●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-29.VII.3:1 ~ T-29.VII.4:6

3. The lingering illusion will impel him to seek out a thousand idols, and to seek beyond them for a thousand more.
  • lingering [líŋɡəriŋ] : 「延々と続く、なかなか消えない」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • impel [impél] : 「〜を駆り立てる、押し進める、無理に〜させる」
  • seek out : 「〜を捜し出す、〜を追求する」
  • thousand [θáuzənd] : 「1000の、1000個の」
  • idol [áidl] : 「アイドル、偶像、崇拝される人、神像」
  • beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
❖ "The lingering illusion ~ "「幻想を持ち続けることは、彼に、無理にでも何千もの偶像を探し求めさせることになり、」"and to seek beyond ~ "「さらに、その数を越えて、また何千もの偶像を求めさせてしまうのだ」。ここの"idol"「偶像」とは、あなたが崇拝する虚偽なる真実、つまり、具現化した幻想のことである。たとえば、金であったり社会的な地位であったり、名声であったり支配や権力や愛欲であったりする。それを象徴する存在が、あなたの心を支配しているエゴであり、エゴの思考システムにおいて、価値ありとされるものは、あなたにとって偶像となり得るのだ。仏教的な言い方をすれば、偶像とは『欲』である。ところで、ここの『彼』とは、もちろん、あなたであり、同胞であり、神から分離して夢を見ている神の子である。



And each will fail him, all excepting one; for he will die, and does not understand the idol that he seeks is but his death. Its form appears to be outside himself.
  • fail [féil] : 「裏切る、〜を失望させる、〜の役に立たない」
  • excepting [ikséptiŋ] : 「〜を除いて、〜を例外として」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ」
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる、〜らしい」
  • outside [áutsáid] : 「〜の外に、〜の外側に」
❖ "And each will ~ "「その一つ一つが、彼を裏切る」。"all excepting ~ "「一つを除いて、すべてがそうなのだ」。ただ一つを除いて、彼の偶像は、ことごとく彼を裏切る。その一つとは、死である。"for he will die ~ "「なぜなら、彼は死ぬであろうし、彼が探し求めている偶像は死であることを、彼は理解していなからだ」。彼は、肉体の実在性を信じて疑わないから、肉体がやがて衰え、死を迎えることを自然なことだと思っている。しかし、実相的な視点から見れば、肉体は幻想であり、したがって、肉体にまつわる死もまた、幻想である。いわば、彼は、自分では理解していないとしても(does not understand)、死という偶像を崇拝していたことになるのだ(the idol that he seeks is but his death)。したがって、エゴの思考システムの頂点に立っている偶像は、死なのである。



Yet does he seek to kill God's Son within, and prove that he is victor over him.
  • kill [kíl] : 「殺す、葬る、始末する」
  • within [wiðín] : 「内部で、内側は」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜となる、〜であると分かる」
  • victor [víktər] : 「優勝者、勝利者、征服者」
❖ "Yet does he seek ~ "「それにもかかわらず、彼は、心の内なる神の子を殺そうと目論(もくろ)んでいる」。"and prove that ~ "「そうすれば、彼は神の子に勝利した者であると証明したことになるからだ」。"God's Son within"「心の内なる神の子」とは、エゴに支配された心にあっても、その一部はまだ正気さを保っており、心の中の最も純粋で神聖な部分のことである。彼本来の、純粋で神聖な神の子としての自分自身である。しかし、エゴは心全体を支配したいがために、彼を唆(そそのか)して、神の子であることを彼に抹殺させようとしているのだ。彼が神の子に対して勝利者になれれば、エゴは神に対して勝利したことになるからである。



This is the purpose every idol has, for this the role that is assigned to it, and this the role that cannot be fulfilled.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • role [róul] : 「役、役目、役割、任務、職務」
  • assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、指定する、任命する」
  • fulfill [fulfíl] : 「果たす、全うする、満たす、満足させる」
❖ "This is the purpose ~ "「これは、あらゆる偶像がもつ目的である」。実相的な真実を打ち砕いて勝利すること、それが幻想という名の偶像がもつ最終目的である。幻想による実相への攻撃なのだ。"for this the role ~ "「なぜなら、これこそが、偶像に割り当てられた役割であり、」"and this the role ~ "「そして、果たされ得ない役割なのである」。偶像は、実相的な真実を打ち負かして死に追い込む指命を帯びているが、それは決して果たされるものではない。幻想が実相を殺すことなど、原理的に出来ないのだ。夜見る夢に現れたモンスターが、あなたを殺すことなど出来ないのと同様である。



4. Whenever you attempt to reach a goal in which the body's betterment is cast as major beneficiary, you try to bring about your death.
  • whenever [hwènévər] : 「いつ〜しようとも、〜するときはいつでも」
  • attempt [ətémpt] : 「〜しようと努力する、〜を試してみる、〜を企てる」
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に達する、〜に至る」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • betterment [bétərmənt] : 「改良、改善、向上、出世、値上がり」
  • cast [kǽst] : 「〜に役を与える、割り当てる」
  • major [méidʒər] : 「主要な、重要な、素晴らしい、すごい」
  • beneficiary [bènəfíʃièri] : 「利益を受ける人、受益者」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • bring about: 「〜をもたらす、〜を引き起こす」
❖ "Whenever you attempt ~ "「あなたが、〜のような目的を追求しようと試みるときはいつでも、」"in which the body's ~ "直訳すると、「肉体の価値を高めることが、主要な利益をもたらす役割として割り振られるような」目的を追求しようと試みるときはいつでも。つまり、肉体に一番の価値を置いて、肉体のためになることばかりを追求しようとするときは、といった意味合い。"you try to bring ~ "「あなたは、あなたの死をもたらそうとしているのだ」。幻想に縛られて、幻想のためになることばかりを追求することは、変化流動して崩壊と死へ向かう幻想の活動を加速することになり、自分の死を追求しているようなものなのだ。



For you believe that you can suffer lack, and lack is death. To sacrifice is to give up, and thus to be without and to have suffered loss.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、経験する、被る」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲になる」
  • give up : 「諦める、断念する、放棄する」
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、紛失、損失、喪失」
❖ "For you believe that ~ "「なぜなら、あなたは、欠落していることで苦しむ可能性があると信じており、欠落は死であると信じているからだ」。あなたが感じる苦の原因は、自分に何かが不足しているせいだと信じている。金が足りない、健康でない、権力もない、社会的な地位も名誉もない、 肉体的に美貌でもない、等々、ないないずくしで、自分の不幸と苦が作り出されていると信じているのである。そんな欠落状態を苦しのは、死と同じではないか(lack is death)と思っている。"To sacrifice is ~ "「犠牲とは、諦めることであり、」"and thus to be without ~ "「したがって、持つことが出来ないこと、喪失を苦しむことだ」と、あなたは考えるのである。欠落したものを得ようとするのだが、それが得られないとなると、まるで自分がこの世界で犠牲者にされたように思ってしまうのだ。しかし、そもそも、神の子はすべてをもっている。神は神の子を創造し、神の属性のすべてを与えた。したがって、不足や欠落を感じているのは、頭脳の中のエゴであって、不平不満をぶちまけて、あなたを幻想に駆り立てているのである。しかも、その結果は、肉体の死へと繋がるわけで、いったいそこに、何の得があるのだろうか。



And by this giving up is life renounced. Seek not outside yourself.
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命」
  • renounce [rináuns] : 「放棄する、捨てる、破棄する、断念する」
❖ "And by this giving up ~ "「そして、この諦めによって、命が放棄される」。欠落を諦めて、幻想の底に沈んでいくことは、命の放棄、つまり、肉体の死を意味する。"Seek not outside ~ "「あなた自身の外に求めてはいけない」。だから、あなたの心の外に、欠落や喪失を感じて、それを追い求めてはいけないのだ。欠落も喪失も、エゴの策略であって、あなたを幻想に縛りつけておくための道具である。したがって、欠落や相実を諦めるのではなく、そんなものは初めからなかったのだと達観することが必要なのである。いわば、実相的に欠落や喪失を赦して、消滅させれば良い。そうすれば、あなたが目撃しなければならないものは、外部世界にあるのではなく、あなたの心の中にあるのだと理解出来るようになるだろう。



The search implies you are not whole within and fear to look upon your devastation, but prefer to seek outside yourself for what you are.
  • search [sə́ːrtʃ] : 「〜を捜す、捜索する、探索する」
  • imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する、ほのめかす」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • look upon : 「〜を見る」
  • devastation [dèvəstéiʃən] : 「徹底的な破壊、荒らすこと、荒廃、廃墟」
  • prefer [prifə́ːr] : 「〜を好む、むしろ〜の方を好む」
❖ "The search implies ~ "「探し求めるということは、あなたの内面の心が完全ではないということを暗に意味し、あなたが荒廃する姿を見ることを恐れ、本当の自分を、あなた自身の外部に求める方を好んだということを意味するのだ」。あなたは神の子として、神の属性のすべてを継承して、完全であり、完璧なのだ。しかし、あなたはそのことに気付かずに、幻想世界に欠落や喪失を見い出しては、絶望と諦念と苦しみを味わうことになる。そして、ますます、目をあなたの外側に向け、外部世界にこそ本当の幸せや本当の自分がいるに違いないと夢見るのである。しかし、実相的な真実が幻想世界に存在するわけはなく、あなたの夢の目標は果たされることは決してない。そして、あなたの肉体は、老いて死を迎えるのだ。
 
 
 


T-29.VII.1:1 ~ T-29.VII.2:5

 
 
 
VII. Seek Not Outside Yourself
あなた自身の外に求めてはいけない
 
 
1. Seek not outside yourself. For it will fail, and you will weep each time an idol falls.
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する、探求する」
  • outside [áutsáid] : 「〜の外に、〜の外側に」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる、破産する」
  • weep [wíːp] : 「シクシク泣く、すすり泣く、泣く、涙を流す」
  • each time : 「〜するたびに、いちいち、毎回」
  • idol [áidl] : 「偶像、崇拝される人、神像、誤った概念」
  • fall [fɔ́ːl] : 「落ちる、落下する、倒れる、滅びる、壊れる」
❖ "Seek not outside ~ "「あなた自身の外に求めてはいけない」。あなたの心の外に実相的な真実を求めても、それは得られない、ということ。"For it will fail ~ "「なぜなら、それは失敗するであろうし、偶像が崩落するたびに、あなたは泣くことになるだろう」。ここの"idol"「偶像」とは、あなたが崇拝する虚偽なる真実、つまり、幻想のことである。その代表格がエゴである。エゴの策略が失敗するたびに、あなたは絶望する(涙を流す)ことになる。なぜなら、エゴの主張する真実は、ことごとく虚偽であるからだ。



Heaven cannot be found where it is not, and there can be no peace excepting there.
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす、捜し出す」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • excepting [ikséptiŋ] : 「〜を除いて、〜を例外として」
❖ "Heaven cannot ~ "「天の王国は、それが存在しない所に見出せる分けがない」。実相的な真実は、それが存在しない幻想世界に見出せるわけがない。"and there can be ~ "「そして、天の王国以外に、平和は存在出来ないのだ」。もちろん、ここの"peace"「平和」は、実相的な平和、ということ。幻想世界における見せかけの平和ではない。



Each idol that you worship when God calls will never answer in His place.
  • worship [wə́ːrʃip] : 「崇拝する、礼拝する、賛美する、敬愛する」
  • call [kɔ́ːl] : 「叫ぶ、大声で呼ぶ」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • in one's place : 「〜の代わりに」
❖ "Each idol that you ~ "「神が呼び求めたとしても、あなたが崇拝する偶像はどれも、神に代わって答えることは出来ないだろう」。神があなたに、真実を知るように求めてたとしても、あなたはその神を信じる代わりに偶像を崇拝しているので、その愚像はあなたに真実を答えることなど出来ない。なぜなら、虚偽なる真実を主張する偶像は、答えるべき実相の真実など知らないからだ。エゴに神の役割は果たせない。エゴは、実相的真実を知らないのだ。



There is no other answer you can substitute, and find the happiness His answer brings. Seek not outside yourself.
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • substitute [sʌ́bstətjùːt] : 「〜を代わりにする、代用する、置き換える」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
❖ "There is no other ~ "「あなたが代用出来るような他の答えなどないし、神の答えがもたらすような幸せを見つけることも出来ない」。神の答えの代わりになるような答えは、偶像のどこを探しても見つからない。幻想世界に真実は存在しないのだ。真実の答えが得られないのだから、偶像の世界には真実の幸せもない。"Seek not outside ~ "「あなた自身の外に求めてはいけない」。



For all your pain comes simply from a futile search for what you want, insisting where it must be found.
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛、苦痛」
  • simply [símpli] : 「絶対に、どうしても、断じて、簡単に」
  • futile [fjúːtl] : 「役に立たない、効果のない、無益な、無駄な、不毛な」
  • search [sə́ːrtʃ] : 「捜査、捜索、探索、検索、探求、追求」
  • insist [insíst] : 「〜を強く主張する」
❖ "For all your pain ~ "「なぜなら、あなたのあらゆる痛みは、あなたが欲しいと思うものが必ず見つかるに違いないと主張して、無益な追求をすることから、単純に生じるのだから」。実相的な真実は、この幻想世界に存在しないにも関わらず、あなたは絶対見つかるはずだと信じ込んで、必死に探すわけだ。しかし、見つかる分けもなく、追求は徒労に終わり、心の痛みだけが残る。



What if it is not there? Do you prefer that you be right or happy?
  • what if : 「もし〜だったらどうなるか、もし〜としたらどうなるだろうか」
  • prefer [prifə́ːr] : 「 〜を好む、むしろ〜の方を好む、〜の方を選ぶ」
  • right [ráit] : 「正しい、正当な」
  • happy [hǽpi] : 「幸福な、満足な、幸せな」
❖ "What if it is not ~ "「もし、それがなかったらどうするか」。実相的な真実が、この幻想世界になかったらどうするか。もちろん、ないのだ。"Do you prefer ~ "「あなたは、自分が正しいか、自分が幸せか、どちらを好むのか」。実相的な真実がこの幻想世界にあると信じて探し求め、それが正しいと証明することを目的として生きるのか、あるいは、ありもしない場所を探すことを止めて、真実が確実に存在する実相世界を目指し、そこで幸せを得て生きるか、そのどちらをあなたは選択するのか。



Be you glad that you are told where happiness abides, and seek no longer elsewhere. You will fail.
  • glad [glǽd] : 「うれしい、満足して、うれしく思う」
  • told [tóuld] : 「tell の過去・過去分詞形」
  • tell [tél] : 「言う、告げる、教える、伝える」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • elsewhere [élshəwὲər] : 「ほかの場所に、ほかのどこかで、ほかの所へ」
❖ "Be you glad that ~ "「あなたが、幸せがどこに住んでいるか教えられたことを、喜びなさい」。"and seek no longer ~ "「そして、もはや、その他の場所を探すようなことは止めなさい」。"You will ~ "「他の場所を探しても、失敗するのがおちだ」。実相的な幸せは、実相世界に、天の王国にしか存在しないと知ったことを喜ぶべきであり、もはや、この幻想世界に虚偽の幸せを探すことを止めるべきだ。



But it is given you to know the truth, and not to seek for it outside yourself.
  • given [ɡívən] : 「give の過去分詞形」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "But it is given you ~ "「しかし、あなたは、真実を知ること、そして、あなたの外に真実を求めてはならないことを教えられたのだ」。実相的な真実は、あなたの外の世界にあるのではない。あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分にあるのだ。そこには神の祭壇があり、そこが天の王国とのチャンネルになっている。神のメッセージが届く場所であり、ホーリー・スピリットが住んでいる場所なのだ。



2. No one who comes here but must still have hope, some lingering illusion, or some dream that there is something outside of himself that will bring happiness and peace to him.
  • still [stíl] : 「それでも、それでもやはり」
  • linger [líŋɡər] : 「長居する、居残る、ぐずぐずする、いつまでもふける」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "No one who comes ~ "「この幻想世界にやって来る者は誰でも、いまだに、希望を持っているに違いない」。"some lingering ~ "「ある者は、幻想にしがみつき、」"or some dream ~ "「またある者は、彼に幸せと平和をもたらしてくれる何かが、彼の外にあるに違いないと夢見ている」。これが、この現世で生きている我々の一般的な姿である。その夢が果たされないところに、痛みが生じ、痛みは苦へと変わるのだ。



If everything is in him this cannot be so. And therefore by his coming, he denies the truth about himself, and seeks for something more than everything, as if a part of it were separated off and found where all the rest of it is not.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • as if : 「あたかも〜かのように、〜と言わぬばかりに、〜のように」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • separate [sépərèit] : 「分ける、分離する、隔てる、引き離す、切り離す」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余、」
❖ "If everything is ~ "「もし、あらゆるものが彼の心の中にあるなら、そうはいかない」。実在のすべてが彼の心の中にあるなら、心の外を探しても見つかるはずはない。"And therefore ~ "「したがって、彼は、この世界に生まれることで、彼自身についての真実を否定したことになり、」幻想世界に生まれ出ることで、実相世界に住む神の子という自分を否定したことになり、"and seeks for something ~ "「すべてのもの以上のものを探し求めているのだ」。実相世界にはすべてがあるにも関わらず、わざわざ幻想世界に生まれ出て、そのすべてを越える何かを得ようと企んでいるのだ。"as if a part of it ~ "「あたかも、すべてのものの一部が切り離され、その他の残りのすべてが存在する場所ではない所に、それが見出せると思っているかのようだ」。真実のすべてが存在する実相世界から、一部の真実を切り取って幻想世界に隠し、それを探しているようなものだ。しかし、実相的な真実が切り離されて、幻想世界に持って来ることなど不可能である。この世界で、真実を探し求めることは徒労なのだ。無意味なのである。あたかも、雲の中に釣り糸を垂れて、魚を釣ろうとしているようなものである。



This is the purpose he bestows upon the body; that it seek for what he lacks, and give him what would make himself complete.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • bestow bistóu[] : 「〜を授ける、与える、贈る」
  • lack [lǽk] : 「足りない、不足している、欠いている」
  • complete [kəmplíːt] : 「完結した、完成した、完全な、全くの」
❖ "This is the purpose ~ "「これが、彼が肉体の上に与えた目的である」。実相的な真実が存在し得ない幻想世界に、その真実を求めるということを、彼は、自らの肉体に課した。肉体は幻想であるから、言い換えれば、幻想に実相の追求を課した、ということになる。"that it seek for ~ "ここは"so that it shoould seek for ~ "のこと、「それは、肉体に、彼の持っていないものを探させようとさせることであり、」"and give him what ~ "「彼自身を完璧にするものを、彼に与えようと意図したようなものなのだ」。幻想が実相を追い求めるという無謀な目的を、肉体に負わせたようなものである。



And thus he wanders aimlessly about, in search of something that he cannot find, believing that he is what he is not.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • wander [wάndər] about : 「歩き回る、浮浪する、遍歴する、放浪する」
  • aimlessly [éimlisli] : 「目的もなく、あてどなく」
  • in search of : 「〜を探し求めて」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "And thus he wanders ~ "「こうして、彼は、〜しながら、あてどもなく彷徨(さまよ)うことになる」。"in search of ~ "「見つけることが不可能な何かを探し求め、自分は本当の自分ではないと信じながら、」あてどもなく彷徨うことになる。ここの"what he is not"は、「彼でないところのもの、本来の彼ではないもの」という意味合い。簡単に言えば、神の子であるという本当の自分を否定し、それ以外の自分であると信じて、ということ。つまり、自分が実相的な心の存在であると信じられず、幻想の肉体的な自分が本当の自分だと信じているわけだ。その上で、幻想世界を彷徨いながら、そこには決して存在しない実相的な真実を探し求めているのである。これは悲劇だろうか、喜劇だろうか。
 
 
 


T-29.VI.5:1 ~ T-29.VI.6:4

5. This world will bind your feet and tie your hands and kill your body only if you think that it was made to crucify God's Son.
  • bind [báind] : 「〜を縛る、〜を束縛する、拘束する」
  • tie [tái] : 「〜を結ぶ、結合する、縛る、くくる」
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする、磔刑に処す」
❖ "This world will bind ~ "「この世界は、〜であるときに限って、あなたの足を拘束し、あなたの手を縛り、あなたの肉体を殺す」。"only if you think ~ "「あなたが、この世界は、神の子を磔刑に処するために作られたのだと考えるときに限って、」あなたの足を拘束し、あなたの手を縛り、あなたの肉体を殺す。神の子を磔刑に処するとは、実相的な存在を抹殺する、ということ。この世界の、幻想の生活を脅(おびや)かすよるな存在を抹殺することが、幻想世界を守ることになるわけだ。しかし、そのための代償は少なくない。手足を束縛され、肉体的な死を受け入れなくてはならない。



For even though it was a dream of death, you need not let it stand for this to you.
  • even though : 「〜であるけれども、〜であるにしても、〜にもかかわらず」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • stand for : 「〜を表す、象徴する」
❖ "For even though it ~ "「なぜなら、たとえこの世界が死の夢に過ぎないとしても、」"you need not let ~ "「あなたは、この世界をこのように、あなたに対して表す必要はないからだ」。あなたは、この幻想世界に住み、肉体的な死を受け入れている。しかし、たとえそうだとしても、その実情を、神の子の磔刑を求めるという形で表現する必要はないではないか、ということ。なぜなら、その結果として、あなたは、幻想世界によって手足を縛られた存在、つまり、幻想に支配された存在になってしまうからだ。お気付きと思うが、神の子の磔刑を求めるということは、他者の犠牲を求めるという意味合いだけではなく、あなたが自分自身を神の子として認めない、つまり自己否定という意味合いも含まれている。あなたが、自分を神の子と認めないことは、結局、神の否定に異ならないのだ。



Let this be changed, and nothing in the world but must be changed as well.
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • as well : 「おまけに、その上、なお」
❖ "Let this be ~ "「これを変えようではないか」。"and nothing in ~ "「そうすれば、この世界のあらゆるものは、同様に変えられるはずなのだ」。幻想の中に耽溺して生きるのではなく、その幻想を変化させて、実相に向かうように、つまり、実相に目覚めるように意思しようではないか。あなたの心を変えれば、この世界は変わるのだ。



For nothing here but is defined as what you see it for.
  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜を特徴づける、決める」
❖ "For nothing here ~ "「なぜなら、この世界のあらゆるものは、あなたが、それは何のために存在しているのかと見る通りに、定義されるからだ」。難しい言い回しをしているが、要するに、この世界は、あなたが見たいように見える、ということ。幻想とは、あなたの心が夢を見て、作り出されているものなのだ。だから、この世界は、あなたの心の反映なのである。あなたの心が、このような世界を定義しているのだ。あなたの心が変われば、世界も変わるのである。



6. How lovely is the world whose purpose is forgiveness of God's Son!
  • lovely [lʌ́vli] : 「愛らしい、かわいらしい、美しい、素晴らしい」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ "How lovely is ~ "「神の子が赦しを実行することを目的としたこの世界は、何と愛らしいことか」。この幻想世界は、神の子がその幻想性を認識し、受け入れ受け流し、赦すことで消滅する運命にある。いわば、この世界は、神の子の赦しと、その結果としての消滅を目的としているのだ。そういう捉え方をすると、この苦と痛みの幻想世界も、案外、愛らしく見えてくる。



How free from fear, how filled with blessing and with happiness!
  • free [fríː] : 「捕らわれていない、束縛を受けていない」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • fill [fíl] : 「満たす、〜を補充する」
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恵み、恩恵、幸運」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
❖ "How free from ~ "「この世界は、いかに恐れに捕らわれないですむことか、」"how filled with ~ "「いかに、祝福と幸せに満ちていることか」。あなたの心を実相的な心に変えることで、この幻想世界は、祝福と幸せに満ち溢れ、恐れさえも消滅したかに見えるのだ。心が幸せに満ちあふれれば、世界も幸せに見えてくる。



And what a joyous thing it is to dwell a little while in such a happy place!
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「れしい、喜びに満ちた、楽しい、楽しげな」
  • dwell [dwél] : 「住む、居住する、存在する」
  • a little while : 「しばらく、ちょっとの間」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、地域、土地」
❖ "And what a joyous thing ~ "「ほんのしばらくではあるが、こんな幸福な場所に住むことが出来るのは、何と喜ばしいことであろうか」。幻想世界は消滅する運命にあるが、しかし、心を実相的な心に変えることで、しばらくの間ではあるが、世界は幸福に溢れた場所に見えてくる。それは、あなたにとって、喜ばしいことなのだ。



Nor can it be forgot, in such a world, it is a little while till timelessness comes quietly to take the place of time.
  • forgot [fərɡάt] : 「forget の過去・過去分詞形」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • till [tíl] : 「〜まで、〜するまで」
  • timelessness [táimlisnis] : 「無時間、時間が存在しないこと」
  • quietly [kwáiətli] : 「静かに、音もなく」
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
❖ "Nor can it be ~ "「しかし、こんな世界にあっても、無時間が時間に速やかに取って代わるまでに、ほんのしばらくの間であることを忘れることは出来まい」。心を実相的な心に変えて見えてくる世界は幸福なのだが、それもつかの間のことである。幻想世界は消滅し、したがって、時間も消滅し、実相世界が立ち現れてくる。そこは、無時間の世界であり、永遠不変の天の王国なのだ。その事を忘れてはいけない。つまり、神の子の、この世界での役割を忘れてはいけない。
 
 
 


T-29.VI.3:1 ~ T-29.VI.4:11

3. Nothing survives its purpose. If it be conceived to die, then die it must unless it does not take this purpose as its own.
  • survive [sərváiv] : 「切り抜けて生き残る、乗り切る」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • conceive [kənsíːv] : 「心に描く、思い付く、着想する」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
❖ "Nothing survives ~ "「何ものも、その目的を越えて生き残ることはない」。何ものも、その目的を達成すればそこでストップし、それ以上に進むことはない。"If it be conceived ~ "「もし、死ぬことが思い描かれていれば、」"then die it must ~ "「この目的を自分自身のと考える限り、それは必ず死ぬ」。"unless it does not ~ "この部分が二重否定になっていることに注意すること。あなたが、肉体は死ぬものであると考えている限り、肉体は死という目的にそって進行し、そして、必ず死ぬ。



Change is the only thing that can be made a blessing here, where purpose is not fixed, however changeless it appears to be.
  • change [tʃéindʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、有り難いもの、恩恵、幸運」
  • fix [fíks] : 「固定する、取り付ける、決定する、確定する」
  • however [hauévər] : 「どんなに〜でも、いかに〜であろうとも」
  • changeless [tʃéindʒlis] : 「変化のない、不変の、無変化の」
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "Change is the only thing ~ "「変化は、ここでは唯一の恩恵あるものと言うことが出来る」。目的が固定化されず、変化出来るものであれば、目的を選択する心を変えればいいだけの話であって、それは恩恵だと言える。"where purpose is ~ "「変化する状況下では、目的は固定化されていない」。"however changeless ~ "「たとえ、それが変化しようのないものに見えようとも」。たとえば、死は、変化することなく固定化されているように見えるだろうが(changeless it appears to be)、肉体のもつ目的を変化させれば、死のもつ必然性も変化して、死を消し去ることが出来るのだ。



Think not that you can set a goal unlike God's purpose for you, and establish it as changeless and eternal.
  • set a goal : 「目標を設定する」
  • unlike [ʌnláik] : 「〜とは違って」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、設置する、設立する」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "Think not that you ~ "「神があなたのために設定した目的とは異なったものをあなたが設定し、それを変化することなく永遠なものに確立することが出来るなどと、考えてはいけない」。神があなたのために設定した実相的な目的と異なって、あるいはそれを真似て、この幻想世界で、幻想的な目的を設定し、それを永遠不変なものにしようとしてはいけない。そんなことは不可能だからだ。



You can give yourself a purpose that you do not have. But you can not remove the power to change your mind, and see another purpose there.
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • power [páuər] : 「力、能力、勢力」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
❖ "You can give yourself ~ "「あなたは、あなたがもってはいない目的を、自分自身に与えることは出来る」。"But you can not remove ~ "「しかし、あなたは、あなたの心を変えて、そこにまた別の目的を見るというパワーを除去することは出来ないのだ」。幻想に耽溺している心ではあるが、その心の持つ目的を変えるパワーを、つまり、実相を見るという目的に変えるパワーを否定することは出来ない。心のもつ実相的パワーを否定することは出来ないのだ。なぜなら、それは神から継承した神の属性であって、神の子に生来備わっているパワーだからだ。ならば、そのパワーを最大限に活用して、幻想から実相へ目覚めることを、あなたの目的と出来るはずなのだ。心を幻想から実相へ向かわせることが出来るはずなのだ。



4. Change is the greatest gift God gave to all that you would make eternal, to ensure that only Heaven would not pass away.
  • great [ɡréit] : 「偉大な、卓越した、すてきな、素晴らしい」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
  • ensure [inʃúər] : 「〜を確かにする、保証する、請け合う」
  • pass away : 「過ぎ去る、去る、廃れる、なくなる」
❖ "Change is the greatest ~ "「変化は、あなたが永遠なるものに変えたいと思うものすべてに対して神が与えた最大の贈り物である」。たとえば、あなたは愛を永遠なものにしたいと望んだとしよう。しかし、今のままの心、つまり、幻想に浸ったままの心では、愛を永遠な愛に変えることは出来ない。そこで、神が神の子に与えた最大の贈り物である、心を変えるというパワーを使うのである。幻想的な心を、実相的な心に、つまり、心からエゴを駆逐して、ホーリー・スピリットの導きに従う心に変えるのである。こうすることで、あなたの愛を、永遠な実相的愛に変化させることが出来るのである。"to ensure that ~ "「その結果、ただ天の王国だけが、過ぎ去ってしまうことのないものだと確信することになる」。心が実相的な心に変化すれば、天の王国、つまり、実相世界だけが実在であって、永遠不変だと知ることが出来るのである。" ~ would not pass away"「過ぎ去ってしまうことのない」とは、永遠不変だということ。変化し、崩壊してしまう幻想世界とは異なるのだ。たとえば愛も、過ぎ去ってしまうことなく、つまり、崩壊することなく、永遠に生き続けるのである。



You were not born to die. You cannot change, because your function has been fixed by God.
  • born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
❖ "You were not ~ "「あなたは、死ぬために生まれてきたのではない」。"You cannot change ~ "「あなたの役割は、神によって設定さられたものなので、あなたは、変化することは出来ないのだ」。あなたは、神の子として、その命を永遠に生きるという役割を神から与えられたのだ。それを変えることは出来ない。



All other goals are set in time and change that time might be preserved, excepting one.
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、残りの」
  • goal [goal] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • preserve [prizə́ːrv] : 「〜を保つ、保存する、守る、順守する」
  • excepting [ikséptiŋ] : 「〜を除いて、〜を例外として」
❖ "All other goals are set ~ "「それ以外のあらゆる目的は、〜するために、時間と変化の中にセットされる」。"that time might ~ "「たった一つのものを除いて、時間を保持するために、」あらゆる目的は、時間と変化の中にセットされる。時間という枠組みの中で変化が進行するように、すべての目的は時間と空間の中にセットされ、変化のスイッチが入れられたのだ。例外が一つだけある。つまり、時間を保持しないものが一つある。それは、次項。



Forgiveness does not aim at keeping time, but at its ending, when it has no use.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • aim [éim] : 「狙う、目指す、目的とする」
  • aim at : 「〜を目指す、〜を得ようとする」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する、〜を守る」
  • ending [éndiŋ] : 「終わり、終了、終点、末期、死」
  • have no use [júːs] : 「必要がない、不要である」
❖ "Forgiveness does not ~ "「赦しは、時間を保持することを目的としていない」。"but at its ending ~ "「そうではなく、時間が不要となったとき、時間を終わらせることを目的にしているのだ」。幻想世界に居座(いすわ)るならば、当然時間は必要とされるが、一旦、実相に目覚めたならば、もはや時間は必要でない。なぜなら、実相世界は無時間の世界だからだ。その実相へ目覚めるには、幻想を幻想として認識し、受け入れ受け流し、赦して、幻想を消滅させればいいのだ。つまり、幻想を赦して消滅させることによって、時間も同時に消滅する。言い換えれば、赦しの目的の一つは、時間を消滅させることなのである。



Its purpose ended, it is gone. And where it once held seeming sway is now restored the function God established for His Son in full awareness.
  • gone [gone] : 「go の過去分詞形」
  • held [héld] : 「hold の過去形」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せかけの、うわべの」
  • sway [swéi] : 「支配、統治」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「回復させる、修復する、復活させる、復帰させる」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、設立する、開設する、達成する」
  • full [fúl] : 「全部の、全面的な、徹底した、完全な」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
❖ "Its purpose ended ~ "「時間の目的が尽きるとき、時間は消滅する」。"And where it once ~ "「かつて時間が支配していたかに見えたところに、今や、完全に目覚めた神の子のために神が確立した役割が復活するのである」。神の子が幻想を赦して、幻想が消滅するとき、時間の存在意義は失われ(Its purpose ended)、幻想世界を支配していたかに見えた(it once held seeming sway)時間も消滅する(it is gone)。幻想を赦した神の子は、完全に実相に目覚め(in full awareness)、神から与えられた神の子の使命(the function God established for His Son)、すなわち、実相の命を生きるという役割を思い出すのだ。神の子は、ホーリー・スピリットと共に神と融合し、三位が一体となって、純粋一元論世界である天の王国が完結する。あらゆる存在が、神という一点に収斂するのである。



Time can set no end to its fulfillment nor its changelessness.
  • end [énd] : 「終わり、端、最後、終局、終焉、終点、終了」
  • fulfillment [fulfílmənt] : 「実現、成就、達成」
  • changelessness [tʃéindʒlisnis] : 「変化のなさ、不変性」
❖ "Time can set no ~ "「時間は、神の子の役割の達成に終わりを設定することは出来ないし、不変性に終止符を打つことも出来ない」。ここの"its fulfillment"は、非常に微妙なのだが、ここでは「神の子の役割の達成」と解釈してみた。「時間の達成」と読み取っても意味は通じる。つまり、幻想世界における時間の役割の達成という意味に解釈することも出来る。しかし、時間の役割が達成されたらどうなるか、と問えば、答えに詰まる。ここは、時間は幻想であり、実相の事象に終止符を打つことは出来ないという内容なので、この"its fulfillment"も実相の事象に違いなく、「神の子の役割の達成」と解釈する方が妥当だろう。



There is no death because the living share the function their Creator gave to them.
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡破滅、終わり、終焉」
  • living [líviŋ] : 「生きている、活気のある、生命のある」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "There is no death ~ "「生けるものは、神が与えた役割を分かち合うので、死は存在しない」。神が創造したものには、永遠の命が与えられる。生けるものは、その命を生きるという役割があるのだ。生きることが使命であり、死は存在しない。そもそも、実相世界には死という概念自体が存在しないのだ。永遠不変の世界に、死という大変化が存在出来るわけがない。



Life's function cannot be to die. It must be life's extension, that it be as one forever and forever, without end.
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、伸長、延長、伸展」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • without end : 「限りなく、果てしなく、際限なく」
❖ "Life's function cannot ~ "「命の役割が、死ぬことであるはずがない」。"It must be life's ~ "「命の役割は、命の拡張なのだ」。生けるものは、互いに命を生きるという役割を分かち合い、分かち合うことで命は拡張増大する。実相世界の法である。"that it be as one ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「その結果、命は、永遠に限りなく、一つとして存在し、終わることはない」。生けるものが分かち合う命は、分離などしておらず、神の命を芯として収斂するのだ。一元論世界の必然である。命は一つなのである。そして、その命は永遠不変に生き続けるのだ。
 
 
 



T-29.VI.1:1 ~ T-29.VI.2:14

 
 
 
VI. Forgiveness and the End of Time
赦しと時間の終焉
 
 
1. How willing are you to forgive your brother? How much do you desire peace instead of endless strife and misery and pain? These questions are the same, in different form.
  • willing [wíliŋ] : 「〜しても構わない、自発的な、意欲的な」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • desire [dizáiər] : 「〜を望む、希望する、欲する」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
  • endless [éndləs] : 「終わりのない、永遠の、絶え間のない」
  • strife [stráif] : 「敵対、けんか、口論、争い、闘争、反目、不和」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛、苦痛」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑、疑義」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ」
❖ "How willing are ~ "「あなたはどれほど、あなたの同胞を赦したいと意欲しているだろうか」。"How much do you ~ "「あなたはどれほど、限りない争いや惨めさ、痛みに代えて、平和を希求しているだろうか」。"These questions are ~ "「この二つの疑問は、形こそ異なれ、同一の疑問である」。どちらにしても、この幻想世界から救われて、実相世界に目覚めたいという望みである。



Forgiveness is your peace, for herein lies the end of separation and the dream of danger and destruction, sin and death; of madness and of murder, grief and loss.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容 」
  • herein [hìərín] : 「ここに、この中に、この点で」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • danger [déindʒər] : 「危険、危機、危難」
  • destruction [distrʌ́kʃən] : 「破壊、破滅、破棄」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • madness [mǽdnəs] : 「狂気、熱狂、熱中」
  • murder [mə́ːrdər] : 「殺人、謀殺、耐え難いこと」
  • grief [gríːf] : 「深い苦悩、嘆き、悲しみ、悲嘆」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、紛失、損失、喪失」
❖ "Forgiveness is your ~ "「赦しは、あなたの平和である」。あなたが同胞の幻想を赦して、幻想を消滅させることが、あなたの実相的な平和に繋がる。"for herein lies ~ "「なぜなら、ここにこそ(赦しにこそ)、分離や、危険と破壊の夢、罪と死の夢、狂気と殺人と、悲嘆と喪失の夢の終わりがあるからだ」。神の子の同士が分離して存在しているというのも幻想、そして、この幻想世界が、危険に満ち、崩壊へと向かい、罪の意識に満ち、死を避けることは出来ず、狂気の沙汰であり、殺し合いがあり、悲惨なことで満ち溢れ、喪失だらけであるということも、また、幻想なのだ。そのすべてを含めて、あなたがそれを夢に過ぎないと認識し、受け入れ受け流して赦すことが出来たとき、すべての幻想は、あなたの目の前から消滅し、あなたは実相に目覚めることが出来る。そこにこそ、真実の平和、愛と喜びに満ちた実相的な平和が存在出来るのである。



This is the "sacrifice" salvation asks, and gladly offers peace instead of this.
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、いけにえ」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • gladly [ɡlǽdli] : 「喜んで」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
❖ "This is the "sacrifice" salvation ~ "「これが、救いが求める『犠牲』である」。分離、危険性、崩壊、死、狂気、殺し合い、悲嘆、喪失、等々から、救いは、あなたを解放してくれる。いわば、あなたがこだわり続けたそれらの幻想を、救いは『犠牲』にするのだ。"and gladly offers ~ "「そして、救いは、これに代えて、平和を、喜んで差し出してくれる」。



2. Swear not to die, you holy Son of God! You make a bargain that you cannot keep. The Son of Life cannot be killed.
  • swear [swέər] : 「〜と断言する、誓って言う、誓う」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • make a bargain : 「契約を結ぶ、取引契約をする、手を打つ」
  • keep [kíːp] : 「〜を守る、〜を持ち続ける、保持する」
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命」
  • kill [kíl] : 「殺す、葬る、始末する」
❖ "Swear not to die ~ "「神聖な神の子よ、死ぬに違いないなどと誓ってはいけない」。幻想の肉体は崩壊に向かい、死を迎える。しかし、実相の心と命は永遠不変であり、死という概念を持たない。"You make a bargain ~ "「あなたが守ることの出来ない契約を結ぶことになる」。死ぬに違いないなどと誓ったりしたら、それは守ることの出来ない誓いである。なぜなら、死は存在しないからだ。"The Son of Life ~ "「命の神の子は、殺されることは不可能なのだ」。神の子の命は、つまり、命に満ちた心は、誰にも破壊出来ない。実相的な存在である命の心は永遠に不変である。



He is immortal as his Father. What he is cannot be changed. He is the only thing in all the universe that must be one.
  • immortal [imɔ́ːrtl] : 「死なない、不死身の、不死」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、全世界、全人類」
❖ "He is immortal ~ "「父なる神と同様に、神の子も不死なる存在である」。"What he is ~ "意訳する、「神の子の継承した属性は、変えることが出来ないのだ」。神の子が神から受け継いだ不死という属性は、変えることが出来ない。ここの"What he is"は、「本当の神の子、神の子であるところのもの、神の子の本質」という意味合い。"He is the only ~ "「神の子は、全宇宙において、不死なる存在であるに違いない唯一の存在である」。ここの"one"の意味が曖昧である。「単一である存在」とも解釈出来るだろうが、「不死なる存在」と解釈した方が、流れとしては適当かと思う。ところで、この文章は非常に誤解を招きやすい内容である。この全宇宙において、神の子だけが不死性を有しており、その他の動物は不死性を持っていないと解釈しては誤りである。神の子に代表されるような、神が創造したすべてのものは、それが命の心を有している限り、その命の心は不死なる唯一の存在である、という意味である。もっとも、異論もあろうかと思う。ここは、あなた自身の心に照らし合わせて、自分の解釈を優先してほしい。



What seems eternal all will have an end. The stars will disappear, and night and day will be no more.
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
  • disappear [dìsəpíər] : 「見えなくなる、姿を消す、なくなる、消滅する」
  • no more : 「もはや〜しない」
❖ "What seems eternal all ~ "「永遠に存在するかに見えるものでも、そのすべてには終わりがある」。この全宇宙、この幻想世界のあらゆるものは、永遠に存在し続けるかのように思われるだろうが、変化流動する幻想世界では、すべては崩壊と死へ向かって突き進んでいる。"The stars will ~ "「星々も消滅するであろうし、夜も昼も、もはや存在しなくなることになるのだ」。つまり、物質もさることながら、時間さえも消滅する運命にある。



All things that come and go, the tides, the seasons and the lives of men; all things that change with time and bloom and fade will not return.
  • come and go : 「現れてはすぐ消える、やって来ては去っていく」
  • tide [táid] : 「潮、潮の干満、潮汐、潮流」
  • season [síːzn] : 「季節、時期」
  • lives [láivz] : 「life の複数形」
  • change [tʃéindʒ] : 「変わる、変化する、変遷する」
  • bloom [blúːm] : 「花が咲く、栄える」
  • fade [féid] : 「消えていく、弱まる、薄くなる、衰える、しおれる」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
❖ "All things that ~ "「あらゆるものは、生じては消滅していく」。"the tides, the seasons ~ "「波のように、季節のように、人の命のように」。"all things that change ~ "「時間と共に変化し、花開いてはしおれていくものすべては、二度と戻っては来ないのだ」。時間と共に変化流動するものはすべて、つまり幻想の存在は、崩壊と死へ向かう。残されたもの、つまり、無時間であり永遠不変な命と心だけが、不死性をもつのだ。



Where time has set an end is not where the eternal is. God's Son can never change by what men made of him.
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "Where time has set ~ "「終わりをセットされた時間が存在する場所は、永遠性が存在する場所ではない」。したがって、幻想世界には永遠性は存在しない。"God's Son can never ~ "意訳する、「神の子は、人間が神の子をどう作り変えても、変化することはない」。あなたが、神の子を勝手に作り変えて、老いるものであるとか、死ぬものであるとか、分離しながら争うものであるなどと思い込んでも、神の子が神から継承した属性のすべては、変えることは出来ない。実相的な真実は、勝手に作り変えることなど不可能なのだ。



He will be as he was and as he is, for time appointed not his destiny, nor set the hour of his birth and death.
  • appoint [əpɔ́int] : 「〜を任命する、決める、指定する、定める」
  • destiny [déstəni] : 「運命、さだめ、宿命」
  • birth [bə́ːrθ] : 「出生、出産、分娩、誕生」
❖ "He will be as he was ~ "「神の子は、かつてそうであったように、また今もそうであるように、未来もそうである」。神の子の命の心は、永遠に不変である。"for time appointed not ~ "「なぜなら、時間は、神の子の運命を決めたのではなく、」"nor set the hour of ~ "「生まれ、そして死ぬ時間をセットしているものでもないからだ」。神の子が幻想している肉体は、時間と空間に依存し、したがって変化流動する存在である。言い換えれば、肉体の運命は時間的にセットされ、生まれる時も死ぬ時も、時間にセットされて実行される。しかし、時間と空間に依存しない実相的な命と心は、時間依存ではない。永遠に不変であり、言い換えれば、時間的な運命からフリーなのだ。だから、命と心は、生まれることもなければ死ぬこともない。神が創造した時点から、永遠に存在するのである。



Forgiveness will not change him. Yet time waits upon forgiveness that the things of time may disappear because they have no use.
  • wait upon : 「〜に仕える、〜を待つ 」
  • disappear [dìsəpíər] : 「見えなくなる、なくなる、消滅する」
  • use [júːs] : 「役立つこと、効用、使うこと、利用」
  • have no use : 「用がない、必要がない、不要である、役に立たない」
❖ "Forgiveness will ~ "「赦しが、神の子を変えることはない」。赦しによって、神の子が神から継承した属性が変化することはない。赦しは、神の子が神の属性に気付く契機になるだけだ。しかし、それが重要なのである。"Yet time waits upon ~ "「しかし、時間は赦しを待っている」。"that the things of time ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「時間に依存したものが、もはや必要ないとして、消滅出来るようにするために、」時間は赦しを待っている。時間依存したもの、つまり、幻想は、本来必要ないものであって、赦しによって消滅することになる。その消滅の時を、時間は待っている、つまり、神は、神の子が幻想から実相へと目覚め、天の王国へ回帰することを待っているのだ。そのための原点が、神の子による赦しなのである。
 
 
 


T-29.V.7:1 ~ T-29.V.8:6

7. A dream is given you in which he is your savior, not your enemy in hate.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
❖ "A dream is given you ~ "「同胞が、憎しみの敵ではなく救い主であるという夢が、あなたに与えられる」。この夢は幻想ではなく、実相的夢である。実相に目覚めた神の子としての同胞が、あなたを幻想から実相へと救い出してくれるのだ。もちろん、主客を変えて、あなたが同胞の救い主となる、と解釈してもいい。神の子は自他一如だから、つまり、単一の存在だから、主客を変えてもかまわない。



A dream is given you in which you have forgiven him for all his dreams of death; a dream of hope you share with him, instead of dreaming evil separate dreams of hate.
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • hope [hóup] : 「希望、望み」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • instead of : 「〜の代わりに」
  • evil [íːvl] : 「悪い、害を与える、邪悪な」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
❖ "A dream is given you ~ "「同胞の、あらゆる死の夢を、あなたが赦すという夢があなたに与えられる」。あなたが、幻想である同胞の描く死の夢を、それが幻想であるとしっかり認識し、受け入れ受け流し、赦すことで、同胞の死の幻想は消滅する。あなたは赦しを通して、同胞を救うのだ。そういう夢が、あなたに与えられると書かれてあるが、もちろん、この夢は実相的な夢である。言い換えれば、実相的な夢とは、奇跡のことである。"a dream of hope ~ "「憎しみの、邪悪な分離の夢に代えて、同胞と希望を分かち合う夢を見るのである」。この世界の分離という幻想的な夢に代えて、希望に満ちた実相的な夢を分かち合うのだ。



Why does it seem so hard to share this dream? Because unless the Holy Spirit gives the dream its function, it was made for hate, and will continue in death's services. Each form it takes in some way calls for death.
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • continue [kəntínjuː] : 「依然〜のままである、とどまる」
  • service [sə́ːrvis] : 「役に立つこと、奉仕、世話、貢献、尽力」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、体つき」
  • in some way : 「どうかして、何とかして、何らかの方法で」
  • call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
❖ "Why does it seem so ~ "「この夢を分かち合うことが、なぜそんなに難しいと思われるのだろうか」。実相的な希望の夢を分かち合うことは、本当は難しいことではない。"Because unless the Holy Spirit ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットが、夢にその役割を与えない限り、夢は憎しみのために作られたものであるから、死に対する役割を果たそうとし続けるからである」。"Each form it takes ~ "「そんな夢が何らかの形をとったとしても、それは、死を要求するものなのである」。夢は、本来幻想であり、存在の分離分裂と、そして、変化流動を司(つかさど)っている。変化流動は、崩壊と死に向かって一直線に進むのだ。その本来の夢の役割を、ホーリー・スピリットが劇的に変えてくれる。つまり、単なる幻想としての夢から、実相へ目覚めるための強力な道具へと、その役割を入れ替えるのである。この作業は、幻想から目覚めていないあなたや同胞にとっては困難であり、どうしてもホーリー・スピリットの手助けを必要とするのだ。



And those who serve the lord of death have come to worship in a separated world, each with his tiny spear and rusted sword, to keep his ancient promises to die.
  • those who : 「〜する人々」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く」
  • lord [lɔ́ːrd] : 「領主、主人、支配者、神」
  • worship [wə́ːrʃip] : 「崇拝する、礼拝する、賛美する、敬愛する」
  • separated [sépərèitid] : 「分離した、別々になった」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • spear [spíər] : 「やり、やす」
  • rusted [rʌ́stid] : 「錆びた、錆びついた」
  • sword [sɔ́ːrd] : 「剣、刀」
  • ancient [éinʃənt] : 「古くからの、古い、古びた」
  • promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "And those who serve ~ "「死を司る主に仕える者達は、分離の世界を崇拝することになる」。変化流動し、崩壊と死へ向かうこの世界の法(エゴの思考システム)に従う者達、つまり、死を司る主(エゴ)に仕える者達は、この世界がそもそも神からの分離と神の子の分裂を象徴して偽創造されたことを崇(あが)め奉(たてまつ)ることになる。なぜなら、神から分離することで、分裂した多くの神の子達は、神とは無関係の自分自身というアイデンティティを持つことが出来、神の意思に反してでも自分の意思で自由に行動出来ると信じているからだ。神から分離すれば、自由意思が得られると勘違いしたのだ。その結果、分離は対立を生むことになる。つまり、"each with his tiny ~ "「一人一人が、小さな槍や錆びついた剣を持ち、古(いにしえ)からの死の約束を守ろうとしているのである」。分離した神の子達は、孤立した自己を守るために、あるいは、他者を攻撃するために、ちっぽけな自己防衛本能と錆びついた攻撃性を有することになる。自己愛と他者への憎しみとで身を固め、約束された崩壊と死を受け入れることになる。それが、分離という幻想に対して支払った代償なのだ。



8. Such is the core of fear in every dream that has been kept apart from use by Him Who sees a different function for a dream.
  • core [kɔ́ːr] : 「核心、中核、中心」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • apart [əpάːrt] : 「離れて、離ればなれで、バラバラに、別々に」
  • use [júːs] : 「使うこと、利用、使用」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
❖ "Such is the core of fear ~ "「そんなものが、〜のようなあらゆる夢の中の恐れの中心に存在する」。"that has been kept ~ "「夢に対して異なった役割を見ているホーリー・スピリットが利用出来ないように保持された」あらゆる夢の中の恐れの中心に、そんなものが存在する。幻想的な夢の中心には恐れがあり、崩壊と死への熱い信仰心が渦巻いている。神からの分離を維持し、他者から身を守るために武装し、自由意思を維持しようと必死になるが、待ちかまえているのは死のみである。



When dreams are shared they lose the function of attack and separation, even though it was for this that every dream was made.
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • even though : 「〜であるけれども、〜であるにしても、〜にもかかわらず」
❖ "When dreams are shared ~ "「(実相的な)夢が分かち合われるとき、神の子達は、攻撃と分離の役割を失う」。攻撃も分離も、単なる幻想だと知って、実相へ回帰する夢を分かち合うのである。"even though it ~ "「たとえ、あらゆる夢が攻撃と分離のために作られたと言えども」。そんな幻想的な夢の役割を大きく変えてくれるのが、ホーリー・スピリットである。それが、奇跡であり、ヒーリングである。



Yet nothing in the world of dreams remains without the hope of change and betterment, for here is not where changelessness is found.
  • remain [riméin] : 「残る、残存する、とどまる」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • hope [hóup] : 「希望、望み」
  • change [tʃéindʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
  • betterment [bétərmənt] : 「改良、改善、向上」
  • changelessness [tʃéindʒlisnis] : 「変化のなさ、無変化」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
❖ "Yet nothing in the world ~ "「(幻想的な)夢の世界にあるもので、変化や変更への希望を伴わないものなどない」。"for here is not where ~ "「なぜなら、ここでは、変化のないものなど見つけることが出来ないからだ」。一言で言えば、この幻想の世界には、永遠不変なものは何一つない、ということ。永遠不変性は、実相世界の真実の属性であるから、言い換えれば、この幻想世界には、実相的真実は存在し得ない、ということ。



Let us be glad indeed that this is so, and seek not the eternal in this world.
  • glad [glǽd] : 「うれしい、満足して」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "Let us be glad indeed ~ "「この世界がそうであることを、本当に喜ぼうではないか」。"and seek not ~ "「そして、この世界に永遠性を探し求めることは止めよう」。幻想世界に永遠なる真実を探し求めることは止めにして、喜んで、実相世界に目覚めようではないか。



Forgiving dreams are means to step aside from dreaming of a world outside yourself.
  • forgiving [fərɡíviŋ] : 「赦しの、寛大な、寛容な」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • step aside : 「脇に寄る、脇へ退く、身を引く、退任する」
  • outside [áutsáid] : 「〜の外に、〜の外側に」
❖ "Forgiving dreams are means ~ "「赦しの夢を見ることは、」つまり、赦しという奇跡は、「あなた自身の外部にある世界の夢から、身を引く手段である」。あなた自身の外部に分離して存在しているかに見える世界の幻想性を放棄することが、赦しなのだ。赦しを手段として、幻想から目覚めるのである。赦しを通して、幻想を消滅させるのである。



And leading finally beyond all dreams, unto the peace of everlasting life.
  • lead [líːd] : 「導く、案内する」
  • finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、最終的に、とうとう」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、不朽の、永遠に続く、永続的な、恒久の」
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命、活気、元気」
❖ "And leading finally ~ "「あらゆる夢を、ついには飛び越えて、永遠の命が息づく平和へと向かうのである」。つまり、実相世界へ、天の王国への回帰の旅が始まるのだ。そのために、幻想的な夢を超越しなくてはならない。赦しを通して、幻想を消滅させるのである。
 
 
 


T-29.V.5:1 ~ T-29.V.6:8

5. There is no gift the Father asks of you but that you see in all creation but the shining glory of His gift to you.
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • ask of : 「〜に要求する」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • shining [ʃáiniŋ] : 「光る、輝く、きらめく、明るい」
  • glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳」
❖ "There is no gift the Father ~ "「〜以外に、父なる神があなたに求める贈り物はない」。"but that you see ~ "「あなたが、(神によって)創造されたあらゆるものの中に、神があなたに与えた贈り物の輝かしい栄光を見るということ以外に、」父なる神があなたに求める贈り物はない。神は神の子を創造するとき、愛する神の子に、神の属性のすべてを贈り物として与えた。神の子は、神の持っている真実のすべてを持っているのだ。ところが、神の子は神から分離することを画策し、神の子は、神の属性のすべてを放棄して忘却したのである。しかし、今、あなたが神の属性を思い出し、神が創造したあらゆるものの中に、その神の贈り物を見い出すことが出来たなら、それこそ、あなたが神に贈る贈り物となる。簡単に言えば、神はあなたに、神が与えた神の属性のすべて、神の子としての輝かしい栄光を思い出して欲しいと願っている、ということ。



Behold His Son, His perfect gift, in whom his Father shines forever, and to whom is all creation given as his own.
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • given [ɡívən] : 「give の過去分詞形」
❖ "Behold His Son, ~ "「神の完璧な贈り物である神の子を見なさい」。"in whom his Father ~ "「その神の子の中に、父なる神が永遠に輝いているのであり、」"and to whom is ~ "「その神の子に対して、創造されたあらゆるものが、神の子自身のものとして、与えられているのである」。神の子の心の中に神が永遠に輝いているとは、神の子の心の中に神の属性のすべてが輝いているということ。神が与えてくれた真実のすべてが、神の子の心の中で輝いているのだ。創造されたものが、すべて神の子のものだという文章は、誤解されかねない部分なのだが、けっして、所有について語っているのではい。つまり、この世の動植物すべては人間が所有してよいものである、などという意味ではない。"all creation"「あらゆる創造されたもの」とは、実相的な創造のすべてであるから、言い換えれば、真実のすべて、ということになる。したがって、神の子の心の中には、創造された真実のすべてが、神の子自身のものとして与えられている、という意味合いになる。



Because he has it is it given you, and where it lies in him behold your peace.
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "Because he has it ~ "「神の子がそれをもっているので、それはあなたにも与えられている」。神の子が、創造された真実のすべてをもっているのだから、神の子であるあなたも当然、真実のすべてをもっているのだ。"and where it lies ~ "「神の子の心の中の、真実が存在するところに、あなたの平和を見なさい」。あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分に、神の属性のすべて、創造された真実のすべて、神の贈り物のすべてがあるのだから、そこにこそ、実相的な平和が存在するのだ。愛も、喜びも、そこにそこ、存在するのである。



The quiet that surrounds you dwells in him, and from this quiet come the happy dreams in which your hands are joined in innocence.
  • quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、静穏、平穏」
  • surround [səráund] : 「包囲する、取り囲む」
  • dwell [dwél] : 「存在する、住む、居住する」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する、つなぐ」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔、純真」
❖ "The quiet that ~ "「あなたを取り囲む静寂は、神の子の心の中に住まい、」"and from this quiet ~ "「この静寂から、あなたと同胞の手が潔白のままで結ばれるという幸せな夢が生じるのである」。神の子であるあなたの心の中の最も純粋で神聖な部分は、世俗の喧騒から無縁の、静寂な空間である。その静寂さが、あなたの存在の形なのだと認識するとき、つまり、その静寂さが実相的なあなたの存在の証しなのだと知ったとき、あなたは無辜なる神の子として、同様に無辜なる同胞と手を繋ぎ合うことが出来るのだ。つまり、分裂していた神の子同士が、再結合出来るのである。"the happy dreams"「幸せな夢」とあるが、幸せな幻想、という意味ではなく、幸せな実相的な夢、ということ。つまり、幸せな現実である。



These are not hands that grasp in dreams of pain. They hold no sword, for they have left their hold on every vain illusion of the world.
  • grasp [grǽsp] : 「〜を握る、つかむ」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛、苦痛」
  • sword [sɔ́ːrd] : 「剣、刀」
  • left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜を残す、〜と別れる」
  • vain [véin] : 「無駄な、無益な、無価値な、空虚な、はかない」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "These are not hands ~ "「痛みの夢の中では、握り合う手などない」。苦痛と恐れの幻想世界では、神の子同士は、無辜なるままで手を繋ぎ合わせることは出来ない。神の子同士の再結合は実相的な出来事であって、幻想世界では達成出来ない。"They hold no ~ "「神の子は、剣など握ていない」。"for they have left ~ "「なぜなら、神の子は、この世界のむなしい幻想に別れを告げたからだ」。争いや戦いという幻想から離れた神の子に、攻撃のための剣は必要ない。実相的な愛や喜びに満ちた神の子に、戦う必要などないのだ。



And being empty they receive, instead, a brother's hand in which completion lies.
  • empty [émpti] : 「中身のない、空の、空いている、空っぽの」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • instead [instéd] : 「代わりに、それよりむしろ」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「完成、完了、終了」
❖ "And being empty ~ "「(幻想が完全に)空っぽになったので、」"they receive, instead ~ "「その代わりに、神の子は、完全性が存在する、同胞の手を受け取ることになるのだ」。下手な訳で申しわけない。神の子の幻想は払拭され、空っぽになった。その空白に、実相が流れ込む。神の子は実相に目覚めたのだ。神の子は、他の神の子と自他一如であることに気付き、平和と無辜の中に、手を繋ぎ合う。こうして、神の子は再結合を果たすことが出来、そこに、神の子の完全性が実現するのだ。



6. If you but knew the glorious goal that lies beyond forgiveness, you would not keep hold on any thought, however light the touch of evil on it may appear to be.
  • glorious [glɔ́ːriəs] : 「壮大な、壮麗な、美しい、輝かしい」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • keep hold on : 「〜にしっかりつかまえている、〜を捕らえて放さない」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思考、思索、熟考」
  • however [hauévər] : 「どんなに〜でも、いかに〜であろうとも」
  • light [láit] : 「軽い、軽量の、少ない、つつましい」
  • touch [tʌ́tʃ] : 「手触り、触覚」
  • evil [íːvl] : 「害悪、悪、弊害」
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "If you but knew ~ "仮定法過去、「もしあなたが、赦しをくぐり抜けたところに存在する、輝かしい目的を知っているなら、」"you would not keep ~ "「いかなる思考にも拘泥(こうでい)することはないだろう」。"however light the touch ~ "「その思考にまつわる悪の雰囲気が、どんなにわずかであったとしても、」いかなる思考にも拘泥することはないだろう。幻想を幻想として認識し、受け入れ受け流し、幻想を赦して手放すとき、幻想は消滅する。幻想は消え、実相が、輝きの中に立ち現れるのだ。それが、赦しをくぐり抜けた向こうにある輝かしい目的である。それを知ったなら、この幻想世界に渦巻く数々の思考、幻想的思考など、あなたは顧みることもないだろう。たとえ、その幻想的思考が少しばかり悪の匂いがして、あなたを引きつけたとしても。



For you would understand how great the cost of holding anything God did not give in minds that can direct the hand to bless, and lead God's Son unto his Father's house.
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
  • great [ɡréit] : 「大きい、大きな、巨大な」
  • cost [kɔ́st] : 「費用、経費、原価、犠牲、代償、損失」
  • direct [dərékt] : 「〜を方向づける、人に〜への道を教える」
  • bless [blés] : 「祝福する、〜を賛美する」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する」
❖ "For you would understand ~ "「なぜなら、あなたは、心の中に、神が与えなかったものを保持するための対価がいかに大きいか、理解するだろうからだ」。簡単に言えば、あなたは、神が与えたものではない幻想や幻想的な思考を心の中に抱き続けることは大きなダメージになると知ったからだ、という意味。"that can direct the hand ~ "「あなたの心は、神の子を祝福し、父なる神の家に導くために、あなたの手の向かう先を方向づけるのだ」。もちろん、あなたの手の向かう先とは、同胞の手である。あなたが、幻想や幻想的な思考を赦して、それを消滅させるとき、実相に目覚めたあなたは同胞の手を求めて結び合い、神の子の再結合を果たす。そして、あなたは同胞と共に、父なる神の住む天の王国を目指して、旅に出るのである。実相世界への回帰の旅である。



Would you not want to be a friend to him, created by his Father as His home?
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
❖ "Would you not want ~ "「あなたは、神の子と友達になりたいと思わないだろうか」。"created by his Father ~ "「その神の子は、父なる神によって、その住み家として創造されたのである」。神の子の心の最も純粋で神聖な部分に、神の祭壇があって、そこにホーリー・スピリットが住まい、そこが、天の王国の神とのチャンネルになっている。



If God esteems him worthy of Himself, would you attack him with the hands of hate?
  • esteem [istíːm] : 「〜を尊重する、重んじる、尊ぶ、尊敬する」
  • worthy [wə́ːrði] : 「〜に値する、〜するに足りる、尊敬すべき」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
❖ "If God esteems him ~ "「もし神が、神の子を、神自身に値すると尊重するなら、」神が神の子を、神自身と同等であると評価しているとしたら、"would you attack ~ "「あなたは、憎悪の手をもって神の子を攻撃したいと思うだろうか」。"with the hands of hate"「憎悪の手をもって」とは、神の子である同胞に憎しみを感じて、という意味合い。



Who would lay bloody hands on Heaven itself, and hope to find its peace?
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
  • bloody [blʌ́di] : 「血の、流血の、血だらけの」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
❖ "Who would lay bloody ~ "「いったい誰が、天の王国自体に血だらけの手を置いて、天の王国の平和を見い出したいなどと思うだろうか」。憎しみや攻撃性をもって、実相的な平和を手に入れることは出来ない。幻想をもって実相を得ることは不可能なのだ。



Your brother thinks he holds the hand of death. Believe him not.
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "Your brother thinks ~ "「あなたの同胞は、死の手を握っていると思っている(かもしれない)」。"Believe him ~ "「そんな同胞の思いを信じてはいけない」。幻想からまだ目覚めていない同胞は、あなたが差し出した手を握ってはみたものの、あなたが彼を攻撃し、死に至らしめるかもしれないと思っている。そんなことはないのだから、そんな彼の思いを信じてはいけない。



But learn, instead, how blessed are you who can release him, just by offering him yours.
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる」
  • blessed [blésid] : 「福された、神聖な、聖なる、あがむべき」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ、離す」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
❖ "But learn, instead, how ~ "「その代わり、同胞にあなたの手を差し伸べることだけで、同胞を救うことの出来るあなたが、どんなに祝福されているか、学びなさい」。実相に目覚め、自分が神の子であり、神に祝福されている存在だと知ったあなたは、あなたを疑っているかも知れない同胞に、愛の手を差し伸べ、彼を幻想から救い出すことが出来る。あなたは、奇跡のヒーリングを実行出来る実相的パワーが与えられたのだから。その実相的パワーは、神からの贈り物である。
 
 
 


T-29.V.3:1 ~ T-29.V.4:3

3. Here is the role the Holy Spirit gives to you who wait upon the Son of God, and would behold him waken and be glad.
  • role [role] : 「役、役目、役割、任務、職務」
  • wait [wéit] upon : 「〜に仕える」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • waken [wéikn] : 「目覚める」
  • glad [glǽd] : 「喜んで、満足して、うれしく思う」
❖ "Here is the role ~ "「ここに、神の子に仕えて、神の子が目覚め、喜ぶ姿を見ることになるあなたに対して、ホーリー・スピリットが与えた役割がある」。ホーリー・スピリットがあなたに与えた役割とは、まず第一に、あなたがあなた自身の心の中の最も神聖で純粋な部分の存在に気付き、幻想から目覚めて実相に開眼し、さらに、あなたと同様の神の子である同胞の目覚めを助けて、その喜ぶ姿を見ることである(wait upon the Son of God, and would behold him waken and be glad)。



He is a part of you and you of him, because he is his Father's Son, and not for any purpose you may see in him.
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
❖ "He is a part of ~ "「同胞はあなたの一部であり、あなたは同胞の一部である」。単一の神の子として、あなたと同胞は自他一如である。"because he is his Father's ~ "「なぜなら、同胞は父なる神の(創造した)神の子であるからだ」。"and not for any purpose ~ "「しかし、あなたが同胞の中に見るかも知れない何らかの目的のせいではない」。あなたが、この幻想世界において、同胞を何かに利用できるから、あなたと同胞が互いに互いの一部となっている、ということではない。たとえば、あなたが同胞の支配者となり、同胞があなたの服従者となって、あなたの目的に叶うから、あなたと同胞が一体だということではない。実相的な存在として、つまり、神の子として、あなたと同胞は同一であり、互いが互いの一部になっているのだ。



Nothing is asked of you but to accept the changeless and eternal that abide in him, for your Identity is there. The peace in you can but be found in him.
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • changeless [tʃéindʒlis] : 「変化のない、不変の」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
  • abide [əbáid] : 「居住する、とどまる」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、身元、自我同一性」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
❖ "Nothing is asked of ~ "「同胞の心の中にある無変化性と永遠性を受け入れる以外に、あなたが求められるものは何もない」。同胞の心の中の最も純粋で神聖な部分は実相であり、永遠不変性を有している。それを、あなたは受け入れるだけでいい。それは、同時に、あなたの永遠不変性を受け入れることと等しいからである。"for your Identity ~ "「なぜなら、あなたのアイデンティティは、そこにあるからだ」。あなたのアイデンティティは、永遠不変の神の子なのだ。"The peace in you ~ "「あなたの心の中の平和は、同胞の心の中にのみ発見出来るのである」。あなたと同胞は自他一如であるから、あなたの平和は同胞の平和であり、同胞の平和はあなたの平和である。平和も喜びも、愛も慈しみも、あなたと同胞が分かち合うべきものであって、単独で独占するようなものではない。



And every thought of love you offer him but brings you nearer to your wakening to peace eternal and to endless joy.
  • thought [θɔ́ːt] : 「思想、考え、思考、思索、熟考」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて行く、〜をもたらす」
  • near [níər] : 「近い、近くにある、接近した、近接した」
  • wakening [wéikəniŋ] : 「目覚めること」
  • endless [éndləs] : 「終わりのない、永遠の、絶え間のない」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
❖ "And every thought ~ "「あなたが同胞に差し出す、あらゆる愛に溢れた思いは、あなたを、永遠の平和と終わりのない喜びの目覚めに近づけていくのである」。あなたが同胞に愛を差し出せば、あなたは同胞から愛を受けとるのである。実相世界では、与えることと受け取ることは同一である。したがって、あなたが同胞を愛せば愛すほど、あなたはどんどん永遠の平和と喜びに近づいていくのである。



4. This sacred Son of God is like yourself; the mirror of his Father's Love for you, the soft reminder of his Father's Love by which he was created and which still abides in him as it abides in you.
  • sacred [séikrid] : 「神聖な、宗教的な」
  • mirror [mírər] : 「鏡、反射鏡、反映するもの」
  • soft [sɔ́ft] : 「柔らかい、しなやかな、しとやかな」
  • reminder [rimáindər] : 「思い出させるもの」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
  • abide [əbáid] : 「居住する、とどまる」
❖ "This sacred Son of God ~ "「この神聖な神の子は、あなたによく似ている」。似ているどころか、あなたそのものなのだ。"the mirror of his ~ "「つまり、神の子は、あなたに対する父なる神の愛を映し出す鏡であり、」"the soft reminder of ~ "「父なる神の愛を優しく思い出させてくれる」。"by which he was ~ "「その神の愛によって、神の子は創造されたのであり、神の愛があなたの心の中にあるように、神の子の心の中には今なお、神の愛は住んでいるのである」。理屈を追わず、情景をイメージすること。それで充分。



Be very still and hear God's Voice in him, and let It tell you what his function is.
  • still [stíl] : 「穏やかな、平穏な、静かな、じっとした、動かない」
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる」
  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
❖ "Be very still and hear ~ "「静かな気持ちになって、同胞(神の子)の心の中の神の声に耳を澄ましなさい」。"and let It tell you ~ "「そうして、その声に、神の子の役割とは何なのか、あなたに語らしめなさい」。同胞(神の子)の心の中の神の声と書かれてあるが、もちろん、あなたの心の中の神の声と思っていい。もっとも、神の声を直接聞くとは出来ないかも知れないが、神のメッセンジャーであるホーリー・スピリットの声は確実に聞こえてくる。そして、ホーリー・スピリットがあなたに、神の子としての役割を教えてくれるのだ。つまり、あなたと同胞を幻想世界から救うという役割である。天の王国へ回帰するという役割である。



He was created that you might be whole, for only the complete can be a part of God's completion, which created you.
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」0
  • complete [kəmplíːt] : 「完結した、完成した、全部そろった、完全な」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「完成、完了、終了」
❖ "He was created that ~ "「神の子である同胞は、あなたが完全であるようにと創造されたのだ」。"for only the complete ~ "「なぜなら、完全であるものだけが、あなたを創造した神の完全性の一部になり得るからだ」。あなたと同胞は、この幻想世界にあっては、まだまだ不完全である。しかし、あなたと同胞が、神の子であることに目覚めることで、あなたと同胞は神の子として完全となる。一方が目覚めただけでは完全とはならないのだ。一方、天の王国に住まう神もまた、神の子なしでは完全になり得ない。実相に目覚めたあなたと同胞が天の王国へ回帰し、その天の王国で、神と神の子とホーリー・スピリットの三位(さんみ)が融合し、一体となったとき、始めて神は完成され、神の子も完成される。そのとき、もはや神と神の子とホーリー・スピリットの区別は意味をなくし、すべてが、神という一点に収斂する。"Go is"「神あり」の純粋一元論世界が完成されるのだ。
 
 
 


T-29.V.1:1 ~ T-29.V.2:4

 
 
V. The Changeless Dwelling Place
変わることのない住み家
 
 
 
1. There is a place in you where this whole world has been forgotten; where no memory of sin and of illusion lingers still.
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • memory [méməri] : 「記憶、思い出」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」 linger [líŋɡər] : 「長居する、居残る、残存する」
❖ "There is a place ~ "「あなたの心の中に、この世界全体が忘れられた場所がある」。あなたの心の中に、この幻想世界とまったく関わりを持たない実相的な場所がある。心の中の最も純粋で神聖な部分であり、そこに神の祭壇がある。この祭壇が、幻想世界と実相世界を結ぶチャンネルになっている。"where no memory ~ "「そこには、罪や幻想の記憶は、もう残存していない」。



There is a place in you which time has left, and echoes of eternity are heard.
  • left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「去る、退く、出発する」
  • echo [ékou] : 「反響、こだま、山びこ現象、残響」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
❖ "There is a place ~ "「あなたの心の中に、時間が過ぎ去り、永遠性のこだまが聞こえる場所がある」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分は実相的であり、無時間の空間である(実は、空間さえもない)。時間は存在出来ず、比喩的に言うなら、永遠性だけがこだまする空間である。



There is a resting place so still no sound except a hymn to Heaven rises up to gladden God the Father and the Son.
  • resting [réstiŋ] place : 「休憩所、休める場所」
  • sound [sáund] : 「音、音声」
  • except [iksépt] : 「ただし、〜ということを除いて」
  • hymn [hím] : 「賛美歌、聖歌」
  • rise [ráiz] up : 「立ち上がる、起こる」
  • gladden [ɡlǽdn] : 「〜を喜ばせる」
❖ "There is a resting place ~ "「父なる神や神の子を喜ばせるために、天の王国への聖歌が聞こえる以外に、まったく音のしない休める場所がある」。ここも、比喩的表現ととらえていいだろう。



Where Both abide are They remembered, Both. And where They are is Heaven and is peace.
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • both [bóuθ] : 「両方ともに、双方ともに」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "Where Both abide ~ "「神と神の子が住むところでは、両者ともに、覚えられている」。忘れられることはない、という意味合い。"And where They ~ "「そして、神と神の子が存在しているところに、天の王国が存在し、平和が存在する」。神と神の子が存在する場所が天の王国であり、実相世界である。無時間、無空間であり、永遠不変の世界である。一元論世界であり、あらゆる真実は、その対立概念をもたない。したがって、たとえば、実相的な愛は存在するが、対立概念の憎悪は存在しない。平和は存在するが、争いは存在しない。



2. Think not that you can change Their dwelling place. For your Identity abides in Them, and where They are, forever must you be.
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • dwelling [dwéliŋ] : 「住居、居住施設」
  • dwelling place : 「居所、住居」
  • identity [aidéntəti] : 「自我同一性、固有性、正体、身元」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Think not that you can ~ "「神と神の子が住む場所を変えることが出来るなどと考えてはいけない」。神と神の子は実相世界に住んでいるのであって、この幻想世界に住むことは出来ない。あなたが、夜見る夢の中に入り込んで、そこに住むことが出来ないのと同じである。"For your Identity ~ "「なぜなら、あなたのアイデンティティは、神と神の子の内にあるのであって、神と神の子が住む場所に、あなたも永遠に住んでいるに違いないからだ」。あなたは、この世界に住んでいると思っているが、それは、単に夢を見ているだけである。本当のあなたは神の子であって、神と共に実相世界に住んでいるのだ。



The changelessness of Heaven is in you, so deep within that nothing in this world but passes by, unnoticed and unseen.
  • changelessness [tʃéindʒlisnis] : 「不変性、変化のないこと」
  • deep [díːp] : 「深い、深さがある」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • pass by : 「〜のそばを通る、〜を通り過ぎる」
  • unnoticed [ʌnnóutist] : 「気付かれない、注目されない」
  • unseen [ʌnsíːn] : 「目に見えない」
❖ "The changelessness ~ "「天の王国の不変性は、あなたの心の中にある」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分は実相的であって、実相世界と同様に、永遠不変性を有している。あなたの心の最も純粋で神聖な部分は幻想ではないのだ。実在である。"so deep within that ~ "「それは、心の内側深くに存在するので、この世界の何ものも通り過ぎても、気付かれもせず、見られることもない」。つまり、幻想世界に住んでいると思っているあなたは、あなたの心の中には最も純粋で神聖な部分が存在することに気付くこともなければ、見ることも出来ない。



The still infinity of endless peace surrounds you gently in its soft embrace, so strong and quiet, tranquil in the might of its Creator, nothing can intrude upon the sacred Son of God within.
  • infinity [infínəti] : 「無限であること、無限性」
  • endless [éndləs] : 「終わりのない、永遠の、絶え間のない」
  • surround [səráund] : 「包囲する、取り囲む」
  • gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
  • soft [sɔ́ft] : 「柔らかい、穏やかな、優しい」
  • embrace [embréis] : 「抱擁、取り囲むこと、受諾」
  • strong [strɔ́ŋ] : 「強い、力がある、力強い、強力な」
  • quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、平穏な、穏やかな」
  • tranquil [trǽŋkwil] : 「落ち着いた、平静な、平穏な、穏やかな」
  • might [máit] : 「力、権力、勢力」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • intrude [intrúːd] : 「侵入する、入り込む、立ち入る」
  • sacred [séikrid] : 「神聖な、宗教的な」
❖ "The still infinity of ~ "「尽きることのない平和の無限性が、あなたを優しく抱きかかえてるように取り囲んでいる」。"so strong and quiet ~ "「それは、永遠の平和の創り主(である神)の力の中で、あまりにも強く、静かで穏やかなので、」"nothing can intrude upon ~ "「何ものも、平和の内にある神聖な神の子を犯すことは出来ない」。ここは理屈を考えずに、状況をイメージするだけでいい。声に出して朗読してみれば、なおさらいい。
 
 
 


T-29.IV.5:1 ~ T-29.IV.6:7

5. How happy would your dreams become if you were not the one who gave the "proper" role to every figure which the dream contains.
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • proper [prάpər] : 「適した、適切な、妥当な、適当な」
  • role [róul] : 「役、役目、役割、任務、職務」
  • figure [fíɡjər] : 「人物、大人物、大立者、姿、人影」
  • contain [kəntéin] : 「〜を含む、包含する、〜が入っている」
❖ "How happy would ~ "「もしあなたが、夢に登場するあらゆる人物に、『適当な』役を割り当ているような者でなかったなら、あなたの夢はどんなに幸せだろう」。あなたが、夢の中に登場する人物に、あなたに都合がいいような『適当な』役割を割り振らなかったら、夢に破れて悲嘆することもなければ、それを理由に攻撃に転じることもないはずだ。あなたはもっと幸せな夢を見れるはずなのだ。



No one can fail but your idea of him, and there is no betrayal but of this.
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • betrayal [bitréiəl] : 「裏切り、密告、背信、内通」
❖ "No one can fail ~ "「誰一人しくじることはないが、あなたが割り振った登場人物へのあなたの考え方だけがしくじるのである」。たとえば、あなたは夢の登場人物の他者に対して、彼があなたの服従者になるような役割を設定したとしても、その設定自体、つまり、他者を服従者にするという考え自体が破綻(はたん)を来すのである。簡単にいえば、あなたが思い描いた身勝手な理想としての夢自体が破綻するのであって、夢の登場人物達が破綻するわけではない。"and there is no ~ "「あなたを裏切るものがあるとすれば、これだけである」。裏切るという言葉を使うなら、あなたは夢に裏切られるのだ。もちろん、その原因は、あなたが割り振った役割の不当性にある。



The core of dreams the Holy Spirit gives is never one of fear.
  • core [kɔ́ːr] : 「核心、中核、中心」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
❖ "The core of dreams ~ "「ホーリー・スピリットの与える夢の核心には、恐れの一かけらもない」。ホーリー・スピリットが与える夢とは、幻想のことではなく、もちろん、真実であり、実相である。あなたがこの世界で見ている夢と比較させるために、あえて『夢』と言ったまでのことであって、本当は、夢からの覚醒のことである。したがって、ホーリー・スピリットの与える夢(夢からの覚醒という夢)には、どこを探しても恐れはない。実相には、恐れという概念自体が存在しないのだ。



The coverings may not appear to change, but what they mean has changed because they cover something else.
  • covering [kʌ́vəriŋ] : 「覆い、被膜、被覆」
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • change [tʃéindʒ] : 「変わる、変化する、変遷する」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • cover [kʌ́vər] : 「〜を覆う、〜に覆いを付ける」
  • something else : 「何か他のもの」
❖ "The coverings may ~ "「ホーリー・スピリットの夢を覆うカバーは、変わりないかも知れない」。ホーリー・スピリットが与える夢も、あなたが描く夢も、その表面は、つまり、夢のカバーは、まったく同じものに見えるかも知れない。"but what they mean ~ "「しかし、カバーはまったく別なものを覆っているので、カバーが意味していることは変わっているのだ」。あなたの夢のカバーは虚偽(幻想)を覆い、ホーリー・スピリットの夢のカバーは真実(実相)を覆っている。見かけは変わりないが、内容はまったく異なるのだ。



Perceptions are determined by their purpose, in that they seem to be what they are for.
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、確定する」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
❖ "Perceptions are ~ "「知覚は、その目的によって決定される」。"in that they seem ~ "「知覚の中にこそ、知覚が何を目的にしているかが見て取れる」。たとえば、あなたが他者を支配したいと夢見ているなら、あなたは他者を服従者として知覚するだろう。逆に、他者が自分の服従者に見えたなら、あなたは彼を支配したいと思っているのだ。また、たとえば、あなたが愛を支配の道具に使いたいと夢見ているなら、愛は愛として知覚されることはなく、むしろ、歪んだ憎悪として知覚されるだろう。



A shadow figure who attacks becomes a brother giving you a chance to help, if this becomes the function of the dream.
  • shadow [ʃǽdou] : 「影、暗がり、人影、陰」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • chance [tʃǽns] : 「チャンス、好機、機会」
  • help [hélp] : 「助力、助け、援助、支援、力添え」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用」
❖ "A shadow figure who ~ "「もし〜なら、(あなたを)攻撃していた影の人物は、」つまり、あなたの夢に登場していた人物は、「あなたに、助けの機会を与えてくれる同胞になるだろう」。"if this becomes ~ "「もしこれが、夢の役割になったなら、」助けの機会を与えてくれる同胞になるだろう。"this"「これ」とは、救い(助け)を与えること。あなたが、自分の都合に合わせて不当な役割を割り振った夢を見るのではなく、ホーリー・スピリットの夢に自分の夢を委ねてしまえば、その夢の核心には恐れなどないので、結果として、絶望も攻撃も存在しない。ホーリー・スピリットの夢の目的は、神の子を幻想から救い出すことなので、その目的に添って知覚が変化し、攻撃者に見えていた同胞が、あなたの救い主に見えてくるのである。



And dreams of sadness thus are turned to joy.
  • sadness [sǽdnəs] : 「悲しさ、悲しみ、不幸」
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • turn to : 「〜に変わる、〜に変化する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
❖ "And dreams of sadness ~ "「こうして、悲しみの夢は、喜びの夢に変わるのだ」。つまり、夢は、幻想的夢から、実相的夢に変化するのである。幻想世界の苦しみや悲しみの夢、苦と痛みの夢は、実相世界の光に打ち消されて、喜びと平和と慈しみの夢に変わるのだ。



6. What is your brother for? You do not know, because your function is obscure to you.
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用」
  • obscure [əbskjúər] : 「ぼんやりした、はっきりとしない」
❖ "What is your ~ "「あなたの同胞は、何のために存在するのか」。あなたの服従者となるためか。あなたの救い主になるためか。"You do not ~ "「あなたの役割が、あなたにとって不明瞭であるために、あなたはそれを知らないのだ」。あなた自身が、この幻想世界におけるあなた自身の役割、つまり、同胞の救い主となって、同胞とあなた共々、実相世界に目覚めるという役割を、あなたは知らないから、同胞の役割をあなたの服従者などに設定しまうのだ。



Do not ascribe a role to him that you imagine would bring happiness to you.
  • ascribe [əskráib] : 「〜のものとみなす、帰する、属するものとみなす」
  • role [róul] : 「役、役目、役割、任務、職務」
  • imagine [imǽdʒin] : 「想像する、思う、心に描く、推測する」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらすs」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
❖ "Do not ascribe ~ "「あなたに幸福感をもたらしてくれそうだと、あなたが想像する役割を、同胞に割り振ってはいけない」。あなたが、この幻想世界で自分の利益にかないそうだと思う役割を他者に割り振って、夢を見るようではいけない。



And do not try to hurt him when he fails to take the part that you assigned to him, in what you dream your life was meant to be.
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける、〜に苦痛を与える」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • take the part : 「味方する、役を演じる」
  • assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、指定する、任命する」
  • meant [mént] : 「mean の過去・過去分詞形」
  • mean to : 「〜するつもりである、故意に〜する」
❖ "And do not try ~ "「また、あなたが、あなたの人生を幸福なものにしようと夢見て、あなたが同胞に割り振った役割を、彼がやり損ねたからといって、その同胞を傷つけようとしてはいけない」。同胞が、あなたの意図した役割を果たさなかったからといって、その同胞を非難し攻撃してはいけない。あなたの自業自得なのだから。ところで、"you dream your life was meant to be"この部分であるが、「あなたが、あなたの人生を幸福なものにしようと夢見て」と訳してみたのだが、「あなたの人生が、そうあると意図されているものとして夢見て」、つまり、「あなたの人生が意味あるものにしようと夢見て」といった意味合いである。



He asks for help in every dream he has, and you have help to give him if you see the function of the dream as He perceives its function, Who can utilize all dreams as means to serve the function given Him.
  • ask for help : 「助けを求める」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
  • utilize [júːtəlàiz] : 「利用する、活用する、役立たせる」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜に役立つ」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
❖ "He asks for help ~ "「同胞は、彼が見るすべての夢の中で、助けを求めている」。"and you have help ~ "「そしてあなたは、もし〜出来たなら、彼に助けを与える手助けが出来るのだ」。"if you see the function ~ "「もしあなたが、夢の役割を、ホーリー・スピリットが知覚するように見ることが出来たなら、」あなたは、彼に助けを与える手助けが出来るのだ。ホーリー・スピリットの知覚する夢の役割、夢の目的とは、神の子を幻想から救い出すことである。それに同調して、あなたも同じ夢を見るなら、あなたは同胞の救い主になれるのだ。"Who can utilize all ~ "「そのホーリー・スピリットは、ホーリー・スピリットに与えられた役割に役立つための道具として、あらゆる夢を利用出来るのである」。ホーリー・スピリットに与えられた役割とは、神の子を幻想から救い出すことである。そのために、ホーリー・スピリットは幻想を利用することがある。もちろん、幻想に過ぎない肉体を利用することもあるのだ。



Because He loves the dreamer, not the dream, each dream becomes an offering of love.
  • dreamer [dríːmər] : 「夢を見る人、夢想家」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
❖ "Because He loves ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットは、夢ではなく、夢見る者を愛しているからであり、」"each dream becomes ~ "「一つ一つの夢は、愛を差し出してくれるものになるからだ」。ホーリー・スピリットは夢を見る神の子を愛している。その神の子は、誤った夢を見ているだけであって、正しい夢を見るなら、その夢は愛を運んで来てくれるはずだ。



For at its center is His Love for you, which lights whatever form it takes with love.
  • center [séntər] : 「中心、核心」
  • light [láit] : 「輝く、光を発する」
  • whatever [hwʌtévər] : 「どんなものが〜でも」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
❖ "For at its center ~ "「なぜなら、夢の中心には、あなたへのホーリー・スピリットの愛があるらだ」。"which lights whatever ~ "「夢がどんな形をとろうとも、その中心は、ホーリー・スピリットの愛で光輝いているのである」。ここは解釈不要であろう。夢の中にホーリー・スピリットの愛を感じれば十分である。また、逆に、ホーリー・スピリットの愛が感じられないような夢は、偽りの夢なのだ。
 
 
 


T-29.IV.3:1 ~ T-29.IV.4:11

3. In simplest form, it can be said attack is a response to function unfulfilled as you perceive the function.
  • simple [símpl] : 「簡単な、簡素な、単純な、容易な」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • response [rispɑ́ns] : 「応答、感応、反応、返答、対応」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • unfulfilled [ʌnfulfíld] : 「果たされていない、実現されていない、満たされていない」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
❖ "In simplest form ~ "「最も簡単な形で表現すれば、攻撃は、役割が、あなたが知覚するようには果たされなかったことに対する反応だと言える」。下手な訳で申し訳ない。たとえば、あなたは他者に対して、他者があなたの命令に従うような役割を与えたとしよう。あなたは、他者を支配したいわけである。しかし、もし他者が、あなたの望む役割を果たさなかったら、あなたはそれに対して、攻撃という形で反応することになる。つまり、あなたが思い描いた役割通りに他者が働かなかったとき、あなたはそれに対して攻撃という形で反応するのである。



It can be in you or someone else, but where it is perceived it will be there it is attacked. Depression or assault must be the theme of every dream, for they are made of fear.
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、意気消沈、絶望」
  • assault [əsɔ́ːlt] : 「暴力、攻撃、暴行、強迫」
  • theme [θíːm] : 「話題、論題、テーマ、主題」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
❖ "It can be in you ~ "「その果たされない役割は、あなたの中にあるかも知れないし、他者の中にあるかも知れない」。あなたがこうあって欲しいと望む役割は、あなた自身の役割かも知れないし、他者の役割かも知れない。先の例では、あなたは他者の支配者という役割を持ち、他者は服従者という役割を持つことになる。"but where it is perceived ~ "「しかし、果たされない役割がそこにあると知覚された場所で、攻撃がなされるのだ」。あなたが期待した役割が果たされなかった時、その場所で、あなたは他者に対して、あるいは自己に対して、攻撃という形で反応する。"Depression or assault must ~ "「絶望や攻撃は、あらゆる夢のテーマであるに違いない」。"for they are made ~ "「なぜなら、あらゆる夢は、恐れから作られているからだ」。前文との整合性があまり感じられないかもしれないが、不当な役割を割り振ることで、つまり、不当な夢を描くことで、それが果たされないとき、絶望が生まれ、攻撃が生まれる。では、なぜ夢を見るのか? 前段落で述べられているように、無意識レベルの恐れが夢を生み出しているである。つまり、あなたは心の奥底に恐れを隠し持っており、その恐れから逃れるために、他者と自分に対して不当な役割を与えて、不当な夢を見るのである。そして、その夢が破られたとき、あなたは絶望し、絶望が攻撃へと転ずるわけである。



The thin disguise of pleasure and of joy in which they may be wrapped but slightly veils the heavy lump of fear that is their core.
  • thin [θín] : 「薄い、見え透いた、実質のない」
  • disguise [disgáiz] : 「変装、扮装、仮装、偽装、偽り、ごまかし」
  • pleasure [pléʒər] : 「喜び、楽しみ、快楽、楽しいこと、好み」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • wrap [rǽp] : 「〜を包む、包み隠す」
  • slightly [sláitli] : 「わずかに、ちょっと、少し、若干」
  • veil [véil] : 「ベールで覆う、覆い隠す」
  • heavy [hévi] : 「重い、激しい、重みのある」
  • lump [lʌ́mp] : 「塊、こぶ、集合体」
  • core [kɔ́ːr] : 「核心、中核、中心、芯」
❖ "The thin disguise of ~ "「楽しさや喜びといった薄っぺらな偽装が夢を包み込んでいるかもしれないが、それは、辛うじて、核心にある重い恐れという塊を覆い隠しているに過ぎない」。時として、楽しく喜びに満ちた夢を見ることがあるかもしれないが、それとても、夢の核心には恐れが存在する。夢は恐れの表れなのだ。



And it is this the miracle perceives, and not the wrappings in which it is bound.
  • wrapping [rǽpiŋ] : 「包装、包装紙」
  • bound [báund] : 「bind の過去・過去分詞形」
  • bind [báind] : 「〜を縛る、結び付ける、巻き付ける、留める」
❖ "And it is this the miracle ~ "「奇跡が知覚するものは、この恐れという核心であり、」"and not the wrappings ~ "「恐れを包み込んでいる包装などではない」。奇跡は、夢の表面に現れる形に惑わされることなく、その核心にある恐れという実体(ただし、幻想であるには違いないのだが)をターゲットにして、その恐れをヒーリングする。



4. When you are angry, is it not because someone has failed to fill the function you allotted him?
  • angry [ǽŋgri] : 「腹を立てて、立腹して、怒って、憤りを感じて」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • fill [fíl] : 「満たす」
  • allot [əlɔ́t] : 「〜を割り振る、充てる、割り当てる」
❖ "When you are ~ "「あなたが怒りを感じるとき、それは、誰かが、あなたが割り振った役割を果たし損ねたからではないのか」。たとえば、あなたが他者に対して服従という役割を与えたにもかかわらず、他者があなたに服従しないとき、あなたは他者に対して、大きな怒りを感じることになる。



And does not this become the "reason" your attack is justified?
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「弁明する、正当化する」
❖ "And does not this ~ "「そして、このことが、あなたの攻撃を正当化する『理由』になりはしないか」。他者があなたを怒らせたのだから、あなたは当然、他者を攻撃してもいいと判断するわけである。



The dreams you think you like are those in which the functions you have given have been filled; the needs which you ascribe to you are met.
  • need [níːd] : 「必要性、必要なもの、必要物」
  • ascribe [əskráib] : 「帰する、属するものとみなす、〜のものとみなす」
  • met [mét] : 「meet の過去・過去分詞形」
  • meet [míːt] : 「満足させる、かなえる、満たす、かなう」
❖ "The dreams you think ~ "「あなたが好きだと思う夢は、あなたが割り当てた役割が果たされる夢、つまり、あなたの必要性が満たされる夢なのだ」。あなたが夢に描いた通りに事が運んだとき、あなたはいい夢だと思うわけだ。たとえば、他者が、あなたの割り振った服従者という役割を果たし、あなたが支配者に収まったとき、あなたはいい夢を見ていると思うのである。



It does not matter if they be fulfilled or merely wanted. It is the idea that they exist from which the fears arise.
  • matter [mǽtər] : 「重要である、重要になる、問題である」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • idea [aidíːə] : 「考え、着想、発想、思い付き」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
❖ "It does not matter ~ "「そんな役割が果たされようが、単に望んでいるだけであろうが、それは問題ではない」。"It is the idea that ~ "「問題なのは、夢(幻想)が存在するという、恐れが生み出される概念である」。固い言い回しをしているが、要するに、夢の中で役割を割り振って、それが成就するか成就しないか、それが重要なのではなく、本当に重要なのは、役割を割り振る夢自体が存在する、存在出来ると信じ込んでいることなのだ。この幻想世界にあって、思い描いた夢が実現しようが実現しまいが、それは問題ではない。幻想世界で、その幻想にどっぷりと浸かって、不当な役割を夢に見ている、その夢自体が問題なのだ。なぜなら、夢は恐れの現れであって、どんな夢であれ、その夢から逃れない限り、根本的な恐れから解放され得ないからだ。



Dreams are not wanted more or less. They are desired or not.
  • more or less : 「程度の差はあるが、多かれ少なかれ、大体」
  • desire [dizáiər] : 「〜を望む、希望する、欲する、〜を要求する」
❖ "Dreams are not ~ "「夢とは、多くを望むか、少なく望むかとうことではない」。"They are desired ~ "「夢は、切望しているか、あるいは、まったく切望していないか、そのいずれかなのだ」。夢を見ているか見ていないかが問題なのであって、夢の大きさや種類や量的な多さが問題などではない。あなたが、この幻想世界に生きていると思っていること自体が問題なのだ。幻想から目覚めようとしないことが問題なのである。



And each one represents some function that you have assigned; some goal which an event, or body, or a thing should represent, and should achieve for you.
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、描写する、意味する」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、指定する、任命する」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • event [ivént] : 「出来事、事件、事象、行事」
  • achieve [ətʃíːv] : 「成し遂げる、達成する、成就する」
❖ "And each one ~ "「夢の一つ一つは、あなたが割り振った何らかの役割を表している」。"some goal which ~ "「つまり、出来事や肉体、物事が意味するところの目的、あなたのために達成されるべき目的を、夢は表しているのだ」。一言で言うなら、あなたは、あなたが見たいと思う夢を見ているのだ。夢に出てくる出来事や人物達、数々の物事もすべて、あなたが役割を割り振り、それがあなたに都合よく運ぶように、その目的まで割り振っているのである。もちろん、あなたの思惑通り夢が運ぶわけもなく、夢があなたの期待を裏切ると、あなたは絶望し、役割を果たせなかった諸物に対して八つ当たりするように攻撃するわけである。



If it succeeds you think you like the dream. If it should fail you think the dream is sad.
  • succeed [səksíːd] : 「成功する、うまくいく」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • sad [sǽd] : 「悲しい、悲しげな、無念な、残念な、惨めな」
❖ "If it succeeds you ~ "「もし夢が成功すれば、あなたはその夢が好きだと思う」。"If it should fail ~ "「もし夢が失敗に終われば、あなたはその夢が惨めだと思うのだ」。惨めだと思い、感情をエスカレートさせて、攻撃に転ずるのだ。物理的な攻撃、肉体への攻撃もあり得るが、精神的な攻撃も考慮に入れる必要がある。たとえば、愛という夢が転じて、憎悪に変化することは多々あることだ。



But whether it succeeds or fails is not its core, but just the flimsy covering.
  • whether [hwéðər] : 「〜かどうか、〜であろうとなかろうと」
  • core [kɔ́ːr] : 「核心、中核、中心、芯」
  • flimsy [flímzi] : 「薄っぺらな、もろい、薄弱な、脆弱な」
  • covering [kʌ́vəriŋ] : 「覆い、被膜、被覆」
❖ "But whether it succeeds ~ "「しかし、夢が成功しようが失敗に終わろうが、そんなことは、夢の核心ではない」。"but just the flimsy ~ "「単なる薄っぺらな膜に過ぎない」。幻想世界で成功しようが失敗しようが、それは幻想の核心ではなく、単なる表面的な夢の現れに過ぎない。幻想の核心には、無意識の恐れがあり、夢が成功しようが失敗しようが、その恐れは消滅することはない。その恐れと対峙し、恐れから解放されない限り、あなたの本当の救いはないのだ。だからこそ、あなたには奇跡が必要なのであり、奇跡は幻想の核心にある恐れを消滅させ、あなたを恐れから解放してくれるのである。
 
 
 



T−29.IV.1:1 T-29.IV.2:8

 
 
IV. Dream Roles
夢の役割
 
 
1. Do you believe that truth can be but some illusions? They are dreams because they are not true.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "Do you believe that ~ "「あなたは、真実が何かの幻想に過ぎない可能性があるなどと信じているだろうか」。"They are dreams ~ "「幻想は真実ではないから、夢なのだ」。真実は実相的に実在し、幻想は実在しない。したがって、幻想は夢であり、真実は夢や幻想などではない。



Their equal lack of truth becomes the basis for the miracle, which means that you have understood that dreams are dreams; and that escape depends, not on the dream, but only on awaking.
  • equal [íːkwəl] : 「同等の、程度が等しい、均等な、平等な」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • become [bikʌ́m] : 「 〜になる」
  • basis [béisis] : 「土台、基礎、基盤、基準」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understand の過去・過去分詞形」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、避難、逃げ道」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜に頼る、〜を当てにする」
  • awake [əwéik] : 「目が覚める、眠りから起きる」
❖ "Their equal lack of ~ "「幻想が等しく真実を欠いていることが、奇跡の起こる基礎となっている」。奇跡は、幻想を払拭して、そこに真実を現すことである。真実を欠いた幻想は、すべて等しく、奇跡によって修正される可能性があるのだ。真実の欠如こそ、奇跡が狙うターゲットである。"which means that ~ "「それは、あなたが、夢は夢に過ぎないと理解したことを意味する」。幻想が幻想に過ぎないとあなたが理解したからこそ、その幻想を消滅させるために、あなたは奇跡を願うのだ。"and that escape depends ~ "「そして、それは、夢から逃れることは、その夢に依存するのではなく、ただ夢から目覚めることに依存するということを意味するのだ」。夢の種類によって逃れ得る、あるいは逃れ得ないということが決定するのではなく、ただ単に夢から目覚めさせすれば、どんな夢からも逃れられるのだ。だから、奇跡は、単に夢から目覚めさせるだけなのだ。奇跡は、そこにすべての基礎を置いているのである。



Could it be some dreams are kept, and others wakened from?
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • waken [wéikn] : 「〜を起こす、〜に目を覚まさせる」
❖ "Could it be some ~ "「ある夢は見続け、他の夢は、夢から目覚めてしまおう、などということが可能だろうか」。夢は、見るか見ないか、選択出来るものではない。



The choice is not between which dreams to keep, but only if you want to live in dreams or to awaken from them.
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間で」
❖ "The choice is not between ~ "「選択とは、どの夢を保持するかということの間にあるのではなく、」"but only if you ~ "「ただ、あなたは夢の中に生きていたいのか、夢から目覚めたいのか、選択とは、その間にあるのだ」。幻想世界で生きていたいのか、実相世界に目覚めたいのか、あたなにとって一番重要な選択とは、そういうことである。



Thus it is the miracle does not select some dreams to leave untouched by its beneficence.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • select [səlékt] : 「〜を選ぶ、選び出す、抜てきする」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
  • untouched [ʌntʌ́tʃt] : 「触れられていない、手つかずの、そのままの」
  • beneficence [bənéfəsəns] : 「善行、恩恵、慈善」
❖ "Thus it is the miracle ~ "「したがって、奇跡は、ある夢を選んでおいて、それは手付かずのままに保持し、奇跡の恩恵を与えないでおく、などということはない」。奇跡は、幻想を選ばない。どんな幻想でも、それが真実ではない限り、奇跡は、幻想の消滅と真実の出現という恩恵を与えてくれるのだ。



You cannot dream some dreams and wake from some, for you are either sleeping or awake. And dreaming goes with only one of these.
  • either [íːðər] A or B : 「AかそれともB」
  • go with : 「〜と一緒に行く、〜に伴う、〜に付き物である」
❖ "You cannot dream ~ "「あなたは、ある夢は見続け、ある夢からは目覚めるということは出来ない」。"for you are either ~ "「なぜなら、あなたは寝ているか起きているかのどちらかであるからだ」。"And dreaming goes ~ "「そして、夢は、そのどちらかだけに伴うのだ」。もちろん、寝ている状態にだけ夢は伴う。目覚めれば、夢は消滅するのだ。



2. The dreams you think you like would hold you back as much as those in which the fear is seen.
  • hold back : 「抑える、押しとどめる、引き止める」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
❖ "The dreams you think ~ "「あなたが好きだと思っている夢は、恐れが見て取れる夢と同じくらいに、あなたを引き止めるだろう」。恐ろしい夢が、あなたを金縛りに掛けて夢から逃れられないようにするように、あなたが好きだと思っている夢もまた、あなたを金縛りに掛けて夢の中に押しとどめる。



For every dream is but a dream of fear, no matter what the form it seems to take. The fear is seen within, without, or both.
  • no matter what : 「たとえ何が〜であろうとも」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • within [wiðín] : 「〜の内側に、〜の中に」
  • without [wiðáut] : 「〜の外側に」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
❖ "For every dream is ~ "「なぜなら、あらゆる夢は、夢のとる形がどうであれ、恐れの夢に違いないからだ」。無意識の中の恐れが主導権を得て、あなたに夢を見させている。楽しげな夢でさえも、その陰にはあなたの恐れが潜んでいる。だから、恐れはあなたを金縛りに掛けて、夢の中に留め置こうとする。"The fear is seen ~ "「恐れは、内側にも、外側にも、あるいは両方に見られる」。恐れが、夢の表面に現れることもあれば、内側に隠れて潜んでいることもある。



Or it can be disguised in pleasant form. But never is it absent from the dream, for fear is the material of dreams, from which they all are made.
  • disguise [disgáiz] : 「変装させる、偽る、隠蔽する」
  • pleasant [pléznt] : 「気持ちの良い、愉快な、楽しい、好ましい」
  • absent [ǽbsənt] from : 「〜に不在である、〜から席を外している」
  • material [mətíəriəl] : 「物質、原料、材料、材質、素材」
❖ "Or it can be disguised ~ "「あるいは、恐れは、楽しげな形に偽装されることも可能だ」。恐れは、楽しげな形を偽装して夢の内側に潜入することもある。"But never is it ~ "「しかし、恐れは決して、夢の中に不在であることはない」。夢には、必ず恐れがからんでいる。"for fear is the material ~ "「なぜなら、恐れは、夢を作り出す材料だからだ」。"from which ~ "「あらゆる夢は、恐れから作られるのだ」。恐れなくして、夢なし。恐れが夢を作る。夢は、恐れの表現なのだ。



Their form can change, but they cannot be made of something else.
  • change [tʃéindʒ] : 「変わる、変化する、変遷する」
  • something else : 「何か他のもの」
❖ "Their form can ~ "「夢の形は変化出来る」。夢の表れ方は、いろいろ変化する。"but they cannot ~ "「しかし、夢は、それ(恐れ)以外の何から作り出されることは不可能なのだ」。恐れだけが、夢の原材料である。



The miracle were treacherous indeed if it allowed you still to be afraid because you did not recognize the fear.
  • treacherous [trétʃərəs] : 「不誠実な、裏切りをする、当てにならない」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ "The miracle were ~ "仮定法過去、「もし、奇跡が今なお、あなたは恐れを知らないのだから、あなたは恐れていてもいいのだと、恐れを許したとすれば、奇跡は不誠実だということになってしまう」。意味が取りにくい部分である。"fear"「恐れ」を"dream"「夢」と置き換えてみると、意味が取りやすくなる。恐れと夢は一体なのだから。本文は、「もし、奇跡が今なお、あなたは夢を見ていると認識していないのだから、あなたは夢を見ていてもいいのだと、夢を許したとすれば、奇跡は不誠実だ(真実から外れている)ということになってしまう」。あなたはこの幻想世界にあって、自分が幻想していることに気付いていない。自分の幻想に気付いていないあなたを前にして、奇跡が、あなたは幻想を抱いたままでいいのだと、幻想を許したなら、いったい、奇跡は何のためにあるのか、ということになってしまう。なぜなら、奇跡は、幻想からの目覚めを引き起こすことなのだから。幻想を許す奇跡は虚偽の奇跡である。単なるいかさま魔術に過ぎない。



You would not then be willing to awake, for which the miracle prepares the way.
be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである」
prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する」
❖ "You would not then ~ "「(奇跡が恐れを許したなら、)その時は、あなたは、進んで目覚めようとはしないであろう」。"for which the miracle ~ "「奇跡は、目覚めのための道を用意してくれるものだというのに」。奇跡が夢を許したなら、あなたは夢から目覚めようとしないだろう。幻想世界に留まったまま、幻想を見続けるだろう。しかし、奇跡は、夢を許すわけがないのだ。奇跡は、幻想に留まることを許すわけがない。なぜなら、奇跡の役割は、夢や幻想から神の子を目覚めさせることだからである。覚醒への道を示すことだからである。仏教的に言うなら、奇跡という仏の慈悲は、悟りへの道を切り開いてくれるのだ。
 
 
 


T-29.III.4:1 ~ T-29.III.5:7

4. Make way for love, which you did not create, but which you can extend.
  • make way for : 「〜に道を譲る」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
❖ "Make way for ~ "「愛に道を譲りなさい」。"which you did ~ "「愛は、あなたが創造したものではないが、拡張出来るものなのだから」。幻想の恐れと苦しみから目覚めて、実相的な愛の道を進みなさい。愛は、神が創造したものであるが、神の子がその愛を分かち合うことで、拡張増大されるものなのだ。



On earth this means forgive your brother, that the darkness may be lifted from your mind.
  • earth [ə́ːrθ] : 「地球、地上、全世界」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • lift [líft] : 「解除する、取り除く、撤廃する」
❖ "On earth this means ~ "「地上では、これは、あなたの同胞を赦すことを意味する」。"that the darkness ~ "「その結果、闇は、あなたの心から取り除かれるだろう」。同胞の抱える恐れと苦しみという幻想を、愛をもって受け入れ受け流し、赦すことで、幻想は消滅する。同時に、あなたの心を覆っていた闇も消滅する。



When light has come to him through your forgiveness, he will not forget his savior, leaving him unsaved.
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、〜を介して」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」
❖ "When light has ~ "「あなたの赦しを通して、光が同胞に訪れるとき、」"he will not forget ~ "「彼は、彼の救い主を忘れることはないし、その救い主を救わずに放っておくこともない」。あなたが同胞を赦して、真実の光に目覚めさせるとき、今度は同胞が、救い主であるあなたを赦し、救ってくれるのだ。与えることは得ることである。救うことは救われること。実相の法である。



For it was in your face he saw the light that he would keep beside him, as he walks through darkness to the everlasting light.
  • face [féis] : 「顔、面、正面」
  • saw [sɔ́ː] : 「see の過去形」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに、〜の脇に」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、不朽の、永遠に続く」
❖ "For it was in your face ~ "「なぜなら、彼はあなたの顔の中に、いつでも保持しておきたいと思う光を見るのであり、闇をくぐり抜けて、永遠の光へと(その光を携えて、)歩いてゆくのだから」。実相世界へ回帰する道を照らして出してくれるのが、真実の光であり、その光は、救い主であるあなたの顔に輝いている。



5. How holy are you, that the Son of God can be your savior in the midst of dreams of desolation and disaster.
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • in the midst [mídst] of : 「〜の真ん中に、〜のただ中に」
  • desolation [dèsəléiʃən] : 「荒らすこと、荒廃、荒れ地」
  • disaster [dizǽstər] : 「災害、天災、災難、惨事」
❖ "How holy are ~ "「あなたは、何と神聖であることか」。"that the Son of God ~ "「だから、神の子は、荒廃と災難の続く夢のまっただ中にあっても、あなたの救い主でいられるのだ」。あなたも同胞も、あまりにも神聖な神の子であるから、この苦しみと痛みの幻想世界にあっても、互いに互いを救う救い主になれるのだ。



See how eagerly he comes, and steps aside from heavy shadows that have hidden him, and shines on you in gratitude and love.
  • eagerly [íːɡərli] : 「躍起になって、熱心に、熱望して」
  • step aside : 「脇に寄る、脇へ退く、身を引く」
  • heavy [hévi] : 「重い、激しい、重みのある」
  • shadow [ʃǽdou] : 「影、暗がり、人影、陰」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • in gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝して、感謝の念から」
❖ "See how eagerly ~ "「救い主である神の子(同胞)が、いかに情熱をもって、彼を覆い隠していた重い影から身を引き、あなたの下(もと)にやってきて、感謝と愛のうちに、あなたの上で輝くことだろう」。ここは理屈を考えずに、あなたを救いに来てくれる同胞の姿をイメージするだけでいい。



He is himself, but not himself alone. And as his Father lost not part of him in your creation, so the light in him is brighter still because you gave your light to him, to save him from the dark.
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
  • lost [lɔ́st] : 「lose の過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • bright [bráit] : 「輝く、輝いている、光っている、まぶしい」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • dark [dάːrk] : 「暗い、闇の、暗黒の」
❖ "He is himself ~ "「彼は彼自身ではあるが、たった一人ではない」。神の子は、分離し独立して存在しているのではない。孤絶した神の子はあり得ない。"And as his Father ~ "「父なる神が、あなたを創造するとき、神の一部でさえも失わなかったように、」"so the light in him ~ "「彼の心の中の光は、ますます輝きを増すのだ」。神の子は、闇のこの世界にあっても、心の最も純粋で神聖な部分を失うことなく、光を放っている。その光は、神が神の子を創造した時と同じ輝き、いやそれ以上の輝きを放っている。神も、神の子も、真実を失うことは決してないのだ。"because you gave ~ "「なぜなら、あなたが彼に、彼を闇から救うために、光を与えたのだから」。救いの光を与えることは、その光を得ることであり、あなたも同胞も、光をわかち合うことで、その光はますます輝きを増していくのである。



And now the light in you must be as bright as shines in him. This is the spark that shines within the dream; that you can help him waken, and be sure his waking eyes will rest on you. And in his glad salvation you are saved.
  • spark [spάːrk] : 「火花、スパーク」
  • within [wiðín] : 「〜の中で、〜の内側で」
  • waken [wéikn] : 「目覚める、〜に目を覚まさせる」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • waking : 「覚醒している、起きている」
  • rest on : 「〜に注がれる、〜に向けられる」
  • glad [glǽd] : 「うれしい、満足して、うれしく思う」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "And now the light ~ "「今や、あなたの心の中の光は、同胞の心の中で輝いている光と同じくらい、明るく輝いているに違いない」。真実の光は、あなたと同胞によってわかち合われ、ともに、その輝きを増していく。"This is the spark ~ "「この光は、夢の中で輝くスパークである」。闇の幻想世界にあっても、神の子の心の中の実相的真実の光は、闇にかき消されることなく、永遠にスパークするのだ。"that you can help ~ "「だから、あなたは、彼が目覚める手助けが出来るのであり、」"and be sure his waking ~ "「目覚めた彼の視線が、あなたに注がれると確信を持てるのだ」。"And in his glad ~ "「そして、彼が喜びの内に救われることで、(今度は)あなたが救われるのである」。
 
 
 


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