●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-29.V.7:1 ~ T-29.V.8:6

7. A dream is given you in which he is your savior, not your enemy in hate.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
❖ "A dream is given you ~ "「同胞が、憎しみの敵ではなく救い主であるという夢が、あなたに与えられる」。この夢は幻想ではなく、実相的夢である。実相に目覚めた神の子としての同胞が、あなたを幻想から実相へと救い出してくれるのだ。もちろん、主客を変えて、あなたが同胞の救い主となる、と解釈してもいい。神の子は自他一如だから、つまり、単一の存在だから、主客を変えてもかまわない。



A dream is given you in which you have forgiven him for all his dreams of death; a dream of hope you share with him, instead of dreaming evil separate dreams of hate.
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • hope [hóup] : 「希望、望み」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • instead of : 「〜の代わりに」
  • evil [íːvl] : 「悪い、害を与える、邪悪な」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
❖ "A dream is given you ~ "「同胞の、あらゆる死の夢を、あなたが赦すという夢があなたに与えられる」。あなたが、幻想である同胞の描く死の夢を、それが幻想であるとしっかり認識し、受け入れ受け流し、赦すことで、同胞の死の幻想は消滅する。あなたは赦しを通して、同胞を救うのだ。そういう夢が、あなたに与えられると書かれてあるが、もちろん、この夢は実相的な夢である。言い換えれば、実相的な夢とは、奇跡のことである。"a dream of hope ~ "「憎しみの、邪悪な分離の夢に代えて、同胞と希望を分かち合う夢を見るのである」。この世界の分離という幻想的な夢に代えて、希望に満ちた実相的な夢を分かち合うのだ。



Why does it seem so hard to share this dream? Because unless the Holy Spirit gives the dream its function, it was made for hate, and will continue in death's services. Each form it takes in some way calls for death.
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • continue [kəntínjuː] : 「依然〜のままである、とどまる」
  • service [sə́ːrvis] : 「役に立つこと、奉仕、世話、貢献、尽力」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、体つき」
  • in some way : 「どうかして、何とかして、何らかの方法で」
  • call for : 「〜を必要とする、〜を要求する」
❖ "Why does it seem so ~ "「この夢を分かち合うことが、なぜそんなに難しいと思われるのだろうか」。実相的な希望の夢を分かち合うことは、本当は難しいことではない。"Because unless the Holy Spirit ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットが、夢にその役割を与えない限り、夢は憎しみのために作られたものであるから、死に対する役割を果たそうとし続けるからである」。"Each form it takes ~ "「そんな夢が何らかの形をとったとしても、それは、死を要求するものなのである」。夢は、本来幻想であり、存在の分離分裂と、そして、変化流動を司(つかさど)っている。変化流動は、崩壊と死に向かって一直線に進むのだ。その本来の夢の役割を、ホーリー・スピリットが劇的に変えてくれる。つまり、単なる幻想としての夢から、実相へ目覚めるための強力な道具へと、その役割を入れ替えるのである。この作業は、幻想から目覚めていないあなたや同胞にとっては困難であり、どうしてもホーリー・スピリットの手助けを必要とするのだ。



And those who serve the lord of death have come to worship in a separated world, each with his tiny spear and rusted sword, to keep his ancient promises to die.
  • those who : 「〜する人々」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く」
  • lord [lɔ́ːrd] : 「領主、主人、支配者、神」
  • worship [wə́ːrʃip] : 「崇拝する、礼拝する、賛美する、敬愛する」
  • separated [sépərèitid] : 「分離した、別々になった」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • spear [spíər] : 「やり、やす」
  • rusted [rʌ́stid] : 「錆びた、錆びついた」
  • sword [sɔ́ːrd] : 「剣、刀」
  • ancient [éinʃənt] : 「古くからの、古い、古びた」
  • promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "And those who serve ~ "「死を司る主に仕える者達は、分離の世界を崇拝することになる」。変化流動し、崩壊と死へ向かうこの世界の法(エゴの思考システム)に従う者達、つまり、死を司る主(エゴ)に仕える者達は、この世界がそもそも神からの分離と神の子の分裂を象徴して偽創造されたことを崇(あが)め奉(たてまつ)ることになる。なぜなら、神から分離することで、分裂した多くの神の子達は、神とは無関係の自分自身というアイデンティティを持つことが出来、神の意思に反してでも自分の意思で自由に行動出来ると信じているからだ。神から分離すれば、自由意思が得られると勘違いしたのだ。その結果、分離は対立を生むことになる。つまり、"each with his tiny ~ "「一人一人が、小さな槍や錆びついた剣を持ち、古(いにしえ)からの死の約束を守ろうとしているのである」。分離した神の子達は、孤立した自己を守るために、あるいは、他者を攻撃するために、ちっぽけな自己防衛本能と錆びついた攻撃性を有することになる。自己愛と他者への憎しみとで身を固め、約束された崩壊と死を受け入れることになる。それが、分離という幻想に対して支払った代償なのだ。



8. Such is the core of fear in every dream that has been kept apart from use by Him Who sees a different function for a dream.
  • core [kɔ́ːr] : 「核心、中核、中心」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • apart [əpάːrt] : 「離れて、離ればなれで、バラバラに、別々に」
  • use [júːs] : 「使うこと、利用、使用」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
❖ "Such is the core of fear ~ "「そんなものが、〜のようなあらゆる夢の中の恐れの中心に存在する」。"that has been kept ~ "「夢に対して異なった役割を見ているホーリー・スピリットが利用出来ないように保持された」あらゆる夢の中の恐れの中心に、そんなものが存在する。幻想的な夢の中心には恐れがあり、崩壊と死への熱い信仰心が渦巻いている。神からの分離を維持し、他者から身を守るために武装し、自由意思を維持しようと必死になるが、待ちかまえているのは死のみである。



When dreams are shared they lose the function of attack and separation, even though it was for this that every dream was made.
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • even though : 「〜であるけれども、〜であるにしても、〜にもかかわらず」
❖ "When dreams are shared ~ "「(実相的な)夢が分かち合われるとき、神の子達は、攻撃と分離の役割を失う」。攻撃も分離も、単なる幻想だと知って、実相へ回帰する夢を分かち合うのである。"even though it ~ "「たとえ、あらゆる夢が攻撃と分離のために作られたと言えども」。そんな幻想的な夢の役割を大きく変えてくれるのが、ホーリー・スピリットである。それが、奇跡であり、ヒーリングである。



Yet nothing in the world of dreams remains without the hope of change and betterment, for here is not where changelessness is found.
  • remain [riméin] : 「残る、残存する、とどまる」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • hope [hóup] : 「希望、望み」
  • change [tʃéindʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
  • betterment [bétərmənt] : 「改良、改善、向上」
  • changelessness [tʃéindʒlisnis] : 「変化のなさ、無変化」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
❖ "Yet nothing in the world ~ "「(幻想的な)夢の世界にあるもので、変化や変更への希望を伴わないものなどない」。"for here is not where ~ "「なぜなら、ここでは、変化のないものなど見つけることが出来ないからだ」。一言で言えば、この幻想の世界には、永遠不変なものは何一つない、ということ。永遠不変性は、実相世界の真実の属性であるから、言い換えれば、この幻想世界には、実相的真実は存在し得ない、ということ。



Let us be glad indeed that this is so, and seek not the eternal in this world.
  • glad [glǽd] : 「うれしい、満足して」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "Let us be glad indeed ~ "「この世界がそうであることを、本当に喜ぼうではないか」。"and seek not ~ "「そして、この世界に永遠性を探し求めることは止めよう」。幻想世界に永遠なる真実を探し求めることは止めにして、喜んで、実相世界に目覚めようではないか。



Forgiving dreams are means to step aside from dreaming of a world outside yourself.
  • forgiving [fərɡíviŋ] : 「赦しの、寛大な、寛容な」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • step aside : 「脇に寄る、脇へ退く、身を引く、退任する」
  • outside [áutsáid] : 「〜の外に、〜の外側に」
❖ "Forgiving dreams are means ~ "「赦しの夢を見ることは、」つまり、赦しという奇跡は、「あなた自身の外部にある世界の夢から、身を引く手段である」。あなた自身の外部に分離して存在しているかに見える世界の幻想性を放棄することが、赦しなのだ。赦しを手段として、幻想から目覚めるのである。赦しを通して、幻想を消滅させるのである。



And leading finally beyond all dreams, unto the peace of everlasting life.
  • lead [líːd] : 「導く、案内する」
  • finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、最終的に、とうとう」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • everlasting [èvərlǽstiŋ] : 「永遠の、不朽の、永遠に続く、永続的な、恒久の」
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命、活気、元気」
❖ "And leading finally ~ "「あらゆる夢を、ついには飛び越えて、永遠の命が息づく平和へと向かうのである」。つまり、実相世界へ、天の王国への回帰の旅が始まるのだ。そのために、幻想的な夢を超越しなくてはならない。赦しを通して、幻想を消滅させるのである。
 
 
 


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