●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-22.II.6:1 ~ T-22.II.7:8

6. This is a crucial period in this course, for here the separation of you and the ego must be made complete.

  • crucial [krúːʃəl] : 「重大な、決定的な、重大な決定をする」
  • period [píəriəd] : 「期間、時期、ピリオド、終わり」
  • course [kɔ́ːrs] : 「課程、講座、科目、単位、コース」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • make [SVOC] : 「~の状態を作り出す、~にする」
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、完結した、完成した」
❖ "This is a crucial ~ "「今は、このコース(ACIM)における重要な時期である」。"for here the separation ~ "「なぜなら、ここで、あなたとエゴの分離が成就されなくてならないからだ」。いよいよ、あなたは、エゴと手を切る大切な時期にさしかかった。



For if you have the means to let the Holy Spirit's purpose be accomplished, they can be used.
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、成就する、達成する、遂げる」
  • use [júːz] : 「使う、利用する、生かす」
❖ "For if you have ~ "「なぜなら、もしあなたが、ホーリー・スピリットの目的を完成させる手段を持っているなら、」"they can be ~ "「その手段が使われる時だからだ」。ホーリー・スピリットの目的とは、神の子を幻想世界から実相世界に目覚めさせ、天の王国に回帰させること。その手段をあなたがもっているとは、あなたの意思次第で、あなたの特別な関係性を神聖なものに質転換出来る、という意味合い。つまり本意は、今こそ、ホーリー・スピリットの目的をあなたの意思で選択し、ホーリー・スピリットの導きに従い、幻想世界とエゴを捨てて、実相世界に目覚めなさい、ということ。



And through their use will you gain faith in them. Yet to the ego this must be impossible, and no one undertakes to do what holds no hope of ever being done.
  • through [θruː] : 「~を通じて、~の手を経て、手を通して」
  • use [júːs] : 「使うこと、利用、使用、役立つこと、効用」
  • gain [géin] : 「得る、獲得する」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • undertake [ʌ̀ndə(r)téik] : 「引き受ける、請け負う、負う、企てる、始める」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • hope [hóup] : 「希望、望み、見込み、期待」
❖ "And through their ~ "「それらを使うことで、」あなたが持っている手段を使うことで、つまり、 あなたの関係性を神聖な関係性に質転換させることで、"will you gain ~ "「あなたは、それらを信じる気持ちを得るであろう」。あなたは神聖な関係性を信じることが出来るようになるのだ。もちろん、ホーリー・スピリットの目的も、完全に信頼に足るものと信じることになるのである。"Yet to the ego ~ "「しかし、エゴにとっては、こんなことは不可能なのだ」。"and no one undertakes ~ "「そして誰も、成し遂げられる望みのないものを引き受けたりしないのだ」。エゴと手を結んでいるうちは、あなたは、ホーリー・スピリットの目的を達成することなど不可能だと思うだろうし、達成出来ないとわかっていることを引き受けたりすることもない。だからこそ、今、あなたはホーリー・スピリットの目的を達成するために、エゴと手を切らなくてはならないのだ。



You know what your Creator wills is possible, but what you made believes it is not so.
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • will [wíl] : 「~を望む、意図する、命ずる、決意する」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "You know what your ~ "「あなたは、創造主である神が意思したことは、可能なのだと知っている」。"but what you made ~ "「しかし、あなたが作った者は、そうだとは信じていない」。"what you made"「あなたが作った者」とは、エゴのことである。神の子が神から分離した後、神の子は自己を解離し、エゴという別人格を作り出し、心の外へ幻想世界を投射して、その幻想の中でエゴとして生きている、つまり深い夢を見ているのである。そのエゴは、神の意思したことなど実現は不可能だと、あなたにうそぶくのである。



Now must you choose between yourself and an illusion of yourself. Not both, but one.
  • choose [tʃúːz] : 「~を選ぶ、~を選択する」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
❖ "Now must you ~ "「今や、あなたは、あなた自身とあなた自身の幻想との間で選択しなくてはならない」。"Not both ~ "「両方を選ぶことは出来ない、一方のみである」。この選択は、つまりは、エゴをとるかホーリー・スピリットをとるかの選択である。"yourself"「あなた自身」とは、あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分に住んでいる正気さ、つまりホーリー・スピリット自身のことである。"illusion of yourself"「あなた自身の幻想」とは、言うまでもなく、あなた作り出したエゴのことである。



There is no point in trying to avoid this one decision. It must be made.
  • point [pɔ́int] : 「効果、意味、意義」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • avoid [əvɔ́id] : 「避ける、回避する、逃れる、敬遠する」
  • decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
❖ "There is no point in ~ "「この一つの決断を避けようと努めても意味はない」。エゴを選ぶかホーリー・スピリットを選ぶか、その決断は避けて通れない。"It must be ~ "「その決断は下されなくてはならないのだ」。ACIMには珍しく、非常に強い言葉で断言されている。それほど、力を込めて、あなたに決断を迫っているのだ。しかも、決断の時は今だ、と言っている。さて、あなたは躊躇するだろうか?


Faith and belief can fall to either side, but reason tells you misery lies only on one side and joy upon the other.
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • fall [fɔ́ːl] : 「落ちる、落下する」
  • either [íːðər] : 「どちらか一方の」
  • side [sáid] : 「側面、辺、側、面」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • tell [tél] : 「~に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、残りの、もう一方の」
❖ "Faith and belief can ~ "「信頼と信念は、どちらか一方の側に落ち着くのだ」。エゴを信じるか、ホーリー・スピリットを信じるか、どちらかに落ち着く。"but reason tells ~ "「しかし、正気さはあなたに、惨めさは一方の側に、喜びは他方の側にあると、告げている」。どちらがどっちか、言うまでもあるまい。



7. Forsake not now your brother. For you who are the same will not decide alone nor differently.
  • forsake [fərséik] : 「~を見捨てる、~を見放す 、断念する、あきらめる」
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
  • differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
❖ "Forsake not now ~ "「今このとき、あなたの同胞を見捨ててはいけない」。重大な決断の時に、同胞の存在を忘れてはいけない。"For you who are ~ "「なぜなら、その同胞と同一であるあなたは、単独で、あるいは同胞と異なって、決断することは出来ないからだ」。あなたと同胞は自他一如であり、神の子として単一の存在である。あなたの決断は、そのまま、同胞の決断となる。だから、つまり、あなたは決断に際して、あなた個人のことだけを考えるのではなく、あたかも、神の子全体の代表者であるかのように考えて、決断を下さなくてはならなにのだ。安易な気持ちではいけない。覚悟が必要なのである。



Either you give each other life or death; either you are each other's savior or his judge, offering him sanctuary or condemnation.
  • either [íːðər] : 「どちらの~でも、どちらの~も」
  • each other : 「お互いに」
  • life [láif] : 「命、人命、生命、寿命」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「審査員、審判、判定者」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • sanctuary [sǽŋktʃuèri] : 「聖域、神聖な場所、逃げ込み場所、避難所」
  • condemnation [kὰndemnéiʃən] : 「激しい非難、糾弾、有罪宣告」
❖ "Either you give ~ "「あなたと同胞はどちらも、互いに、命も与えられるし、死も与えられるのだ」。"either you are ~ "「あなたと同胞はどちらも、互いに、救い主にもなれるし、罪の断罪者にもなれる」。"offering him sanctuary ~ "「避難所を与えることも、有罪の宣告を与えることも出来るのだ」。



This course will be believed entirely or not at all. For it is wholly true or wholly false, and cannot be but partially believed.
  • course [kɔ́ːrs] : 「課程、講座、科目、単位、コース」
  • entirely [intáiərli] : 「全く、完全に、全体に、ひたすら」
  • not at all : 「少しも~でない」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の、実際どおりの」
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、うその、虚偽の」
  • partially [pάːrʃəli] : 「部分的に、一部分は、不十分に」
❖ "This course will be ~ "「このコース(ACIM)は、全的に信じられるか、まったく信じられないか、そのどちらかであろう」。"For it is wholly ~ "「なぜなら、このコースは、全部が真実か、全部が嘘かのどちらかであるからだ」。"and cannot be ~ "「したがって、部分的に信じるなどということは不可能なのだ」。ACIMを完全に信じて導かれるか、完全に疑って手を引くか、これまた、あなたの決断を迫っているのだ。非常に語気の強い表現をしていることに気付くであろう。イエスの気迫が感じられる。



And you will either escape from misery entirely or not at all.
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
❖ "And you will either ~ "「それによって、あなたは惨めさから逃れることも出来るだろうし、まったく逃れられないかもしれない」。エゴを選択すれば惨めさから逃れることは完全に不可能だ。ホーリー・スピリットを選択すれば、完璧に惨めさから逃れることが出来る。『100か、あるいは0か』の世界なのだ。中間地点はない。



Reason will tell you that there is no middle ground where you can pause uncertainly, waiting to choose between the joy of Heaven and the misery of hell.
  • middle [mídl] : 「真ん中の、中央の、中程度の、中間の」
  • ground [gráund] : 「立場、立脚点、見地、見方、地面、地盤、土地」
  • middle ground : 「妥協点、中道、中景」
  • pause [pɔ́ːz] : 「中止する、ためらう、休止する、ちょっと止まる、一息つく」
  • uncertainly [ʌnsə́ː(r)tnli] : 「不確実に、ためらって、躊躇して」
  • wait [wéit] : 「~を待つ、~を遅らせる、延期する」
  • choose [tʃúːz] : 「~を選ぶ、~を選択する」
  • hell [hél] : 「地獄、ひどい体験、修羅場、生き地獄」
❖ "Reason will ~ "「正気さは、あなたにthat以下を告げるだろう」。"that there is no middle ~ "「あなたには、〜しながら躊躇してしばらく立ち止まる中間地点はない、」と正気さは告げる。"waiting to choose ~ "「天の王国の喜びか、地獄の悲惨さか、その選択をためらって、」躊躇してしばらく立ち止まる中間地点はない、と正気さは告げる。つまり、どっちを選択したらいいか、答えは決まっているのだ。心に決めていながら、それに飛び込む覚悟を決めかねているあなたに、どうやらイエスは苛立ちを感じているのかもしれない。語気を強めているイエスも珍しい。それほど大切なことなのだと、あなたにわかってもらいたいのだろう。



Until you choose Heaven, you are in hell and misery.
  • until [ʌntíl] : 「~する時まで、~まで 」
❖ "Until you choose ~ "「あなたが天の王国を選択するまで、」"you are in hell ~ "「あなたは、地獄の、惨めさの中にいるのだ」。これまた、脅しに近いくらい、強い表現であなたに、天の王国の選択を迫っている。これほど情熱を込めてあなたの選択を促すイエスに、あなたはどんな答えをもって答えるのだろうか。
 
 
 

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