●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-26.VIII.9:1 ~ T-26.IX.1:6

9. Be not content with future happiness. It has no meaning, and is not your just reward.
  • content [kɑ́ntent] : 「満足している」
  • be content with : 「〜に満足している、〜に甘んじている」
  • future [fjúːtʃər] : 「未来の、将来の」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • just [dʒʌ́st] : 「正しい、公正な、当然の、もっともな」
  • reward [riwɔ́ːrd] : 「褒美、褒賞、利益、恩恵」
❖ "Be not content with ~ "「未来の幸せに満足してはいけない」。未来の幸せを夢見て、現在の苦しみや痛みを甘受してはいけない。"It has no meaning ~ "「未来の幸せは意味がないし、それは、あなたにとって、正統なご褒美とは言えない」。現在の苦しみや痛みに耐えれば、未来に幸せを約束されるというのは、意味がないし、正当な褒賞(ほうしょう)でもない。未来は幻想であるから、未来を待つということは、幻想を期待するということだ。実在する現在をないがしろにする行為である。より素直に、現在の苦しみと苦痛を取り除く救いを求めてしかるべきなのだ。



For you have cause for freedom now. What profits freedom in a prisoner's form? Why should deliverance be disguised as death?
  • cause [kɔ́ːz] : 「正当な理由、原因、要因」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • profit [prɑ́fət] : 「利益、収益、利潤、得」
  • prisoner [prízənər] : 「囚人、捕虜」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、体つき、外見」
  • deliverance [dilívərəns] : 「救出、解放」
  • disguise [disgáiz] : 「変装させる、隠す、偽る、隠蔽する」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "For you have cause ~ "「なぜならば、あなたは、今、解放の原因になるものをもっているからだ」。あなたは、苦しみや痛みが幻想による苦しみや痛みであると気付いている。苦しみや痛みからの本当の解放は、幻想からの解放なのだと知っているのだ。ならば、幻想から解放されるための最大の努力をすべきではないか。"What profits freedom ~ "「囚人の形をとった自由に、どんな益があるだろうか」。金や地位や権力が、あなたに自由を与えてくれると思っているかも知れないが、それは幻想に捕らわれた、いわば、囚人の形をとった自由である。そんな自由や解放に意味はない。金や地位や権力は幻想だからだ。"Why should deliverance ~ "「なぜ解放は、死を装わなくてはならないのか」。死や闇を我慢して通り越せば、その向うに解放と自由が待っていると思うのは間違っている。『山のあなたの空遠く 「幸い」住むと人のいう』という詩句は、ACIMに無関係の、少女趣味的な憧れに過ぎない。山のあなたには、また山があるのだ。山を求めている限り、山が続くのである。



Delay is senseless, and the "reasoning" that would maintain effects of present cause must be delayed until a future time, is merely a denial of the fact that consequence and cause must come as one.
  • delay [diléi] : 「遅延、遅滞、猶予、遅れ」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、常識がない、愚かな、無意味な」
  • reasoning [ríːzəniŋ] : 「論拠、根拠、論法、推理、推論、論理的思考」
  • maintain [meintéin] : 「〜と主張する、〜を保持する、維持する」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、作用、効果、効力」
  • present [préznt] : 「現在の、今の、目下の、当面の」
  • delay [diléi] : 「〜を遅らせる、延期する、滞らせる」
  • until [ʌntíl] : 「〜まで」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に、たかが〜にすぎない」
  • denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
  • fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実、実際、真相」
  • consequence [kɑ́nsəkwèns] : 「結果、結論、結末、成り行き、帰結、因果関係」
❖ "Delay is senseless ~ "「引き延ばすということは意味がない」。幸せを未来に引き延ばし、解放を未来に引き延ばすことは意味がない。未来は幻想であり、実相は現在だけなのだから。"and the "reasoning" that ~ "「現在ある原因の結果は、未来の時まで引き延ばされねばならないと主張する理屈付けは、」"is merely a denial ~ "「結果と原因が同時に起きなければならないという事実を単に否定しているだけだ」。時間の存在しない実相世界では、時間の存在する幻想世界の因果律が崩壊して、原因と結果が同時に起きる。原因と結果が融合し、一体となるのである。あるいは、原因も結果も消滅し、思いが即時的に実現する。それが、真実なのだ。したがって、現在の原因が、未来の結果を結ぶために時間の経過を必要としていると主張することは、この幻想世界の偽りであって、真実の否定である。



Look not to time, but to the little space between you still, to be delivered from.
  • look to : 「〜に目を向ける、〜の方を向く、〜を当てにする、〜に頼る」
  • space [spéis] : 「空間、スペース、場所」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間の」
  • deliver [dilívər] : 「解放する、救い出す」
❖ "Look not to time ~ "「時間に目を向けるのではなく、」未来に期待して、現在をないがしろにするのではなく、"but to the little space ~ "意訳する、「時間的な隔たりというものから解放されるために、あなたと同胞の間にまだある、わずかの空間に目を向けなさい」。空間的隔たりも、時間的隔たりも、あなたが同胞との間に置いた分離という幻想である。その幻想の分離に目を向けて、分離を幻想と認め赦せば、分離は解消し、時間の隔たりも消滅するのだ。



And do not let it be disguised as time, and so preserved because its form is changed and what it is cannot be recognized.
  • disguise [disgáiz] : 「変装させる、隠す、偽る、隠蔽する」
  • preserve [prizə́ːrv] : 「〜を保つ、保存する、守る」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • recognize [rékəgnàiz:] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ "And do not let it ~ "「分離という隔たりを、時間として偽装してはいけない」。分離という幻想を心の外に投射して、隔たりを心のコントロールの外に追いやり、時間を偽創造してはいけない。"and so preserved ~ "「そして、隔たりの姿が変えられ、隔たりとして認識出来ないようにしたために、時間が知覚されるようにしてはいけない」。時間は隔たりが化けたものである。隔たりを象徴して偽創造されたものであることが分からないように、つまり、隔たりでないものであるかのように、時間は、あなたの感覚器官に知覚されるのだ。その化けの皮を剥ぎ取って、時間を消滅させなければならない。



The Holy Spirit's purpose now is yours. Should not His happiness be yours as well?
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • as well : 「おまけに、その上、なお、同じに、同様にうまく」
❖ "The Holy Spirit's purpose ~ "「ホーリー・スピリットの目的は、今や、あなたの目的となった」。幻想から目覚め、分離を解消し、時空間を消滅させるというホーリー・スピリットの目的は、あなたの目的でもある。"Should not His happiness ~ "「ホーリー・スピリットの幸せは、同時に、あなたの幸せでもあると言えないのか」。なぜなら、あなたとホーリー・スピリットは一体なのだから。
 
 
 
 
 
 
IX. For They Have Come
なぜなら、彼らはやって来たからだ
 
 
 
1. Think but how holy you must be from whom the Voice for God calls lovingly unto your brother, that you may awake in him the Voice that answers to your call!
  • think [θíŋk] : 「思う、考える」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • voice [vɔ́is] : 「声」
  • call [kɔ́ːl] : 「叫ぶ、大声で呼ぶ」
  • lovingly [lʌ́viŋli] : 「かわいがって、愛情を込めて、優しく」
  • awake [əwéik] : 「〜を起こす、〜の目を覚まさせる」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
❖ "Think but how holy ~ "「あなたが、どんなに神聖であるか、考えてみなさい」。"from whom the Voice ~ "「そのあなたから、神に代わって語りかける声が、あなたの同胞に優しく呼びかけているのだ」。神のメッセージを伝えるホーリー・スピリットの声が、あなたの心から同胞に向かって、救いを呼びかけている。"that you may awake ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「あなたが、同胞の心の中で、あなたの呼び声に答えてくれる声の目を覚まさせることが出来るようにするために」。あなたの心の中のホーリー・スピリットの声は、同胞の中の心の中のホーリー・スピリットに呼びかけて、目を覚まさせるのだ。あなたも同胞も、共にホーリー・スピリットの力を得て、幻想から救われ、解放されるために、である。



And think how holy he must be when in him sleeps your own salvation, with his freedom joined!
  • sleep [slíːp] : 「睡眠、眠り、活動休止」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
❖ "And think how holy he ~ "「そして、〜したとき、同胞もまたどんなに神聖であるか考えてみなさい」。"when in him sleeps ~ "「同胞の中にこそ、あなたの解放は眠っているのであり、(あなたの自由は)同胞の自由と結合しているのだ」(とあなたが認識するとき、)同胞もまたどんなに神聖であるか考えてみなさい。あなたの救いや解放が同胞の心の中で眠っているとは、あなたを救い出し解放してくれるのは、ほかでもない、あなたの同胞なのだ、ということ。あなたと同胞は、互いに救い主なのである。



However much you wish he be condemned, God is in him.
  • however [hauévər] : 「どんなに〜でも、いかに〜であろうとも」
  • wish [wíʃ] : 「望む、願う」
  • condemn [kəndém] : 「〜に有罪の判決を下す、〜を非難する、責める」
❖ "However much you ~ "「神が同胞の心の中にいるというのに、あなたは、何と数多く、同胞に有罪を宣告したいと思ったことだろう」。同胞の心の中に、神のメッセージを伝える神聖なホーリー・スピリットが住んでいるというのに、あなたは同胞の罪を攻撃し、何度も有罪を宣言したいと思ったのだ。あなたの特別性を守るためにである。あなたの幻想を保持するためにである。



And never will you know He is in you as well while you attack His chosen home, and battle with His host. Regard him gently.
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • chosen [tʃóuzn] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • battle [bǽtl] : 「戦う」
  • battle with : 「〜と戦う、〜と争う」
  • host [hóust] : 「主人、案内役、宿主」
  • regard [riɡάːrd] : 「ある感情を持って〜を見る、尊重する、尊敬する」
  • gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
❖ "And never will you ~ "「あなたが〜している間は、あなたは、あなたの心の中にもホーリー・スピリットが住んでいると知ることはないだろう」。"while you attack ~ "「あなたが、ホーリー・スピリットが選択した住み家を攻撃し、」あなたが、ホーリー・スピリットが宿ることを選んだ同胞の心を攻撃し、"and battle with ~ "「宿主と争っている間は、」あなたが、ホーリー・スピリットを宿した宿主である同胞と争っている限り、あなたは、あなたの心の中にもホーリー・スピリットが住んでいると知ることはないだろう。"Regard him ~ "「同胞を、優しく見つめてみなさい」。そうすれば、同胞の心の中に、あなたと同様に、ホーリー・スピリットが住んでいるのが見えるだろう。



Look with loving eyes on him who carries Christ within him, that you may behold his glory and rejoice that Heaven is not separate from you.
  • loving [lʌ́viŋ] : 「愛情を抱いた、誠実な、愛情のある」
  • look on : 「〜を見る」
  • carry [kǽri] : 「〜を運ぶ、〜を持ち運ぶ、〜を携行する、〜を持っている」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳、繁栄」
  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
❖ "Look with loving eyes ~ "「愛の目をもって、心の中にキリストを携えている同胞を見てみなさい」。"that you may behold ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「その結果、あなたは、同胞の栄光を目撃することが出来、天の王国があなたから分離などしていないことを喜ぶことが出来るだろう」。同胞の心の中に、キリストであるホーリー・スピリットが宿っていることを目撃出来れば、あなたも同時にキリストを宿していることが認識出来、あなたも同胞も神の子として神の栄光に包まれた存在であること、そして、天の王国から一歩たりとも離れて存在していなかったことが理解出来て、その喜びを同胞と分かち合うことが出来るだろう。
 
 
 


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