●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-31.I.5:1 ~ T-31.I.6:6


5. Learning is an ability you made and gave yourself. It was not made to do the Will of God, but to uphold a wish that it could be opposed, and that a will apart from it was yet more real than it. 

  • learning [lə́ːrniŋ] : 「学問、学識、習うこと、学ぶこと、学習」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
  • gave [ɡéiv] : 「giveの過去形」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • uphold [ʌ̀phóuld] : 「支持する、支える、上げる、持ち上げる」
  • wish [wíʃ] : 「願い、望みの物、願望、希望」
  • opposed [əpóuzd] : 「反対した、対抗した、対立した」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」 

❖ "Learning is an ability ~ "「学びとは、あなたが自分で作り自分に与えた能力である」。知的想像力によって学ぶことは、自分の周りに幻想を作り出していく能力であって、それは神から与えられた神の属性ではなく、あなたが勝手に作り出して自分に与えた能力である。実相的能力ではなく、幻想的能力である。"It was not made ~ "「それは、神の意思を行うために作られたものではない」。知的想像力によって幻想を作り出していく能力は、決して神の意思、つまり、真実を実行するためにあなたが編み出した能力ではない。"but to uphold a wish ~ "「そうではなく、神の意思に逆らうことが出来るようになりたいという望みを支持するために作られたのだ」。"and that a will apart from ~ "「そして、神からかけ離れた意思が、神の意思よりももっと現実的だという思いを支持するために作られたのである」。そもそも、神の子が神から分離する切っ掛けとなったのは、神なしで神の様に存在したいという、小さな狂った思い(tiny and mad thought)であった。神の子がそう思った瞬間、思いは現実化し、神の子は神から分離し、この幻想世界を偽創造する(幻想する)に至ったのである。神の子にとっては、この幻想世界の方が実相世界よりもずっと現実的であり、神の意思に逆らってまでも、現実に見える世界を維持した方がいいと、神の子はそう信じたのだ。



And this has learning sought to demonstrate, and you have learned what it was made to teach. 

  • sought [sɔ́ːt] : 「seekの過去・過去分詞形」
  • seek [síːk] : 「見つけようとする、探し求める」
  • demonstrate [démənstrèit] : 「実際にやってみせる、実証する、立証する」
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する、学ばせる、悟らせる」

❖ "And this has learning ~ "「そしてこれは、実証することを追い求めた学びを含み、」"and you have ~ "「教えるために作られたものを、あなは学んできた」。非常に意味のとり難い部分である。まず"learning sought to demonstrate"「実証することを追い求めた学び」とは、神なしで、あるいは神の意思に反してまでも、神の子は自分の知的想像力をもって幻想世界を維持出来ることを実証してみせる知的活動、という意味合いであろう。そして、知的財産として教えたり教えられたりする学びの数々を、あなたは学んできたのだ。少なくとも、知的想像力によって偽創造した幻想の数々を疑ってみるというような学びは、あなたは決して学んでこなかった。頭脳による理性的、あるいは知的な活動を主体として学んではきたが、心の直感や叡智による学びを疎かにしてきたのである。



Now does your ancient overlearning stand implacable before the Voice of truth, and teach you that Its lessons are not true; too hard to learn, too difficult to see, and too opposed to what is really true. 

  • ancient [éinʃənt] : 「古代の、古くからの、古い、古来の」
  • verlearning : 「過剰学習」
  • tand [stǽnd] : 「元のままである、効力を保持している」
  • implacable [implǽkəbl] : 「なだめられない、和解し難い、執念深い、無慈悲な」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する、学ばせる、悟らせる」
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • difficult [dífikʌ̀lt] : 「困難な、厳しい」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に、真に」

❖ "Now does your ancient ~ "「今や、あなたの、昔からの学び過ぎということが、真実の声の前に立ちはだかって、その声との和解を困難なものとし、」つまり、知的想像力によって過剰なまでの数々の幻想を生み出してはそれを過剰なほど学んで来たのだが、真実を語る神の声はその知的活動によって、かえって聞こえなくなってしまった。"and teach you that ~ "「そして、あなたにthat以下を教えている」。"that Its lessons ~ "「真実の声が教えるレッスンは本当ではなく、学ぶにはきつく、難し過ぎて理解出来ず、現実的に本当であることとあまりにも対立している」と、あなたに教えている。神やホーリー・スピリットの教える実相的な真実のレッスンは、知的活動によって学ぶことが可能な種類のものではなく、心の直感や叡智が必要とされるから、それは非常に難しく、理解しがたく、そもそも、それは現実に目に見える数々の実体と矛盾する内容なのだと、あなたは教えられてきたのだ。その結果、あなたは知的活動による、あるいは知的想像力による幻想の数々の幻想を学び、教え、知的財産として保持し継承し、本当は容易であるところの実相的な真実の学びを疎かにしてきのである。



Yet you will learn them, for their learning is the only purpose for your learning skill the Holy Spirit sees in all the world. 

  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い、由、意義、意味」
  • skill [skíl] : 「技能、腕前、スキル」

❖ "Yet you will ~ "「しかし、あなたは、真実の声が教えるレッスンを学であろう」。"for their learning ~ "「なぜなら、そのレッスンを学ぶことは、ホーリー・スピリットがこの全世界の中で見出す、あなたの学びの技術ための、唯一の目的だからだ」。まわりくどい言い方をしているが、要するに、あなたは知的想像力や知的活動によって、たゆまぬ努力を惜しまず、苦労に苦労を重ね、数々の知的財産を築き、それを継承してきたのだが、その学びの技術は、幻想の積み重ねのために利用するという誤った方向に向けられてきたのだ。しかし、ホーリー・スピリットは、学びの技術は実相的な真実を学ぶためにあるのであって、それが唯一の目的なのだと見なしている。そして、真実は必ず虚偽に打ち勝つものなので、今は幻想に埋没しているあなたではあるが、いつかは必ず、真実の語るレッスンを学ぶことになるのだ。



His simple lessons in forgiveness have a power mightier than yours, because they call from God and from your Self to you.

  • simple [símpl] : 「易しい、難しくない、簡素な、質素な、地味な」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • mighty [máiti] : 「強力な、強大な、非常な、並外れた」
  • call [kɔ́ːl] to : 「〜に声をかける」

❖ "His simple lessons ~ "「赦しにおける、ホーリー・スピリットの単純なレッスンは、あなたの学んできたレッスンよりもはるかに強力なパワーをもっている」。ホーリー・スピリットの単純なレッスンとは、幻想を幻想としてしっかり認識し、受け入れ受け流して赦すとき、幻想は自然に消滅してしまうというもの。幻想から実相に目覚めるためのレッスン、虚偽から真実に目覚めるためのレッスンである。"because they call from ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットのレッスンは、神から、あるいは本当のあなた自身から、あなたへの呼びかけであるからだ」。今でこそ、あなたは幻想に埋没し、あなたの心のほとんどはエゴに支配されているが、あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分に、本当のあなた自身、つまり、ホーリー・スピリットが住んでおり、神との接触を保つチャンネルが今も存在している。そこから、真実の声があなたに語りかけ、ホーリー・スピリットが主導する真実のレッスンを学ぶようにと、あなたを促しているのである。もちろん、真実のレッスンは、幻想のレッスンよりも強力なパワーを持っている。かたや実在であり、かたや錯覚に過ぎないのだから。本物の餅と、絵に描いた餅の、いったいどちらがより強力なパワーを持っているかと考えれば、答えは自ずと明白だ。



6. Is this a little Voice, so small and still It cannot rise above the senseless noise of sounds that have no meaning? 

  • small [smɔ́ːl] : 「小さい、小ぶりの、つまらない、取るに足りない」
  • still [stíl] : 「静かな、しんとした」
  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する」
  • above [əbʌ́v] : 「〜の上側に、〜の上に」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • noise [nɔ́iz] : 「騒音、雑音、音、声、不平、不満」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」

❖ "Is this a little ~ "「このホーリー・スピリットの真実のレッスンは、小さな声であって、」"so small and ~ "「あまりにも小さくて静かすぎるので、全く意味を持たない雑多な無分別の雑音を凌駕して聞こえて来ることの出来ないようなものであろうか」。この幻想世界の意味のない雑事、雑音にかき消されて、真実を語るホーリー・スピリットの声が、あなたの耳に届かない。



God willed not His Son forget Him. And the power of His Will is in the Voice that speaks for Him. Which lesson will you learn? 

  • will [wíl] : 「意思する」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
  • speak for : 「〜の代弁をする、〜に代わって話す」

❖ "God willed not ~ "「神は、神の子が神を忘れることなど意図しなかった」。神が神の子を楽園から追放したのではない。神の子が勝手に神の元を離れ、分離し、神を忘れたのだ。"And the power of ~ "「神の意思がもつパワーは、神の代わりに話す声の中に存在する」。神に代わってあなたに話しかけるホーリー・スピリットの声の中に、神の意思が隠されている。"Which lesson ~ "「どちらのレッスンを、あなたは学びたいのか」。ホーリー・スピリットの教える真実のレッスンか、それとも、知性的な想像力が幻想して蓄積してきた偽りのレッスンか。



What outcome is inevitable, sure as God, and far beyond all doubt and question? 

  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • inevitable [inévətəbl] : 「防げない、避けられない、当然の」
  • as sure as : 「〜と同様に確かに」
  • far beyond [bijάnd] : 「〜をはるかに超えて」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
  • question [kwéstʃən] : 「疑うこと、疑い、疑義、質問、疑問」

❖ "What outcome is ~ "「どのような結果が不可避であり、神のごとく確実であり、疑いや疑惑をはるかに超越しているか」。不可避であり、確実であり、疑問の余地のない結果を生むものは、当然、真実であって幻想ではない。したがって、あなたはホーリー・スピリットのレッスンを学ぶべきなのだ。



Can it be your little learning, strange in outcome and incredible in difficulty will withstand the simple lessons being taught to you in every moment of each day, since time began and learning had been made?

  • strang [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な、見知らぬ」
  • incredible [inkrédəbl] : 「信じられない、信じ難い、信用できない」
  • difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、難儀、面倒なこと」
  • withstand [wiðstǽnd] : 「〜に抵抗する、逆らう、耐える」
  • taught [tɔ́ːt] : 「teachの過去・過去分詞形」
  • moment [móumənt] : 「わずかの間、一瞬、瞬間」
  • each day : 「毎日」
  • since [síns] : 「〜して以来、〜のときから」
  • began [biɡǽn] : 「beginの過去形」
  • begin [biɡín] : 「始まる、着手する」

❖ "Can it be your little ~ "「それは、あなたのちっぽけな学びであり得ようか」。不可避であり、確実であり、疑問の余地のない結果を生むものは、あなたが支持してきた幻想の学びではない。"strange in outcome ~ "「奇妙な結果をもたらし、信じがたいほど難しい、あなたのちっぽけな学びは、時間が始まり学びが形作られて以来、毎日の瞬間瞬間にあなたに教えられる単純なレッスンに対抗出来るであろうか」。神の子が神から分離し、この幻想世界の時間と空間を偽創造した時からずっと、絶え間なく、ホーリー・スピリットは真実のレッスンを、つまり、単純で容易な救いのレッスンをあなたに囁きかけてきた。そのレッスンに対して、あなたの知性的想像力が幻想してきた数々の偽りのレッスンは、はたして、対抗し勝ることが出来るであろうか。幻想が実相に打ち勝つことが可能か。もちろん、答えは自ずと分かっている。ならば、迷うことなく、不可避であり、確実であり、疑問の余地のないものを選択するに限る。
 
 
 



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