●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-31.I.13:1 ~ T-31.II.1:7


13. Be innocent of judgment, unaware of any thoughts of evil or of good that ever crossed your mind of anyone. 

  • innocent [ínəsənt] : 「無実の、潔白な、純真な、無邪気な」
  • be innocent of : 「無罪の、〜の罪を犯していない」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
  • unaware [ʌnəwέər] : 「無意識の、気付かない、知らない」
  • be unaware of : 「〜に気付いていない」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考えること、思考、思索」
  • evil [íːvəl] : 「悪、邪悪、不正、不道徳」
  • cross [krɔ́s] : 「〜を横断する、渡る」

❖ "Be innocent of ~ "「判断するという罪を犯してはいけないし」、ACIMは、頭脳による理性的判断を放棄し、正しい判断をホーリー・スピリットに委ねるようにと教えている。"unaware of any thoughts ~ "「他者に対してあなたの心によぎった善悪の思いは、いかなるものでも意識してはいけない」。善悪判断は頭脳的理性のしでかす誤りであって、エゴの価値観に迎合するものである。他者に対して善悪の思いが生じるようなら、その思いを意識しないようにすべきだ。なぜなら、善悪それ自体も幻想なのだから。



Now do you know him not. But you are free to learn of him, and learn of him anew. 

  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜に精通する、分かる、知る」
  • learn of : 「〜を知る」
  • anew [ənjúː] : 「あらためて、もう一度、新たに、再び」

❖ "Now do you know ~ "「今や、あなたはその他者を知らないことになる」。善悪判断を放棄したのだから、他者に対して、理性的には、何も知らない状態となる。"But you are free ~ "「しかしあなたは、他者について自由に学べる」。"and learn of him ~ "「そうすれば、あなたは、他者を新たに知ることになる」。善悪判断、価値判断を放棄し、学びをホーリー・スピリットに委ねることで、他者を正しく知ることが出来る。幻想としての形を超越して、他者の実相、実体を学べるのだ。



Now is he born again to you, and you are born again to him, without the past that sentenced him to die, and you with him. 

  • be born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
  • past [pǽst] : 「過去、昔、過去のこと」
  • sentence [séntəns] : 「判決を下す、宣告する」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」

❖ "Now is he born ~ "「今や、あなたにとって、他者は再び生まれ変わることになる」。"and you are born ~ "「同時に、彼にとってもあなたは再び生まれ変わるのである」。"without the past that ~ "「死という宣告を与えた過去を伴うことなく生まれ変わり、あなたも(死の宣告を与えた過去を持たずに)、彼と共に生まれ変わる」。エゴのレッスンを学んだ過去は、苦と痛みをあなたや同胞に与え、変化流動の末に死すべき運命を強制した。幻想世界に生きるとは、幻想の死を受け入れることなのだ。しかし今、あなたも同胞もエゴのレッスンを捨てて、ホーリー・スピリットの新しいレッスンを選んだのだから、死という過去を引きずることはない。永遠不変の命を生きる道を選んだのだ。



Now is he free to live as you are free, because an ancient learning passed away, and left a place for truth to be reborn.

  • ancient [éinʃənt] : 「古代の、古くからの、古い、古びた、古来の」
  • learning [lə́ːrniŋ] : 「習うこと、学ぶこと、学習」
  • pass away : 「過ぎ去る、去る、亡くなる、死ぬ、死亡する」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • reborn [ribɔ́ːrn] : 「再生した、生き返った、よみがえった、生まれ変わった」

❖ "Now is he free to ~ "「今や、他者は、あなたが自由であるように、自由に生きる」。死から解放された自由の命を生きることが出来る。"because an ancient ~ "「なぜなら、昔の学びは過ぎ去り、」エゴのレッスンの学びは過ぎ去って、"and left a place for ~ "「真実が蘇(よみがえ)るための場所が残されたのだから」。"place for truth to be reborn"「真実が蘇るための場所」とは、もちろん、あなたの実相的な心である。エゴに支配されていた心が解放され、その心に真実が再生するのである。
 
 
 
 
 
II. Walking with Christ
キリストと歩む

 
 
1. An ancient lesson is not overcome by the opposing of the new and old. 

  • overcome [òuvərkʌ́m] : 「克服する、乗り越える、打開する、圧倒する、打ち勝つ」
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、反抗する、対抗する、敵対する」

❖ "An ancient lesson ~ "「昔のレッスンは、新しいレッスンと古いレッスンを対立させることで克服されるものではない」。あなたの心の中で、エゴのレッスンとホーリー・スピリットのレッスンを戦わせ、その上でホーリー・スピリットのレッスンを勝利させようとするものではない。エゴは戦いを好むが、ホーリー・スピリットは決して戦うことはない。実相世界に戦いという言葉はない。それはちょうど、目が覚めたあなたが、夜見た悪夢と戦う必要がないのと同様である。



It is not vanquished that the truth be known, nor fought against to lose to truth's appeal. 

  • vanquish [vǽŋkwiʃ] : 「打ち負かす、優位に立つ、抑える、克服する」
  • known [nóun] : 「knowの過去分詞形」
  • fought [fɔ́ːt] : 「fightの過去形」
  • fight against : 「〜と戦う」
  • lose [lúːz] : 「負ける、〜を失う、見失う」
  • lose to : 「〜に負ける」
  • appeal [əpíːl] : 「懇願、要請、アピール、魅力」

❖ "It is not vanquished ~ "意訳する、「真実が知られるようにと古いレッスンを克服する必要はないし、真実の要請に負けて失わないようにと戦う必要もない」。真実は実在であって、ただそこにあるだけだ。真実は、それを覆い隠そうとする幻想と戦ったり、それを克服したりすることはない。実相に目覚めれば、幻想は消えてしまうものなので、戦ったり克服したりする必要はないのだ。



There is no battle that must be prepared; no time to be expended, and no plans that need be laid for bringing in the new. 

  • battle [bǽtl] : 「戦闘、戦い、闘争」
  • prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する、支度する」
  • expend [ikspénd] : 「〜を費やす、消費する、浪費する、使い果たす」
  • plan [plǽn] : 「計画、企画、予定、設計図、意向、つもり、考え」
  • laid [léid] : 「layの過去・過去分詞形」
  • lay [léi] : 「練る、準備する、置く、おろす、据える」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」

❖ "There is no battle ~ "「準備すべき戦いなどない」。"no time to be ~ "「費やすべき時間も存在しない」。"and no plans that ~ "「新しいレッスンをもたらすために、準備すべき計画などもない」。実相に目覚めるだけであって、何の準備も覚悟も必要ない。また、その方法もホーリー・スピリットが教えてくれるのだから、何の心配も不安もない。あなたはただ単に、新しいレッスンを選択する意思を固めるだけでいいのだ。



There is an ancient battle being waged against the truth, but truth does not respond. 

  • wage [wéidʒ] : 「行う、遂行する」
  • respond [rispάnd] : 「反応する、答える、返事をする」

❖ "There is an ancient ~ "「真実に対抗してなされる昔の戦いはあった」。"but truth does ~ "「しかし、真実がそれに反応することはなかった」。現在形で語られているが、過去として解釈していい。ここの"ancient battle"「昔の戦い」とは、エゴの仕掛けた真実に対する挑戦のことである。エゴはホーリー・スピリットを敵と見なして戦いを挑んだ。もちろん、ホーリー・スピリットは、そんな戦いは無視した。真実は戦うことはないのだ。



Who could be hurt in such a war, unless he hurts himself? He has no enemy in truth. And can he be assailed by dreams?

  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける、害を与える」
  • unless [ənlés] : 「でない限り、〜である場合を除いて」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国」
  • assail [əséil] : 「攻撃する、襲う、襲撃する」

❖ "Who could be hurt ~ "「自分で自分を傷つけることがなければ、いったい誰がそんな戦いで傷つくだろうか」。エゴの挑発した戦いは幻想の戦いである。夢の中の戦争なのだ。いったい夢の中で誰が傷つくだろう。傷ついたと思うのは、その本人だけだ。夢を見た本人の思い込みである。"He has no ~ "「真実の中には、敵など存在しない」。"And can he be ~ "「そして、夢に襲撃されるこなど可能であろうか」。傷ついたと思うのは、まだ夢から目覚めていない証拠である。苦と痛みと不幸もまた夢であって、それを感じているなら、あなたは夢から目覚めてはいない。夢の中で苦悶しているだけである。
 
 
 


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