11. In joyous welcome is my hand outstretched to every brother who would join with me in reaching past temptation, and who looks with fixed determination toward the light that shines beyond in perfect constancy.
- joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しい」
- welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待」
- outstretch [autstrétʃ] : 「差し伸べる」
- join [dʒɔ́in] : 「〜に参加する、〜と交わる、〜と一緒になる」
- reach past : 「〜を飛び越す」
- temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動、誘惑物」
- fixed [fíkst] : 「修理された、修繕された、回復した」
- determination [ditə̀ːrmənéiʃən] : 「決意すること、決断、決意」
- toward [təwɔ́ːd] : 「〜の方へ、〜に向かって」
- look toward : 「〜に目を向ける、〜の方を向く」
- light [láit] : 「光、ライト、明かり」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「全部そろった、完全な、完璧な」
- constancy [kάnstənsi] : 「不変、不変性、恒常性」
❖ "In joyous welcome is ~ "「誘惑を乗り越えて私と一緒になろうとする同胞達、一瞬たりとも揺らぐことなく、その向こうに輝き続ける光を見ようと固く決意した同胞達、そのすべての同胞を、私は手を差し伸べて、喜びの内に迎え入れよう」。幻想に誘い込もうとするエゴの誘惑に打ち勝って、真実への道を進もうとイエスを選び取ったあなた、幻想世界の向こうの実相世界に永遠に輝く真実の光を求める決意をしたあなた、そんなあなたを、イエスは歓喜の内に迎え入れ、その手を差し伸べてくれる。もはや、神の子であるあなたとイエスの境界線はぼやけ、存在の真実の融合が進行していく。
Give me my own, for they belong to You. And can You fail in what is but Your Will? I give You thanks for what my brothers are.
- belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有物である」
- fail [féil] in : 「〜に失敗する」
- will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
❖ "Give me my ~ "「神の子達は、あなた(神)の御子(みこ)であるのだから、どうぞ私に、その御子達をお与えください」。神の子達が、私(イエス)の元に集まり、共に手を取り合って、救いの道、天の王国への回帰の旅路を歩めるようにしてください。"And can You fail ~ "「あなた(神)の意思であるものは、達成し損なうことは不可能なのだから」。神の子がイエスの元に集まって天の王国へ回帰することは神の意思である。その意思が成就しない分けはない。"I give You thanks ~ "「私の同胞達がそうであることを、私はあなた(神)に感謝します」。イエスの同胞達が、みんな、神に愛される神の子であることを、イエスは神に感謝する。神の創造したままに、永遠の命として生きる神の子を、神がイエスに与えてくれたことに対して、イエスは感謝するのだ。
And as each one elects to join with me, the song of thanks from earth to Heaven grows from tiny scattered threads of melody to one inclusive chorus from a world redeemed from hell, and giving thanks to You.
- elect [ilékt] : 「選ぶ、選択する、決める」
- grow [gróu] : 「増える、増大する」
- tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな」
- scattered [skǽtərd] : 「散在している、散らばった、散漫な」
- thread [θréd] : 「糸、より糸、筋、細流」
- melody [mélədi] : 「調べ、節、旋律、メロディー」
- inclusive [inklúːsiv] : 「すべてを含んだ、包括的な、包含的な」
- chorus [kɔ́ːrəs] : 「合唱曲、コーラス」
- redeem [ridíːm] : 「〜を罪から救う、〜を救い出す、〜の罪を贖う」
- hell [hél] : 「地獄、生き地獄」
❖ "And as each one ~ "意訳する、「同胞の一人ひとりが、私(イエス)と一体になることを選び取る時、感謝の歌声が、地上から天の王国へと(広がり)、(初め)小さく途切れ途切れだったメロディーが地獄の世界から解放されて、すべてを包み込むコーラスへと成長し、あなた(神)への感謝のコーラスとなって(響き渡る)」。解説不要。第九交響曲が聞こえてきそうだ。まさに歓喜の大合唱。
12. And now we say "Amen. "For Christ has come to dwell in the abode You set for Him before time was, in calm eternity.
- amen [èimén, ὰːmén] : 「その通り、よろしい」
- dwell [dwél] : 「住む、居住する、存在する」
- abode [əbóud] : 「住居、滞在」
- calm [kάːm] : 「穏やかな、静かな、無風の、穏和な」
- eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "And now we ~ "「そして今、みんなで『アーメン』と言おう」。アーメンには色々な意味合いがあろうが、ここでは、神の御心が成されますように、という意味合い。あるいは、神の御心は成されたのだ。"For Christ has come ~ "「なぜなら、キリストは、あなた(神)が、時間が存在するその前にキリストのために用意した家に住むために戻ったのであり、永遠に静寂の中に暮らすからだ」。ここの"Christ"「キリスト」とは、神の子、あなたのことである。あなたはついに神の元へ回帰出来たのだ。生まれ故郷の、生まれた家に戻ってきたのだ。天の王国の静けさの中で生きるために、あなたは戻った。神の御心、神の意思は、今成就したのである。そして、気が付けば、それは時間が始まる前の状態そのままではないか! 何の変化もない。あなたは、自分が深い眠りについて、夢を見ていただけだと気付くのである。あなたはきっと、大きなあくびをしながら、神の微笑みを受けることになる。
The journey closes, ending at the place where it began. No trace of it remains.
- journey [dʒə́ːrni] : 「旅、旅行、旅程」
- close [klóuz] : 「閉じる、閉まる、終わる、締めくくる」
- began [biɡǽn] : 「beginの過去形」
- trace [tréis] : 「跡、足跡、形跡」
- remain [riméin] : 「とどまる、残る、〜のままである」
❖ "The journey closes ~ "「天の王国への旅は終焉し、旅の始まった地点に戻って終わった」。旅すらも夢であった。あなたは眠りに落ちた同じ場所で、その眠りから覚めるのである。何の変化もない。まったく変わったことはない。完全な静寂の中で、うつらうつらと、あなたは目覚めたのだ。"No trace ~ "「旅の痕跡すらない」。旅もまた夢の中の出来事であって、目覚めれば、旅の痕跡すらなく、茫々として、夢の名残(なごり)はやがて消えていく。
Not one illusion is accorded faith, and not one spot of darkness still remains to hide the face of Christ from anyone.
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- accord [əkɔ́ːrd] : 「〜を一致させる、認める、許容する」
- faith [féiθ] : 「信頼、信用、自信、信念、確信、信仰、信条」
- spot [spάt] : 「染み、汚点、点、場所」
- darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
- hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
❖ "Not one illusion ~ "「幻想の一かけらすら、信じる心に影を落とすことはなく、」"and not one spot ~ "「闇の一点すら、誰からもキリストの顔を隠そうと、居残ることはない」。夢から覚めたあなたに、幻想の一かけらも残ってはいない。神を信じるあなたの心に陰りはなく、一点の曇りもなく、キリストの顔がはっきりと目に映る。
Thy Will is done, complete and perfectly, and all creation recognizes You, and knows You as the only Source it has.
- thy [ðái] : 「そなたの、汝の」
- done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
- complete [kəmplíːt] : 「完全な、全部の」
- perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、非の打ちどころがなく」
- creation [kriéiʃən] : 「創作物、作品、創造、創作」
- recognize [rékəgnàiz] : 「認める、受け入れる、〜を認識する」
- source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "Thy Will is ~ "「あなた(神)の意思は、完全に完璧に、成就した」。"and all creation ~ "「あなた(神)が創造したあらゆる者達はあなたを受け入れ、」"and knows You ~ "「あなた(神)こそが、唯一の源であると知るのだ」。生きとし生けるものすべてが、神の創造によって生み出された命だと知る。神のみが創造の源なのだと、受け入れるのだ。創造は神の意思であり、神の愛だと、そして、その意思と愛は、今、成就したのだと知るのである。
Clear in Your likeness does the light shine forth from everything that lives and moves in You.
- clear [klíər] : 「澄んだ、きれいな、清らかな、鮮やかな、純粋な」
- likeness [láiknis] : 「似ていること、類似」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- forth [fɔ́ːrθ] : 「前へ、先へ、前方へ」
❖ "Clear in Your likeness ~ "「あなたの心の中で生き、動いているあらゆるものから発せられる光が、あなたそっくりに澄んで輝き出す」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分に、実相の真実が息づいていた。ホーリー・スピリットが住んでいる心の一角である。その場所で、幻想が消滅した今、心の中の真実が輝き出すのだ。その光は、神の子としてのあなたと同然の、神聖な澄んだ光である。
For we have reached where all of us are one, and we are home, where You would have us be.
- reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、着く、到着する」
❖ "For we have reached ~ "「なぜなら、私たちは、私たちのすべてが単一な存在なのだという地点に到達したからであり、」"and we are ~ "「私たちは家に帰り着き、」"where You would ~ "「その家こそが、あなた(神)が、私たちに住まわせたいと願った家であるからだ」。天の王国こそが、神の子が行き着く終(つい)の家であり、生まれ故郷の家であり、神という父があなたを待ち望んでいた家なのだ。父なる神は、帰り着いたあなたを向かい入れ、はち切れんばかりの喜びと愛をもってあなたを抱きしめるだろう。そのとき、神と神の子と、そして旅路を同伴したキリスト、つまりはホーリー・スピリットとが一体となり、この上なく神聖な三位(さんみ)が一体となる。存在は融合し、一元論世界という言葉通りに、実相世界、天の王国は、たった一点に収斂(しゅうれん)する。"God is"「神あり」。この二文字が最後の完成であり、神の完成である。あなたは神の御胸(みむね)に吸収され、そして、あなたは、神になるのだ。"God is"、それは、あなたのことである。アーメン。
(完)