●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T−29.IV.1:1 T-29.IV.2:8

 
 
IV. Dream Roles
夢の役割
 
 
1. Do you believe that truth can be but some illusions? They are dreams because they are not true.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "Do you believe that ~ "「あなたは、真実が何かの幻想に過ぎない可能性があるなどと信じているだろうか」。"They are dreams ~ "「幻想は真実ではないから、夢なのだ」。真実は実相的に実在し、幻想は実在しない。したがって、幻想は夢であり、真実は夢や幻想などではない。



Their equal lack of truth becomes the basis for the miracle, which means that you have understood that dreams are dreams; and that escape depends, not on the dream, but only on awaking.
  • equal [íːkwəl] : 「同等の、程度が等しい、均等な、平等な」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • become [bikʌ́m] : 「 〜になる」
  • basis [béisis] : 「土台、基礎、基盤、基準」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understand の過去・過去分詞形」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、避難、逃げ道」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜に頼る、〜を当てにする」
  • awake [əwéik] : 「目が覚める、眠りから起きる」
❖ "Their equal lack of ~ "「幻想が等しく真実を欠いていることが、奇跡の起こる基礎となっている」。奇跡は、幻想を払拭して、そこに真実を現すことである。真実を欠いた幻想は、すべて等しく、奇跡によって修正される可能性があるのだ。真実の欠如こそ、奇跡が狙うターゲットである。"which means that ~ "「それは、あなたが、夢は夢に過ぎないと理解したことを意味する」。幻想が幻想に過ぎないとあなたが理解したからこそ、その幻想を消滅させるために、あなたは奇跡を願うのだ。"and that escape depends ~ "「そして、それは、夢から逃れることは、その夢に依存するのではなく、ただ夢から目覚めることに依存するということを意味するのだ」。夢の種類によって逃れ得る、あるいは逃れ得ないということが決定するのではなく、ただ単に夢から目覚めさせすれば、どんな夢からも逃れられるのだ。だから、奇跡は、単に夢から目覚めさせるだけなのだ。奇跡は、そこにすべての基礎を置いているのである。



Could it be some dreams are kept, and others wakened from?
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • waken [wéikn] : 「〜を起こす、〜に目を覚まさせる」
❖ "Could it be some ~ "「ある夢は見続け、他の夢は、夢から目覚めてしまおう、などということが可能だろうか」。夢は、見るか見ないか、選択出来るものではない。



The choice is not between which dreams to keep, but only if you want to live in dreams or to awaken from them.
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間で」
❖ "The choice is not between ~ "「選択とは、どの夢を保持するかということの間にあるのではなく、」"but only if you ~ "「ただ、あなたは夢の中に生きていたいのか、夢から目覚めたいのか、選択とは、その間にあるのだ」。幻想世界で生きていたいのか、実相世界に目覚めたいのか、あたなにとって一番重要な選択とは、そういうことである。



Thus it is the miracle does not select some dreams to leave untouched by its beneficence.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • select [səlékt] : 「〜を選ぶ、選び出す、抜てきする」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
  • untouched [ʌntʌ́tʃt] : 「触れられていない、手つかずの、そのままの」
  • beneficence [bənéfəsəns] : 「善行、恩恵、慈善」
❖ "Thus it is the miracle ~ "「したがって、奇跡は、ある夢を選んでおいて、それは手付かずのままに保持し、奇跡の恩恵を与えないでおく、などということはない」。奇跡は、幻想を選ばない。どんな幻想でも、それが真実ではない限り、奇跡は、幻想の消滅と真実の出現という恩恵を与えてくれるのだ。



You cannot dream some dreams and wake from some, for you are either sleeping or awake. And dreaming goes with only one of these.
  • either [íːðər] A or B : 「AかそれともB」
  • go with : 「〜と一緒に行く、〜に伴う、〜に付き物である」
❖ "You cannot dream ~ "「あなたは、ある夢は見続け、ある夢からは目覚めるということは出来ない」。"for you are either ~ "「なぜなら、あなたは寝ているか起きているかのどちらかであるからだ」。"And dreaming goes ~ "「そして、夢は、そのどちらかだけに伴うのだ」。もちろん、寝ている状態にだけ夢は伴う。目覚めれば、夢は消滅するのだ。



2. The dreams you think you like would hold you back as much as those in which the fear is seen.
  • hold back : 「抑える、押しとどめる、引き止める」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
❖ "The dreams you think ~ "「あなたが好きだと思っている夢は、恐れが見て取れる夢と同じくらいに、あなたを引き止めるだろう」。恐ろしい夢が、あなたを金縛りに掛けて夢から逃れられないようにするように、あなたが好きだと思っている夢もまた、あなたを金縛りに掛けて夢の中に押しとどめる。



For every dream is but a dream of fear, no matter what the form it seems to take. The fear is seen within, without, or both.
  • no matter what : 「たとえ何が〜であろうとも」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • within [wiðín] : 「〜の内側に、〜の中に」
  • without [wiðáut] : 「〜の外側に」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
❖ "For every dream is ~ "「なぜなら、あらゆる夢は、夢のとる形がどうであれ、恐れの夢に違いないからだ」。無意識の中の恐れが主導権を得て、あなたに夢を見させている。楽しげな夢でさえも、その陰にはあなたの恐れが潜んでいる。だから、恐れはあなたを金縛りに掛けて、夢の中に留め置こうとする。"The fear is seen ~ "「恐れは、内側にも、外側にも、あるいは両方に見られる」。恐れが、夢の表面に現れることもあれば、内側に隠れて潜んでいることもある。



Or it can be disguised in pleasant form. But never is it absent from the dream, for fear is the material of dreams, from which they all are made.
  • disguise [disgáiz] : 「変装させる、偽る、隠蔽する」
  • pleasant [pléznt] : 「気持ちの良い、愉快な、楽しい、好ましい」
  • absent [ǽbsənt] from : 「〜に不在である、〜から席を外している」
  • material [mətíəriəl] : 「物質、原料、材料、材質、素材」
❖ "Or it can be disguised ~ "「あるいは、恐れは、楽しげな形に偽装されることも可能だ」。恐れは、楽しげな形を偽装して夢の内側に潜入することもある。"But never is it ~ "「しかし、恐れは決して、夢の中に不在であることはない」。夢には、必ず恐れがからんでいる。"for fear is the material ~ "「なぜなら、恐れは、夢を作り出す材料だからだ」。"from which ~ "「あらゆる夢は、恐れから作られるのだ」。恐れなくして、夢なし。恐れが夢を作る。夢は、恐れの表現なのだ。



Their form can change, but they cannot be made of something else.
  • change [tʃéindʒ] : 「変わる、変化する、変遷する」
  • something else : 「何か他のもの」
❖ "Their form can ~ "「夢の形は変化出来る」。夢の表れ方は、いろいろ変化する。"but they cannot ~ "「しかし、夢は、それ(恐れ)以外の何から作り出されることは不可能なのだ」。恐れだけが、夢の原材料である。



The miracle were treacherous indeed if it allowed you still to be afraid because you did not recognize the fear.
  • treacherous [trétʃərəs] : 「不誠実な、裏切りをする、当てにならない」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ "The miracle were ~ "仮定法過去、「もし、奇跡が今なお、あなたは恐れを知らないのだから、あなたは恐れていてもいいのだと、恐れを許したとすれば、奇跡は不誠実だということになってしまう」。意味が取りにくい部分である。"fear"「恐れ」を"dream"「夢」と置き換えてみると、意味が取りやすくなる。恐れと夢は一体なのだから。本文は、「もし、奇跡が今なお、あなたは夢を見ていると認識していないのだから、あなたは夢を見ていてもいいのだと、夢を許したとすれば、奇跡は不誠実だ(真実から外れている)ということになってしまう」。あなたはこの幻想世界にあって、自分が幻想していることに気付いていない。自分の幻想に気付いていないあなたを前にして、奇跡が、あなたは幻想を抱いたままでいいのだと、幻想を許したなら、いったい、奇跡は何のためにあるのか、ということになってしまう。なぜなら、奇跡は、幻想からの目覚めを引き起こすことなのだから。幻想を許す奇跡は虚偽の奇跡である。単なるいかさま魔術に過ぎない。



You would not then be willing to awake, for which the miracle prepares the way.
be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである」
prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する」
❖ "You would not then ~ "「(奇跡が恐れを許したなら、)その時は、あなたは、進んで目覚めようとはしないであろう」。"for which the miracle ~ "「奇跡は、目覚めのための道を用意してくれるものだというのに」。奇跡が夢を許したなら、あなたは夢から目覚めようとしないだろう。幻想世界に留まったまま、幻想を見続けるだろう。しかし、奇跡は、夢を許すわけがないのだ。奇跡は、幻想に留まることを許すわけがない。なぜなら、奇跡の役割は、夢や幻想から神の子を目覚めさせることだからである。覚醒への道を示すことだからである。仏教的に言うなら、奇跡という仏の慈悲は、悟りへの道を切り開いてくれるのだ。
 
 
 


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