●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.I.1:1 ~ T-11.I.2:6

 I. The Gifts of Fatherhood
父性の贈り物
 
 
1. You have learned your need of healing. Would you bring anything else to the Sonship, recognizing your need of healing for yourself?
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を知る、分かる、悟る、確認する」
  • need [níːd] : 「必要性、必要なもの、必要物」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ "You have learned ~ "「私は、あなたがヒーリングを必要としていることを知っている」。"Would you bring anything else ~ "「あなたはヒーリング以外の何を、神の子にもたらそうとするのか」。"recognizing your ~ "分詞構文、「あなた自身のためにヒーリングが必要であると認めているのに」。あなたも、あなたの同胞も心を癒すことを必要としている。



For in this lies the beginning of the return to knowledge; the foundation on which God will help build again the thought system you share with him.
  • lie [lái] : 「横たわる、寝る、横たわっている」
  • beginning [bigíniŋ] : 「初め、開始、始まり」
  • return [ritə́ː(r)n] : 「帰郷、帰国、帰宅、帰還」
  • knowledge [nɑ́lidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
  • foundation [faundéi∫n] : 「土台、礎、基盤」
  • build [bíld] : 「建てる、建造する、構築する」
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
❖ "For in this lies ~ "「なぜなら、この中に、叡知へ帰還する始まりがあるのだ」。自分にヒーリングが必要だと認識することが、叡知への回帰の第一歩。幻想世界における知覚(perception)を修正して(ヒーリングして)、実相世界の叡知(knowledge)にまで高めなくてはならない。その手引きをしてくれるのがホーリー・スピリットである。"the foundation on which ~ "「神が(あなたを)助けるための基盤が、あなたが神と分かち合う思考システムを再建してくれる」。実相世界の叡知が基盤となって、その上に神の思考システムが再構築される。その思考システムはあなたと神が分かち合うものであり、分かち合うからこそ、拡張発展していく。



Not one stone you place upon it but will be blessed by him, for you will be restoring the holy dwelling place of his son, where he wills his son to be and where he is.
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、〜に感謝する」
  • restore [ristɔ́ː(r)] : 「回復させる、修復する、復活させる、再構築する」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • dwelling [dwéliŋ] : 「住居、居住施設」
  • dwelling place : 「居所、住居」
❖ "Not one stone you ~ "「あなたがその基盤の上に置く石はどれ一つとして、神によって祝福されないということはない」。"for you will be restoring ~ "「なぜなら、あなたは、神の子の神聖な居場所を修復することになるのであるし、」"where he wills ~ "「その場所こそ、神が神の子に居てほしいと思い、また、神がいる場所であるからだ」。



In whatever part of the mind of God's Son you restore this reality, you restore it to yourself.
  • whatever [(h)wʌtévə(r)] : 「どんな〜でも」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "In whatever part of ~ "「神の子の心のいかなる部分においても、」"you restore this ~ "「あなたは、この実相を修復するのであり、」"you restore it ~ "「あなたは、あなたに対して、それを修復しているのだ」。さて、ここは訳すと意味が不鮮明になる部分である。ACIMの解釈を困難にしているのは、存在のレベルによって単数扱いと複数扱いの両方が表現の中に混在することである。神の子は実相レベルでは単一であり(単数扱い)、幻想レベルでは神の子が分裂して複数となり(複数扱い)、あなたと同胞というように区別された表現となる。心も、実相世界では単一の心(Mind)であるが、幻想世界では心は分裂し、複数扱いとなる。ここの文章"In whatever part of the mind of God's Son"では、神の子も心も単数扱いされているから、実相の世界での記述である。単一である神の子の単一の心のいかなる部分においても、ということは、幻想の世界においては、多くの神の子のうち、誰かの心において、という意味合いになる。つまり、あなたの同胞の心を意味しているのである。したがって、幻想の世界での記述に直せば、「神の子である同胞の心において、あなたは思考システムの基盤を修復をしているのであり、それは(同胞のためでもあり)あなた自身の心の修復をしていることにもなるのだ」となる。



You dwell in the Mind of God with your brother, for God himself did not will to be alone.
  • dwell [dwél] : 「住む、居住する」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
❖ "You dwell in ~ "「あなたは、あなたの同胞と共に、神の心の中に住んでいる」。"for God himself did not ~ "「なぜならば、神自身、独りでいることを意思しなかったからだ」。神は独りを嫌い、神の子を創造した。そして、神は神の子と常に一緒に居ることを望んだ。ここでも、幻想の世界から眺めれば、神の心のなかにあなたも同胞も共に住んでいるように見えるのだが、実相の世界から見れば、あなたと同胞は自他一如であって、単一の神の子として神の心に住んでいる。



2. To be alone is to be separated from infinity, but how can this be if infinity has no end?
  • separate [sépərèit] : 「分ける、分離する、隔てる、引き離す」
  • separate from : 「〜から離れる、〜から分離する」
  • infinity [infínəti] : 「無限であること、無限性」
  • end [énd] : 「終わり、端、最後、終局、終焉、終点」
❖ "To be alone is ~ "「独りで居ることは、無限性から分離していることである」。"but how can this be ~ "「しかし、もし無限性が終わりのないことなら、どうしてそんなことが可能だろうか」。難解である。ここは想像をたくましくして解釈しよう。神の子は実相という無限性の世界から自らを分離し、独りになることで有限な幻想の世界に住むこととなった。しかし、そんな事は可能であろうか? 無限に広い領域を想像しよう。その無限の領域から逃れることは不可能だ。なぜなら、無限の領域には終わりがないのだから。ちょうど、球面に張り付いた虫が、どんなに進んでも球面から分離され得ないように。したがって、無限性から分離することは不可能なのである。したがって、独りになることも不可能なのだ。神の子が無限性の実相から自らを分離することなど出来ない。神から分離することは不可能なのである。神から分離し、有限の世界に住んでいる今の我々は、したがって夢を見ているに過ぎない。この身体も、この宇宙も、それは幻想である。



No one can be beyond the limitless, because what has no limits must be everywhere.
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜の域を越えて、〜を超越して」
  • limitless [límitlis] : 「無限の、果てしなく広い」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界、端」
❖ "No one can be ~ "「誰も、無限を越えて行くことはできない」。"because what has no limits ~ "「なぜなら、いたるところ、限界がないに違いないのだから」。球面に張り付いた虫を想起しよう。この虫がどんなにもがこうと、進もうと、無限の球面を超えていくことはできない。



There are no beginnings and no endings in God, whose universe is himself.
  • beginning [bigíniŋ] : 「初め、開始、始まり」
  • ending [éndiŋ] : 「終わり、終了、終点」
  • universe [júːnəvə̀ː(r)s] : 「宇宙、銀河、全世界」
❖ "There are no beginnings ~ "「神には始めも終わりもない」。" whose universe ~ "「神の宇宙、それは神自体である」。神自体が無限性である。したがって、我々は無限の神から分離することなど不可能だ。また、神には始まりも終わりもないのだから、時間は存在しない。それは一瞬の永遠であり、永遠の一瞬である。したがって、我々が神から分離したと思い込み、神へ回帰することも、すべてが始まって、すべてが終わっている。あなたが一歩たりとも神から分離したことなどないというのは、そういうことである。



Can you exclude yourself from the universe, or from God Who is the universe?
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を排除する、締め出す、〜を除く、除外する」
❖ "Can you exclude ~ "「あなたは、あなた自身を宇宙から、あるいは、宇宙である神から排除できるだろうか」。神の宇宙は無制限、無限の宇宙であるから、あなたは自己をその宇宙から除外することはできない。



I and my Father are one with you, for you are part of Us. Do you really believe that part of God can be missing or lost to him?
  • missing [mísiŋ] : 「紛失した、欠けている」
  • lost [lɔ́(ː)st] : 「道に迷った、失った、迷った」
  • be lost to : 「〜に失われている、〜のものではない」
❖ "I and my Father are ~ "「私(イエス)と私の父なる神は、あなたと共に一つである」。三位一体。"for you are ~ "「なぜなら、あなたは私たちの一部なのだから」。"Do you really believe that ~ "「あなたは、神の一部が欠けたり、神にとって失われたり出来ると本当に信じているのか」。
 
 
 

T-11.Intro.3:1 ~ T-11.Intro.4:8

3. You make by projection, but God creates by extension. The cornerstone of God's creation is you, for his thought system is light. 
  • projection [prədʒékʃən] : 「投影、投射」
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、延長」
  • cornerstone [kɔ́ːrnərstòun] : 「土台、礎石、礎」
  • light [láit] : 「光、明かり」
❖ "You make by ~ "「あなたは投影によって作るが、神は延長によって創造する」。神の子は心の思いを外部に投影してこの幻想世界を作った。スクリーンに投影した夢を見ている。一方、神は愛の延長上に神の子を創造した。"The cornerstone ~ "「神の創造の礎石はあなたである」。神の子の創造が、神による愛の創造の原点になっている。"for his thought ~ "「なぜなら、神の思考システムは光なのだから」。前段落で、エゴの思考システムのコーナーストーンは闇であると説明された。その対極として、神の思考システムは光であると述べている。神の思考システム(ホーリー・スピリットの思考システム)は真実に基づくものなので、真実の光で満たされた体系である。闇を照らし、実在する真実を浮かび上がらせる。



Remember the rays that are there unseen. The more you approach the center of his thought system, the clearer the light becomes. The closer you come to the ego's thought system, the darker and more obscure becomes the way. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • ray [réi] : 「光線、一筋の光」
  • unseen [ʌnsíːn] : 「目に見えない」
  • the more ~, the more : 「〜すればするほどますます…」
  • approach [əpróutʃ] : 「〜に近づく、〜に接近する」
  • center [séntər] : 「中心、核心」
  • clear [klíər] : 「明らかな、明瞭な」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • close [klóus] : 「近い、接近した」
  • obscure [əbskjúər] : 「ぼんやりした、不明瞭な」
❖ "Remember the rays ~ "「目には見えないが、そこにある光線を思い出しなさい」。真実の放つ実相的な光は肉眼には見えない。心の目にだけ見える。"The more you ~ "「あなたが神の思考システムの中心に近づけば近づくほど、光はますます鮮明になって行く」。"The closer you ~ "「あなたがエゴの思考システムに近づけば近づくほど、道はますます暗く曖昧になっていく」。さて、そこであなたはどちらの道を選択するか。



Yet even the little spark in your mind is enough to lighten it. Bring this light fearlessly with you, and bravely hold it up to the foundation of the ego's thought system. 
  • spark [spɑ́ːrk] : 「火花、スパーク」
  • enough [inʌ́f] : 「十分な、足りる」
  • enough to do : 「〜するのに十分な」
  • lighten [láitn] : 「〜を明るくする」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って行く、〜を連れて行く」
  • fearlessly [fíərlisli] : 「恐れず、大胆に」
  • bravely [bréivli] : 「勇敢に、立派に」
  • hold up : 「持ち上げる、持ちこたえる」
  • foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤」
❖ "Yet even the ~ "「しかし、あなたの心の中の火花がたとえ小さくても、道を照らすのには十分だ」。ここの"it"は前文の"the way"。"Bring this light  ~ "「恐れずに、この光を携えて行きなさい」。" and bravely hold ~ "「そして、エゴの思考システムの基礎部分へ向けて、勇敢に光を掲げなさい」。勇気を持ってエゴの基礎部分に光を当て、そこに何があるのかしっかりと見る。



Be willing to judge it with perfect honesty. Open the dark cornerstone of terror on which it rests, and bring it out into the light. 
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「〜を判断する、〜を裁く」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • honesty [ɑ́nəsti] : 「正直、誠実」
  • terror [térər] : 「恐怖、テロ」
  • rest [rést] : 「ある、置かれている」
  • bring out : 「持ち出す、取り出す」
❖ "Be willing to ~ "「完全な公正さをもって、進んでそれを判断しなさい」。それとは、エゴの思考システムの基礎部分。"Open the dark ~ "「エゴが居座る恐怖の暗いコーナーストーンを開き、それを光の中へと持ち出しなさい」。ここの"it"は"the ego's thought system"。



There you will see that it rested on meaninglessness, and that everything of which you have been afraid was based on nothing.
  • meaninglessness [míːniŋlisnis] : 「意味のなさ」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • base [béis] : 「〜の基礎を…に置く」
  • be based on : 「〜に基づいている」
❖ "There you will ~ "「その場所であなたは、エゴが意味のないものの上に居座っていたこと、そして、あなたが恐れたすべてのものが無に基づいていたことが見てとれるだろう」。エゴは幻想であり、したがって、その基礎部分も幻想である。幻想は存在せず、意味がなく、したがって無である。



4. My brother, you are part of God and part of me. When you have at last looked at the ego's foundation without shrinking you will also have looked upon ours. 
  • at last : 「ついに、とうとう」
  • foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤」
  • shrink [ʃríŋk] : 「尻込みする、ひるむ」
❖ "My brother, you are ~ "「我が同胞よ、あなたは神の一部であり、私(イエス)の一部である」。"When you have ~ "「あなたがついに、ひるむことなくエゴの基盤部分を見たなら、あなたはまた、私たちの基盤部分を見たことになる」。エゴの思考システムの闇の礎石を、勇気をもって見ることが出来れば、それが、神の思考システムを見ることにつながる。あなたは神の一部であり、イエスの一部であるのだから、神の思考システムを見ることは、自分自身を知ることになる。



I come to you from our Father to offer you everything again. Do not refuse it in order to keep a dark cornerstone hidden, for its protection will not save you. 
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
  • refuse [rifjúːz] : 「拒む、拒絶する」
  • in order to : 「〜するために」
  • cornerstone [kɔ́ːrnərstòun] : 「土台、礎石」
  • hidden [hídn] : 「hideの過去分詞」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • protection [prətékʃən] : 「保護、擁護、防御」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "I come to you ~ "「私は、あなたにすべてのものを再び差し出すために、私たちの父なる神からあなたの元へやって来た」。ホーリー・スピリット(イエス)は、神が神の子の下(もと)へ遣わした使者である。"Do not refuse ~ "「(エゴの)隠された暗いコーナーストーンを守ろうとして、(私が差し出すものを)拒絶してはいけない」。"for its protection ~ "「なぜなら、そのコーナーストーンを守ることは、あなたを救いはしないから」。



I give you the lamp and I will go with you. You will not take this journey alone. 
  • lamp [lǽmp] : 「ランプ、灯火」
  • go with : 「〜とともに進む、〜と一緒に行く」
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、行路」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
❖ "I give you ~ "「私はあなたにランプを与え、あなたと共に進む」。"You will not ~ "「あなたはただ一人でこの旅をするのではない」。旅とは、神の下(もと)へ回帰する旅。その道を明るく照らすのが、イエスの与えてくれたランプ。このあたりは、朗読してみるのがいい。意味だけを追うのではなくリズムを楽しめば、文章の理解が深まる。あるいは、イエスの息遣いを感じることで、言葉が心に染みてくる。



I will lead you to your true Father, Who hath need of you, as I have. Will you not answer the call of love with joy?
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する」
  • hath [hǽɵ] : 「(古体) have の直説法3人称単数・現在形」
  • have need of : 「〜を必要とする」
  • call [kɔ́ːl] : 「呼びかけ、要求」
❖ "I will lead ~ "「あなたの本当の父なる神へと、私はあなたを案内しよう」。"Who hath need ~ "「私があなたを必要としているように、神もあなたを必要としている」。"Will you not ~ "「その愛の呼びかけに対して、あなたは、喜びをもって答えないことがあっていいだろうか」。






T-11.Intro.1:1 ~ T-11.Intro.2:8

Text - Chapter 11



God or the Ego
神、あるいはエゴ



Introduction


1. Either God or the ego is insane. If you will examine the evidence on both sides fairly, you will realize this must be true. 
  • either [íːðər] : 「どちらか一方の」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、正気でない」
  • examine [igzǽmin] : 「調べる、検査する」
  • evidence [évidens] : 「証拠、証言、印」
  • on both sides : 「両側に」
  • fairly [féərli] : 「公平に、平等に」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、自覚する」
❖ "Either God or ~ "「神かエゴのどちらかが狂っている」。"If you will ~ "「もしあなたが、両方を公平に、(狂気の)証拠を調べたなら、」"you will realize ~ "「あなたは、このこと(神とエゴのどちらかが狂っていること)が正しいに違いないと分かるだろう」。



Neither God nor the ego proposes a partial thought system. 
  • neither [níːðər] : 「どちらの〜も〜でない」
  • neither A nor B : 「AとBのどちらも〜ない 」
  • propose [prəpóuz] : 「〜を提案する、画策する」
  • partial [pάːrʃəl] : 「部分的な、一部の、不完全な」
❖ "Neither God nor ~ "「神もエゴも、どちらも、不完全な思考システムを提案しているのではない」。完全に正しいか、完全に誤っているか、そのどちらかだ。一部が正しく、その他の部分が誤っているということはない。



Each is internally consistent, but they are diametrically opposed in all respects so that partial allegiance is impossible. 
  • internally [intə́ːrnli] : 「内部で、内面的に」
  • consistent [kənsístənt] : 「一貫性のある、矛盾しない」
  • diametrically [dàiəmétrikəli] : 「正反対に」
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、対抗する」
  • be diametrically opposed : 「正反対である」
  • respect [rispékt] : 「個所、観点、視点」
  • in all respects : 「あらゆる点で、すべての点で」
  • so that : 「その結果」
  • allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、あり得ない」
❖ "Each is internally ~ "「どちらの思考システムも、内部的には一貫している」。エゴの思考システムさえ、内部矛盾を起こしているわけではない。整合性は保っている。"but they are ~ "「しかし、それらはあらゆる面で正反対である」。しかし、神の思考システムとエゴの思考システムは完全に正反対である。"so that partial ~ "「その結果、部分的に(思考システムに)忠実であることは不可能である」。つまり、良いとこどりを考えて、ある箇所は神の思考システムから、別の箇所はエゴの思考システムから採用しようなどということは不可能だ。水と油のような2つの思考システムをごちゃまぜには出来ない。どちらか一方だけを選択しなくてはいけない。



Remember, too, that their results are as different as their foundations, and their fundamentally irreconcilable natures cannot be reconciled by vacillations between them. 
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成果」
  • different [dífərənt] : 「相違する、異なる」
  • foundation [faundéiʃən] : 「基盤、根拠、基礎」
  • fundamentally [fʌ̀ndəméntli] : 「基礎から、根本的に」
  • irreconcilable [irékənsàiləbl] : 「相いれない、妥協できない」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性」
  • reconcile [rékənsàil] : 「調和させる、調整する」
  • vacillation [væ̀səléiʃən] : 「変動、動揺、揺れ」
  • between [bitwíːn] : 「〜相互間で」
❖ "Remember, too ~ "「that以下もまた、覚えておくように」。"that their results ~ "「それら(神の思考システムとエゴの思考システム)の結果は、基盤部分がそうであるように、異なっている」。"and their fundamentally ~ "「さらに、基本的に相いれないそれらの性質は、2つの間を行き来したとしても調和させ得るものではない」。純粋一元性の世界から心が分離したとき、必然的に二元性が生じる。神の子の心は神の思考システムとその対極であるエゴの思考システムの2つを持ち、その間を行き来する。対極であるということは、その基盤も結果も正反対になることであって、調和の余地はない。神の子の心は必然的にコンフリクトを起こす。



Nothing alive is fatherless, for life is creation. Therefore, your decision is always an answer to the question, "Who is my father? "
  • alive [əláiv] : 「生きていて」
  • fatherless [fάːðərlis] : 「父のいない」
  • life [láif] : 「人命、生命」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • decision [disíʒən] : 「決定、決意、決心」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、応答」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い」
❖ "Nothing alive ~ "「生きているもので、親のいないものはない」。"for life is ~ "「なぜなら、命とは創造だからだ」。命は創造されるものであって、自然発生するものではない。命あるものはすべて、それを創造した源(親)をもっている。"Therefore, your ~ "「したがって、あなたの決定は、常に『私の親は誰なのか』という疑問の答えとなる」。つまり、神を選べば神を親とし、エゴを選べばエゴを親とすることになる、ということ。あなたの選択が、あなたの由来を決める。



And you will be faithful to the father you choose.
  • faithful [féiθfl] : 「信頼できる、誠実な」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "And you will ~ "「そしてあなたは、あなたが選択した親を信頼するようになるだろう」。エゴを親として選択すれば、あなたはエゴの子としてエゴを信頼する。本来神の子であるあなたは、親を取り違えることで心に矛盾を抱えてしまうのだ。



2. Yet what would you say to someone who believed this question really involves conflict? If you made the ego, how can the ego have made you? 
  • really [ríːəli] : 「実際には、ほんとうは」
  • involve [invɑ́lv] : 「〜を含む、伴う、を巻き込む」
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「摩擦、葛藤、軋轢」
❖ "Yet what would ~ "「しかし、〜な人に向かってあなたは何と言うだろうか」。"who believed ~ "「この疑問は現実的にコンフリクトを含むと信じていた」人に、あなたは何と言うだろうか。この疑問とは、前段落の"Who is my father?(私の親は誰か)"のこと。また、ここのコンフリクトとは対立する矛盾点という意味合い。文脈から察すると、親は誰かという疑問をもち、さらにエゴを親に選択したとき、として読めばいいだろう。そこで、親は誰なのかと疑問を持ち、エゴを親に選択すると、"If you made ~ "「もし、あなたがエゴを作ったのであれば、どうやって、エゴはあなたを作ることが出来ただろうか」。ちょうど、鶏が先か卵が先かのコンフリクトと同様のコンフリクトを起こしてしまう。



The authority problem is still the only source of conflict, because the ego was made out of the wish of God's Son to father him. 
  • authority [əθɔ́ːrəti] : 「権威、威信」
  • problem [prɑ́bləm] : 「問題、課題、疑問」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、原因」
  • father [fɑ́ːðər] : 「親とする」
❖ "The authority problem ~ "「権威問題がなお、コンフリクトの唯一のソースになっている」。権威問題とは、ここではあなたとエゴのどちらが生みの親としての権威を持っているのか、という問題。そこにコンフリクトを起こす原因が集中している。"because the ego ~ "「なぜなら、エゴは、神の子がエゴを親にしたいと願ったことから生み出されたものだからだ」。あなたが親を求めてエゴを作ったのなら、あなたがエゴの親であるはず。親であるはずのあなたがエゴの子であると信じるのは矛盾である。
 神からの分離は、そもそも神の子が神なしで神のように生きていけるはずだと思ったことが切っ掛けであった。分離を果たして神を失った神の子は、神に代わる権威者を自ら創造しなくてはならなくなる。自ら抱え込んだ罪と罰の原因を新しく創造した神に丸投げし、責任逃れを果たそうとしたわけだ。



The ego, then, is nothing more than a delusional system in which you made your own father. 
  • nothing more than : 「〜にすぎない、〜でしかない」
  • delusional [dilúːʒənəl] : 「妄想の」
  • delusional system : 「妄想体系」
❖ "The ego, then ~ "「そこでエゴは、あなたがあなた自身の親を作った妄想の体系に過ぎないことになる」。神の子が罪と罰という幻想の重みに耐えかねて自己を乖離し、別人格の自己をでっち上げた。それがエゴ。親でも子でもなく、単なる妄想である。体系とあるが、エゴを新しい神と見立て、エゴの思考システムを掟に据(す)えるという形でエゴの世界を体系的に構築したという意味合い。



Make no mistake about this. It sounds insane when it is stated with perfect honesty, but the ego never looks on what it does with perfect honesty. 
  • make no mistake : 「間違わない」
  • sound [sáund] : 「〜に聞こえる、〜に思われる」
  • insane [inséin] : 「正気でない、狂った」
  • state [stéit] : 「述べる、はっきり言う」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • honesty [ɑ́nəsti] : 「正直、誠実」
  • look on : 「〜を見る」
❖ "Make no mistake ~ "「このことに関して、誤りを犯してはいけない」。"It sounds insane ~ "「完璧な誠実さをもって言うなら、それは狂っているように聞こえるだろうが、」正直に言えば狂っているように思われるだろうが、"but the ego ~ "「しかしエゴは、自分が成したことを、完璧な誠実さをもって見ることを決してしない」。エゴと書いているが、エゴをあなたに置き換えて読むんでみるといいだろう。エゴはあなたの代役なのだから。神の子は自分の成したことを完璧な誠実さをもって見直してみることをしない。エゴに丸投げしたからだ。



Yet that is its insane premise, which is carefully hidden in the dark cornerstone of its thought system. 
  • premise [prémis] : 「前提、仮定」
  • carefully [kéərfəli] : 「注意深く、慎重に」
  • hidden [hídn] : 「hideの過去分詞形」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • dark [dɑ́ːrk] : 「暗い、闇の」
  • cornerstone [kɔ́ːrnərstòun] : 「土台、礎、基礎」
❖ "Yet that is ~ "「しかし、それはエゴの狂った前提である」。それとは、あなたがエゴを作ったにも関わらず、エゴがあなたの親としての権威を有しているということ。"which is carefully ~ "「そして、その前提は、エゴの思考システムの暗い礎石の中に慎重に隠されているのだ」。あなたもエゴも、この前提に決して触れることのないように、密かに封印してしまった。



And either the ego, which you made, is your father, or its whole thought system will not stand.
  • either [íːðər] : 「〜か〜、または」
  • stand [stǽnd] : 「立っている、有効である」
❖ "And either the ~ "「そして、あなたが作ったエゴがあなたの親としていられるか、」"or its whole ~ "「または、エゴの思考システム全体が維持できないか、どちらかである」。エゴの化けの皮を剥がすことが出来るのは、エゴをでっち上げたあなた自身だ。あなたがエゴの思考システムを維持する限り、エゴはあなたの親のような顔をしてあなたを支配し続ける。あなたがエゴの思考システムを放棄し、ホーリー・スピリットの思考システムに乗り換えれば、幻想のエゴはその親性を失って、存在さえ取り消されてしまう。






T-10.V.13:1 ~ T-10.V.14:9

13. Do not perceive anything God did not create or you are denying him. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を把握する」
  • create [kriéit] : 「創造する、作り出す」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
❖ "Do not perceive ~ "「神が創造しなかったものを(実在すると)知覚してはならない」。"or you are ~ "「さもないと、あなたは神を否定することになる」。神が創造したものは実在するが、そうでないものは、単なる幻想であって実在しない。それを、あたかも実在するかのように知覚してはならない。単なる夢を現実だと勘違いしてはいけない。



His is the only fatherhood, and it is yours only because he has given it to you. 
  • fatherhood [fɑ́ːðərhùd] : 「父であること」
❖ "His is the only ~ "「神は、あなたの唯一の父なる神である」。"His"は"His fatherhood"のこと。"and it is yours ~ "「父なる神はあなたのものである」。"only because he ~ "「なぜなら、神は父なる神自身をあなたに与えたのだから」。"fatherhood(父性)"に関してだが、父という言葉にあまりとらわれない方がいい。気になるなら、"motherhood"「母性」という言葉で置き換えてもまったく問題ない。ACIMでは、神は男として表現されているが、本当は男でも女でもない。神の住む実相世界は純粋一元論の世界であって、対立概念がないから、そもそも性別など存在しない。分離を象徴する幻想世界にあって初めて、男と女が幻想として偽創造された。



Your gifts to yourself are meaningless, but your gifts to your creations are like his, because they are given in his name. 
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、価値のない」
  • in one's name : 「〜の名前で、〜の名において」
❖ "Your gifts to ~ "「あなた自身へのあなたの贈り物は意味がないが、」"but your gifts ~ "「あなたが創造したものへのあなたの贈り物は、神があなたに与えた贈り物と似ている」。"because they are ~ "「なぜなら、それらの贈り物は、神の名において与えられるものであるからだ」。あなたが人を愛したとしよう。つまり、あなたが愛を創造したとしよう。あなたはその愛に、喜びや平和を贈り物としてささげる。つまり、愛する人と喜びや平和を分かち合う。それはまさに、神があなたを創造し、あなたに神の属性を贈り物として与えたのと同じようなものだ。しかも、どちらも愛という真実の拡張であって、実在の神の名において贈られるのである。つまり、あなたは神への感謝を込めて、愛する人に平和と喜びを与える。なぜなら、愛も平和も喜びも、神の世界の実在であり、神との分かち合いの内に創造されるものだからだ。



That is why your creations are as real as his. Yet the real Fatherhood must be acknowledged if the real Son is to be known. 
  • real [ríːəl] : 「実在的な、現実の、実際の」
  • acknowledge [əknɑ́lidʒ] : 「認める、認識する、受け入れる」
  • known [nóun] : 「know の過去分詞形」
❖ "That is why ~ "「それは、あなたが創造したものが、神の創造したものと同じくらい実在的であるという理由である」。創造は幻想ではなく、実在である。実在するものへの贈り物も実在である。だからこそ、分かち合うことで拡張増大するのだ。"Yet the real ~ "「しかし、もし、真の神の子が知られるべきであるなら、真の父性が認識されなくてはならない」。あなたが真に実在していることを証明するには、あなたが幻想から生れたのではなく、実相から生れたのだと証明しなくてはならない。実相から生れたのであれば、実相の世界であなたを創造したものが存在するはずで、神があなたの創造主であることを受け入れなければならない。あなたを生んだ創造主とは、つまり、父性を有した創造主であり、神の父性があなたに承認されて初めて、あなたは、自分が神の子として実在していることを証明できる。



You believe that the sick things you have made are your real creations, because you believe that the sick images you perceive are the Sons of God. 
  • sick [sík] : 「病気の、病んだ、異常な」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • image [ímidʒ] : 「イメージ、像、姿」
❖ "You believe that ~ "「あなたは、あなたが作った病んだものはあなたが実際に創造したものだと信じている」。"because you believe ~ "「なぜなら、あなたは、あなたが知覚する病んだイメージは神の子だと信じているからだ」。私達が知覚する身体は、病気にもなれば、やがて老いて死ぬ。誰もが、神の子とはそういうものだと信じている。そして、そんな身体を私達が創造したのだと信じている。しかし、創造し、本当に実在するものは永遠不変であるはずだ。ならば、変化流動し崩壊と死に向かう身体は病んだイメージの産物であって、本当は実在しない。



Only if you accept the Fatherhood of God will you have anything, because his fatherhood gave you everything. That is why to deny him is to deny yourself.
  • accept [əksépt] : 「認める、受け入れる」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒む」
❖ "Only if you ~ "「もし、あなたが神の父性を受け入れさえすれば、」神の父性を受け入れるとは、神があなたを創造したのだという事実を素直に受け入れること。神があなたの親であると認めること。"will you have ~ "「あなたはどんなものでも手に入れることが出来る」。"because his fatherhood ~ "「なぜなら、父なる神はあなたにすべてを与えたのだから」。"That is why ~ "「それは、神の否定はあなた自身の否定であるという理由である」。神から継承した神の属性を否定することは、神の父性を否定することだ。それはあなたのアイデンティティ自体を否定することに等しい。あなたは神を否定し、自己を否定し、実在と非実在の区別を付けることが出来ずに、病む肉体の実在性だけを信じ、そして死という名の崩壊に身を委ねる。



14. Arrogance is the denial of love, because love shares and arrogance withholds. 
  • arrogance [ǽrəgəns] : 「尊大、横柄、傲慢」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
  • share [ʃέər] : 「〜を分かち合う、共有する」
  • withhold [wiðhóuld] : 「与えないでおく、引き留める」
❖ "Arrogance is ~ "「傲慢とは愛の否定である」。"because love ~ "「なぜなら、愛は分かち合うが、傲慢は与えることをしないからだ」。



As long as both appear to you to be desirable the concept of choice, which is not of God, will remain with you. 
  • as long as : 「〜さえすれば、〜する限りは」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • desirable [dizáiərəbl] : 「望ましい、好ましい」
  • concept [kɑ́nsept] : 「概念、観念、考え方」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
❖ "As long as both ~ "「その両者(傲慢と愛)が、あなたにとって好ましいと見える限り、」傲慢さも愛も同時に魅力的に感じる限り、"the concept of ~ "「選択できるという概念は、」"which is not of God"「そんな概念は神のものではないのだが、」"will remain ~ "「あなたの心の中に居残り続ける」。二元論のこの幻想世界に留まる限り、必然的に対立概念(対極性)がつきまとうわけで、あなたは対極のどちらかを自由に選ぶことが出来ると考えているかもしれない。自由選択できる権利がこの世での自由を保証していると主張するかもしれない。しかし、実相の世界では、そこは純粋一元論の世界であるから、対立概念(対極性)はない。したがって、対極のどちらかを選ぶというような選択の概念は存在しない。では、実相世界に自由がないのかと問えば、それは違う。自由という状態だけが存在しているので、自由を選択することなど不必要なのだ。実相世界の自由はこの世の自由を超越している。



While this is not true in eternity it is true in time, so that while time lasts in your mind there will be choices. 
  • while [hwáil] : 「〜なのに、〜ではあるものの」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • so that : 「その結果」
  • last [lǽst] : 「続く、存続する、持続する」
❖ "While this is not ~ "「永遠の中では、選択という概念は正しくはないが、時間の中では正しい」。正しい概念として通用する、という意味合い。"so that while ~ "「その結果、あなたの心の中で時間が存続する限り、選択というものが存在する」。永遠の世界が一元論の実相世界で、時間の世界が二元論の幻想世界である。二元論の世界で意味をもつ選択という概念は、一元論の世界では意味をもたない。したがって、真実ではない。



Time itself is your choice. If you would remember eternity, you must look only on the eternal. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • look on : 「〜を見る」
❖ "Time itself is ~ "「時間自体が、あなたの選択である」。神の子は永遠性を捨てて、時間をでっち上げた。時間を選択したのだ。"If you would ~ "「もし、あなたが永遠を思い出したなら、」"you must look ~ "「あなたは永遠だけを見つめるに違いない」。永遠を思い出したとき、時間は消滅する。



If you allow yourself to become preoccupied with the temporal, you are living in time. 
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許容する」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • preoccupy [priɑ́kjəpài] : 「〜を夢中にする、〜の心を奪う」
  • preoccupied : 「没頭している、頭がいっぱいで」
  • be preoccupied with : 「〜のことで頭がいっぱい」
  • temporal [témpərəl] : 「一時的な、時間の、時間的な」
❖ "If you allow ~ "「もしあなたが、あなた自身が時間的なことに心を奪われることを許したなら、」"you are living ~ "「あなたは時間の中に住んでいることになる」。時間的に有限な存在なのだと自己を制限している限り、あなたは時間の束縛から解放されることはなく、この幻想世界に幽閉され続ける。



As always, your choice is determined by what you value. Time and eternity cannot both be real, because they contradict each other. 
  • as always : 「いつものように」
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心する」
  • value [vǽljuː] : 「評価する、重視する、尊重する」
  • contradict [kɑ̀ntrədíkt] : 「〜と矛盾する、相反する」
  • each other : 「お互いに」
❖ "As always, your ~ "「いつでもそうなのだが、あなたの選択は、あなたが何に価値を置くかによって決定される」。"Time and eternity ~ "「時間と永遠は、両方同時に真実であることはない」。"because they ~ "「なぜなら、それらは互いに対立するからだ」。



If you will accept only what is timeless as real, you will begin to understand eternity and make it yours.
  • timeless [táimlis] : 「永遠の、時間に関係ない」
  • begin [bigín] : 「〜を始める、〜するようになる」
❖ "If you will ~ "「もしあなたが、時間依存しないことだけを受け入れるなら、」" you will begin ~ "「あなたは、永遠を理解し始め、そして、永遠をあなたのものに出来るだろう」。相反する時間と永遠性のどちらか一方だけをあなたは選択できる。あなたは、どちらに価値を置くべきか選択しなくてはいけない。そして、ひとたび永遠性を選択したなら、永遠という真実は容易に具現化し、永遠性はあなたのものとなる。なぜなら、すでにあなたは永遠性をもっており、今は夢の中にあってただ忘れているだけだから。






T-10.V.11:1 ~ T-10.V.12:6

11. Out of your gifts to him the Kingdom will be restored to his son. 
  • out of : 「〜を材料として、〜から作り出して」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「元に戻す、回復させる、修復する」
  • restore to : 「元の状態に戻る」
❖ "Out of your ~ "「あなたが神へ贈り物を返すことで、神の子は天の王国を回復する」。あなたが神へ返す贈り物とは、神から分離したと信じている夢から覚めること。忘れていた神への愛を思い出し、神の下(もと)へ回帰することだ。そうすれば、神の子の心の中に天の王国が復活する。神の子の生まれ故郷だ。神の住まう実相世界である。



His son removed himself from his gift by refusing to accept what had been created for him, and what he had created in the Name of his Father. 
  • remove [rimúːv] : 「追い出す、取り除く、取り去る」
  • remove oneself from : 「〜から身を遠ざける」
  • refuse [rifjúːz] : 「拒む、拒絶する、断る」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、受け入れる」
  • in the name of : 「〜の名において」
❖ "His son removed ~ "「神の子は、〜することで、神の贈り物から身を遠ざけた」。神から継承した神の属性のすべてを拒否してしまった。もちろん、神の愛も拒絶した。"by refusing to ~ "「神の子のために創造されたもの、そして、父なる神の名の下(もと)で神の子が創造したものを受け入れることを拒むことで、」神の贈り物から身を遠ざけた。神の子のために創造されたものとは、たとえば神の子の故郷であり、神の子が継承した属性であり、突き詰めれば、神の子という出自(アイデンティティ)である。神の名の下で神の子が創造したものとは、神と分かち合った喜びであり、愛であり、平和、美、静寂、等々。つまり、喜び、愛、平和で満ちていた神の王国を受け入れることを拒否して、神の贈り物から身を遠ざけ、そして、神から分離したのだ。



Heaven waits for his return, for it was created as the dwelling place of God's Son. 
  • heaven [hévən] : 「天国、天」
  • wait [wéit] : 「じっとしている、待つ 」
  • wait for : 「〜を待つ」
  • return [ritə́ːrn] : 「回帰、帰還、帰ること」
  • dwelling [dwéliŋ] : 「住居、居住施設」
  • dwelling place : 「居所、住居」
❖ "Heaven waits for ~ "「天の王国は神の子の帰還を待っている」。"Heaven"は"Kingdom"と同じと考えていい。"for it was created ~ "「なぜなら、天の王国は神の子の住むべき場所として創造されたからだ」。蛇足になるが、"Heaven"も"Kingdom"も普段に使われている言葉の意味とは異なる。ACIMの多くの用語はキリスト教の用語を用いているが、意味内容はかなり異なる。宗教臭さや権力臭さを排除するには、実相世界と読み変えればいいだろう。



You are not at home anywhere else, or in any other condition. 
  • at home : 「慣れて、気楽に、在宅して」
  • anywhere [énihwèər] : 「どこでも、どこかに」
  • condition [kəndíʃən] : 「状態、状況、条件」
❖ "You are not ~ "「その他の場所は、あなたの住むべき場所ではない」。"or in any other ~ "「その他の如何なる条件下にあっても、そこはあなたが安住できる場所ではない」。天の王国があなたの故郷であり、あなたの住むべき家だ。その他に故郷も家もない。



Do not deny yourself the joy that was created for you for the misery you have made for yourself. 
  • deny [dinái] A B : 「AにBを与えない」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、惨めさ」
❖ "Do not deny ~ "「あなたのために創造された喜びを、あなた自身に与えないことがないようにしなさい」。"for the misery ~ "「なぜらな、あなたは、自分のために不幸を作ってしまったのだから」。あなたが感じている惨めさはあなたが勝手に作ったものだ。神はあなたに喜びだけを与えたはずだ。それを、率直に受け入れればいい。



God has given you the means for undoing what you have made. Listen, and you will learn how to remember what you are.
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元どおりにする、取り消す」
  • undoing : 「解くこと、取り消し」
  • how to : 「〜するための方法、〜のやり方」
❖ "God has given ~ "「神はあなたに、あなたが作ってしまったものを取り消す方法を与えてくれた」。それは、ホーリー・スピリットである。ホーリー・スピリットの導きに従うことで、あなたはあなたの誤りを取り消すことが出来る。"Listen, and you ~ "「耳を澄ましなさい、そうすれば、あなたは、あなたが何であるかを思い出す方法を学ぶだろう」。耳を澄ませばホーリー・スピリットの声が聞えて来る。ホーリー・スピリットは本当のあなた自身が何であるかを思い出す方法を教えてくれる。あなたは神が愛の延長上に創造した唯一の神の子であり、神の住む天の王国があなたの故郷なのだと思い出すことが出来る。



12. If God knows his children as wholly sinless, it is blasphemous to perceive them as guilty. 
  • wholly [hóulli] : 「 完全に、全く、全体として」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
  • blasphemous [blǽsfəməs] : 「冒涜的な、不敬な」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • guilty [ɡílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
❖ "If God knows ~ "「もし神が、神の子を完全に罪なき者と知っているなら、」"it is blasphemous ~ "ここは"it ~ to ~ "の構文、「神の子を罪ありと知覚することは神への冒涜である」。完全に無辜(むこ)なる神の子を創造した神に対して、神の子は罪深い存在だなどと感じることは神への冒涜だ。なぜなら、神自身が罪深いからだと宣言しているようなものだから。



If God knows his children as wholly without pain, it is blasphemous to perceive suffering anywhere. 
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛、苦悩」
  • anywhere [énihwèər] : 「どこでも、どこかに」
❖ "If God knows ~ "「もし神が、神の子を完全に痛みのないものとして知っているなら、」"it is blasphemous ~ "「どこかに苦痛を感じることは神への冒涜である」。神は、神の子が痛みに苦しむようになればといいなどと思って神の子を創造したのではない。もし神の子が苦と痛みを感じるなら、神の創造自体に欠陥があると宣言しているようなものなので、それは神への冒涜だ。



If God knows his children to be wholly joyous, it is blasphemous to feel depressed. 
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、」
  • depressed [diprést] : 「落ち込んだ、意気消沈した」
❖ "If God knows ~ "「もし神が、神の子が完全に喜びのうちにあると知っているなら、」"it is blasphemous ~ "「落ち込みを感じることは神への冒涜である」。神の住む天の王国において、神は神の子を創造した。天の王国には喜びは存在するが悲しみは存在しない。心の落ち込みや悲しみを感じることは、神の意志に反することになる。



All of these illusions, and the many other forms that blasphemy may take, are refusals to accept creation as it is. 
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • blasphemy [blǽsfəmi] : 「神への冒涜」
  • refusal [rifjúːzl] : 「拒絶、拒否」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、受け入れる」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • as it is : 「そのままに」
❖ "All of these ~ "「これらすべての幻想、そして、神への冒涜がとる他の多くの形態は、神の創造をあるがままに受け入れることを拒絶していることである」。ここの"creation"は「神が創造したもの」と解釈していい。罪、痛み、悲しみ、等々の幻想を真実だと受け入れることは、神が創造したままの自分を否定することであり、神の創造への拒絶である。



If God created his son perfect, that is how you must learn to see him to learn of his reality. And as part of the Sonship, that is how you must see yourself to learn of yours.
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
❖ "If God created ~ "「もし神が、神の子を完璧に創造したのなら、」"that is how ~ "「それ(神の創造をありのままに受け入れること)は、神の子の実在性を学ぶためには、神の子をそのように見ることを学ぶ必要があるということだ」。神の創造した神の子をありのままに見て、ありのままに受け入れることが出来れば、神が神の子を完璧に創造したことが分かる。神の子の実在性(あるいは実存性)を知るためには、そういう学びが必要とされる。"And as part of ~ "「そして、それ(神の創造をありのままに受け入れること)は、神の子の一員として、あなた自身を学ぶために、あなた自身をどのように見るべきかということである」。要するに、神の子であるあなた自身(本当のアイデンティティ)を素直に受け入れなさい、ということ。なぜなら、神はあなたを完璧に創造したのだから。






T-10.V.9:1 ~ T-10.V.10:11

9. Only the eternal can be loved, for love does not die. What is of God is his forever, and you are of God. 
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • forever [fərévər] : 「永遠」
❖ "Only the eternal ~ "「永遠なるものだけが愛され得る」。"the eternal" は "the + (形容詞)" の形で、「〜なもの、〜な人」の意。"for love does ~ "「なぜなら、愛は死ぬことはないからだ」。"What is of God ~ "「神に属するものは、神の永遠である」。"his forever"は「神と共に永遠である」という意味であろう。つまり、神の永遠性を帯びている。"and you are ~ "「そして、あなたは神に属する」。あなたは神の愛の延長上に創造された神の子であって、愛が真実であって永遠であるように、神から愛されるあなたも永遠である。永遠性は神から継承したが神の属性である。



Would he allow himself to suffer? And would he offer his son anything that is not acceptable to him? 
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する」
  • suffer [sʌ́fə(r)] : 「苦しむ、耐える」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、提供する」
  • acceptable [əkséptəbl] : 「容認できる、容認可能な」
❖ "Would he allow ~ "「神は、自分自身が苦しむことを許すだろうか」。"And would he ~ "「そして、神は神の子に、神さえ許容できないものを差し出したりするだろうか」。あなたが苦しんでいる人生は、神が定めてあなたに強いた運命などではない。あなたが神から離れて眠りに落ち、勝手に見ている悪夢に過ぎないのだ。



If you will accept yourself as God created you, you will be incapable of suffering. 
  • accept [əksépt] : 「認める、容認する、受け入れる」
  • incapable [inkéipəbl] : 「能力がない、無能の」
  • be incapable of : 「〜ができない、〜をする能力がない 」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛、苦難」
❖ "If you will accept~ "「もしあなたが、あなた自身を神が創造したものとして受け入れるなら、」"you will be ~ "「あなたが苦しむことは不可能になる」。そもそも、神はそれを許さないだろう。なぜなら、神は神の子を愛しているからだ。悪夢にうなされる子をそっと目覚めさせてあげるのが親であって、子が悪夢に苦しむ様子を見て喜ぶ親などいない。



Yet to do this you must acknowledge him as your creator. This is not because you will be punished otherwise. 
  • acknowledge [əknɑ́lidʒ] : 「認める、受け入れる」
  • punish [pʌ́niʃ] : 「〜を罰する、〜を懲らしめる」
  • otherwise [ʌ́ðərwàiz] : 「さもなければ、そうしないと」
❖ "Yet to do this ~ "「しかし、そうするには、あなたは、神をあなたの創造主として認識しなくてはならない」。"to do this"とは、神に創造されたものとして自分自身を受け入れること。自分自身を神の子として受け入れる前に、神を親として受け入れる必要があるわけだ。"This is not ~ "「これは(神を創造主として受け入れることは)、さもないと、あなたが罰せられるからではない」。神を親として受け入れないと神から罰せられるから、神を親として受け入れなくてはならない、というのではない。



It is merely because your acknowledgment of your Father is the acknowledgment of yourself as you are. 
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • acknowledgment [æknάlidʒmənt] : 「認めること、認識」
❖ "It is merely ~ "「それは単に、あなたの父なる神をあなたが認めることは、あなた自身をあるがままに認めることだからだ」。神があなたを創造し、神の属性のすべてをあなたが継承したという、その事実をあるがままに受け入れればいい。その神の子が、紛れもないあなた自身であると確信すればいい。その単純な事実の中に、奇っ怪な神々やエゴが囁(ささや)く嘘を介入させなければいいのだ。



Your Father created you wholly without sin, wholly without pain and wholly without suffering of any kind. 
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪」
  • pain [péin] : 「痛み、苦痛」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛、苦悩」
❖ "Your Father created ~ "「あなたの父なる神はあなたを、完全に罪のない状態で、完全に痛みのない状態で、完全に如何なる種類の苦しみも与えることなく、創造した」。



If you deny him you bring sin, pain and suffering into your own mind because of the power he gave it. 
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒む、拒絶する」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "If you deny ~ "「もし、あなたが神を否定すると、」"you bring sin ~ "「あなたは、罪、痛み、苦しみをあなた自身の心に持ち込んでしまうことになる」。"because of the ~ "「神が心に与えたパワーによって、」心に持ち込んでしまうことになる。神の否定は実相の否定であって、実相を欠いた心はその想像力によって幻想を描かざるを得ない。神を否定した以上は、神の対極に位置する罪、痛み、苦しみを幻想の中に作り出してしまうのだ。誤創造である。



Your mind is capable of creating worlds, but it can also deny what it creates because it is free.
  • be capable of : 「〜の能力がある、〜ができる」
❖ "Your mind is ~ "「あなたの心は世界を創造することが出来る」。"but it can also deny ~ "「しかし、心は、それが創造したものを否定することも出来る」。"because it is ~ "「なぜなら、心は自由だからだ」。



10. You do not realize how much you have denied yourself, and how much God, in his love, would not have it so. 
  • realize [ríːəlàiz] : 「悟る、自覚する、実感する」
  • how much : 「いくらで、どのくらいの量で」
  • have : 「〜に〜させる」
❖ "You do not realize ~ "「あなたがどれだけ自己を否定してきたか、あなたは自覚していない」。"and how much ~ "「そして、神がどれだけ、神の愛において、そうさせまいとしたか、あなたは自覚していない」。"not have it so"「それをそうさせない」における "it" は "you have denied yourself" を受けているもので、状況のitと考えていいだろう。あなたは自分が神の子ではないと自己否定し、神はあなたに自己否定をさせまいとした。神はあなたを愛しているからだ。



Yet he would not interfere with you, because he would not know his son if he were not free. 
  • interfere [ìntərfíər] : 「干渉する」
  • interfere with : 「邪魔する、〜に干渉する」
❖ "Yet he would ~ "「とは言え、神があなたに干渉することはない」。"because he would ~ "「もし、神が自由でなかったら、神は神の子を知ることはないだろうからだ」。ここの"know"は実相的に知るという意味合いで、叡智(knowledge)をもって対象を全的(wholly)に把握するということ。また、"if he were not free"において"were"が使われているのは、仮定法過去だから。現在の事実と反することを仮定している。したがって、「神は自由であるが、もし自由でなかったら」という意味。神は完全に自由であり、自由であることは完全な平等性を確保している。したがって、神は神の子全体を平等に知るのであって、その一部だけを重んずることはない。誰かに干渉し、誰かには干渉しないということもない。言い換えれば、もし神が自由でなかったら、その平等性は崩れ、神の子を全体として(wholly)見ることが出来なくなる。神の子を単一の存在としてその全体をまるごと叡智をもって知ることが不可能になるのだ。



To interfere with you would be to attack himself, and God is not insane. When you deny him you are insane. 
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
  • insane [inséin] : 「正気でない、狂った」
❖ "To interfere with ~ "「(神が)あなたに干渉することは、神自身を攻撃することになる」。完全平等性を崩壊させることになり、神の完全自由性をも崩壊させることになる。したがって、それは神自身への攻撃となってしまう。"and God is ~ "「しかし、神は狂ってはいない」。狂っていないから、そんな干渉は絶対しない。"When you deny him ~ "「あなたが神を否定するとき、あなたが正気ではないのだ」。夢の中で妄想を抱き、神を否定しているあなたが正気さを失っている。



Would you have him share your insanity? God will never cease to love his son, and his son will never cease to love him. 
  • would : 「〜したいと思う」
  • have : 「〜に〜させる、〜に〜してもらう」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • insanity [insǽnəti] : 「狂気、狂っていること」
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、中止する」
❖ "Would you have ~ "「あなたは神と、あなたの狂気を分かち合ってもらいたいのか」。あなたは、狂気の夢の中に神を引きずり込みたいのか。"God will never ~ "「神は決して、神の子を愛することを止めはしないだろう」。"and his son will ~ "「そして、神の子も、神を愛することを止めはしない」。神は、狂気の夢の中で苦しむ神の子を救い出したいと望んでいるが、神の子とともに狂気の夢の中に入り込むことはない。なぜなら、神の子を愛しているからだ。その神の愛を本能的に知っているからこそ、本当のあなたは、神への愛を放棄することは出来ない。



That was the condition of his son's creation, fixed forever in the Mind of God. To know that is sanity. To deny it is insanity. 
  • condition [kəndíʃən] : 「事情、条件、状態、状況」
  • fix [fíks] : 「固定する、とどめる」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
❖ "That was the ~ "「それは、神の子が創造された状況である」。神は神の愛の延長上に神の子を創造した。神の愛を継承した神の子が神を愛さないわけがない。創造とは真実の分かち合いであって、愛を分かち合うことで愛を拡張増大させていく。"fixed forever in the ~ "「そして、その状況は神の心の中に、しっかりと止めおかれている」。"To know that is ~ "「それを知ることは正気である」。"To deny it is ~ "「それを否定することは狂気である」。



God gave himself to you in your creation, and his gifts are eternal. Would you deny yourself to him?
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
"God gave himself ~ "「神はあなたを創造するにあたり、神自身をあなたに与えた」。神は神の子を創造し、神の属性のすべてを神の子に与えた。"and his gifts are ~ "「そして、神の贈り物は永遠である」。神から継承した神の属性は永遠に神の子のものとなる。"Would you deny ~ "「あなたは、神に対して、あなた自身を否定したいと思うだろうか」。神から継承した贈り物を拒絶したいと思うだろうか。それは自己否定の何ものでもない。






T-10.V.7:1 ~ T-10.V.8:5

7. Your Father has not denied you. He does not retaliate, but he does call to you to return. 
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • retaliate [ritǽlièit] : 「仕返しする、報復する」
  • call to : 「〜に声をかける」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る」
❖ "Your Father has ~ "「あなたの父なる神は、あなたを否定したことなどない」。"He does not ~ "「神は報復しない」。"but he does ~ "「それどころか、神はあなたに、帰ってくるようにと声を掛けている」。報復する神は聖書の神であって、ACIMの神ではない。本当の神は、神の子であるあなたに向かって、神の下(もと)へ帰って来るようにと声を掛けている。



When you think he has not answered your call, you have not answered his. 
  • answer [ǽnsər] : 「〜に答える、答えて言う」
  • call [kɔ́ːl] : 「要求、需要、呼び声」
❖ "When you think ~ "「あなたが、神はあなたの要求に応えてくれないと思ったときは、」"you have not ~ "「あなたが神の要求に応えていないのだ」。



He calls to you from every part of the Sonship, because of his love for his son. 
  • part [pɑ́ːrt] : 「一部、部分」
  • because of : 「〜のために、〜のせいで」
❖ "He calls to ~ "「神は、神の子のあらゆる部分から、あなたに声を掛けている」。"because of his ~ "「神が神の子を愛しているからである」。"from every part of the Sonship"「神の子のあらゆる部分から」という箇所について少し説明してみよう。実相の世界においては心が一つ(Mind)であるように、神の子も一人である(単一存在)。神から分離した後、一なる心は分裂し、あたかも多くの神の子がこの世に出現してしまったかのように見える。したがって、「神の子のあらゆる部分から」とは、「すべての神の子から」と言い換えていいだろう。つまり、あなたのすべての同胞を通して、神はあなたに語りかけるわけだ。あなたと同胞は自他一如であるから、当然と言えば当然である。



If you hear his message he has answered you, and you will learn of him if you hear aright. 
  • message [mésidʒ] : 「伝言、メッセージ、」
  • learn of : 「〜を知る」
  • aright [əráit] : 「正しく、適切に」
❖ "If you hear ~ "「もし、あなたが神のメッセージを聞いたなら、それは、」"he has answered ~ "「神はあなたに答えたのだ」。"and you will ~ "「そして、あなたが正しく聞くなら、あなたは神を知ることになる」。神のメッセージは空の上から聞えて来るものではなく、あなたの同胞のさりげない一言かもしれない。それを聞き逃さないようにすることが肝心だ。あるいは、何気なく読んだ本の何気ない一文かもしれない。それを見逃さないようにしなくてはいけない。



The love of God is in everything he created, for his son is everywhere. 
  • everything [évriθiŋ] : 「すべてのもの」
  • everywhere [évrihwèər] : 「どこでも、どこにも」
❖ "The love of God ~ "「神の愛は、神が創造したすべての中にある」。"for his son ~ "「なぜなら、神の子はどこにもいるのだから」。



Look with peace upon your brothers, and God will come rushing into your heart in gratitude for your gift to him.
  • look upon : 「〜を見る」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏」
  • rush [rʌ́ʃ] : 「急に起こる、急に現れる」
  • come rushing : 「大急ぎでやって来る」
  • heart [hɑ́ːrt] : 「心臓、胸、心、胸の内」
  • gratitude [grǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
  • in gratitude for : 「〜に感謝して」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
❖ "Look with peace ~ "「平和な心をもって、あなたの同胞に目を注ぎなさい」。"and God will ~ "「そうすれば、神は急いであなたの胸の中に飛び込んで来るだろう」。"in gratitude for ~ "「神へのあなたの贈り物に感謝して」。あなたが同胞を穏やかな目で見ることが、神への贈り物となる。なぜなら、神の愛する神の子に、あなたは平和の眼差しを向けてくれたのだから。



8. Do not look to the god of sickness for healing but only to the God of love, for healing is the acknowledgment of him. 
  • look to : 「〜に目を向ける」
  • sickness [síknəs] : 「病気」
  • acknowledgment [æknάlidʒmənt] : 「認めること、承認」
❖ "Do not look ~ "「ヒーリングを求めて、病の神に目を向けてはいけない」。"but only to ~ "「愛の神だけに目を向けるようにしなさい」。"for healing is ~ "「なぜなら、ヒーリングとは、神を認識することだからだ」。つまり、幻想に目を向けるのではなく、実相(真実)に目を向けよ、ということ。それが、ヒーリングである。言い換えるなら、病んだエゴの思考システムに目を向けるのではなく、ホーリー・スピリットの思考システムに目を向けよ、ということ。真実に目覚めることが奇跡であり、ヒーリングである。



When you acknowledge him you will know that he has never ceased to acknowledge you, and that in his acknowledgment of you lies your being. 
  • acknowledge [əknɑ́lidʒ] : 「認める、認識する」
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、中止する」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる」
  • being [bíːiŋ] : 「存在、実在、生命」
❖ "When you acknowledge ~ "「あなたが神を認識するとき、」"you will know ~ "「あなたはthat以下を知ることになる」。"that he has ~ "「神は、あなたを認識することを決して止めなかったし、」"and that in ~ "「神があなたを認識する中に、あなたの存在がある」と知ることになるだろう。"in his acknowledgment of you lies your being" この箇所が、哲学の認識論じみていて難しい。ここは、素直に解釈して、神があなたを実相の中で認識することが、あなたが実相の中に存在している証明となる、と考えておこう。あなたの実存はこの世の幻想に存在するのではなく、あなたが帰還するはずの神の世界にこそあなたの実存はある。



You are not sick and you cannot die. But you can confuse yourself with things that do. 
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる」
  • confuse A with B : 「AをBと混同する」
❖ "You are not ~ "「あなたは病んでもいないし、死ぬことも不可能だ」。"But you can ~ "「しかしあなたは、本当のあなた自身と、病んだり死んだりする自分とを混同している可能性がある」。この世に生きる肉体をもった自分を本当の自分だと勘違いしている。



Remember, though, that to do this is blasphemy, for it means that you are looking without love on God and his creation, from which he cannot be separated.
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • though [ðóu] : 「だけれども」
  • blasphemy [blǽsfəmi] : 「神への冒涜、冒涜的な言動」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • look on : 「〜を見る」
  • creation [creation] : 「創作物、作品、創造、創作」
  • separate [sépərèit] : 「分ける、分離する」
❖ "Remember, though ~ "「しかし、that以下を覚えておきなさい」。"that to do ~ "「こんな混同をすることは神への冒涜なのだ」と覚えておきなさい。"for it means ~ "「なぜなら、それは、あなたが愛をもたずに神や神の創造したものを見ていることであり、神はその創造したものから分離させられることはないからだ」。あなたは、本当の自分と、病になったり死んだりする自分を混同しているが、あなたを創造したのは神であるから、あなたの混同は、神がそんな不完全なものを創造したのだと非難し、神を冒涜しているようなものなのだ。同時に、それは自分自身を卑しめていることになり、愛をもって神や神の子である自分を見ていることにはならない。神はあなたの心から離れていないから、あなたを愛なしで見ることは出来ないのに、それに反して、あなたは神を愛なしで見ているようなものだ。






T-10.V.5:1 ~ T-10.V.6:6

5. I said before that of yourself you can do nothing, but you are not of yourself. 
  • of oneself : 「ひとりでに、それ自体で」
❖ "I said before ~ "「私は以前、that以下のことを言った」。"that of yourself  ~ "「あなた一人では、あなたは何も出来ないが、」"but you are not ~ "「あなたはあなた一人ではないのだ」と以前言ったことがある。あなたは常に神とつながっており、あなたの心の中にはホーリー・スピリットが住んでいる。あなたは決して一人ではない。孤独は、実は錯覚なのだ。



If you were, what you have made would be true, and you could never escape. 
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
❖ "If you were ~ " ここは"If you were of yourself"のことで、仮定法過去、「もし、あなたがたった一人であったなら、あなたがでっち上げたものは真実となり、あなたはそれから決して逃れられないだろう」。もし、実相の世界の中であなた一人だけが存在しているなら、つまり、神という存在がないのなら、あなたは神同様に創造し、創造したものはすべて実在として存在するだろう。そのとき、あなたが創造したものは真実となり、それは幻想ではないから、あなたは実在する真実から逃れることは出来ない。しかし実際は、神の子は実在の神を否定する立場に立って、幻想に過ぎない奇っ怪な神々を作っただけなので、それは実在することが不可能だから、ホーリー・スピリットの力を借りてその幻想から逃れることが出来る。



It is because you did not make yourself that you need be troubled over nothing. Your gods are nothing, because your Father did not create them.
  • trouble [trʌ́bl] : 「〜を困らせる」
  • trouble over 「〜で悩ます、〜で苦しめる」
❖ "It is because ~ "ここは"It ~ that ~ "の構文、that以下が本主語、直訳すると、「あなたが何ものにも悩まされる必要がないのは、あなたがあなた自身を作ったのではないからだ」。つまり、あなたは実相の世界でたった一人の存在ではなく、あなたを創造した神が存在しているのだから、あなたがでっち上げた幻想の神々に悩まされる必要などない、ということ。"Your gods are ~ "「あなたの神々は無である」。あなたのでっち上げた神々は幻想であり、無だ。"because your Father ~ "「なぜなら、あなたの父なる神は、あなたの神々を創造したのではないからだ」。神は幻想しない。神が創造したものでないものは、実在することなく、もちろん実体をもたない。単なる張り子のトラ。完璧な幻想だ。無である。



You cannot make creators who are unlike your Creator, any more than he could have created a Son who was unlike him.
  • unlike [ʌnláik] : 「似ていない」
  • not A any more than B : 「AでないのはBでないのと同様だ」
❖ "You cannot make ~ "「あなたは、あなたを作った創造主に似ていない創造者を作ることは出来ない」。" any more than he ~ "「それは、神が、神に似ていない神の子を創造できなかったのと同じである」。逆に言えば、あなたが作った神々が本当の神と似ていないならば、それは創造ではなくでっち上げであって、幻想だ。



If creation is sharing, it cannot create what is unlike itself. It can share only what it is. 
  • sharing [ʃέəriŋ] : 「わかち合い、共有利用」
❖ "If creation is ~ "「もし、創造が分かち合いであるなら、」"it cannot create ~ "「それ自体と似ていないものを創造することは出来ない」。"It can share ~ "「分かち合いは、そうであるものとだけ、分かち合うことが出来るのだ」。実相的な創造とは、神が創造した真実を分かち合いによって拡張増大させることである。たとえば、あなたが同胞と愛や喜びを分かち合うことが出来るのは、あなたも同胞も神の子でとしてその存在は真実であり、愛や喜びもまた真実だからだ。実相世界に生きるものはすべて、似たもの同士である。



Depression is isolation, and so it could not have been created.
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、絶望、鬱」
  • isolation [àisəléiʃən] : 「孤立、分離、孤独」
❖ "Depression is ~ "「絶望は、孤立したものであり」。"and so it could ~ "「したがって、絶望は創造された可能性はない」。絶望は分かち合われて喜びが増すというものではなく、極めて孤立的だ。孤立化し分かち合われることがないものは神の創造したものではない。絶望は神が創造した真実ではない。単なる幻想だ。絶望に限らず、たとえば恐れもまた、それは分かち合われて喜びが増大するものではないから、確かに幻想だ。



6. Son of God, you have not sinned, but you have been much mistaken. 
  • sin [sín] : 「罪を犯す」
  • mistaken [mistéikən] : 「mistakeの過去分詞形」
  • mistake [mistéik] : 「誤る、間違える」
❖ "Son of God, you ~ "「神の子よ、あなたは罪を犯したのではない」。"but you have ~ "「ただ、大きなミスを犯したのだ」。大きなミスとは、神を否定し、奇っ怪な神々を作ったこと。しかし、それは夢の中での出来事だから、罪だとは言えない。それが罪だと信じてしまえば、それも大きなミスになる。



Yet this can be corrected and God will help you, knowing that you could not sin against him. 
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する」
❖ "Yet this can ~ "「しかし、これは修正可能であるし、」"and God will ~ "「神があなたを助けてくれるだろう」。"knowing that you ~ "分詞構文、理由、「神は、あなたが神に逆らうような罪を犯すことが出来ないと知っているからだ」。



You denied him because you loved him, knowing that if you recognized your love for him, you could not deny him. 
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
❖ "You denied him ~ "「あなたが神を愛していたからこそ、あなたは神を否定したのだ」。"knowing that if ~ "分詞構文、理由、「もし、あなたが神への愛を認めたら、あなたは神を拒むことが出来なくなると知っていたからだ」。非常に難解な部分である。神の子が神から分離したのは、神を憎んでそうしたのではない。逆に、神が愛の延長上に神の子を創造したことを神の子は知っていた。その上で、神から分離するためには、少なくとも表面上は、神への愛を認めることを拒まなくてはならなかった。もう一つ先を読んで、さらに考えよう。



Your denial of him therefore means that you love him, and that you know he loves you. 
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
❖ Your denial of ~ "「あなたの神の否定は、したがって、that以下を意味する」。"that you love ~ "「あなたは神を愛しているし、神があなたを愛していることも知っている」ということを意味している。ここで問題になるのは、なぜ神の子は、神から愛され神を愛していながら神から分離したのか、ということだ。神の子が神とともにあった時、神の子はふと、ひょっとしたら自分は神なしでやって行けるのではないか、あるいは神なしでも神のように創造的に生きて行けるのではないか、と思った(tiny mad idea あるいは the tiny mad desire to be separate)。そして、神の子の心は深い眠りに陥る。神の子は夢の中で神から分離するのである。
 ここで、神と神の子の愛の関係性を理解するには、聖書の放蕩息子の物語を思い出せばいいだろう。その息子は、父が自分を愛していることも、自分が父を愛していることも十分に知っていた。しかし息子は、父なしで、自分一人で生きて行くことを選択する。なぜか? 父の権力から自由になりたかったからか? 父の愛が単に疎(うと)ましかったからか? どちらも本当の理由ではない。父なしで父のように偉大に生きて行くことが自分にも出来ると信じたとき、子は、愛に後ろ髪を引かれながらも生まれた家を捨てなくてはならない。観念の中だけで生きるのではなく、観念から抜け出て、心に渦巻く自分の思いを実行に移すのだ。自分で選択した生き方を実践するのである。少々長くなるが、聖書に記された放蕩息子の物語を載せておく。ルカによる福音書15:11~15:24である。

[Luke 15:11~15:24 from King James Bible]
And he said, A certain man had two sons: And the younger of them said to his father, Father, give me the portion of goods that falleth to me. And he divided unto them his living. And not many days after the younger son gathered all together, and took his journey into a far country, and there wasted his substance with riotous living. And when he had spent all, there arose a mighty famine in that land; and he began to be in want. And he went and joined himself to a citizen of that country; and he sent him into his fields to feed swine. And he would fain have filled his belly with the husks that the swine did eat: and no man gave unto him. And when he came to himself, he said, How many hired servants of my father's have bread enough and to spare, and I perish with hunger! I will arise and go to my father, and will say unto him, Father, I have sinned against heaven, and before thee, And am no more worthy to be called thy son: make me as one of thy hired servants. And he arose, and came to his father. But when he was yet a great way off, his father saw him, and had compassion, and ran, and fell on his neck, and kissed him. And the son said unto him, Father, I have sinned against heaven, and in thy sight, and am no more worthy to be called thy son. But the father said to his servants, Bring forth the best robe, and put it on him; and put a ring on his hand, and shoes on his feet: And bring hither the fatted calf, and kill it; and let us eat, and be merry: For this my son was dead, and is alive again; he was lost, and is found. And they began to be merry.

また、イエスは言われた。「ある人に息子が二人いた。弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。それで、父親は財産を二人に分けてやった。何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を無駄遣いしてしまった。何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。それで、その地方に住むある人のところに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって豚の世話をさせた。彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人はだれもいなかった。そこで、彼は我に返って言った。『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。ここをたち、父のところに行って言おう。「お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください」と。』そして、彼はそこをたち、父親のもとに行った。ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。息子は言った。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。』しかし、父親は僕たちに言った。『急いでいちばん良い服を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足に履物を履かせなさい。それから、肥えた子牛を連れて来て屠りなさい。食べて祝おう。この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。』そして、祝宴を始めた。[新共同訳]



Remember that what you deny you must have once known. And if you accept denial, you can accept its undoing.
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • once [wʌ́ns] : 「あるとき、かつて、以前」
  • accept [əksépt] : 「認める、受け入れる」
  • undoing : 「解くこと、取り消し」
❖ "Remember that ~ "「あなたが否定したことは、あなたがかつて知っていたことに違いないと覚えておきなさい」。かつて否定した神の愛は、あなたが知っていた愛であり、あなたも神を愛していたのだと思い出しなさい。"And if you ~ "「そして、もし、あなたが否定を受け入れるなら、」"you can accept ~ "「あなたは、否定を取り消すことも受け入れることが出来るのだ」。愛を否定するとは、かつて愛を感じていたことが前提となる。つまり、愛していたからこそ、愛を否定することが出来たわけだ。ならば、それを逆転させればいい。愛の否定を取り消して、再び愛に回帰すればいいのだ。それは十分に可能である。






T-10.V.3:1 ~ T-10.V.4:4

3. Allegiance to the denial of God is the ego's religion. The god of sickness obviously demands the denial of health, because health is in direct opposition to its own survival. 
  • allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶」
  • religion [rilídʒən] : 「宗教、信条、信仰」
  • obviously [ɑ́bviəsli] : 「明らかに、はっきりと」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • health [hélθ] : 「健康、健康状態」
  • direct [dáirekt] : 「直接の、真っすぐな、率直な」
  • opposition [ὰpəzíʃən] : 「反対、敵対、対立」
  • in direct opposition to : 「〜に真っ向から対立して」
  • survival [sərváivl] : 「生き残ること、生き残り、残存」
❖ "Allegiance to the ~ "「神を否定することに忠実であることは、エゴにとっては信仰だ」。エゴは、神を否定し神から分離した神の子が、本当の神に代えてでっち上げた偽の神である。そのエゴは神の否定を狂信している。"The god of sickness ~ "「病んだ神は明らかに健康を否定することを要求する」。否定を象徴するエゴであるから心の健全さも否定される。"because health is ~ "「なぜなら、健康は、病んだ神自体の生存に真っ向から対立するからだ」。心の健康とは、心が素直に真実を受け入れることだ。真実を受け入れる心は幻想から目覚め、幻想に過ぎないエゴは消滅する。真実はエゴにとって最大の敵である。



But consider what this means to you. Unless you are sick you cannot keep the gods you made, for only in sickness could you possibly want them. 
  • consider [kənsídər] : 「〜と考える、〜を考慮する」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • sick [sík] : 「病気で、病気の、不健全な」
  • possibly [pɑ́səbli] : 「もしかすると、多分」
  • could possibly : 「ひょっとして〜かもしれない」
❖ "But consider what ~ "「しかし、これがあなたにとって何を意味するか、よく考えてみなさい」。"Unless you are ~ "「あなたが病気でない限り、あなたは、あなたが作った神々を保持できない」。"for only in sickness ~ "「なぜなら、病気の状態にある時に限って、多分あなたはその神々を必要とするだろうからだ」。心が病んだとき、心は幻想のエゴを作り出す。エゴは心にさらなる幻想を強いる。病んだあなたはエゴを保持し、エゴを信奉することで幻想を維持する。あなたの心が病んでいれば、エゴは安泰だ。



Blasphemy, then, is self-destructive, not God-destructive. It means that you are willing not to know yourself in order to be sick. 
  • blasphemy [blǽsfəmi] : 「神への冒涜」
  • destructive [distrʌ́ktiv] : 「破壊的な、有害な」
  • self-destructive : 「自滅型の、自滅的な」
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
  • in order to : 「〜するために」
❖ "Blasphemy, then ~ "「そこで、神への冒涜は自己破壊的であるが、神を破壊するものではない」。神の否定は健全さの否定であり、その意味では自己を破壊しようとする行為だ。しかし、神を破壊するものではないし、否定できるものでもない。"It means that you ~ "「それは、あなたが病気でいるために、あなた自身を知るまいとすることだからだ」。あなたが神の子であることを知れば、つまり真実を知れば、幻想は払拭されてあなたは病になることはない。しかし、敢えて病に陥ることで、つまり、幻想を維持しエゴを信奉し続けることで、あなたは自分の本当のアイデンティティ(神の子で亜あること)を無視する。神への冒涜とはそういうことを意味している。



This is the offering your god demands because, having made him out of your insanity, he is an insane idea. 
  • offering [ɔ́ːfəriŋ] : 「提供されるもの、贈り物」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • out of : 「〜から作り出して、〜を材料として」
  • insanity [insǽnəti] : 「狂気、精神異常」
  • insane [inséin] : 「正気でない、狂った」
❖ "This is the offering ~ "「これが、あなたが作った神が要求する贈り物である」。病気でいるために自分自身を知ることを拒否しろという命令が、あなたのでっち上げた神(エゴ)の要求。"because, having ~ "分詞構文、理由、「なぜなら、あなたの狂気からその神を作ったので、」"he is an insane ~ "「その神は狂気じみた観念だからだ」。神を否定し、神から分離できるという狂気じみた妄想を抱き、その妄想から生み出されたエゴであるから、エゴは狂気の象徴である。



He has many forms, but although he may seem to be many different things he is but one idea;--the denial of God.
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、姿」
  • although [ɔːlðóu] : 「〜だけれども、〜ではあるが」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
❖ "He has many ~ "「あなたの作った神は多くの形をもっているが、」エゴは様々な形に変化しながらあなたに幻想を強いるが、"but although he ~ "「しかし、その神が多くの異なったものに見えるとは言え、」"he is but ~ "「その神はたった一つの観念でしかない」。"the denial of ~ "「それは神の否定である」。神(実在)を否定する偽神を作ったのだから、それは存在すら出来ない偶像だ。エゴは単なる幻想、単なる空虚な観念に過ぎない。夜見る夢の中のモンスターだ。モンスターが様々に姿(形)を変えて現れようが、所詮実在しない夢の中の幻影だ。



4. Sickness and death seemed to enter the mind of God's Son against his will. 
  • enter [éntər] : 「〜に入る、〜に立ち入る」
  • against [əgénst] : 「〜に逆らって、〜にそむいて」
❖ "Sickness and death ~ "「病と死は、意志に反して、神の子の心に侵入したように思われた」。病と死を意志したわけではないのに、病と死がどこからともなく神の子の心の中に侵入したかのように神の子には思われた。しかし本当は、病と死は神の子がでっち上げた幻想である。



The "attack on God" made his Son think he was Fatherless, and out of his depression he made the god of depression. 
  • fatherless [fάːðərlis] : 「父親の分からない、父のいない」
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、意気消沈、絶望」
❖ "The "attack on God" ~ "「『神への攻撃』が、神の子を、自分が父なる神のいない者と思い込ませ、」"and out of his ~ "「そして、神の子の絶望から、神の子は絶望の神を作った」。神の子が神から分離したとき、神の子は神を裏切り、神を攻撃したと思い込んだ。そこに罪の意識が生まれる。そして、いつかは神から罰せられるに違いないという恐れを抱く。罰の原型である。その罪と罰の恐怖に耐えきれなくなったとき、心は外部にその罪と罰を投影し、『絶望の神』を作り上げる。神の子が自己を乖離してでっち上げた偶像である。神の子はエゴに唆(そそのか)されて罪を犯しただけだと自己弁護できるわけだ。しかし、神の子の心には奇っ怪な神々が偶像として跋扈(ばっこ)し、エゴが神の子の心を支配する。病と死の影は付きまとう。



This was his alternative to joy, because he would not accept the fact that, although he was a creator, he had been created. 
  • alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「取って代わるもの、代替手段」
  • accept [əksépt] : 「認める、容認する、受け入れる」
❖ "This was his ~ "「これが、神の子が喜びの代わりとして受け入れたものであった」。本当の神の喜び(joy)を捨て、絶望の神の、その絶望(depression)を代わりに選んでしまった。"because he would ~ "「なぜなら、神の子は、自分も創造する者であったにも関わらず、神によって創造されたのだという事実を受け入れようとはしないからだ」。父なる神を手放したのは神の子の方であり、父なる神が神の子を手放したのではない。父なる神を手放した神の子は、その神の父性を否定し、神が自分を創造したのではないと主張する。奇っ怪な神が奇っ怪な世界を創造し、奇っ怪な生き物たちを作り、その一つが自分であるに違いないと思い込む。自分が奇っ怪な生き物と等しいという思いは、いったい神の子に喜びをもたらすことが出来るだろうか。



Yet the Son is helpless without the Father, who alone is his help.
  • helpless [hélpləs] : 「無力な、頼りない」
  • alone [əlóun] : 「独りで、唯一の」
❖ "Yet the Son is ~ "「しかし、神の子は父なる神なしでは助けようもない」。"who alone is ~ "「神こそが唯一の助けなのだ」。誤解してはいけない。神頼みしなくては人は救われないぞ、とACIMが言っているのではない。奇っ怪な世界(幻想の世界)から目覚めるとき、そこは実相の世界であり、実相とは神そのものであって、その実相の神に回帰することが神の子の唯一の救いなのだ、ということ。そのためにホーリー・スピリットの手助けを素直に受け入れればいい。






T-10.V.1:1 ~ T-10.V.2:5

V. The Denial of God
神への拒絶



1. The rituals of the god of sickness are strange and very demanding. 
  • ritual [rítʃuəl] : 「儀式、典礼」
  • sickness [síknəs] : 「病気」
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な」
  • demanding [dimǽndiŋ] : 「要求の厳しい」
❖ "The rituals of ~ "「病んだ神の儀式は奇妙であり、非常に要求が厳しい」。"the god of sickness"は、神の子が夢の中ででっち上げた偶像のことで、エゴと思っていい。



Joy is never permitted, for depression is the sign of allegiance to him. 
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • permit [pərmít] : 「許可する、許す」
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、意気消沈、絶望」
  • sign [sáin] : 「表れ、兆し、印」
  • allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
❖ "Joy is never ~ "「喜びは決して許されない」。"for depression is ~ "「なぜなら、絶望することが、病んだ神に対する忠誠の印だからだ」。喜びや愛を拒絶し、苦と痛みを抱えて絶望の淵に沈み込むことがエゴへの忠誠の証である。



Depression means that you have forsworn God. Many are afraid of blasphemy, but they do not understand what it means. 
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、本気で〜と言っている」
  • forsworn [fɔːrswɔ́ːrn] : 「forswear の過去分詞形」
  • forswear [fɔːrswέər] : 「誓って〜をやめる、〜を否認する」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • blasphemy [blǽsfəmi] : 「神への冒とく、冒とく的な言動」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する」
❖ "Depression means ~ "「絶望するとは、あなたが神を拒否すると誓っているようなものだ」。"Many are afraid ~ "「多くの人が神への冒涜を恐れているが、」"but they do ~ "「しかし、彼らは、神への冒涜とはいったい何を意味するのか理解していない」。本当の神は、神の子が喜びに満たされることを望んでいる。その願いに反して、偶像(偽神)を信奉し、絶望の淵に沈み込んでしまうのは、本当の神への冒涜ではないのか。



They do not realize that to deny God is to deny their own Identity, and in this sense the wages of sin is death. 
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、自覚する」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • identity [aidéntəti] : 「同一性、正体」
  • sense [séns] : 「意味、意義」
  • wage [wéidʒ] : 「応報、報い」
  • death [déθ] : 「死、死亡、破滅」
❖ "They do not ~ "「彼らはthat以下が分かっていない」。"that to deny ~ "「神を否定することは、彼ら自身のアイデンティティーを否定することであり、」神は神の子を創造し、神の属性をすべて継承させたのだから、神と神の子は同一性を有し、神の否定は神の子の自己否定そのものになるということ。"and in this ~ "「この意味において、罪の報いは死である」ということが、彼らには分かってない。神のもつ永遠不変性を否定したのだから、神の子は崩壊と死を選んだことになる。なぜ罪の報いかというと、神の子が神を裏切って神から分離したその罪に対して、神は罰をもって報復するに違いないと神の子は幻想したからだ。愛しか知らない神が、死という罰を神の子に与えることは原理的に不可能だ。それすら分かっていないから、罪だの罰だのを振り回して苦と痛みの夢に翻弄され、死へと突き進む。



The sense is very literal; denial of life perceives its opposite, as all forms of denial replace what is with what is not. 
  • literal [lítərəl] : 「文字どおりの、逐語的な」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「反対、正反対のこと」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、姿」
  • replace [ripléis] : 「〜を取り換える、交換する」
❖ "The sense is ~ "「(この意味において、と言った)その意味は、まさに文字通りである」。神の否定は、神と対極をなす死を肯定したことになるということ。"denial of life ~ "「命の否定は、その反対のものを知覚する」。つまり、命を否定すると、必ず死の匂いがしてくる。"as all forms of ~ "「どんな形の否定であれ、否定はそうであるものとそうでないものを置き換えるのだ」。命を死に置き換え、愛を憎悪に置き換える。幻想世界は二元論の世界であるから、黒を否定すれば白に、白を否定すれば黒になる。



No one can really do this, but that you can think you can and believe you have is beyond dispute.
  • beyond [bijɑ́nd] : 「〜の向こう側に、〜を越えて」
  • dispute [dispjúːt] : 「議論、論争、口論」
❖ "No one can ~ "「実際は、誰もこんなことは出来ない」。実在する実相世界は一元論世界であり、本当は誰も一方を否定し他方と置き換えることなど出来ない。実相世界には対立概念がないから、命や愛を死や憎悪で置き換えることは不可能だ。本当は、誰も対極の選択は出来ない。"but that you ~ "「しかし、あなたが、そう出来ると考えることが可能で、また、そうしてしまったと信じていることは、議論の余地はない」。あなたは対極の選択が出来、また、対極を選択してしまったと信じていることは確かだ。神を否定し、エゴを選択したと神の子は信じている。しかし、本当はそんなことは出来ない。夢の中でそう思っているだけだ。



2. Do not forget, however, that to deny God will inevitably result in projection, and you will believe that others and not yourself have done this to you. 
  • forget [fərgét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • inevitably [inévətəbli] : 「必然的に、必ず」
  • result [rizʌ́lt] : 「生じる、〜の結果となる」
  • result in : 「〜をもたらす、〜に終わる」
  • projection [prədʒékʃən] : 「投射、投影、射影」
  • done [dʌ́n] : 「do の過去分詞」
❖ "Do not forget ~ "「しかし、that以下を忘れてはいけない」。"that to deny God will ~ "「神を否定することは、必然的に、投影に帰着する」。神を否定することは自己の否定であり、命の否定までも引き起こす。否定を重ねる心はその重み(恐れ)に耐えられなくなり、自己の否定的感情を外部の世界に投影する。"and you will ~ "「しかも、あなたは、あなた自身ではなく他者が、あなたに向かってこの投影をやっているのだと信じてしまう」。あなたが自分の否定的感情を他者の上に投影して、その他者を否定したり憎んだりしているのにもかかわらず、逆に、他者が悪感情をあなたに投げつけてあなたに苦しみを与えているように感じてしまう。他者は、あなた自身を映す鏡であり、投影の巧妙さは、自分が投影していることに気付かない所にある。あたかも他者があなたに向かって悪意の投影を行っているように錯覚させる。このトリックに気が付くことは非常に難しい。



You must receive the message you give because it is the message you want. 
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る」
  • message [mésidʒ] : 「伝言、メッセージ」
❖ "You must receive ~ "「あなたは、あなたが与えたメッセージを受け取らねばならない」。投影すれば、その反射があなたに戻って来る。"because it is ~ "「なぜなら、それはあなたが欲したメッセージだからだ」。誰かがあなたを憎んだとしよう。そういうメッセージが返されたのは、あなたが無意識的にあなたの憎悪をメッセージとしてその人に与えたからだ。つまり、あなたの無意識の憎悪を他者に投影したのである。誰かがあなたを憎んだのではなく、初めにあなたがその人を憎んだのだ。



You may believe that you judge your brothers by the messages they give you, but you have judged them by the message you give to them. 
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「〜を判断する、〜を裁く」
❖ "You may believe ~ "「あなたは、彼らがあなたに与えるメッセージであなたの同胞を判断していると信じているかもしれないが、」"but you have ~ "「あなたは、あなたが彼らに与えるメッセージで彼らを(すでに)判断してしまっている」。あなたは、彼があなたに憎しみの態度を示したのだから、彼の方があなたを憎んでいると判断する。しかし、本当は、あなたの無意識の中の憎しみを彼に投影し、その反映を見ているに過ぎない。あなたが先に彼に憎しみのメッセージを送ったのだ。



Do not attribute your denial of joy to them, or you cannot see the spark in them that would bring joy to you. 
  • attribute [ətríbjuːt] : 「せいにする、〜に帰する」
  • attribute to : 「〜に帰する、〜のせいにする」
❖ "Do not attribute ~ "「あなたの喜びの否定を彼らのせいにしてはいけない」。"or you cannot ~ "「さもないと、あなたに喜びをもたらしてくれる彼らの中の火花を見ることが出来なくなってしまう」。あなたと同様に、他者である同胞の心にもランプがあり、神の息吹である火花によってそのランプが灯され光を発する。もしあなたが、自分の否定的感情を他者のせいにすると、互いのランプが放つ喜びの光が見えなくなってしまう。



It is the denial of the spark that brings depression, for whenever you see your brothers without it, you are denying God.
  • depression [dipré∫n] : 「落ち込み、意気消沈、絶望」
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも」
❖ "It is the denial ~ "「それは、絶望をもたらすことになる火花の否定である」。"for whenever you ~ "「なぜなら、あなたが、同胞がその火花をもっていないと見る時はいつでも、」"you are denying ~ "「あなたは神を否定していることになるからだ」。同胞もあなたも神の子であり、神の息吹を受け入れて心のランプに灯がとされたと知覚できなくては、あなたは火花も息吹もランプも光も否定し、結果的に神を拒絶してしまうことになる。当然、同時にそれは、あなた自身が神の子であることの拒絶である。







T-10.IV.7:1 ~ T-10.IV.8:7

7. The miracle is the act of a Son of God who has laid aside all false gods, and calls on his brothers to do likewise. 
  • act [ǽkt] : 「行為、活動、言動」
  • laid [léid] : 「lay の過去・過去分詞形」
  • aside [əsáid] : 「わきへ、離れて、はずれて」
  • lay aside : 「やめる、捨てる、放棄する」
  • false [fɔ́ːls] : 「虚偽の、偽りの、偽の」
  • call on : 「求める、要求する、頼む」
  • likewise [láikwàiz] : 「同じように、同様に」
❖ "The miracle is ~ "「奇跡は、〜する神の子の行為である」。"who has laid ~ "「偽りの神々を放棄してしまい、同胞にも同じようにして欲しいと要求する」神の子の行為である。幻想からから目覚めること(つまり、偽りの神々を放棄すること)、それがACIMの言う奇跡だ。



It is an act of faith, because it is the recognition that his brother can do it. 
  • faith [féiθ] : 「信頼、信じること、信念」
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証」
❖ "It is an act ~ "「それは信頼の行為である」。それとは、偽りの神々を捨てるように同胞に要求すること。"because it is ~ "「なぜなら、そう出来るのはthat以下を認識しているからだ」。"that his brother ~ "「同胞が偽りの神々を放棄できると」認識しているからだ。あなたと同胞は自他一如なのだから、あなたが偽りの神々を放棄できるなら、同胞もまた必ず偽神(にせがみ)を放棄できるはずだと同胞を信頼できる。ともに悪夢から目覚めることが出来るはずだと、同胞を信頼するのだ。



It is a call to the Holy Spirit in his mind, a call that is strengthened by joining. 
  • call [kɔ́ːl] : 「呼びかけ、叫び、要求」
  • strengthen [stréŋ(k)θn] : 「〜を強くする、強化する」
  • join [dʒɔ́in] : 「〜に加わる、結び付ける」
❖ "It is a call ~ "「それは、同胞の中のホーリー・スピリットへの呼びかけである」。"a call that is ~ "「そして、それは、結びつくことで強くなる呼びかけである」。偽りの神を捨てよう、と同胞達が呼びかけ合い、一致団結して幻想を捨てようと協力し合うのだ。ただし、声に出すという形態レベルでの呼びかけ合いではない。心のレベルでの呼びかけ合い、つまり、ホーリー・スピリットが共鳴し合うというレベルでの呼びかけ合いだ。



Because the miracle worker has heard God's voice, he strengthens It in a sick brother by weakening his belief in sickness, which he does not share. 
  • heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
  • sick [sík] : 「病気で、病気の」
  • weaken [wíːkn] : 「弱める、弱体化させる」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念」
  • sickness [síknəs] : 「病気」
❖ "Because the miracle ~ "「ミラクル・ワーカーは神の声を聞いたので、」"he strengthens It ~ "「彼は、病の同胞の心の中に神の声を強める」。"by weakening his ~ "「病の同胞が、病を信じる気持ちをミラクル・ワーカーと分かち合わないことによって病を信じる気持ちを弱め、」神の声を強める。もし同胞の病に同情し、病を信じる気持ちを分かち合ったなら、病は増強されることはあってもヒーリングされることはない。したがって、ミラクル・ワーカーは病(幻想)を分かち合うことはしない。逆に、病の実在性を信じ込む気持ちを弱め、心の中の神の声(ホーリー・スピリットの声)が同胞にも聞えるように強くしてやるのだ。それは、ミラクル・ワーカーが自分自身と同胞の心の中に神の声を聞こうと意欲し、熱心に耳を傾けることで可能になる。



The power of one mind can shine into another, because all the lamps of God were lit by the same spark. It is everywhere and it is eternal.
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • shine into : 「〜へ差し込む」
  • lamp [lǽmp] : 「ランプ、灯火、光明」
  • lit [lít] : 「light の過去・過去分詞形」
  • spark [spɑ́ː(r)k] : 「火花、スパーク、活気、生気」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
❖ "The power of ~ "「一人の心のパワーが、他の心の中に光となって差し込む」。"because all the ~ "「なぜなら、すべての神のランプは、同じ火花によって灯されたのだからだ」。"It is everywhere ~ "「そして、火花はどこにでも、永遠に存在する」。詩的な表現なので、解釈はむずかしい。声に出して朗読し、感覚でとらえる方がいいかもしれない。簡単のためにイメージを描こう。神は私達の心一つ一つにランプを与えてくれた。ランプとは、神が神の子に遣わしたホーリー・スピリットが持っている真実の光を放つランプだと思っておこう。神は神の息吹である火花(生気)を一つ一つのランプに吹き込み、ランプは点火されて光を放つ。ある者のランプの光が他者の心の中に差し込んで心を明るく照らす。その他者のランプの光が、今度はまた別の者の心の中に差し込んで心を照らす。すべての心が光を放射し合い、あたかも光の交響曲を奏でるように共鳴し合い、調和し合い、王国が光で満たされる。こんなイメージでどうだろうか?



8. In many only the spark remains, for the Great Rays are obscured. 
  • remain [riméin] : 「残る、残存する」
  • great [gréit] : 「偉大な、卓越した」
  • ray [réi] : 「光線、輝き、ひらめき」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜曖昧にする、見えなくする」
❖ "In many only ~ "「多くの中で、その火花だけが残る」。"for the Great Rays ~ "「なぜなら、偉大な光は曖昧にされるからだ」。ここも解釈が難しい箇所だ。神が神の子に吹き込む息吹(生気)が"spark"であり、これによって神の子の心の中のランプは点灯し、光を放って共鳴し合う。この光とは別に、神自身が放つ光が"Great Rays"だと思えばいいだろう。神の放つ偉大な光が曖昧にされるほど、神の子同士の光が共鳴し合ってその明るさが増して行くのだ。多くの闇(幻想)はこの光にさらされて消滅してしまうが、神の息吹はいつまでも存在し続ける(In many only the spark remains)。つまり、神の放つ強烈な光がかき消されるほど、神の子同士の共鳴する光は強烈であるが、神の息吹である火花は永遠に神の子の心の中に存在し続けるわけだ。



Yet God has kept the spark alive so that the Rays can never be completely forgotten. 
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • alive [əláiv] : 「生存して、生きていて」
  • so that : 「〜できるように」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、全面的に」
  • forgotten [fərgɑ́tn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fərgét] : 「〜を忘れる、見落とす」
❖ "Yet God has ~ "現在完了形、継続、「しかし神は、〜できるように、火花をずっと生かし続けている」。"so that the Rays ~ "「偉大な光が完全に忘れ去られることがないように、」火花をずっと生かし続けている。私達の心のランプが放つ光の中で、ややもすると神の偉大な光が見失われてしまいがちだが、神の息吹である火花が私達の心の中に存在する限り、そこには神の偉大な光も存在している。



If you but see the little spark you will learn of the greater light, for the Rays are there unseen. 
  • learn of : 「〜を知る」
  • unseen : 「目に見えない」
❖ "If you but see ~ "「もし、あなたが小さな火花を見たなら、」"you will learn of ~ "「それより大きな光があると知るだろう」。"for the Rays are ~ "「なぜなら、偉大な光は見えないが、そこにあるからだ」。あなたの心にふと生気を感じ、あなたの命が輝き出したなら、目には見えないかもしれないが、あなたは神の偉大な光に包み込まれているはずだ。



Perceiving the spark will heal, but knowing the light will create. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
❖ "Perceiving the spark ~ "「火花を知覚することはヒーリングにつながり、」"but knowing the  ~ "「光を知ることは創造につながる」。神の偉大な光は、肉体的な目で見ることは出来ない。真実を見る目、ヴィジョンを通して見えて来るものである。もし真実の光が見え始めたら、それは知覚が修正され、心が幻想から目覚めてヒーリングされた結果である。ヒーリングされた心は自ら真実の光を放ち、光を分かち合って増大する。それが実相的な創造である。



Yet in the returning the little light must be acknowledged first, for the separation was a descent from magnitude to littleness. 
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る」
  • acknowledge [əknɑ́lidʒ] : 「認める、受け入れる」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、離脱」
  • descent [disént] : 「落下、転落、堕落」
  • magnitude [mǽgnətjùːd] : 「大きいこと、偉大さ」
  • littleness [lítlnis] : 「小さいこと」
❖ "Yet in the returning ~ "「しかし、神へ回帰するには、」"the little light  ~ "「小さな光が、まず最初に認識されなければならない」。"for the separation ~ "「なぜなら、神からの分離は、(いわば、)偉大なものから卑小なものへと墜落したようなものだからだ」。初め、火花を認識して心のランプに灯をともし、ヒーリングされて自らも光を放ち、その後に、偉大な光に触れて神の元へと回帰する。神へ回帰はそういう道筋を辿る。エスカレーターで昇っていくわけではない。



But the spark is still as pure as the Great Light, because it is the remaining call of creation. 
  • pure [pjúər] : 「純粋な、混じりけのない」
  • remain [riméin] : 「残る、残存する」
❖ "But the spark ~ "「しかし、(小さな)火花はなお、偉大な光と同じくらいピュアーである」。"because it is the ~ "「なぜなら、その火花は、創造への呼びかけとして残っているものだからだ」。火花はヒーリングを促し、偉大な光は創造を司る。しかし、火花の役割は創造と無関係ではなく、創造の切っ掛けを作るものだ。火花自体も実相的な創造へ誘(いざな)う役割をもっている。



Put all your faith in it, and God himself will answer you.
  • faith [féiθ] : 「信頼、信じること」
  • put one's faith in : 「〜を信用する」
  • answer [ǽnsər] : 「〜に答える」
❖ "Put all your ~ "「その火花にあなたの信頼のすべてを置きなさい」。火花は実在する真実だから信頼するに足る。決して、あなたがでっち上げた幻想ではない。"and God himself ~ "「そうすれば、神は自ら、あなたに答えてくれるだろう」。あなたの放つ光の呼びかけに対して神の光が答え、光は共鳴し合うだろう。






T-10.IV.5:1 ~ T-10.IV.6:8

5. You are not free to give up freedom, but only to deny it. You cannot do what God did not intend, because what he did not intend does not happen. 
  • give up : 「捨てる、見捨てる、見放す」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む」
  • intend [inténd] : 「〜するつもりである、〜を意図する」
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
❖ "You are not ~ "「あなたには、自由を捨てる自由はない」。"but only to ~ "「ただ、自由を拒否することだけは自由に出来る」。"You cannot do ~ "「あなたは、神が意図しなかったことは出来ないのだ」。"because what he ~ "「なぜなら、神が意図しなかったことは起きないからだ」。神は神の子を創造した時、神の子が神の属性のすべてを継承することを意図した。したがって、あなたは生まれながらにして神と同様に自由であって、それを消し去ることは出来ない。ただし、自分の生来の自由を拒絶することは出来る。事実、神の子は受け継いだ自由を神に突き返したつもりになって、その結果、この幻想世界を偽創造した。



Your gods do not bring chaos; you are endowing them with chaos, and accepting it of them. 
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
  • chaos [kéiɑs] : 「無秩序、混乱状態」
  • endow [endáu] : 「授ける、与える」
  • endow A with B : 「AにBを授ける、寄付する」
  • accept [əksépt] : 「認める、受け入れる」
  • of : 「〜から取ってきた」
❖ "Your gods do ~ "「あなたの神々が混沌を持ち込んだのではない」。"you are endowing ~ "「あなたが神々に混沌を与え、」"and accepting it ~ "「神々からの混沌として、混沌を受け入れたのである」。あなたの神々を作ったのはあなた自身であり、それは実在しない幻想の神々(エゴ)である。あなたは、自分の心の罪や恐れをあなたの外部に投影し、スクリーン上に神々を映し出しただけなのだ。それが、怒れる神、裁く神、嫉妬する神、罰する神、復讐する神となったわけだ。こういう神々が招く混乱の本当の原因は、したがって、あなた自身である。あなたの無意識が抱く罪悪感である。しかもあなたは、神々はあなたの心の投影した結果であると認めないから、あたかも神々があなたに混乱をもたらしているかのように錯覚している。



All this has never been. Nothing but the laws of God has ever been, and nothing but his will will ever be. 
  • never [névər] : 「少しも〜ない、決して〜ない」
  • ever [évər] : 「今までに、これまでに、いつも」
❖ "All this has ~ "「このことすべては、決して起こったのではない」。あなたが神々をでっち上げ、混乱をもたらしたことはすべて幻想世界の出来事(夢)であって、実相世界ではそんなことは決して起きなかった。"Nothing but the ~ "「いまだかつて、神の法以外のことは何も起きなかったし、」神の法にかなわないことは何も起きなかったし、"and nothing but ~ "「そして、神の意思以外のものは何も起きないだろう」。神が意志した真実の創造だけが実相化されて行くのであって、そのすべては神の法、天の王国の法に準じている。



You were created through his laws and by his will, and the manner of your creation established you a creator. 
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜を経て」
  • manner [mǽnər] : 「やり方、仕方、方法」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、達成する」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "You were created ~ "「あなたは、神の法を通して、神の意思によって創造された」。"and the manner ~ "「あなたのそういう創造のされ方が、あなたを創造者として確立したのだ」。神の法と神の意思によってあなたは創造され、神の属性のすべてを継承した。したがって、あなたには生来、実相的な創造性が備わっている。あなたは神と同様、生まれながらにして創造者なのだ。



What you have made is so unworthy of you that you could hardly want it, if you were willing to see it as it is. 
  • unworthy [ʌnwə́ːrði] : 「〜に値しない、〜にふさわしくない」
  • unworthy of : 「〜に値しない、〜にふさわしくない」
  • hardly [hɑ́ːrdli] : 「ほとんど〜ない、とても〜ない」
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
❖ "What you have ~ " ここは"~ so ~ that ~ "の構文、「あなたが作ったものは、あなたにとってあまりにもふさわしくないので、」"that you could ~ "「あなたは望むことなど出来ない」。"if you were ~ "「もし、あなたがそれをありのままに見る気にさえなるなら」。ここは仮定法過去になっている。実際は、まだあなたはそれをありのままに見ることが出来ない状態でいる。あなたが作った神々は、ちゃんと見れば、それはひどい代物(しろもの)だ。そんなものを欲しがるなんて考えられない。



You will see nothing at all. And your vision will automatically look beyond it, to what is in you and all around you. 
  • automatically [ɔ̀ːtəmǽtikəli] : 「無意識に、自動的に」
  • look beyond : 「〜の先を思い描く」
❖ "You will see ~ "「あなたはまったく何も見ないだろう」。前文に「あなたが作ったものをありのままに見る気にさえなれば」とあるので、もし、その気になって見てみても、そこにはまったく何も見えないだろう、という意味。なぜなら、そこには何もないからだ。"And your vision ~ "「そして、あなたのヴィジョンは自動的にあなたの作ったものを越えてその先に向かう」。あなたのヴィジョンは幻想を飛び越えて、その先にある真実に向かう。"to what is in ~ "「(視線は、)あなたの中にあるものに向かい、あなたの周りにあるすべてのものに向かう」。あなたがでっち上げた神々は、よく見ると幻想に過ぎず、実体として何も見えない。そこで、あなたの視線は自動的にあなたの内部(心の中)へと向かい、心の周りにある実体のあるもの(実相的実体、実在する真実)を目撃するようになる。



Reality cannot break through the obstructions you interpose, but it will envelop you completely when you let them go.
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、実相」
  • break through : 「打ち破る、突き破る」
  • obstruction [əbstrʌ́kʃən] : 「障害、妨害」
  • interpose [ìntərpóuz] : 「〜を間に入れる、差し挟む」
  • envelop [envéləp] : 「〜を包む、覆い隠す」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、全面的に」
❖ "Reality cannot ~ "「実相は、あなたが差し挟んだ障害物を突破することは出来ないが、」あなたが差し挟んだ障害物とは、多くの神々であり、あなたの肉体であり、世界、宇宙。つまり、幻想、錯覚の産物のすべて。それを、実相は積極的に打ち壊すことはない。存在してさえいないのだから、壊しようがない、という意味合い。"but it will envelop ~ "「しかし、あなたが障害物を去らせたとき、実相は完全にあなたを包み込むだろう」。"when you let them go"ここの意味が取りにくいのだが、「障害物を行かせる、障害物を去らせる」という意味合いなので、「あなたが障害物を取り除いたとき」と考えていいだろう。言い換えるなら、存在さえしない障害物が目の前にあると知覚している悪夢から、あなたが自ら目覚めたとき、ということだ。そのとき初めて、あなたの周りに実相が見えてきて、あなたは実相に完全に包み込まれる。



6. When you have experienced the protection of God, the making of idols becomes inconceivable. 
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • protection [prətékʃən] : 「保護、守ること、防御」
  • idol [áidl] : 「偶像、崇拝される人」
  • inconceivable [ìnkənsíːvəbl] : 「想像もできない、考えも及ばない」
❖ "When you have ~ "「あなたが、神の加護を経験したとき、」"the making of idols ~ "「偶像を作ることなど考えられなくなる」。あなたが神の子に対する神の愛を知れば、エゴなどという偶像をでっち上げる必要はないと分かる。



There are no strange images in the Mind of God, and what is not in his mind cannot be in yours, because you are of one mind and that mind belongs to him. 
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変な」
  • belong [bilɔ́ːŋ] : 「属する、所属する」
  • belong to : 「〜に属する、〜の所有物である」
❖ "There are no ~ "「神の心の中には、奇妙なイメージなどない」。"and what is ~ "「そして、神の心にないものは、あなたの心にもあり得ない」。"because you are ~ "「なぜなら、あなたは(神と)心が一つであり、心は神に属しているからだ」。『奇妙なイメージ』とは、あなたが作った神々を初めとして、肉体、物体、世界、宇宙、等々の幻想世界。神の心にも、また神の子の心にも、幻想世界は実体として存在してはいない。



It is yours because it belongs to him, for to him ownership is sharing. And if it is so for him, it is so for you. 
  • ownership [óunərʃip] : 「所有権、所有」
  • share [ʃέər] : 「〜を分かち合う、共有する」
❖ "It is yours because ~ "「心は神に属するから、心はあなたのものである」。"for to him ownership ~ "「なぜなら、神にとって、所有とは分かち合いのことだからだ」。"And if it is ~ "「そして、神にとって所有が分かち合いならば、あなたにとっても、所有は分かち合いである」。ACIMの世界では、分かち合いによってそれが減少することはない。逆に、分かち合うことで拡張増大する。したがって、あなたが所有するものを分かち合えば、あなたの所有は増える。「与えよ、さらば与えられん」というルカによる福音書の言葉も、この文脈で読むと意味がはっきりする。与えることと得ることは、実相世界では同一なのだ。



His definitions are his laws, for by them he established the universe as what it is. 
  • definition [dèfəníʃən] : 「定義、明確にすること」
  • establish [istǽbliʃ] : 「達成する、確立する」
  • universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、全世界」
❖ "His definitions ~ "「神の定義が神の法である」。"for by them ~ "「なぜなら、神の定義によって、神は世界を、それがそうであるように確立したからだ」。ここは誤解を生みやすい箇所だ。神がこの世界を創造したかのように受け取ってしまうとACIMの解釈に失敗する。この宇宙、世界は、神の子が思いを心の外に投影した結果の幻想であって、ここの"the universe"は『実相の宇宙、実相の世界』と解釈すべきだ。実相世界にあっては、真実(愛)を分かち合い、拡張増大させることが創造であって、愛の拡張、それが神の定義だ。実相の愛が従う力学が神の法。一言で言えば、純粋一元論的創造である。愛は憎しみという逆方向に向かうことはなく、ただただ拡張して行くのみ。



No false gods you attempt to interpose between yourself and your reality affect truth at all. 
  • false [fɔ́ːls] : 「虚偽の、偽りの、偽の」
  • attempt [ətémpt] : 「試みる、企てる」
  • interpose [ìntərpóuz] : 「〜を間に入れる、差し挟む」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • affect [əfékt] : 「〜に作用する、〜に影響を及ぼす」
❖ "No false gods ~ "「あなたが、あなた自身とあなたの実相の間に差し挟もうと試みた偽りの神々は、全く真実に影響を与えない」。先の、"Reality cannot break through the obstructions you interpose"「実相は、あなたが差し挟んだ障害物を突破することは出来ない」と対を成している。非実在が実在に影響を与えることも、実在が非実在に影響を与えることも不可能だ。



Peace is yours because God created you, and he created nothing else.
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏」
❖ "Peace is yours ~ "「神があなたを創造し、その他の何ものも創造しなかったのだから、平和はあなたのものである」。神は、神の愛の延長上に神の子を創造した。神と神の子は愛を分かち合い、愛を拡張増大させて創造を遂行する。そこに、平和、慈しみ、静寂、美、等々が生まれ出る。それが実在であり、真実であり、実相である。






T-10.IV.3:1 ~ T-10.IV.4:10

3. The Sonship cannot be perceived as partly sick, because to perceive it that way is not to perceive it at all. 
  • sonship [sə́nʃɪp] : 「息子であること」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • partly [pɑ́ːrtli] : 「一部分は、ある程度は、部分的に」
  • that way : 「そのように、あのように」
  • at all : 「全く〜ない、少しも〜ない」
❖ "The Sonship cannot ~ "「神の子は、その一部だけが病気であると知覚されることは不可能だ」。"Sonship"は、神の子であるということ。"Son of God"と同じだと思っていい。一部の神の子だけが病んでいて、他の神の子は病んでいない、などということはない。この世にあっては分裂して存在しているかのように知覚される神の子であるが、本来は単一の存在なので、一部の神の子だけが病んでいるということは不可能だ。"because to perceive ~ "「なぜならば、神の子をそのように知覚することは、全く知覚していないことだからだ」。神の子を分裂したものと知覚している限り、真実を見損なっている。正しいヴィジョンをもって知覚してはいない。



If the Sonship is One, it is One in all respects. Oneness cannot be divided. 
  • respect [rispékt] : 「個所、観点、視点」
  • in all respects : 「あらゆる点で、すべての点で」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性、統一性」
  • divide [diváid] : 「〜を分割する、〜を分裂させる」
❖ "If the Sonship ~ "「もし、神の子が単一であるなら、」"it is One in ~ "「神の子はあらゆる点で一つである」。"Oneness cannot ~ "「一つであるものは分割できない」。神の子は実相世界で単一の存在だ。この世で神の子が多数存在しているかのように見えるのは、この幻想世界の錯覚だ。私達が個性をもって存在しているかに見える多数の肉体は幻想である。純粋一元論の実相世界にあっては、一なるものは分割出来ない。



If you perceive other gods your mind is split, and you will not be able to limit the split, because it is the sign that you have removed part of your mind from God's Will. 
  • split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した」
  • be able to : 「〜することができる、〜が可能である」
  • limit [límit] : 「制限する、制限をかける」
  • split : 「割ること、分割、分裂」
  • sign [sáin] : 「表れ、兆し、印」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る」
❖ "If you perceive ~ "「もし、あなたが、他の神々を知覚するなら、あなたの心は分裂していることになる」。神の子が単一なら、当然、神も単一である。その他の神の存在を信じているなら、幻想から目覚めているとは言えない。心は分裂したままだ。"and you will ~ "「そして、あなたは、その分裂に歯止めをかけることが出来なくなるだろう」。"because it is ~ "「なぜならば、それはthat以下を示しているからだ」。"that you have ~ "「あなたは、あなたの心の一部を神の意思から追い出してしまった」ことを示しているからだ。神は単一であって、分割出来ない。それにも関わらず、他の多くの神々を認めることは(If you perceive other gods)、その原因があなたの心にあること、しかも、その心が分裂していることを意味している(your mind is split)。なぜなら、もし心が単一なら、単一の神しか認識できないからだ。心は実相世界では単一であった。しかし、今、多くの神々を知覚し、心の分裂をあらわにしていることは、その心が実相を離れ、幻想の世界に漂っていることを意味している。また、"God's Will"「神の意思」とは実相そのものである。あなたは自分の心の一部を神の意思である実相からはぎ取って(you have removed part of your mind from God's Will)、幻想の世界に追いやってしまった。その結果、分裂を夢に見ることとなり、夢である分裂に歯止めがかけれなくなってしまった(you will not be able to limit the split)。



This means it is out of control. To be out of control is to be out of reason, and then the mind does become unreasonable. 
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • control [kəntróul] : 「支配、統制、制御」
  • out of control : 「制御不能で、制御が利かない」
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、分別、正気」
  • out of reason : 「道理に合わない、不合理で」
  • unreasonable [ʌ̀nríːznəbl] : 「理性を欠いた、理性のない」
❖ "This means it ~ "「これは、心が制御不能に陥っていることを示している」。これとは、心の分裂に歯止めがかけれないこと。"To be out of ~ "「制御不能に陥っているということは、理知を欠いた状態であるというこで、」"and then the mind ~ "「そして、心はまさに非理知的になってしまう」。ここで言う"reason(理知)"とは、肉体的な頭脳による理性的判断という意味合いではなく、真実を真実として正しく見極めることの出来る心の状態という意味合い。幻想と実相の見境をはっきりとつけることが出来る心のこと。



By defining the mind wrongly, you perceive it as functioning wrongly.
  • define [difáin] : 「〜を定義する、明確にする」
  • wrongly [rɔ́ːŋli] : 「誤って、間違って、不正に」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「働く、機能する」
❖ "By defining the ~ "「心を誤って定義することで、」"you perceive it ~ "「あなたは、その心が誤って機能しているのを知覚する」。心を誤って定義するとは、心が神から分離することが可能で、さらに心は無数に分裂できると思い込むこと。その結果、心は神から分離し、さらに自己分裂し、多くの神々を奉ずるようになった。エゴの思考システムを信奉する心は、まさに誤って機能しているのだ。その誤って機能している心を、あなたは自分の本当の心だと知覚している。しかし、ACIMは、それは夢の出来事だと言う。幻想の世界にあって、心は誤って機能し、様々な悪夢を見ているだけだと主張する。



4. God's laws will keep your mind at peace because peace is his will, and his laws are established to uphold it. 
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規」
  • at peace : 「平和に、安らかに」
  • will [wíl] : 「意志、精神力」
  • establish [istǽbli∫] : 「確立する、達成する」
  • uphold [ʌphóuld] : 「守る、支える、維持する」
❖ "God's laws will ~ "「神の法は、あなたの心を平和に保ってくれるだろう」。"because peace is ~ "「なぜなら、平和は神の意思だからだ」。"and his laws ~ "「そして、神の法は、神の意思を支えるために制定されている」。"uphold it"の"it"は「神の意思」。神は、神の子の心が安らかで平和であるようにと願っている。それが心の本来の姿であり、神はそのように神の子を創造した。神の意志が現実化した。その創造の根底に流れる原理が神の法であり、言い換えるなら、神の愛そのものである。



His are the laws of freedom, but yours are the laws of bondage. 
  • his : 「彼の、彼のもの」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、独立」
  • bondage [bɑ́ndidʒ] : 「緊縛、隷属性、束縛」
❖ "His are the laws ~ "「神の法は自由の法である」。"His"は"God's laws"のこと。神の法(神の愛)は神の子を幻想から解放する。"but yours are ~ "「あなたの法は束縛の法である」。あなたの法とは、あなたが自分のために規定した行動規範のようなもの。エゴの思考システムのことだ。これを信奉することで、あなたは幻想世界に縛られている。真実に目覚めることが出来ない。



Since freedom and bondage are irreconcilable, their laws cannot be understood together. 
  • irreconcilable [irékənsàiləbl] : 「和解できない、共存できない」
❖ "Since freedom ~ "「自由と束縛は和解できるものではないので、」"their laws cannot ~ "「神の法とあなたの法は、一緒に理解されることは不可能だ」。簡単に言えば、ホーリー・スピリットの思考システムとエゴの思考システムは共存できないということ。



The laws of God work only for your good, and there are no other laws beside his. 
  • good [gúd] : 「利益、幸福、ためになること」
  • beside [bisáid] : 「〜の外に、〜を除いて」
❖ "The laws of God ~ "「神の法は、あなたのためになるようにだけ機能する」。あなたの心が平和になるように機能するのみ。そして、そのような法は、"and there are ~ "「神の法を除いて、外にない」。エゴの法は、この世のあらゆる苦と痛みをあなたに強いる。



Everything else is merely lawless and therefore chaotic. Yet God himself has protected everything he created by his laws. 
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • lawless [lɔ́ːləs] : 「無法の、不法な、非合法の」
  • chaotic [keiɑ́tik] : 「無秩序状態の、混沌とした」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
❖ "Everything else is ~ "「(神の法以外の)他のすべての法は、法などいう代物(しろもの)ではなく、それゆえ、混沌としている」。本当の法は秩序を導くが、偽の法は秩序を乱す。"Yet God himself ~ "「しかし、神自身は、神の法によって、神が創造したすべてのものを保護してくれる」。神の法は神の子を保護し、その他の法は神の子の誤りとその罪を糾弾する。誤りと罪を宣言することでそれを現実化し、罰への恐れを抱かせて神の子を脅迫する。



Everything that is not under them does not exist. "Laws of chaos" is a meaningless term. 
  • exist [igzíst] : 「存在する、生存する」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「価値のない、無意味な」
  • term [tə́ːrm] : 「語、言葉、用語」
❖ "Everything that is ~ "「神の法の下(もと)にないものはすべて、存在さえしない」。実相に存在するものはすべて神の法の下にある。その実相の神の法の下にないものは、実相的に存在していない。つまり、幻想世界のはかない夢だ。""Laws of chaos" is ~ "「『混沌の法』という言葉は、意味のない語である」。秩序を生み出すものが法であるから、混沌を生み出す法は言葉として矛盾をはらむ。矛盾を抱えた言葉に意味はない。



Creation is perfectly lawful, and the chaotic is without meaning because it is without God. 
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に」
  • lawful [lɔ́ːfl] : 「法的に認められた、正当な」
  • chaotic [keiɑ́tik] : 「無秩序状態の、混沌とした」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義」
❖ "Creation is perfectly ~ "「創造は完全に法的に正当である」。創造は神の法に準じている。"and the chaotic ~ "「混沌としたものは意味がない」。"the chaotic"は "the + (形容詞)"の形で、「〜なもの、〜な人」。"because it is without ~ "「なぜなら、混沌としたものは神をもたないからだ」。実相世界に混沌は存在しない。混沌は幻想世界の、支離滅裂な夢に過ぎない。したがって混沌は、意味もなければ、神のあずかり知らぬことである。



You have "given" your peace to the gods you made, but they are not there to take it from you, and you cannot give it to them.
  • take [téik] : 「取り込む、手に入れる」
❖ "You have "given" your ~ "「あなたは、あなたの平和を、あなたが作った神々に『与えて』しまった」。"but they are ~ "「しかし、その神々は、あなたからその平和を受け取るために、そこに存在しているわけではない」。"and you cannot ~ "「したがって、あなたは自分の平和を神々に与えることは出来ない」。あなたが作った神々は、怒れる神であり、裁く神であり、復讐する神である。当然、あなたはその神々に心の平和を奪われてしまった。低く見積もった言い方をするなら、あなたは心の平和を自ら『与えて』しまったのだ。しかし、その神々は実相の世界に実在する神々ではない。単なる幻想、夢である。あなたの平和を受け取る実体などない。したがって、あなたは心の平和をその実体のない神々に与えてしまうことなど本当は不可能なのだ。つまり、あなたが心の平和を与えてしまった、あるいは奪われてしまったと感じるのは、これもまた幻想なのだ。あなたは夢の中で、夢の平和を、夢のモンスターに奪われたに過ぎない。






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