であると信じているのだ。信じて依存しているのである(dependent on)。その依存を維持しているのが、恐れという感情なのだ。
 
 
 

T-22.I.1:1 ~ T-22.I.2:12

 
 

I. The Message of the Holy Relationship
神聖な関係性からのメッセージ
 
 
 
1. Let reason take another step. If you attack whom God would heal and hate the one he loves, then you and your Creator have a different will.
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知良識、分別、正気」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • attack [ətǽk] : 「~を襲う、~を攻撃する、~を非難する」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す、治癒する」
  • hate [héit] : 「~を憎む、~をひどく嫌う」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • will [wíl] : 「意志、精神力、願望、意欲」
❖ "Let reason take ~ "「正気さに、もう一歩先を進ませてみよう」。"If you attack whom ~ "「もしあなたが、神がヒーリングする者を攻撃し、神が愛する者を嫌悪したなら、」"then you and your ~ "「その時は、あなたとあなたの創造主である神は、異なる意思を持っていることになる」。あなたと神の意思が調和、共鳴していない。神と神の子が分離したままである。



Yet if you are his will, what you must then believe is that you are not yourself. You can indeed believe this, and you do. And you have faith in this and see much evidence on its behalf.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • evidence [évədəns] : 「証拠、証言、痕跡、形跡」
  • behalf [bihǽf] : 「支持、味方、利益」
  • on one's behalf : 「~のために、~の利益になるように」
❖ "Yet if you are ~ "「もしあなたが、神の意思であるなら、」"what you must then ~ "「あなたが信じているに違いないものは、あなたはあなた自身ではないということである」。神の子であるあなたは、神の意思によって創造された。いわば、神の意思の分身であり、神の意思から分離されるものではない。しかし、今あなたが、神の意思と異なる意思を抱いていると信じているなら、それは、あなたが本来の自分自身ではないと思っていることを意味するのだ。"You can indeed ~ "「確かに、あなたはそう信じることが出来るし、そう信じている」。あなたは、神の意思に無関係な意思を持っていると信じることが出来るし、そう信じている。"And you have faith ~ "「あなたは、そう信じ、その証拠も沢山見ているのだ」。神の意思に反して行動出来るものと信じているし、神の意思に反していると思われる行いの数々を目撃している。ここの数行は、非常に解釈に苦しむ部分である。少し、掘り下げて考えてみよう。神の住む天の王国にあって、神はその愛を拡張する。そのために、神は自分自身に似せて、神の子を創造し、神の属性のすべてを与えた。いわば、神の意思を神の子に与えたのだ。神と神の子は、その同一の意思を通じて、さらに愛を拡張していった。神と神の子の意思は調和、共鳴し合っていたのだ。しかし、あるとき、神の子はふと、自分が神なしで神のように生きていけないものかと思ったのだ(tiny mad thought)。つまり、神の意思を離れて、神の子自身の意思で存在出来ないかと思ったのである。次の瞬間、神の子の思いは現実化し、神の子は神と分離し、天の王国から墜落したのである。(本当は、神の子は、ただ、深い眠りに陥って、神からの分離と天の王国からの墜落を夢に見ているに過ぎないのだが・・・。) さて、神から分離した神の子は、神の属性を失う。むしろ、進んで忘れ去ったのであろう。叡智(knowledge)も失い、純粋で神聖な心(holy part of mind)も忘れ、正気さ(reason)を手放した。代わりに手に入れたものは、神を裏切ったという罪の意識(sin)であり、神から罰せられるだろういう恐れ(fear)である。神の子は、その罪と罰の重圧に耐えきれなくなって自己を乖離する(get dissociated)。別人格(ego)を作り出し、心の外部に幻想世界を投射する(project)。この世界が、その幻想世界である。この幻想世界にあって、神の子は肉体を作り出し、叡智の代わりに頭脳による理性的判断を利用する。正気さの代わりに、エゴの狂気を採用するのである。さて、本文との関わりであるが、この幻想世界で生きるあなたは、あなたの意思を神の意思として認識することはない。本当は、あなたは神の子であって、神と意思を共有しているはずのだ。したがって、今、あなたが自分だと信じているあなたは、本当のあなたではないのだ。あなたは、自分の意思で選択し、自分の考えで行動していると思っているが、それは叡智ではなく、頭脳による理性的判断に依存して行動しているだけであって、あなたの理性はことごとく狂気的な道筋を辿って行くのだ。エゴの思考システムにしたがって生きて行くときの当然の帰結である。



And where, you wonder, does your strange uneasiness, your sense of being disconnected, and your haunting fear of lack of meaning in yourself arise?
  • wonder [wʌ́ndər] : 「疑問に思う、不思議に思う」
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な、見知らぬ」
  • uneasiness [ʌníːzinəs] : 「不安、心配、困惑」
  • sense [séns] : 「感覚、感覚能力、官能、感触、知覚」
  • disconnect [dìskənékt] : 「~との接続を切る、~の電源を切る」
  • disconnected : 「切断された、分離された、切れぎれの、離ればなれの」
  • haunt [hɔ́ːnt] : 「頻繁に出入りする、~に出没する」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
❖ "And where, you wonder, does ~ "ここは最後の"arise"に繋がる、「〜はどこから生じるのかと、あなたはいぶかしく思っている」。"does your strange ~ "「あなたの奇妙な不安感、つながりを断たれたような感覚、あなたの心の中にあって頻繁に出没する、意味を欠いた恐れ、」それらがどころから来るのか、あなたはいぶかしく思っている。もちろん、神との分離、天の王国から離れていることから生じるのだ。



It is as though you wandered in without a plan of any kind except to wander off, for only that seems certain.
  • as though : 「まるで~であるかのように、まるで~するかのように」
  • wander [wάndər] : 「さまよう、迷う、歩き回る、ぶらつく」
  • without [wiðáut] : 「~なしで、~を持たないで、~なしに」
  • plan [plǽn] : 「計画、企画、意向、つもり、考え、意図」
  • of any kind : 「いかなる種類の」
  • except [iksépt] : 「~を除いて、~以外に」
  • wander off : 「~からそれる、~から外れる、迷子になる」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確信している、確実な、確かな、確信して」
❖ "It is as though ~ "「それは、まるで〜であるかのようだ」。"you wandered ~ "「道に迷ってしまうということ以外にどんな種類の計画もなく、(この幻想世界を)さまよっている」かのようだ。"for only that ~ "「なぜなら、それだけが確かなように見えるからだ」。そして、それは確かなのだ。幻想世界をさまよい歩いても、どこに行き着くわけでもない。それは、夜見る夢の中の、はかない徘徊と等しいのである。仏教では、無明という。



2. Yet we have heard a very similar description earlier, but it was not of you.
  • heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
  • similar [símələr] : 「似ている、よく似た、同じような」
  • description [diskrípʃən] : 「記述、描写、説明、解説 」
  • earlier : 「前に」
❖ "Yet we have heard ~ "「しかし、以前に、非常に似た記述を耳にしたことがあったが、それは、あなたのことではなかった」。エゴの思考システムにどっぷりと浸かった者達の末路について語ったことがあったが、それはあなたのことを名指して言ったことではなかった。あなたのことを語ったのではないのに、あなたの耳に染み込んでいる。なぜなか? 



But still this strange idea which it does accurately describe, you think is you.
  • idea [aidíːə] : 「考え、着想、アイデア、発想」
  • accurately [ǽkjurətli] : 「正確に、正しく、きちんと、的確に」
  • describe [diskráib] : 「~を表現する、述べる、言葉で表す、描写する、記述する」
❖ "But still this strange idea ~ "「しかし、的確に述べられた、この奇妙な思いは、なお、あなたについてのことだと、あなたは思っている」。この奇妙な思いとは、前段落の「あなたの奇妙な不安感、つながりを断たれたような感覚、あなたの心の中にあって頻繁に出没する、意味を欠いた恐れ」のこと。つまり、神からの分離感、天の王国という故郷を失った喪失感である。あなたは、確かにそれを感じているのだ。



Reason would tell you that the world you see through eyes that are not yours must make no sense to you.
  • tell [tél] : 「~に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • through [θruː] : 「~を通じて、~の手を経て、~を介して」
  • make no sense : 「意味をなさない、理にかなわない、要領を得ない」
  • make no sense to : 「〜に全く理解できない」
❖ "Reason would ~ "「正気さは、あなたにthat以下を告げてくれるだろう」。"that the world you see ~ "「あなたのものではない目を通してあなたが見る世界は、あなたにとってまったく意味をもたないに違いない」と告げてくれるだろう。"eyes that are not yours"「あなたのものではない目」とは、他者の目、という意味ではない。あなたの肉体的な目のことだ。肉体は幻想であり、肉体の目も幻想であり、幻想の目が捉える世界自体も幻想であって、意味がないのだ。神から分離し、叡智を失った神の子が、叡智の代わりに肉体的感覚器官を作り出しただけなのである。したがって、本文は、肉体的な目は、実相的存在であるあなたのものではない、という意味である。



To whom would seeing such as this send back its messages?
  • send back : 「送り返す、返送する、返信する」
  • message[mésidʒ] : 「伝言、メッセージ、通報、連絡事項、通信」
❖ "To whom would ~ "「いったい誰に向けて、このような目が見たメッセージを送り出すのか」。幻想の肉体的な目が捉えた幻想の光景を、いったい誰に見せようとするのか? 幻想を欲しがるものは幻想でしかない。つまり、幻想の頭脳(brain)が欲しがるだけなのだ。



Surely not you, whose sight is wholly independent of the eyes that look upon the world.
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」
  • independent [ìndipéndənt] : 「独立した、自主性のある、自立した、単独の」
  • be independent of : 「~から独立している、~と無関係である」
  • look upon : 「〜を見る」
❖ "Surely not you ~ "「確かに、この(幻想)世界を見ている目から完全に独立した視力を持つあなたに向かってではない。」実相的存在であるあなたには、心の目で見たヴィジョンが送られてくるのであって、肉体的な目が送ってくる幻想のメッセージは、あなたには不要だ。もちろん、言うまでもなく、"sight is wholly independent of the eyes that look upon the world"「この(幻想)世界を見ている目から完全に独立した視力」とは、心の目の視力、ヴィジョンのことである。



If this is not your vision, what can it show to you? The brain cannot interpret what your vision sees.
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、見ること、洞察力、想像力、展望、構想」
  • brain [bréin] : 「脳、大脳、頭脳、知力」
  • interpret [intə́ːrprit] : 「解釈する、解明する、説明する」
❖ "If this is not ~ "「もしこれが、あなたのヴィジョンでないなら、」"what can it ~ "「目で見た光景は、いったい何をあなたに見せてくれるのか」。目で見た光景は、あなたに真実のメッセージを伝えない。幻想の、錯覚のメーッセージだけである。あなたに真実を伝えるのはヴィジョンだけだ。"The brain cannot interpret ~ "「頭脳は、あなたのヴィジョンが見たことを解釈出来ないのだ」。肉体の頭脳が解釈出来るのは、肉体の目で見た幻想のメッセージだけである。心の目で見たヴィジョンは実相であり、頭脳とはその存在レベルが完全に異なるので、頭脳にはヴィジョンが理解出来ないのだ。



This you would understand. The brain interprets to the body, of which it is a part.
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分、体の一部、器官」
❖ "This you would ~ "「これは、あなたも理解するであろう」。"The brain interprets ~ "「頭脳は、肉体のために解釈するのであり、」"of which it ~ "「頭脳は、肉体の一部に過ぎないのだ」。頭脳は心ではない。心の目が捉えたヴィジョンとは無縁なのである。レベルがかけ離れているのだ。幻想の頭脳と、実相のヴィジョンである。



But what it says you cannot understand. Yet you have listened to it. And long and hard you tried to understand its messages.
  • listen to : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
  • long and hard : 「長く厳しい」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
❖ "But what it says ~ "「しかし、頭脳が言うことを、あなたは理解出来ない」。頭脳が語ることは幻想である。実相のあなたには、頭脳の語る幻想の数々が理解不能なのだ。たとえば、愛は他者から奪うものだ、たとえば、得るためには奪え、等々、つまり、エゴの思考システムを採用している頭脳の語ることを、あなたの実相的心は理解出来ないのである。"Yet you have ~ "「ところが、あなたは、頭脳の言うことに耳を傾けてきたのだ」。心が理解出来ないのに、頭脳が語ることは正しいと、自分に言い聞かせてきたのだ。"And long and hard ~ "「長い間、一生懸命、あなたは、頭脳の語るメッセージを理解しようと努めてきたのである」。叡智(knowledge)を失ってしまった神の子の、当然の帰結と言えば、それまでのことなのだが。いずれ、肉体的な目に依存する知覚と、頭脳に依存する理性的判断、この二つの幻想を捨て、叡智とヴィジョンによる真実の直接的、全的把握に回帰する必要があるのだ。なぜなら、それ以外に、実相世界を見て知る手だてはないからだ。幻想世界を捨て、実相世界に回帰することは、そういう実質的な、あるいは実際的な側面を持っているのである。
 
 
 

T-22.Intro.3:1 ~ T-22.Intro.4:10

3. A holy relationship starts from a different premise. Each one has looked within and seen no lack.

  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • premise [prémis] : 「前提、仮定s」
  • within [wiðín] : 「中、内部、内側」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
❖ "A holy relationship ~ "「神聖な関係性は、異なった前提からスタートする」。幻想世界で構築される特別な関係性は、分離と断絶、異質性と罪の意識からスタートしたが、実相世界でホーリー・スピリットと結ぶ神聖な関係性、あるいは、神の子同士が結ぶ神聖な関係性は、それとは完全に反対の前提からスタートする。"Each one has ~ "「各々が内面に目をむけ、そこに欠落を認めないのだ」。心の中を覗いたとき、何一つ欠けるものがないと認識するのである。つまり、神が与えてくれた神の属性のすべてを目撃することになる。神の子として、完璧な姿を見ることになるのだ。



Accepting his completion, he would extend it by joining with another, whole as himself.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「完成、完了、終了」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つ、もう一人」
  • whole[hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
❖ "Accepting his ~ "「彼が(神の子として)完成されていることを受け入れて、」"he would extend ~ "「彼同様に完全なる他者と交わることで、その完成を拡張するのである」。彼は実相世界に目覚め、自分が神の子として完成された存在であること、つまり、神が創造したままに、神の属性のすべてを継承していることを確認するのである。彼は分離も断絶もすることなく、他の神の子とその心を融合させていく(joining with another)。本来、神の子は単一存在であったからだ。その、心を融合させる相手の神の子も、彼同様に完全な姿であり(whole as himself)、次々に、神の子同士は結合、融合していくのである。かくして、神の子としての完成(completion)は、拡張(extend)、増大していくのである。



He sees no difference between these selves, for differences are only of the body.
  • difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間に」
  • selves [sélvz] : 「self の複数形、自分たち」
❖ "He sees no difference ~ "「彼は、神の子同士の間に、一切の違いを見ることはない」。"for differences are ~ "「なぜなら、違いとは、単に肉体だけがもっているものだからだ」。肉体だけは、異なっているように見えようが、心は融合していき、違いは消滅する。まさに、自他一如となるのだ。



Therefore, he looks on nothing he would take. He denies not his own reality because it is the truth.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • look on : 「〜を見る」
  • take [téik] : 「〜を取る、取り込む」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "Therefore, he looks on ~ "「したがって、彼は、(他者から)奪い取りたいものなど、何も目にすることはない」。彼は何一つ欠けることなく持っており、他者も同様にすべてを持っている。何一つ、他者から奪い取らねばならないものはないのだ。"He denies not his ~ "「彼は、彼自身の実相を否定しない」。"because it is ~ "「なぜなら、それが真実であるからだ」。神の子として、神の属性のすべてを継承し、神の子同士は単一の存在であるという神の子の実相を、彼は否定するどころか、喜びをもって受け入れるのだ。なぜなら、それが真実であり、幻想世界の分離断絶は幻想に過ぎなかったのだと知ったからである。



Just under Heaven does he stand, but close enough not to return to earth.
  • under [ʌ́ndər] : 「〜の真下に、〜下部に」
  • close [klóus] : 「近い、接近した、近接した、緊密な」
  • enough [inʌ́f] to do : 「〜するのに十分な、〜するに足りるほど」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • earth [ə́ːrθ] : 「地、地面、地球、地上、全世界」
❖ "Just under Heaven ~ "「ちょうど天の王国の真下に、彼は立っている」。"but close enough not ~ "「ただし、地上に戻ることが出来ないほど、接近しているのだ」。幻想世界を離れて、もうすぐ、実相世界である天の王国に手が届くのだ。



For this relationship has Heaven's holiness. How far from home can a relationship so like to Heaven be?
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、高潔」
  • far from : 「〜から遠くに、〜からは程遠い、決して〜ではない」
❖ "For this relationship ~ "「なぜなら、この神聖な関係性は、天の王国の神聖さをもっているからだ」。『類は友を呼ぶ』という言葉通り、関係性の神聖さは、天の王国の神聖さを呼ぶのだ。"How far from home ~ "「天の王国とそれほどに似ている関係性が、故郷を遠く離れていることなど、どうして出来ようか」。神聖な関係性を築けば、どんどん天の王国へ近づいていくのだ。あたかも重力で引き合っているかのようだ。神聖な関係性は実相的であり、真実であり、喜びであり、平和であるからだ。



4. Think what a holy relationship can teach! Here is belief in differences undone.
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信頼」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
❖ "Think what a holy ~ "「神聖な関係性が教えることの出来ることに思いを巡らせなさい」。"Here is belief in ~ "「ここにおいて、相違性を信じていたことが取り消されるのだ」。幻想世界にあっては、神の子同士は分離し、肉体同様に、心も違った存在として見えていたが、また、そういうものだと信じていたが、神聖な関係性を築く中で、それが取り消しにされるのである。つまり、神の子はすべて等しく、単一であり、違いというものは存在しないと知るのである。自他一如を知るのである。相違性、異質性は取り消される。



Here is the faith in differences shifted to sameness. Reason now can lead you and your brother to the logical conclusion of your union.
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条」
  • shift [ʃíft] : 「移す、入れ替える、切り替える、シフトする」
  • sameness [séimnis] : 「同一性、類似、酷似、単調」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • lead [líːd] : 「導く、案内する、率いる、指導する、指揮する」
  • logical [lɑ́dʒikl] : 「論理にかなった、当然な、道理にかなった」
  • conclusion [kənklúːʒən] : 「結論、決定、結末、結果、終わり、終局」
  • union [júːnjən] : 「結合、合併、融合、団結」
❖ "Here is the faith ~ "「ここにおいて、異質性を信じていた気持ちは、同一性を信じる気持ちにシフトするのである」。幻想世界の異質性から、実相世界の同一性へのシフト。二元論から一元論へのシフトである。"Reason now can ~ "「今や、正気さは、心の結合の論理的帰結に向けて、あなたとあなたの同胞を導いて行くことが出来る」。"the logical conclusion"「論理的帰結」とは、少々おどろおどろしい表現ではあるが、実相に目覚めた心と心が結合し、一体となって天の王国へ回帰し、そこで、神に出会うことになる、という帰結。あなたの心の最も純粋で神聖な部分に住む正気さが、つまり、ホーリー・スピリットが、あなたを導いてくれるのだ。



It must extend, as you extended when you joined. It must reach out beyond itself, as you reached out beyond the body, to let yourselves be joined.
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • join [dʒɔ́in] : 「加入する、参加する、交わる、一緒になる」
  • reach out : 「手を伸ばす、差し出す、接触する、救いの手を差し伸べる」
  • beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜の域を越えて」
❖ "It must extend"「あなたが(同胞と)結合したとき、あなたが拡張したように、それは、拡張するに違いないのだ」。"It"とは、"sameness"「同一性」と捉えておく。あるいは、同一性の"the logical conclusion"「論理的帰結」と考えてもいいだろう。"It must reach out ~ "「それは、自己を越えて手を伸ばして行くに違いない」。あなたと同胞の異質性が同一性にシフトし、それがどんどん伝播して、すべての同胞が異質性から同一性に質転換して行くのである。そして、同一性は、単に神の子だけにとどまらず、神の子とホーリー・スピリット、神の子とホーリー・スピリットと神自体、つまり、三位(さんみ)に及んで、一体となっていく。この事情を"beyond itself"「自己を越えて」と表現したのであろう。"as you reached out ~ "「ちょうどあなたが、肉体を越えて手を差し伸べ、あなた自身を結合させたように」。



And now the sameness that you saw extends and finally removes all sense of differences, so that the sameness that lies beneath them all becomes apparent.
  • saw [sɔ́ː] : 「see の過去形」
  • finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、最終的に、とうとう、やっと」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • sense [séns] : 「感覚、感覚能力、官能、感触、知覚」
  • so that : 「その結果」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • beneath [biníːθ] : 「〜の真下に」
  • become [bikʌ́m] : 「 〜になる」
  • apparent [əpǽrənt] : 「はっきり見える、明らかな、明白な」
❖ "And now the sameness ~ "「そして今や、あなたが目撃した同一性は拡張し、ついには、異質性の感覚のすべてを取り除いてしまうのである」。"so that the sameness ~ "「その結果、異質性の下に存在していた同一性がすべて、はっきり見えるようになるのである」。異質性は幻想であって、幻想が、真実である同一性を覆い隠していたのである。その幻想の黒雲が晴れて、真実の同一性が明白に顕れてくるわけである。



Here is the golden circle where you recognize the Son of God. For what is born into a holy relationship can never end.
  • golden [góuldn] : 「金の、金色の、素晴らしい」
  • circle [sə́ːrkl] : 「円、円周、仲間、輪、集団」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • be born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
  • end [énd] : 「終わる、途切れる」
❖ "Here is the golden circle ~ "「ここにこそ、あなたが神の子を認識する黄金の輪があるのだ」。"the golden circle"「黄金の輪」とは、ACIMで初めて登場した言葉であるが、"an arc of golden"「黄金のアーク」という言葉は出ているので、同一の言葉と考えていいだろう。天の王国を視覚的に表現したものと捉えていい。"For what is born ~ "「なぜなら、神聖な関係性の中で生まれたものは、決して終わることはないからだ」。あなたが同胞と、あるいはホーリー・スピリットと築いた神聖な関係性は、永遠に続く性質を有しているのである。むしろ、時間を超越した性質を帯びていると言った方が正確かもしれない。したがって、神聖な関係性は実相性を有しており、あなたの目に、実相世界、天の王国が見え始めるのだ。それが、"the golden circle"「黄金の輪」であり、"an arc of golden"「黄金のアーク」である。ここまで来れば、あなたに残された課題は、その輪の中に、アークの中に、天の王国へ入城することだけなのだ。
 
 
 

T-22.Intro.1:1 ~ T-22.Intro.2:8


 
A Course in Miracles

  
 
Text - Chapter 22
 
 
Salvation and the Holy Relationship

救いと神聖なる関係性
 
 
Introduction

 

1. Take pity on yourself, so long enslaved. Rejoice whom God hath joined have come together and need no longer look on sin apart.
  • pity [píti] : 「哀れみ、かわいそうなこと、同情、残念なこと」
  • take pity on : 「〜に同情を示す、〜を哀れむ、〜を気の毒に思う」
  • so long : 「非常に長く」
  • enslave [ensléiv] : 「〜をとりこにする、奴隷にする」
  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • hath [hǽθ] : 「古体のhaveの三人称単数直説法現在形」
  • come together : 「一緒にやって来る、一緒になる、協力する、団結する、一体となる」
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • look on : 「〜を見る」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • apart [əpάːrt] : 「離れて、離ればなれで、バラバラに、別々に」
❖ "Take pity on yourself ~ "「長い間、捕らわれの身となっているあなた自身を哀れみなさい」。まだ幻想世界にとどまって、自由を奪われたあなたを不憫だと思いなさい。一方、"Rejoice whom God hath ~ "「神と結合し、一緒にやって来て、もはや別々になって罪を見る必要のなくなった者達よ、喜びなさい」。実相世界に回帰し(come together)、神と調和共鳴した(whom God hath joined)した神の子達は、分離が解消し(no longer apart)、神の子同士の心も結合して一体となり、もはや互いの心の中に罪の意識を見ることはなくなった((no longer look on sin)。それまで信じていた罪は、単なる幻想であると知ったからだ。かくして、神の子達は、喜びを謳歌するのである。あなたも、その仲間入りをしなさいと、暗に誘っているわけだ。



No two can look on sin together, for they could never see it in the same place and time.
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、同時に」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
❖ "No two can look ~ "「どの二人も、互いに罪を見つけることなど出来ないのだ」。"for they could never ~ "「なぜなら、どの二人も、同一の場所に、同一の時に、罪を見ることなど決して不可能だからだ」。実相世界に回帰した神の子は分離が解消される。つまり、神の子同士の心が再び融合し、一体となるのだ。一体となった二人の神の子が、互いに互いを見つめて罪を認識することなど、原理的に不可能になるのだ。つまり、二人は、実相世界にあっては、同一の場所と同一の時を占めているのだ(in the same place and time)。もっとも、実相世界は無時間、無空間の世界であるから、同一の場所、同一の時間という表現はいささか正確さを欠く。時間という枠組み中で、あえて表現するとそうなる、という程度に捉えておけばいいだろう。



Sin is a strictly individual perception, seen in the other yet believed by each to be within himself.
  • strictly [stríktli] : 「厳重に、正確に、厳しく、完全に、厳密に」
  • individual [ìndəvídʒuəl] : 「個人の、個人的な、個性的な」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、残りの、もう一方の、向こうの」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • each [íːtʃ] : 「各々、それぞれ、めいめい」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜以内で、〜のうちに」
❖ "Sin is a strictly ~ "「罪の意識とは、厳密に言えば、個人的な知覚である」。"seen in the other ~ "分詞構文、先頭に"being"を補うといい、理由、「罪とは、互いに、自分自身の中にあると信じながら、他者の中にそれを見いだすものだからである」。簡単に言えば、罪とは、自分自身の中に罪の意識があり、それを外部の他者に投影して、他者に罪があるように知覚されるものだ、ということ。だから、幻想世界にあっては、互いに罪ありと非難し合っていた者同士が、実相世界では、その二人は融合して単一の存在となるのだから、罪ありと知覚することすら不可能になるのだ。



And each one seems to make a different error, and one the other cannot understand.
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • error [érər] : 「誤り、間違い、ミス、誤字、誤用、過失」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
❖ "And each one seems ~ "「そして、互いが、異なった過ちを犯しているかのように見え、」"and one the other ~ "「その過ちは、他者には理解出来ないことのように見えるのだ」。理解出来ないから、他者を罪ありと責めるのだ。これが、幻想世界での人と人の関わり合い方の一般形である。



Brother, it is the same, made by the same, and forgiven for its maker in the same way.
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • in the same way : 「同じように、同様に」
❖ しかし、"Brother, it is the same ~ "「兄弟よ、それは同じことなのだ」。"made by the same ~ "「同じものによって過ちは犯され、同じ方法で、過ちを犯したもののために赦されるのである」。幻想世界では神の子は分離して存在しているが、それは夢の中で分離し独立しているかに見えるだけで、本当は、実相的には分離もしていなければ分裂もしていない。皆、同じ、単一の存在なのだ。別々に過ちを犯しているかに見えるが、それすら同一の神の子が犯す過ちであり、過ちが別々に赦されるかに見えるが、本当は、ホーリー・スピリットや神によって、単一の神の子のために、赦されるのである。赦されるとは、犯した過ちは、単なる幻想に過ぎないと認識させてくれる、ということである。



The holiness of your relationship forgives you and your brother, undoing the effects of what you both believed and saw.
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、作用、効果、効力」
  • saw [sɔ́ː] : 「see の過去形」
❖ "The holiness of your ~ "「あなたの関係性の神聖さが、あなたもあなたの同胞も赦してくれるのだ」。"undoing the effects of ~ "分詞構文、単純接続、「あなたも同胞も見たと信じたものの結果を取り消しにしてくれるのである」。あなたが幻想世界でパートナーと結ぶ関係性は特別な関係性であるが、あなたが実相世界のホーリー・スピリットと結ぶ関係性は神聖な関係性である。したがって、"The holiness of your relationship"「あなたの関係性の神聖さ」とは、単に、ホーリー・スピリットのことと考えていいだろう。あるいは、あなたがホーリー・スピリットと結ぶ神聖な関係性の中で生じる正気さ、ヴィジョン、叡智、と捉えてもいい。いずれ、ホーリー・スピリットは、あなたも同胞も赦してくれる。つまり、あなたや同胞が犯した過ちを、あなたや同胞は見もしたし、存在していると信じているだろうが(what you both believed and saw)、その結果として生じた罪の意識(the effects)は、本当は幻想に過ぎず、存在していないのだとして、取り消しにしてくれるのである(undoing)。これが、ホーリー・スピリットがあなたや同胞に対して為してくれる赦し(forgive)である。



And with their going is the need for sin gone with them.
  • need [níːd] : 「必要性」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「go の過去分詞形」
❖ "And with their going ~ "「罪の意識が取り消しにされて去ってしまうと、」"is the need for sin ~ "「それに伴って、罪の必要性も去っていくのである」。かくして、実相世界に回帰した神の子には、罪の意識も、罪自体も、その片鱗すら残存することはない。



2. Who has need for sin? Only the lonely and alone, who see their brothers different from themselves.
  • lonely [lóunli] : 「寂しい、ひとりの、孤独の、孤立した、心細い」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで、唯一の、離れて」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
❖ "Who has need ~ "「いったい誰が、罪を必要とするだろうか」。"Only the lonely ~ "「独りぼっちで孤独な者だけが、必要とするのだ」。"who see their brothers ~ "「彼らは、同胞は自分自身と異なっていると見ているのである」。自分と他者が完全に分離し、断絶していると信じている者だけが、つまり、孤独で寂しい者達だけが、異質の他者に罪を見い出すのだ。



It is this difference, seen but not real, that makes the need for sin, not real but seen, seem justified.
  • difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
  • real [ríəl] : 「現実の、実際の、本物の、実在的な」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「弁明する、正当化する」
❖ "It is this difference ~ "「この違いは、そう見えるが、本当ではない」。"that makes ~ "「それは、罪の必要性を作り出し、」"not real but ~ "「実在しないのに目に見え、」"seem justified"「正当化されているかに見えるのだ」。もし、自分に罪がないなら、罪があるのは他者であるに違いないし、もし、自分が正しいなら、正しくないのは他者である。そういう理屈で生きているのである。他者に罪を見つけ出して、自己を正当化するのである。罪が幻想であり、実在するものではないと、露ほども思うことはない。



And all this would be real if sin were so. For an unholy relationship is based on differences, where each one thinks the other has what he has not.
  • unholy : 「不信心な、不敬な、不道徳な」
  • base [béis] on : 「〜に基づく、〜に準拠する」
❖ "And all this would ~ "「もし、罪が(本当に、他者の中に)存在するなら、これらのことはすべて、現実であろう」。"For an unholy relationship ~ "「なぜなら、神聖ではない関係性は、違いというものに基礎をおいているからである」。"unholy relationship"「神聖ではない関係性」とは、この幻想世界であなたがパートナーと結ぶ、特別な関係性のこと。あなたとパートナーは、分離した異質の存在であるということが基礎になって、特別な関係性は成り立っている。"where each one ~ "「その関係性にあっては、互いに、他者が、自分のもっていないものをもっていると思っているのである」。異性同士の恋愛関係を思い起こせば、言っている意味がわかろう。男と女は、互いに分離し、異質であるから引かれ合うのであり、男には女のものはなく、女には男のものがないから、互いに補い合うのだ。しかし、実相世界では、もちろん、男女の差さえ消滅する。実相世界は一元論世界なのだ。男女の差も、優劣の差も、善悪、真偽の差もないのだ。



They come together, each to complete himself and rob the other.
  • come together : 「一緒にやって来る、一緒になる、協力する、団結する、一体となる」
  • complete [kəmplíːt] : 「〜を完了する、仕上げる、終える、完結する、完成する、達成する」
  • rob [rɑ́b] : 「〜から力ずくで奪う、〜の中身を盗む、〜から奪う」
❖ "They come together ~ "「彼らは、一緒になる」。特別な関係性を築いて、二人が寄り添う、と捉えていいだろう。"each to complete ~ "「各々が、相手から奪って、自分自身を完成させるために」。自分に欠けているものを相手から奪うことで、自己完成させようとするのだ。そのために、二人は寄り添う。



They stay until they think that there is nothing left to steal, and then move on.
  • stay [stéi] : 「とどまる、居座る」
  • left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」
  • steal [stíːl] : 「盗む、盗み取る」
  • move on: 「先へ進む、移る」
❖ "They stay until they ~ " 「彼らは、盗めるものがもう何もなくなったと思えるまで、関係性を維持する」。"stay"を「関係性を維持する」と意訳した。そして、盗めるものがなくなると、"and then move ~ "「彼らは、次に移るのだ」。新たな特別な関係性を求めて、次へ移動する。そして、互いに相手を変えて、再び盗み始めるのだ。



And so they wander through a world of strangers, unlike themselves, living with their bodies perhaps under a common roof that shelters neither; in the same room and yet a world apart.
  • wander [wάndər] : 「歩き回る、ぶらつく、さまよう、迷う」
  • through [θruː] : 「〜を通り抜けて、経て、〜の中を通って」
  • stranger [stréindʒər] : 「見知らぬ人、よそから来た人、よそ者、他人」
  • unlike [ʌnláik] : 「似ていない、異なっている」
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
  • common [kάmən] : 「公共の、公衆の、公の、日常的な、普通の」
  • roof [rúːf] : 「屋根、屋上、天井」
  • shelter [ʃéltər] : 「〜を保護する、避難する、かくまう」
  • neither [níːðər] : 「どちらも〜ない」
❖ "And so they ~ "「こうして、彼らは、他人だらけの世界を彷徨(さまよ)うのである」。"unlike themselves ~ "「その他人は、彼ら自身とは似るわけもなく、二人を保護してくれそうもない共通の屋根の下で、肉体として共に生活するのだ」。肉体的存在として、一つ屋根の下に暮らしているとは言え、心はバラバラなのだ。家は、決して彼らを癒し、かくまってはくれない。"in the same room ~ "「同じ部屋に暮らしながら、しかし、かけ離れた世界に生きるのである」。分離し、断絶した者同士は、必然的に孤独に陥る。肉体的結合は、決して、その穴を埋めることは出来ないのだ。
 
 
 

T-21.VIII.4:1 ~ T-21.VIII.5:7

4. You who complete God's will and are his happiness, whose will is powerful as his, a power that is not lost in your illusions, think carefully why you have not yet decided how you would answer the final question.

  • complete [kəmplíːt] : 「~を完了する、仕上げる、終える、完結する、完成する、達成する」
  • will [wíl] : 「意志、精神力、意欲」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • powerful [páuərfəl] : 「強い、強力な、力強い、迫力のある」
  • lost [lɔ́st] : 「道に迷った、失った、浪費された」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • carefully [kέərfəli] : 「注意深く、丁寧に、慎重に、入念に」
  • decide [disáid] : 「~しようと決心する、~することに決める」
  • answer [ǽnsər] : 「~に答える」
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な、確定的な」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑、疑義」
❖ "You who complete ~ "「神の意思を完成させるあなた、また、神の幸せであるところのあなたは、」"whose will is powerful ~ "「あなたの意思は、神の意思と同様にパワフルであり、あなたが幻想の中にあっても、失われることのないパワーを秘めているのだが、そのあなたは、」"think carefully why ~ "「最後の問い掛けにどう答えればいいか、なぜ、いまだに決定していないのかと、慎重に考えている」。四つの問い掛けは、T-21.VII.5:11~14に掲げられてある。そのうちの四つ目、最後の問い掛けが重要である。神の子は神から分離するために、真実の実相世界を否定して、偽りの幻想世界を夢見たのだが、その一旦否定した天の王国へ回帰したいのかどうか、そういう問い掛けであった。



Your answer to the others has made it possible to help you be already partly sane.
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • other [ʌ́ðər] : 「その他、ほかのもの、他方」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに~済み、前々から」
  • partly [pάːrtli] : 「一部分は、ある程度は、部分的に、一部は」
  • sane [séin] : 「正気の、分別ある、良識のある」
❖ "Your answer to the others ~ "「他の(三つの)問い掛けに対するあなたの答えは、あなたが部分的に正気であるように、あなたを手助けしてくれることを可能性とした」。硬い言い方をしているが、あなたが初めの三つの問い掛けに答えたことで、あなたは部分的に正気さを取り戻した、という意味。



And yet it is the final one that really asks if you are willing to be wholly sane.
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • be willing to : 「~する意思がある、進んで~する、~に前向きである」
  • wholly [hóulli] ] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」
❖ "And yet it is the final ~ "ここは"it ~ that ~ "の強調構文、「しかし、あなたが本当に、完全に正気さを取り戻したいと思っているのかどうか、それを問い掛けているのが、最後の問い掛けである」。過去の誤った否定、すなわち、神からの分離を、それが単なる夢であったと認識して赦し、受け流すことが出来るかどうか、その鍵を握っているのが、最後の問い掛けに対してあなたがイエスをもって答えることなのである。この作業を完了してこそ、実相世界への目覚めは進行し、あなたは完全な正気さに戻ることが出来るのだ。



5. What is the holy instant but God's appeal to you to recognize what he has given you?
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • appeal [əpíːl] : 「懇願する、訴える、要請する、頼む」
  • appeal to : 「~に訴える、~に懇願する、〜の心に訴える」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「~を認識する、~を認証する、認める、受け入れる」
❖ "What is the holy instant ~ "「聖なる瞬間とは、神があなたに、神が与えたものを認識するように促す瞬間でなくて、何であろうか」。神は、神の子を創造するに当たって、神の属性のすべてを与えた。神の子は天の王国を否定し、神から分離するときに、その属性のすべてを捨てた、あるいは、忘れてしまったのだ。それを修復しなさいと、神はあなたに訴えて(appeal)いるのだ。修復し、認識し直す瞬間、それは神聖な瞬間ではないのか。



Here is the great appeal to reason; the awareness of what is always there to see, the happiness that could be always yours.
  • great [gréit] : 「大きい、大きな、巨大な、すてきな、素晴らしい」
  • appeal [əpíːl] : 「懇願、魅力」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
❖ "Here is the great ~ "「この聖なる瞬間にこそ、正気さに対する大きなアピールがあるのだ」。つまり、聖なる瞬間は、完全な正気さを呼び戻す最大のチャンスである。"the awareness of ~ "「そこに常にあるものを見るという意識性へのアピールである」。幻想を抱かずに、そこに実在しているものを素直に見るという、正気な意識性を呼び戻す最大のチャンスである。"the happiness that ~ "「常にあなたのものである幸せに対するアピールである」。変化流動せず、永遠不変の幸せを得る最大のチャンスである。



Here is the constant peace you could experience forever. Here is what denial has denied revealed to you.
  • constant [kάnstənt] : 「不変の、一定な」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • experience [ikspíəriəns] : 「~を経験する、〜を体験する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
  • deny [dinái] : 「~を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • reveal [rivíːl] : 「明らかにする、暴露する、見せる、公開する」
❖ "Here is the constant ~ "「この聖なる瞬間にこそ、あなたが永遠に経験することの出来る不変の平和があるのだ」。"Here is what denial ~ "意訳する、「この聖なる瞬間にこそ、あなたが否定したものが、あなたに明かされる瞬間なのだ」。あなたは天の王国を否定し、神の属性のすべてを否定したが、聖なる瞬間に、あなたの眼前にそのすべてが再び見えてくるのである。あなたにとっての天の王国は復活し、あなたにとっての神の属性も復活するのだ。



For here the final question is already answered, and what you ask for given.
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な、確定的な」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑、疑義」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに~済み、前々から」
  • answer [ǽnsər] : 「~に答える」
  • ask for : 「~を求める、~を要求する、~を要する」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
❖ "For here the final question ~ "「なぜなら、この聖なる瞬間に、最後の問い掛けは、すでに答えられたからだ」。"and what you ~ "「そして、あなたが要求したものが、あなたに与えられたからである」。あなたは、四つ目の問い掛けに『ノー』ではなく『イエス』をもって答えた。それは、過去の否定を赦し、過去は幻想であると認識して受け流したいという意思を示したことになるのだ。その上で、あなたは実相世界への目覚めを要求した。それが、この聖なる瞬間に叶えられるのである。



Here is the future now, for time is powerless because of your desire for what will never change.
  • future [fjúːtʃər] : 「未来、将来」
  • powerless [páuərlis] : 「効果がない、無能な、力のない」
  • because of : 「~のために、~のせいで」
  • desire [dizáiər] : 「欲望、欲求、願望、念願」
  • change [tʃéindʒ] : 「変わる、変化する、変遷する」
❖ "Here is the future ~ "「今、聖なる瞬間に、未来がある」。"for time is powerless ~ "「なぜなら、決して変化しないものをあなたが望んだので、時間のパワーが及ばなくなったからである」。あなたは、決して変化しない無時間の実相を望んだのだ。望みは、この聖なる瞬間に叶い、時間という幻想の魔術が消滅した(powerless)。時間が消滅した今、未来はその姿を明示し始めるのだ。



For you have asked that nothing stand between the holiness of your relationship and your awareness of its holiness.
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
❖ "For you have asked that ~ "「なぜなら、あなたはthat以下を求めたからだ」。"that nothing stand ~ "「あなたの関係性の神聖さと、その神聖さを意識することの間に、何の障害物も立たないように」あなたが求めたからだ。"the holiness of your relationship"「あなたの関係性の神聖さ」とは、あなたがホーリー・スピリットと結ぶ、あるいは、あなたが神と結ぶ関係性の神聖さ。もっと広く捉えて、あなたと実相世界との間に結んだ神聖さ、と考えてもいいだろう。その二者の間に、今や、幻想という障害物は入り込めないのだ。あなたは、自分の幻想を介入させることで、真実の世界である実相世界を認識する、その意識性を濁すことはない。
 
 
 

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