●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-31.II.6:1 ~ T-31.II.7:6


6. Before you answer, pause to think of this:

               The answer that I give my brother 
               is
 what I am asking for, 
               and what I learn
of him is 
               what I learn about myself.

  • answer [ǽnsər] : 「答える、返事する」
  • pause [pɔ́ːz] : 「中止する、休止する、一息つく、一瞬沈黙する」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する、〜を要する」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる」
  • learn of : 「〜を知る」
  • learn about : 「〜について学ぶ」

❖ "Before you answer ~ "「答える前に、ひと息ついて次のことを考えてみなさい」。エゴを選ぶか、ホーリー・スピリットを選ぶか、その答えを出す前に、ゆっくり次の事を考えなさい。"The answer that I ~ "「私が同胞に与える答えは、私が求めているものであり、」"and what I learn ~ "「私が同胞を知ることは、私自身について私が学ぶことである」。あなたと同胞は自他一如であり、あなたが求めている答えが同胞に与えられる。あなたがエゴを求めれば、同胞にエゴを与えることになり、あなたがホーリー・スピリットを選択すれば、同胞にホーリー・スピリットを与えることになる。同様に、同胞が何を求め、何を選択するかを知ることは、あなたがエゴを求めているのかホーリー・スピリットを求めているのか、それを知ることに繋がる。だから、心静かにして、心の奥底の声に耳を傾けなさい、ということ。



Then let us wait an instant and be still, forgetting everything we thought we heard; remembering how much we do not know. 

  • wait [wéit] : 「じっとしている、待つ」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • still [stíl] : 「静止した、じっとした、動かない」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • thought [θɔ́ːt] : 「thinkの過去・過去分詞形」
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」

❖ "Then let us wait ~ "「そこで、しばし答えを出すことを待って、じっとしていよう」。"forgetting everything ~ "「私たちが耳にしたと思っているあらゆることを忘れるのである」。私たちが耳にした幻想の声、つまり、エゴの囁きをすべて忘れて、心の奥底の正しい思いに耳を傾けなくてはいけない。"remembering how ~ "「そして、どんなにか、私たちは知らずにいたか想い出すのである」。そのとき、私たちは、エゴの喧騒な声にかき消されて、本当の思いの声をまったく聞くことがなかった、本当の思いを何も知らずに生きてきた、と気付くのである。



This brother neither leads nor follows us, but walks beside us on the selfsame road. 

  • neither [níːðər] A nor B : 「AでもなくBでもない、AとBのどちらも〜ない」
  • lead [líːd] : 「案内する、指導する、統制する」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に続く」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに、〜の脇に」
  • selfsame [sélfseim] : 「同一の」
  • road [róud] : 「道、主要道路、道路、道筋、道程」

❖ "This brother neither ~ "「この同胞は、私たちの指導者でも追従者でもなく、」"but walks beside ~ "「単に、私たちの傍らにあって、同じ道を歩んでいるのである」。あなたと同胞は自他一如であって、分離されるものではない。影の様に付き添って歩いている者同士なのだ。その影はあなたを導く者でもないし、あなたに従う者でもない。



He is like us, as near or far away from what we want as we will let him be. 

  • near [níər] : 「近い、近くにある、接近した、近接した」
  • far away from :「〜から遠く離れて」

❖ "He is like us ~ "「同胞は、私たちにそっくりであり、」"as near or far away ~ "意訳する、「私たちが同胞をどう見るかによって、同胞は、私たちが求めるものから遠ざかったり近づいたりするのである」。あなたが、同胞をエゴ的だと見れば、あなたが望むホーリー・スピリット的な者から同胞は離れて行き、同胞をホーリー・スピリット的だとみれば、同胞はどんどんホーリー・スピリットそのものに近づいて行く。それは同時に、あなた自身がエゴ的になるかホーリー・スピリット的になるか、その方向を決めるものなのだ。つまり、あなたが同胞を敵と見なせば、同胞もあなたもエゴ的な思考システムにからめ取られて共にエゴ的となり、あなたが同胞を友と見なせば、同胞もあなたもホーリー・スピリットの思考システムに寄って立つ、ホーリー・スピリット的な存在になるのだ。



We make no gains he does not make with us, and we fall back if he does not advance. 

  • gain [géin] : 「利益、得ること、獲得、利得」
  • fall back : 「後退する、後ずさりする、退却する」
  • advance [ædvǽns] : 「前へ進む、前進する、進歩する、進展する」

❖ "We make no gains ~ "ここは"if"を補って解釈すべきだろう「もし同胞が、私たちと共に得ることがなければ、私たちも何も得られないし、」"and we fall back ~ "「彼が前進しなければ、私たちは後ずさりするだけである」。あなたと同胞は分離してなどいない。だから、与えることは得ることであり、奪うことは奪われることになってしまうのだ。



Take not his hand in anger but in love, for in his progress do you count your own. 

  • in anger : 「怒って」
  • in love : 「恋して、恋愛中で、いい仲で、恋仲で」
  • progress [prάɡres] : 「前進、進展、発達、進歩、向上」
  • count [káunt] : 「〜を数に入れる、勘定に入れる、考慮する」

❖ "Take not his hand ~ "「怒りではなく、愛をもって、同胞の手を取りなさい」。"for in his progress ~ "「なぜなら、同胞の進歩にこそ、あなたの進歩を見出せるのだから」。



And we go separately along the way unless you keep him safely by your side.

  • separately [sépərətli] : 「離れて、独立して、別々に、分かれて、離ればなれになって」
  • along the way : 「途中で、ここに至るまでに、これまでに」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • keep [kíːp] : 「〜の管理をする、〜を預かる、守り続ける」
  • safely [séifli] : 「安全に、支障なく、無事に」
  • side [sáid] : 「側面、辺、側、面」

❖ "And we go separately ~ "「あなたが同胞を、あなたの傍らに安全でいられるように守っていない限り、私たちはバラバラに道を歩くことになる」。あなたが同胞を自他一如だと認識し、したがって、愛をもって手を結び、安全を確保し合わない限り、あなたと同胞は分離し、繋ぎ合った手を離して拳(こぶし)を突き合わせ、敵同士となって憎み合い、攻撃し合い、互いに別々の方向に進んで行くことになろう。



7. Because he is your equal in God's Love, you will be saved from all appearances and answer to the Christ Who calls to you. 

  • equal [íːkwəl] : 「同等の人、匹敵する人、平等なもの」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿、風貌」
  • answer to : 「〜に対する答える」
  • call to : 「〜に声をかける」

❖ "Because he is your ~ "「神の愛の中で、同胞はあなたと同等なので、」あなたと同胞は、共に神の愛する神の子であるから、"you will be saved ~ "「あなたは、あらゆる見掛けから救われ、」ここの"appearances"「外見、見掛け」とは、"form"「形」のことで、つまり、知覚される幻想のこと。したがって、「あなたは、あらゆる見掛けの幻想から救われ、」となる。"and answer to ~ "「あなたは、あなたに呼びかけているキリストに答えることになる」。幻想から救われたあなたは、あなたを実相世界に誘うキリストの呼び声、つまり、ホーリー・スピリットの呼び声をはっきり聞き取ることが出来るようになり、その呼び声に答えて、実相世界に回帰する旅を選択するのである。もちろん、それは、あなた一人に限ったことではなく、同胞と共に、その道を歩むことを選択することになるのだ。



Be still and listen. Think not ancient thoughts. Forget the dismal lessons that you learned about this Son of God who calls to you. 

  • listen [lísn] : 「耳を傾ける、傾聴する、聴く、聞く」
  • ancient [éinʃənt] : 「古代の、古くからの、古い、古びた」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考えること、思考、思索」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • dismal [dízməl] : 「憂鬱な、陰気な、陰鬱な、暗い」

❖ "Be still and ~ "「心静かに、耳を傾けなさい」。"Think not ancient ~ "「昔の考えに思いを馳せてはいけない」。"Forget the dismal ~ "「あなたに呼びかける神の子について、あなたが学んだ陰鬱なレッスンを忘れなさい」。あなたに救いを求め、実相世界への回帰の旅を誘った同胞について、エゴは、そんな同胞は敵であると教えたのだが、そんな陰気なレッスンは忘れてしまいなさい。



Christ calls to all with equal tenderness, seeing no leaders and no followers, and hearing but one answer to them all. 

  • equal [íːkwəl] : 「同等の、程度が等しい、均等な、平等な」
  • tenderness [téndərnis] : 「柔らかさ、敏感、優しさ」
  • leader [líːdər] : 「指導者、リーダー、統率者、指揮官」
  • follower [fάlouər] : 「信奉者、追随者、部下」

❖ "Christ calls to all ~ "「キリストは、等しく優しく、すべての神の子に呼びかけている」。"seeing no leaders ~ "「誰を導く者とも見ず、誰を追従者とも見ず、」"and hearing but one ~ "「神の子すべてに対するたった一つの答えだけを聞いている」。神の子全員が、つまり、あなたも同胞も共に、たった一つの答え、つまり、エゴの幻想を捨ててホーリー・スピリットの実相に目覚める選択をしたのだという答えを、キリストは耳にしたいと願っている。そして、耳にすることになるのである。



Because He hears one Voice, He cannot hear a different answer from the one He gave when God appointed Him His only Son.

  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • appoint [əpɔ́int] : 「〜を任命する、選任する、指名する」

❖ "Because He hears ~ "「キリストはただ一つの声を聞いているので、」"He cannot hear ~ "「神がキリストを唯一の子として任命したとき、キリストが与えた答えと異なった答えを、キリストは聞くことは不可能である」。非常に難解で、意味深長な箇所である。まず、ここのキリストを2000年前のイエス・キリスト一人のことだと誤解してはならない。ここのキリストとはホーリー・スピリットのことであり、突き詰めれば、神の子それ自体である。つまり、あなたも同胞もキリストであり、ホーリー・スピリットであり、神の子なのだ。したがって、"when God appointed ~ "「神がキリストを唯一の子として任命したとき」とは、神が神の子を単一の神の子として創造したとき、という意味合いである。そのとき、神の子は、神を父として無条件に愛したわけで、その愛が、神の子の答えである。したがって、キリストである神の子は、愛以外の答えを知ることはないし、聞こえもしないのである。神が神の子に呼びかける声は愛そのものであり、それに答える神の子の声もまた、愛そのものであって、それ以外のものではない。






Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp