●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-7.III.2:1 ~ T-7.III.3:7

2. God's meaning waits in the Kingdom, because that is where he placed it. It does not wait in time. 
  • wait [wéit] : 「〜を待つ」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する」
❖ "God's meaning ~ "「神のもつ意味は王国で待っている」。"because that is ~ "「なぜならば、神がそれをそこに置いたからである」。"It does not ~ "「神のもつ意味は、時間という枠内で待っているのではない」。"God's meaning"「神のもつ意味」とは、前出の『意味』が『真実』に置き換えることが出来たように、『神の真実』と考えていいだろう。神の愛のという意味(真実)、神の創造という意味(真実)、神そのものの存在意義、詰まるところ、神そのもの、と考えてもいい。その意味(真実)を、神はこの幻想の世界にばらまくことなく、王国に置いた。神は幻想と一切の関わりをもたないからだ。したがって、神の意味を知るには、この幻想の世界を脱して、神の住む天の王国に行かなくてはならない。そして、あなたの心が天の王国へ回帰するのを神の意味(愛)はひたすら待っている。ただし、神の世界は時空を超越した世界なので、待つとは言っても、時間の枠内で待っているのではない。



It merely rests in the Kingdom because it belongs there, as you do. How can you who are God's meaning perceive yourself as absent from it? 
  • rest [rést] : 「休む、休息する、ある、置かれている」
  • belong [bilɔ́ːŋ] : 「属する、所属する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • absent [ǽbsənt] : 「いない、不在の」
  • absent from : 「〜を欠席している、〜に不在である」
❖ "It merely rests ~ "「神の意味は王国にある」。"because it ~ "「なぜなら、あなたがそうであるように、神の意味もそこに属しているからだ」。本来、あなたも天の王国の住人である。"How can you ~ "「神の意味であるあなたは、どうして、あなた自身をそこに居ないものとして知覚できるだろう」。ここで、神の意味が私達の存在意味と同等であることが分かる。神は神の愛(真実)の延長上に神の子を創造した。神の子が神から分離して存在することは不可能なのだ。あなたは神の一部であり、神と同体である。



You can see yourself as separated from your meaning only by experiencing yourself as unreal. 
  • separated [sépərèitid] : 「分離した」
  • experience [ikspíəriəns] : 「経験する、体験する」
  • unreal [ʌnríəl] : 「実在しない、非現実的な」
❖ "You can see ~ "「あなたは、あなた自身を非現実的なものとして体験することで、あなたの意味から分離した自己を見る可能性がある」。難しい表現をしているが、"experiencing yourself as unreal"「あなた自身を非現実的なものとして経験する」とは、この幻想の世界に住む肉体をもった自己を自分自身として経験するということで、"your meaning"「あなたの意味」すなわち「あなた自身、あなたの存在意義」から乖離した自己を見てしまうということ。簡単に言えば、あなたが自分を肉体として体験するとき、肉体の実在性を信じる限り、あなたは実相的な心の存在である本当の自分を見ることは出来ない。逆に、神の王国に住まう真の存在たる心を自分自身として経験できれば、自分の意味、自分の存在意義、自分自身を率直に見つめることが出来る。



This is why the ego is insane; it teaches that you are not what you are. That is so contradictory it is clearly impossible. 
  • insane [inséin] : 「正気でない、狂った」
  • contradictory [kὰntrədíktəri] : 「相反する、正反対の」
  • clearly [klíərli] : 「明らかに、明瞭に」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、あり得ない」
❖ "This is why ~ "「これが、エゴが正気ではない理由である」。"it teaches that ~ "「エゴは、あなたが本当のあなたではないものだと教える」。つまり、エゴは肉体こそがあなた自身だと教えている。幻想の肉体をあなたの実在だと教えているので、エゴは正気ではない。"That is so contradictory ~ " itの前にthatが省略されている、「それはあまりにも(真実と)正反対であるから、明らかに不可能である」。肉体が実在する可能性はない。幻想が実相化する可能性はないのだ。もっとも、幻想が幻想として現実化することはあり得る。もちろん、その場合の現実は幻想に過ぎない。



It is therefore a lesson you cannot really learn, and therefore cannot really teach. Yet you are always teaching. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、従って、だから」
  • really [ríːəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに」
❖ "It is therefore ~ "「したがって、それは、実際には学ぶことの不可能なレッスンである」。エゴは、本当のあなたをあなたではないと教えるのだから、それはあなたにとって学ぶことの出来ないめちゃくちゃなレッスンである。"and therefore ~ "「したがって、実際、あなたが教えることも出来ないレッスンである」。学ぶことも出来ないでたらめを教えることは、もちろん不可能だ。"Yet you are ~ "「それにも関わらず、あなたはいつも教えている」。いったい何を教えているかは、次の文。



You must, therefore, be teaching something else, even though the ego does not know what it is. 
  • something else : 「何か他のもの」
  • even though : 「〜であるけれども、〜であるにしても」
❖ "You must, therefore ~ "「したがって、あなたは何か別のものを教えているに違いない」。あなたが教えているものは、それはエゴの教えではない。"even though ~ "「たとえエゴが、それが何であるか知らないにしても」。エゴの知らないものであるから、したがって、"something else"はホーリー・スピリットの教え、ということになる。



The ego, then, is always being undone, and does suspect your motives. 
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、取り消す」
  • suspect [səspékt] : 「〜を疑わしく思う」
  • motive [móutiv] : 「動機、真意」
❖ "The ego, then ~ "「そこで、エゴはいつも取り消されていることになる」。"and does suspect ~ "「そして、あなたの動機を疑っている」。たとえば、エゴは肉体のあなたが真に実在するあなただと教えるのだが、ホーリー・スピリットはそれは幻想だと教えて、エゴの教えを取り消している。するとエゴは、いったいあなたは何を考えているのかと、あなたがホーリー・スピリットの教えを学ぶ動機を疑う。エゴを裏切ってホーリー・スピリットの教えを自分の教えとするようなあなたの動機を、エゴは理解することが出来ないのだ。



Your mind cannot be unified in allegiance to the ego, because the mind does not belong to it. 
  • unify [júːnəfài] : 「統一する、一体化する」
  • allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
  • belong to : 「〜に属する、〜の所有物である」
❖ "Your mind cannot ~ "「エゴに忠実であれば、あなたの心は統一され得ない」。エゴの教えを信奉している限り、あなたの心はホーリー・スピリットの心と統一されることはない。"because the mind ~ "「なぜならば、心はエゴに属していないからだ」。あなたの本当の心が属しているのは実相であり、幻想のエゴに属してるのではない。



Yet what is "treacherous" to the ego is faithful to peace. The ego's "enemy" is therefore your friend.
  • treacherous [trétʃərəs] : 「不誠実な、当てにならない」
  • faithful [féiθfl] : 「信頼できる、誠実な、忠実な」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏」
  • enemy [énəmi] : 「敵、かたき」
❖ "Yet what is ~ "「しかし、エゴに対して『不誠実』であることは、平和に対して忠実であることだ」。"The ego's "enemy" is ~ "「したがって、エゴの『敵』は、あなたの友である」。エゴの敵でありあなたの友とは、もちろんホーリー・スピリットのこと。



3. I said before that the ego's friend is not part of you, because the ego perceives itself at war and therefore in need of allies. 
  • part [pɑ́ːrt] : 「一部、部分」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • at war : 「争って、不和で」
  • in need of : 「〜を必要としている」
  • ally [əlái] : 「同盟者、協力者、同調者、支持者」
❖ "I said before ~ "「私は以前that以下を言った」。"that the ego's ~ "「エゴの友はあなたの一部ではない」と言った。エゴを信奉する心はあなたの本当の心ではない。"because the ego ~ "「なぜなら、エゴは戦いの中の自己を知覚するのであって、したがって、協調者を欲しがっているだけであるから」。エゴは、あなたが他者を攻撃することを望んでいる。その状態でなければ、エゴは自己確認できないからだ。エゴはあなたの賛同を求めている。しかし、他者を攻撃するあなたは真のあなたではない。



You who are not at war must look for brothers and recognize all whom you see as brothers, because only equals are at peace. 
  • look for : 「〜を探す、進んで受け入れる」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「承認する、認める、〜を認識する」
  • equal [íːkwəl] : 「同等の人、平等なもの」
❖ "You who are ~ "「戦いの状態にないあなたは、同胞を求めるに違いないし、」"and recognize all ~ "「そして、出会った人すべてを同胞と認識するに違いない」。平和と静寂を求めるあなたは、他者もまた平和と静寂を求めているに違いないと感じ、あなたと同類だと認識出来る。"because only equals ~ "「なぜなら、同等である者だけが平和なのだから」。



Because God's equal Sons have everything, they cannot compete. 
  • equal [íːkwəl] : 「同等の、均等な、平等な」
  • compete [kəmpíːt] : 「競争する、張り合う」
❖ "Because God's equal ~ "「平等な神の子はすべてを持っているので、」"they cannot compete"「彼らが競い合うことは不可能なのだ」。平等だから競い合う必要がない。自他一如である者同士が、争うことは不可能だ。



Yet if they perceive any of their brothers as anything other than their perfect equals, the idea of competition has entered their minds. 
  • anything other than : 「〜以外の何か」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • competition [kɑ̀mpətí∫n] : 「競争、試合、争い」
  • enter [éntər] : 「〜に入る、〜に立ち入る 」
❖ "Yet if they ~ "「しかし、もし彼らが、同胞の誰でも、完璧に同等な者以外の者として知覚するなら、」"the idea of ~ "「競争という考えが心の中に入り込んでいることになる」。回りくどい言い方をしているが、要するに、同胞を見たときに平等に見えないときは、競争心が湧き出している証拠だ、ということ。逆に、競争心が湧いたときは、他者を自分と同一だと見てはいない。



Do not underestimate your need to be vigilant against this idea, because all your conflicts come from it. 
  • underestimate [ʌ̀ndəréstəmèit] : 「過小評価する、見くびる」
  • vigilant [vídʒələnt] : 「油断がない、用心深い」
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、葛藤、軋轢、争い」
  • come from : 「〜から来る、〜に由来する」
❖ "Do not underestimate ~ "「こういった考えが(心に入らないように)注意する必要があることを過小評価してはならない」。"because all your ~ "「なぜなら、あなたのコンフリクトはすべてそこに由来するのだから」。競争心が湧いたり、他者を自分と同一だと見ることが出来ないのは、そこに分離感があるからだ。分離を感じている限り、幻想に捕らわれており、分離幻想が様々な軋轢を生み出す。たとえば、愛と憎悪が入り交じった感情を相手に感じたり、自分とは異なる人種への偏見が生まれたり、性差別感、知的優越感、等々の差別的分離感覚が生じて、心は争いという軋轢に苦しむことになる。



It is the belief that conflicting interests are possible, and therefore you have accepted the impossible as true. Is that different from saying you perceive yourself as unreal?
  • conflicting : 「相反する、矛盾する」
  • interest [íntərəst] : 「興味、関心、趣味」
  • accept [əksépt] : 「承認する、容認する、受け入れる」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • different [dífərənt] : 「違っている、異なる」
❖ "It is the belief ~ "「それはthat以下を信じていることである」。それとは、エゴの、競争心を生み出す不平等観。"that conflicting interests ~ "「矛盾する関心を持つことが可能である」と信じることである。矛盾する関心とは、たとえば、平等でありたいと望む反面、人には負けたくないと思うようなこと。"and therefore you ~ "「したがって、あなたは不可能なことを真実であると容認してしまったのだ」。だから、心にコンフリクトを起こす。"Is that different from ~ "「それは、あなたがあなた自身を現実ではないと言っているのと違いがあるだろうか」。あなたは幻想のエゴに惑わされているだけだ。分離のない所に、分離という幻想を抱いて、そこを土俵にして一人相撲をとっているのだ。






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