●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-31.I.9:1 ~ T-31.I.10:6


9. There is no living thing that does not share the universal Will that it be whole, and that you do not leave its call unheard. 

  • living thing : 「生物、生き物」
  • share [ʃέər] : 「共同使用する、共有する、分かち合う」
  • universal [jùːnəvə́ːrsəl] : 「宇宙の、万物の遍在する」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • whole [hóul] : 「すべてを含んだ、欠けたものがない、完全な」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置き忘れる、〜を見捨てる」
  • call [kɔ́ːl] : 「呼び出し、要求、需要」
  • unheard  [ʌnhə́ːrd] : 「聞いてもらえない、耳を貸さない」

❖ "There is no living thing ~ "「命あるものは全体であるべきだという宇宙の意思を分かち合わず、その呼びかけに耳を貸さないような命あるものは存在しない」。ここの"universal"「宇宙」は、実相世界、天の王国と考えていい。実相的に生きているものは、その実相宇宙の意思を分かち合う。その意思とは、命あるものは完全で、それ自体が全体であるべきだというものである。その呼びかけに耳を貸すことない、実相的な命あるものはいない。逆に、宇宙の意思が耳に入らない者は、幻想に生きているだけだ。生きているように見えるが、本当は死んでいる。



Without your answer is it left to die, as it is saved from death when you have heard its calling as the ancient call to life, and understood that it is but your own. 

  • Without [wiðáut] : 「〜がいなくて、〜なしで」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave to do : 「〜させる、〜させておく」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する、機能しなくなる」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • death [déθ] : 「死、死亡、破滅、消滅」
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
  • calling [kɔ́ːliŋ] : 「呼ぶこと、呼び声、叫び」
  • ancient [éinʃənt] : 「古代の、古くからの、古い」
  • life [láif] : 「命、生命」
  • understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understandの過去・過去分詞形」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • own [óun] : 「自分のもの、独自の状態」

❖ "Without your answer ~ "「(その呼びかけに)あなたが答えないなら、宇宙の意思は死んだも同然である」。"as it is saved from ~ "「それはちょうど、あなたが、宇宙の呼びかけを昔からの命への呼びかけだと捉えて耳を傾け、しかも、あなた自身の呼びかけなのだと理解したとき、宇宙の意思が死から救われることなのだ」。あなたが実相宇宙の意思の呼びかけに答えればその意思は生き延び、答えなければ死んだも同然だ。あなたが完全であり全体であるという呼びかけは、神から分離する以前の昔からずっと続く命の呼びかけであり、実は、あなた自身の心の内奥からの呼びかけ、命の叫びなのだ。それを理解し、あなたが呼びかけに答えることで、実相宇宙の意思は死から救われ、生き延びていくのである。逆に、あなたが呼びかけを無視すれば、実相宇宙の意思は死んだも同然である。それは、同時に、あなたの死を意味するのだ。なぜなら、あなたは実相宇宙の意思、そのものだからだ。



The Christ in you remembers God with all the certainty with which He knows His Love. 

  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実性、間違いのないこと」

❖ "The Christ in you ~ "「あなたの心の中のキリストは、神の愛を知っているという確信をもって、神を覚えている」。あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分にホーリー・スピリット、あるいはキリストが住んでいて、神の祭壇をチャンネルとして神の愛を確信する。キリストが神を覚えているとは、神から分離し神を見捨てたあなたでさえ、意識するか否かは別として、確実に神を記憶に留め、神を愛しているのだ。



But only if His Son is innocent can He be Love. For God were fear indeed if he whom He created innocent could be a slave to guilt. 

  • innocent [ínəsənt] : 「無実の、潔白な、純真な、無邪気な」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • create [kriéit] : 「創造する、作り出す」
  • slave [sléiv] : 「奴隷、捕らわれている人」
  • guilt [ɡílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」

❖ "But only if His Son is ~ "「しかし、神の子が無辜(むこ)であるなら、神は愛そのものとなり得る」。神の子が罪という幻想から目覚めて、自分は完全に潔白であり無辜であると確信が持てたとき、そのとき初めて、神は神の子にとって恐れではなく、愛そのものとなる。"For God were fear ~ "「なぜなら、もし、潔白であるものとして神が創造した神の子が、罪の奴隷になり得るなら、神は確かに恐れそのものだからである」。ここは仮定法過去になっているから、現在の事実に反したことを述べている。神は神の子を無辜なる者として創造したのだから、罪という幻想の奴隷になり得ることはない。もし、神の子が自分は罪の奴隷だと感じているのなら、それは悪夢を見ているに過ぎないのだ。



God's perfect Son remembers his creation. But in guilt he has forgotten what he really is.

  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forgetの過去分詞形」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」

❖ "God's perfect Son ~ "「神が完璧に創造した神の子は、その創造を覚えている」。神の子は、自分が完璧に、完全に、無辜なる者として、神に創造された事実を覚えている。"But in guilt he has ~ "「しかし、罪(という幻想)の中にあって、神の子は、本当の姿を忘れてしまったのだ」。忘れはしたが、心の奥底で、ちゃんと覚えている。思い出しさえすればいいのだ。つまり、幻想から実相に目覚めるとき、それは確実に思い出されるものなのだ。



10. The fear of God results as surely from the lesson that His Son is guilty as God's Love must be remembered when he learns his innocence. 

  • result [rizʌ́lt] : 「生じる、起こる」
  • result from : 「〜に起因する、〜に由来する」
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に」

❖ "The fear of God results ~ "「神の子が自らの潔白性を学ぶとき、神の愛が確実に思い出されると同様に、神の子には罪があると教えるレッスンからは、確実に、神への恐れが結実する」。エゴのレッスンを選べば、神の子の罪性は心にすり込まれ、罪を罰する怒れる神を恐れることになる。ホーリー・スピリットのレッスンを選べば、神の子は罪とい幻想から解放され、無辜性に目覚め、神の至上の愛を知ることになる。ならば、あなたはどちらのレッスンを選ぶか?



For hate must father fear, and look upon its father as itself. 

  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
  • father [fάːðər] : 「〜の父親になる、 〜を生み出す」
  • look upon : 「〜を見る」

❖ "For hate must father ~ "「なぜなら、憎しみは恐れを生み出し、恐れを生み出した憎しみを、恐れ自体だと見なすからだ」。分離が憎しみを生み出す。エゴの思考システムに従えば、人も神も分離した敵であって、奪い奪われ、攻撃し攻撃され、支配し支配される関係性だけが連鎖的に生じる。そこに憎しみが生じ、憎しみが恐れを引き出す。元を辿れば、分離も憎しみも恐れも、同じ穴のムジナなのだ。しかも、そのムジナは幻想に過ぎない。



How wrong are you who fail to hear the call that echoes past each seeming call to death, that sings behind each murderous attack and pleads that love restore the dying world. 

  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
  • fail [féil] to : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる」
  • echo [ékou] : 「反響する、こだまする」
  • past [pǽst] : 「〜のそばを過ぎて、〜を過ぎ去って、越えて」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せ掛けの、うわべの」
  • sing [síŋ] : 「歌を歌う」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に、〜の裏側に」
  • murderous [mə́ːrdərəs] : 「殺人的な、非常に困難な、残忍な」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • plead [plíːd] : 「〜を嘆願する、訴える、主張する」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「〜を元の状態に戻す、〜を修復する、復活させる」
  • dying [dáiiŋ] : 「死にかけている、死に瀕した」 

❖ "How wrong are you ~ "「〜を聞き損ねたあなたは、どんなに誤っていたことか」。"the call that echoes ~ "「死への呼びかけに見える個々の呼びかけを超越して響いてくる(命への)呼びかけ、」"that sings behind each ~ "「そして、死をもたらす個々の攻撃の背後にある、愛が死の世界を修復して欲しいという願い」を聞き損ねたあなたは、どんなに誤っていたことか。エゴの、死への呼びかけに隠されて、ホーリー・スピリットの愛の呼びかけがあなたの耳に聞こえなかった。その死の呼びかけを信じたあなたは、完全に誤っていたのだ。



You do not understand Who calls to you beyond each form of hate; each call to war. 

  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
  • war [wɔ́ːr] : 「戦争、戦い、争い」

❖ "You do not understand ~ "「いろいろな形をとった個々の憎しみを超越して、つまり、争いを誘う個々の呼びかけを超越して、誰があなたに呼びかけているか、あなたには理解出来ない」。もちろん、あなたの心の最も純粋で神聖な部分に住むホーリー・スピリットが呼びかけているのだ。もちろん、そのホーリー・スピリットはあなた自身であると考えていい。つまり、あなたの心の正気さが、あなたに愛を呼びかけているのである。



Yet you will recognize Him as you give Him answer in the language that He calls. 

  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜だと分かる、〜を認識する、認める」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • language [lǽŋɡwidʒ] : 「言葉、言語」

❖ "Yet you will recognize ~ "「しかし、あなたがホーリー・スピリットに対して、ホーリー・スピリットが呼びかけに用いた言葉をもって答えるとき、あなたは、ホーリー・スピリット(の姿)を認識するであろう」。ホーリー・スピリットの言葉とは、実相的な真実の言葉、つまり、神の言葉のことである。エゴの狂った言語ではない。幻想を助長する言葉ではなく、実相への目覚めを促す真実の言葉である。あなたが、ホーリー・スピリットの真実の呼びかけに対して、真実の心の言葉で応じるとき、あなたにはホーリー・スピリットの姿が見えてくる。



He will appear when you have answered Him, and you will know in Him that God is Love.

  • appear [əpíər] : 「現れる、出現する、登場する」
  • answer [ǽnsər] : 「答える、答えて言う、応じる」

❖ "He will appear when ~ "「あなたがホーリー・スピリットに答えたとき、ホーリー・スピリットは姿を現すだろう」。"and you will ~ "「そして、あなたは、ホーリー・スピリットの内に、神の愛を知ることになるのだ」。ホーリー・スピリットの愛の呼びかけに、真実の言葉をもって答えるとき、あなたの目の前に、ホーリー・スピリットは姿を現す。そして、あなたは、ホーリー・スピリットの愛の言葉が、実は、神自身の愛の言葉であると知るのである。神は、決してあなたを見捨てなかったし、あなたをずっと、愛をもって見守っていてくれたのだと知るのだ。
 
 
 


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