●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-6.IV.11:1 ~ T-6.IV.12:10

11. That is why the Holy Spirit never commands. To command is to assume inequality, which the Holy Spirit demonstrates does not exist. 
  • command [kəmǽnd] : 「命令する、支配する」
  • assume [əsjúːm] : 「〜と仮定する、思い込む」
  • inequality [ìnikwɑ́ləti] : 「不等、不同、不平等」
  • demonstrate [démənstrèit] : 「実証する、実演する」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている」
❖ "That is why ~ "「それは、ホーリー・スピリットが決して命令支配しない理由である」。それとは、神が私達を決して辱めたりしないこと。"To command is ~ "「命令支配するとは、不平等性を前提にしている」。"which the Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットは不平等性は存在していないと示している」。私達もホーリー・スピリットも平等である。あるいは、神さえも平等であると言っていい。実相世界には不平等という概念はもちろん、平等という概念さえもない。完全に平等であるから、命令したり支配したり、あるいは辱めたりすることはない。



Fidelity to premises is a law of mind, and everything God created is faithful to His laws. 
  • fidelity [fidéləti] : 「厳守、忠誠、忠実」
  • premise [primáiz] : 「前提、仮定」
  • law [lɔ́ː] : 「法律、法規、法令」
  • faithful [féiθfl] : 「信頼できる、誠実な」
❖ "Fidelity to premises ~ "「前提に忠実であることは心の法則である」。"and everything God ~ "「そして、神が創造したものは、神の法に誠実である」。心も神の創造したものであるから、心は神の法に忠実、誠実であるべきだ。たとえば、平等性という前提。たとえば、分かち合いという前提。正しい心は、この平等性や分かち合いという前提に抵触することは許されない。



Fidelity to other laws is also possible, however, not because the laws are true, but because you made them. 
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、あり得る」
❖ "Fidelity to other ~ "「他の法に忠実であることも可能である」。" however, not ~ "「しかし、それは、その法が正しいからではなく、あなたが作った法であるからだ」。たとえば、エゴの作った法で、攻撃に対しては報復で答えよ。



What would be gained if God proved to you that you have thought insanely? Can God lose His Own certainty? 
  • gain [géin] : 「得る、獲得する」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜であると分かる」
  • insanely [inséinli] : 「正気とは思えないほど、気違いじみて」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、喪失する、なくす」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確信、確実なこと、必然」
❖ あなたが自分で作った法に忠実であるとして、"What would be ~ "「もし、神があなたに対して、あなたは正気な考えをしていないと証明したとしても、いったい何が得られるだろうか」。無駄に終わってしまうだろう。あなたは頑(かたく)なに自分(エゴ)の法に忠実であり続けるだろう。しかし、翻(ひるがえ)って、"Can God lose ~ "「神が自身の確実性を失うことがあり得るだろうか」。いや、神は確実性を失うことはない。では、やはり、正気とは思えない法に忠実なあなたの方が誤りなのだ。



I have frequently said that what you teach you are. Would you have God teach you that you have sinned? 
  • frequently [fríːkwəntli] : 「頻繁に、しばしば」
  • have : 「〜に〜させる、〜してもらう」
  • sin [sín] : 「罪を犯す」
❖ "I have frequently ~ "「私はしばしばthat以下を言ってきた」。"that what you ~ "「あなたは、あなたが教えること、そのままである」と教えてきた。"Would you have ~ "「あなたは神に、that以下を教えてもらいたいのだろうか」。ここの"have"は使役動詞、"that you have sinned"「あなたは罪を犯してしまった」と教えてもらいたいのだろうか。神の子は、神を裏切り、罰をもって報いるしかない罪を犯したのだと宣言しているのはエゴである。



If He confronted the self you made with the truth He created for you, what could you be but afraid? 
  • confront [kənfrʌ́nt] : 「直面する、対決させる」
  • confront A with B : 「AにBを突きつける、AにBを対決させる」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
❖ "If He confronted ~ "「もし、神が、あなたが(勝手に)作った自己に対して、神があなたのために創造した真実を突きつけたなら、」"what could you ~ "「あなたは恐怖を感じる以外に何とするだろう」。あなたは、自分ででっち上げたエゴを自分だと信じている。それが幻想に過ぎないことを神があなたに突きつけたら、あなたは自分を失ってしまうと思って恐れを抱く。神があなたのために創造した真実とは、あなたは神が創造した無辜なる神の子であるという真実。人は真実を目の当たりにするとき恐れを感じる。ましてや、自分に罪悪感を感じているなら、なおさらである。



You would doubt your right mind, which is the only place where you can find the sanity He gave you.
  • doubt [dáut] : 「〜を疑う、〜を疑問に思う」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
❖ "You would doubt ~ "「あなたはあなたの正しい心を疑うことだろう」。エゴと同体のあなたは、まさか自分が罪のない神の子だとは思うまい。"which is the ~ "「その正しき心こそ、神があなたに与えてくれた正気をあなたが見いだせる唯一の場所である」にもかかわらず。



12. God does not teach. To teach is to imply a lack, which God knows is not there. God is not conflicted. 
  • imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • conflicted [kənflíktid] : 「矛盾した、葛藤のある」
❖ "God does not ~ "「神は教えたりしない」。"To teach is ~ "「教えることは暗に不足を意味する」。"which God knows ~ "「神は不足はないと知っている」。教えることは学ぶことであった。学ぶとは、学ばねばならないことが自分にあるということ。つまり、不足があることを意味している。神に不足はない。したがって、学びもしなければ教えもしない。"God is not ~ "「神に矛盾はない」。



Teaching aims at change, but God created only the changeless. The separation was not a loss of perfection, but a failure in communication. 
  • aim at : 「〜に狙いを定める、〜を得ようする」
  • change [tʃéindʒ] : 「変化、変更、交換」
  • changeless [tʃéindʒlis] : 「変化のない、不変の」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別離」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、紛失、損失、喪失」
  • perfection [pərfékʃən] : 「 完全、完成」
  • failure [féiljər] : 「失敗、不成功」
  • communication [kəmjùːnəkéiʃən] : 「伝達、通信、交信」
❖ "Teaching aims at ~ "「教えることは変化を求めることである」。"but God created only ~ "「しかし、神は不変なるものだけを創造した」。"The separation was ~ "「(私達の心が神から)分離したことは、(私達の)完全性が失われたことではなかった」。"but a failure in ~ "「(神との)コミュニケーションに失敗したに過ぎない」。ここは重要である。神から分離した私達の心は完全性を喪失してはいない。神とのコミュニケーションが途絶えてしまっただけなのだ。では、そのコミュニケーションを立て直せばいいことになる。ここに、私達の心と神の心を結ぶ仲介者、ホーリー・スピリットが介在する。しかし、事はそう簡単でもない。そこに、厄介な邪魔者が介入してくる。



A harsh and strident form of communication arose as the ego's voice. It could not shatter the peace of God, but it could shatter yours. 
  • harsh [hάːrʃ] : 「厳しい、手厳しい、辛らつな」
  • strident [stráidnt] : 「執拗な、耳障りな」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、型」
  • arose [əróuz] : 「arise の過去形」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、生まれる」
  • shatter [ʃǽtər] : 「〜を打ち砕く、粉々に割る」
❖ 神と私達の心のコミュニケーションが不調であるところに、"A harsh and ~ "「とげとげしく耳障りな形のコミュニケーションが、エゴの声として生まれた」。"It could not ~ "「それは神の平和を打ち砕くことは出来ないが、あなたの平和は打ち砕くとこが出来る」。



God did not blot it out, because to eradicate it would be to attack it. Being questioned, He did not question. He merely gave the Answer. His Answer is your Teacher.
  • blot [blɑ́t] : 「ふき取る、ぬぐい取る」
  • blot out : 「消し去る、完全にぬぐい去る、削除する」
  • eradicate [irǽdikèit] : 「〜を全滅させる、絶滅させる」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "God did not ~ "「神はエゴの声をかき消すことはしなかった」。"because to eradicate ~ "「なぜなら、エゴの声を根絶させることは、それを攻撃することになるからだ」。神は決して攻撃しない。攻撃することは、その相手の存在を現実化してしまうからだ。旧約聖書の中の復讐する神は、したがってACIMの神とは無縁である。"Being questioned ~ "「エゴから疑問を突きつけられることはあったが、神は質問をしなかった」。"He merely gave ~ "「神は答えを与えるだけであった」。"His Answer is ~ "「神の答えこそ、あなたの教師である」。神は誤りを攻撃しない。罰することもない。ひたすら、真実だけを教える。






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