●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-31.I.7:1 ~ T-31.I.8:8


7. The lessons to be learned are only two. Each has its outcome in a different world. And each world follows surely from its source. 

  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜に精通する、身に付ける、獲得する」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • follow [fάlou] : 「結果として起きる」
  • follow from : 「〜に続いて起こる、〜から得られる」
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」

❖ "The lessons to be ~ "「学ばれるレッスンは、二つだけある」。もちろん、エゴの主導するレッスンとホーリー・スピリットの主導するレッスンの二つである。幻想に幻想を重ねるレッスンと、真実に目覚めるためのレッスンである。"Each has its outcome ~ "「二つとも、異なる世界にその結果をもつことになる」。エゴの主導する幻想のレッスンは、その結果をこの幻想世界に展開し、ホーリー・スピリットの主導する真実のレッスンは、その結果を実相世界に展開する。"And each world follows ~ "「そして各々の結果は、その源から確かに得られるものだ」。エゴの主導するレッスンの源は幻想であり、結果も確実に幻想である。ホーリー・スピリットの主導するレッスンの源は真実であり、結果も確実に真実だ。魚は魚を生み、鳥は鳥を生む。魚が鳥を生む道理はない。幻想が実相(真実)を生み出す可能性はないのだ。



The certain outcome of the lesson that God's Son is guilty is the world you see. It is a world of terror and despair. 

  • certain [sə́ːrtn] : 「明白な、疑う余地がない、必ず起きる、避けられない」
  • guilty [ɡílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • terror [térər] : 「恐怖、テロ」
  • despair [dispέər] : 「絶望、失望、落胆」

❖ "The certain outcome ~ "「神の子が罪深いという(ことを教える)レッスンの確かな結果は、あなたが目にしているこの世界である」。神の子に罪があるという幻想を含め、幻想に幻想を重ねるレッスンが生み出すものは、この幻想世界である。"It is a world of ~ "「それは、恐怖と絶望の世界だ」。奪い奪われ、攻撃し攻撃され、破壊し破壊され、憎み憎まれ、騙し騙され、等々の気違い沙汰で構成された弱肉強食の世界がこの幻想世界である。



Nor is there hope of happiness in it. There is no plan for safety you can make that ever will succeed. 

  • hope [hóup] : 「希望、望み」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • plan [plǽn] : 「計画、企画、予定、意向、つもり、考え」
  • safety [séifti] : 「安全性、無事、無難なもの」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」

❖ "Nor is there hope ~ "「この世界には、幸せの望みさえない」。幻想に生きている限り、実相的な真実の幸せは望めない。"There is no plan ~ "「いつかは成功するかも知れないという、あなたが作り得る安全へのプランさえない」。いつかは幸せな、安全な生活が出来るようになるためのプランをあなたが立てたとしても、決して成功することはない。幻想に埋没したままで、本当の安全も幸せも手に入れることは出来ないのだ。そのためのプランさえ空(むな)しい。



There is no joy that you can seek for here and hope to find. Yet this is not the only outcome which your learning can produce. 

  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、満足、成功」
  • seek [síːk] for : 「〜を探し求める」
  • hope to : 「〜したいと望む」
  • find [fáind] : 「見つける、探し出す、発見する、見いだす」
  • produce [prədjúːs] : 「作り出す、生み出す」

❖ "There is no joy that ~ "「この世界であなたが探すことの出来る喜びはないし、見つけ得る希望もない」。実相的な真実の喜び、それを見出す希望は、この幻想世界を探しても決して得られない。"Yet this is not ~ "「しかし、これだけが、あなたの学びが生み出すことも出来る唯一の結果ではない」。あなたがホーリー・スピリットの学びを選択すれば、まったく異なった結果を手にすることが出来る。真実の学びは真実の結果を生み出すからだ。真実の喜びと希望を得ることが出来るのだ。



However much you may have overlearned your chosen task, the lesson that reflects the Love of God is stronger still. 

  • however [hauévər] : 「どんなに〜でも、いかに〜であろうとも」
  • overlearn : 「過剰に学ぶ」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • task [tǽsk] : 「任務、課題、仕事、職務、役割、目的」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
  • still [stíl] : 「いまだに、今もなお、さらに、それでも」

❖ "However much you ~ "「あなたがどんなに、あなたの選んだ仕事(であるレッスン)を過剰なまでに学んだとしても、」" the lesson that reflects ~ "「神の愛を反映するレッスンは、なおも、それより強い」。幻想のレッスンを大量に学んでも、なお、神の愛を反映する真実の学びに勝ることはない。頭脳による知性的な学びが、心と愛の学びを凌駕することは不可能なのだ。ならば、どちらのレッスンを選択すべきか。



And you will learn God's Son is innocent, and see another world.

  • innocent [ínəsənt] : 「無実の、潔白な、率直な、純真な」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの 」

❖ 神の愛を反映したレッスンを選択すれば、"And you will learn ~ "「あなたは、神の子が潔白なのだと学ぶであろう」。神の子に罪があるということは幻想だと理解し、神の子の無辜(むこ)性を知ることになる。"and see another ~ "「そして、まったく別の世界を目撃することになるのだ」。もちろんそれは、実相世界であり、天の王国である。幻想から実相に目覚めるのだ。



8. The outcome of the lesson that God's Son is guiltless is a world in which there is no fear, and everything is lit with hope and sparkles with a gentle friendliness. 

  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • guiltless [ɡíltlis] : 「罪のない、潔白な」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • lit [lít] : 「lightの過去・過去分詞形」
  • light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
  • sparkle [spάːrkl] : 「きらめき、輝き、活気」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
  • friendliness [fréndlinis] : 「親切、好意、親善、親睦、友情、親近感」

❖ "The outcome of ~ "「神の子に罪はないという、レッスンの結果は、」"is a world in which ~ "「恐れもなく、すべてが、優しい好意に包まれた、望みと輝きに照らされた世界そのものである」。神の子の罪が幻想に過ぎないと知ったとき、幻想が晴れて実相が目に見える。そこは、罪への恐れのない、希望と光に輝く実相世界である。



Nothing but calls to you in soft appeal to be your friend, and let it join with you. 

  • soft [sɔ́ft] : 「柔らかい、柔軟な、穏やかな、優しい」
  • appeal [əpíːl] : 「魅力、要請、アピール」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」

❖ "Nothing but calls ~ "「あらゆるものが、あなたの友になりたいと、あなたと一緒にして欲しいと、優しくあなたに呼びかける」。実相世界は一元論世界であり、あらゆるものは、分離して単独に存在することは出来ない。結合し、結ばれ、一体化し、融合する世界なのだ。あなたが実相世界に目覚めれば、当然のように、あなたは実相的存在として、結合と融合への優しい誘いを受けることになる。



And never does a call remain unheard, misunderstood, nor left unanswered in the selfsame tongue in which the call was made. 

  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである、残存する」
  • unheard [ʌnhə́ːrd] : 「聞いてもらえない、耳を貸さない」
  • misunderstood [misʌ̀ndərstúd] : 「誤解された、正しく理解してもらえない」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「ある状態のままにしておく、放置する」
  • unanswered [ʌnǽnsərd] : 「返答のない、うやむやにされた」
  • selfsame [sélfseim] : 「同一の、sameの強調形」
  • tongue [tʌ́ŋ] : 「舌、言葉、言語」

❖ "And never does ~ "「呼びかけが聞き取られないことは決してないし、理解されないこともなく、」"nor left unanswered ~ "「呼びかけをした、その同じ言葉で答えられないこともない」。ここの解釈は曖昧さを残すのだが、呼びかけが実相的な内容(言葉)であり、それへの答えも実相的である、という意味に捉えてもいいだろうし、呼びかけをした実体(口、舌)とそれに答える実体(口、舌)は同一なのだと、捉えてもいだろう。例えば、あなたに呼びかける同胞と、その呼びかけに答えるあなたは、自他一如であって、実相世界では同一である。あるいは、ホーリー・スピリットの呼びかけと、それに答えるあなたは、実は同一なのだ、と捉えてもいいだろう。



And you will understand it was this call that everyone and everything within the world has always made, but you had not perceived it as it was. 

  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • within [wiðín] : 「〜の中で、〜のうちに」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」

❖ "And you will understand ~ "「そして、あなたは、〜を理解するようになるだろう」。"it was this call that ~ "「この世界において、誰もが、そしてあらゆるものが呼びかけていたものこそ、この呼びかけなのであり、それにも関わらず、あなたが、その呼びかけがそうであると知覚しなかった呼びかけなのだと、」あなたは理解するようになるであろう。あなたはこの幻想世界で、その幻想にどっぷり浸かりきり、雑事や雑音に押し流されて、同胞の呼びかけやホーリー・スピリットの呼びかけを聞き取ることが出来なかったが、しかし、常に、実相に目覚めた同胞やホーリー・スピリットはあなたに対して、あなたも実相に目覚めて一緒に天の王国へ回帰しようと呼びかけていたのだ。あなたはその呼びかけの声を聞き取れなかったが、しかし、やがてあなたも、その呼びかけを理解出来るようになるだろう。なぜなら、実相に目覚めて結合、融合するという実相的な呼びかけは、実は、あなた自身の心の呼びかけであって、それに答える者も、実はあなた自身の心なのだから。



And now you see you were mistaken. You had been deceived by forms the call was hidden in. 

  • mistaken [mistéikən] : 「mistake の過去分詞形、誤った、間違った、誤解した」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、体つき、外見」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形、隠された、秘密の」

❖ "And now you see ~ "「今やあなたは、あなたが誤っていたのだと知ることになった」。"You had been ~ "「あなたは、呼びかけを隠していた形というものに騙されてきたのである」。肉体的な耳に聞こえてくる呼びかけだけが呼びかけであり、耳に聞こえない呼びかけは呼びかけではないと、あなたはずっと信じてきた。それは、あなたの誤りである。本当の実相的な呼びかけは、耳には聞こえない、つまり、目に見える形によって隠され、曖昧にされた呼びかけであって、実相的な呼びかけは心の耳で聞き取るしかない呼びかけなのだ。あなたは、目に見える形が実在であり、その形が発する呼びかけだけが現実だと、騙され続けてきたのである。



And so you did not hear it, and had lost a friend who always wanted to be part of you. 

  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる」
  • lost [lɔ́st] : 「lose の過去過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」

❖ "And so you did ~ "「だから、あなたは、それが聞こえなかった」。実相的な呼びかけ、つまり、あなたと結合して友となろうという呼びかけ、実相に目覚めて、共に天の王国へ回帰しようという呼びかけを、あなたは聞くことが出来なかった。"and had lost ~ "「だからあなたは、あなたの一部になりたいと常に望んでいた友を失ってしまったのだ」。ここの"friend"「友」は、実相に目覚めた同胞と考えてもいいし、ホーリー・スピリット自身と考えてもいい。あなたの一部になりたいと、あなたと一体化したいと望む実相的存在である同胞やホーリー・スピリットを、あなたは自分の友とすることが出来なかったのである。実相的存在の呼びかけを聞き取ることが出来ないままに、幻想世界にどっぷりと浸かりきって生きてきたのだ。形の世界だけが現実だと、騙され続けて来たのである。



The soft eternal calling of each part of God's creation to the whole is heard throughout the world this second lesson brings.

  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • whole [hóul] : 「すべてを含んだ、欠けたものがない、一体となった」
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
  • throughout [θruːáut] : 「〜の至るところに、〜の間中」
  • second [sékənd] : 「第2の、2番目の」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」

❖ "The soft eternal calling ~ "「神の創造した一つ一つの部分が、完全で全体ある者に対して呼びかける、その優しい永遠の呼びかけは、第二のレッスンがもたらす実相世界全体にわたって、聞き取ることが出来る」。"each part of God's creation"「神の創造した一つ一つの部分」とは、神が創造した真実のすべてのこと。神は単一の真実を創造したのだが、それを多面的に見れば、一つは愛であり、一つは喜びであり、あるいは、一つは神の子であり、一つはホーリー・スピリットである、という見方が出来る。"the whole"「全体なるもの、完全なるもの」とは、同様に、真実それ自体である。これも多面的に見れば、一つは実相に目覚めた神の子としての同胞であり、一つはホーリー・スピリットである。ここでは、神の子としてのあなた自身と考えていい。"this second lesson"「この第二のレッスン」とは、エゴの主導する幻想的なレッスンではなく、ホーリー・スピリットが主導する実相的なレッスンのこと。したがって全体の意味は次のようになる。神が創造したあらゆる真実の存在の一つ一つが、完全で全体である神の子のあなたに、優しく、永遠に呼びかけている。ホーリー・スピリットの教える第二のレッスンに導かれて実相に目覚め、天の王国へ回帰するようにという呼びかけである。その愛と喜びの呼びかけの声は、天の王国全体に響き渡っており、あなたが心の耳を澄まして聞けば、きっと聞こえてくる呼びかけである。エゴの主導する幻想のレッスンを放棄し、天の王国に響く呼びかけに答えて、ホーリー・スピリットの主導する実相のレッスンを学びなさい。あなたの知的能力、知的想像力、そしてたゆまぬ努力をもってすれば、そのレッスンはとても簡単であり、必ず、幸せと喜びに満たされるはずだ。それは実相的真実であって、すでに起きてそこにある。あなたは、その真実の出来事をただ追体験すればいいだけなのだ。あなたは神の子であって、天の王国に回帰するという実相的な運命にあるのだと、深く理解しなさい。
 
 
 


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