13. How differently will you perceive the world when this is recognized!
- differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
- recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜だと分かる、受け入れる」
❖ "How differently will ~ "「このことが認識された時、あなたは世界を、どのように違って知覚するだろうか」。この世界も、あなたの肉体も、そして痛みも苦しみも、すべてが幻想であり夢に過ぎないと認識出来た時、あなたは世界をどのように見るだろうか。
When you forgive the world your guilt, you will be free of it.
- forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
- forgive A B : 「AのBを赦す」
❖ "When you forgive ~ "「あなたが、世界に対してあなたの罪を赦した時、」あなたがこの世界で犯した数々の過ち、その罪を、幻想に過ぎなかったのだと認識して赦す事が出来た時、"you will be free ~ "「あなたは、罪の意識から自由になれるのだ」。罪は幻想であるとして赦され、そして消滅してしまうのである。
Its innocence does not demand your guilt, nor does your guiltlessness rest on its sins.
- innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢」
- demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
- guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
- guiltlessness [ɡíltlisnis] : 「罪がないこと、無辜、潔白性」
- rest [rést] : 「ある、置かれている」
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "Its innocence does ~ "「世界の潔白性は、あなたの罪を要求しない」。世界に罪がなく潔白であるために、あなたに罪があるとしてあなたを犠牲にすることはない。"nor does your ~ "「逆に、あなたの潔白性は、世界の罪の上にあるわけではない」。あなたが潔白であるために、世界に罪があるというわけでもない。ここで「世界」と表現されているが、あなたに対峙した「他者」あるいは「同胞」と考えていいだろう。したがって、他者が潔白であるために、あなたに罪がある必要はないし、逆に、あなたが潔白であるために、他者に罪がある必要もない、となる。
This is the obvious; a secret kept from no one but yourself.
- obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、明白な、分かりきった」
- secret [síːkrət] : 「秘密、機密、内緒事」
- kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
❖ "This is the obvious"「これは明白である」。"a secret kept from ~ "「こんな明白なことが、あなたに対して秘密にされてきたのだ」。つまり、幻想の中に眠りこけて、神の子は、こんな明白な事実を認識することすらなかったのだ。自分自身に対して、あなたは真実を秘密にしてきたのだ。
And it is this that has maintained you separate from the world, and kept your brother separate from you.
- maintain [meintéin] : 「〜を保持する、維持する、保つ」
- separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別の」
❖ "And it is this that ~ "「そして、このことが、あなたを世界から切り離し、あなたを同胞から分離させ続けているのだ」。世界とあなた、あるいは、同胞とあなたのどちらかが潔白で、どちらかに罪があると信じることで、あなたと世界を、あるいは、あなたと同胞を分離してきたのだ。この幻想世界は二元論世界であり、実相世界で単一の純粋な無辜性は、一方が潔白、一方が罪、という二元に分離させられたのだ。だから、あなたと同胞のどちらかが、罪か潔白のどちらかを背負い込まなくてはならなくなり、あなたと同胞は分離させられたのだ。
Now need you but to learn that both of you are innocent or guilty.
- learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる」
- both [bóuθ] : 「両方、双方」
- innocent [ínəsənt] : 「潔白な、無罪の、無実の、罪のない」
- guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
❖ "Now need you but ~ "「今や、あなたは、あなたと同胞が共に、潔白であるか罪があるか、そのどちらかであることを学ぶ必要があるのだ」。あなたと同胞のどちらかが潔白でどちらかに罪がある、というのではなく、あなたと同胞が共に潔白であるか、共に罪があるか、それを知る必要がある。もちろん、あなたも同胞も、共に潔白であることが真実なのだ。したがって、あなたと同胞は分離などしていない。分離は幻想である。
The one thing that is impossible is that you be unlike each other; that they both be true.
- impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
- unlike [ʌnláik] : 「似ていない、異なっている」
- each other : 「お互いに」
❖ "The one thing that ~ "「不可能なことが一つあるとすれば、それは、あなたと同胞が互いに似ていないということである」。"that they both ~ "「そして、潔白性と罪が共に正しいということも、不可能なことなのだ」。愛と憎しみが共に真実であることが不可能であるように、無辜と罪は同時に真実になることはない。無辜は実相であり、罪は幻想である。レベルが、まったく異質なのだ。
This is the only secret yet to learn. And it will be no secret you are healed.
- heal [híːl] : 「治す、治癒する、治療する、癒やす、救う」
❖ "This is the only ~ "「このことが、あなたの学ぶべき唯一の秘密である」。"And it will be ~ "「そうすれば、あなたがヒーリングされるということは、秘密でも何でもなくなるのだ」。無辜が真実であり、存在し、罪は幻想であり、存在し得ないということが、あなたの学ぶべき秘密のすべてである。その秘密を知りさえすれば、ヒーリングも奇跡も決して秘密などではなく、極く自然な出来事なのだと理解できるだろう。つまり、幻想から実相に目覚めれば、あらゆる秘密は秘密でなくなるのだ。それが、ヒーリングであり奇跡である。