●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-15.I.9:1 ~ T-15.I.10:8

9. This lesson takes no time. For what is time without a past and future?

  • take time : 「時間を取る、時間がかかる」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来」
❖ "This lesson takes ~ "「このレッスンには時間がかからない」。"For what is ~ "「なぜなら、過去も未来もない時間は、いったい何の意味があるだろう」。ACIMでは、時間は単なる幻想、幻覚である。



It has taken time to misguide you so completely, but it takes no time at all to be what you are.
  • misguide : 「〜を誤った方向へ導く、〜の指導を誤る」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く、徹底的に」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
❖ "It has taken time to ~ "「あなたを完全に誤った方向へ導くには時間がかかっただろうが、」"but it takes no time at all ~ "「本当のあなたになるには、時間はまったくかからない」。"what you are"は「あなたであるところのもの」という意味合いで、「本当のあなた」とか「あなた自身」とか「本来のあなた」と解釈すればいいだろう。



Begin to practice the Holy Spirit's use of time as a teaching aid to happiness and peace.
  • practice [prǽktis] : 「〜を練習する、〜を実行する、実践する」
  • aid [éid] : 「援助、救済、補助、助成、補佐」
  • teaching aid : 「教育用具、補助教材」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "Begin to practice ~ "「幸福や心の平和へ向かう教えの助けとして、ホーリー・スピリットの時間の使い方の練習を始めなさい」。この一瞬を新しい誕生と考えて、本来のあなた自身に回帰する、それが、ホーリー・スピリットの時間の使い方。過去は幻想であり、錯覚に過ぎないので完全に切り捨ててしまい、今、この誕生の一瞬を未来に拡張して行くのである。



Take this very instant, now, and think of it as all there is of time.
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • this instant : 「この瞬間に、この場で」
  • think of : 「〜のことを考える」
❖ "Take this very ~ "「まさにこの一瞬、今という時を切り取り、」"and think of it ~ "「それが、存在する時間のすべてだと考えなさい」。



Nothing can reach you here out of the past, and it is here that you are completely absolved, completely free and wholly without condemnation.
  • reach [ríːt∫] : 「影響が及ぶ、〜に達する、差し伸べる、手を伸ばす」
  • out of : 「〜から外へ、〜から、〜によって、〜の中から」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く、徹底的に」
  • absolve [əbzálv] : 「免除する、解放する、〜に無罪を言い渡す」
  • wholly [hóu(l)li] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • condemnation [kàndemnéi∫n] : 「激しい非難、糾弾、有罪宣告」
❖ "Nothing can reach ~ "「過去からの何ものも、ここにいるあなたに影響を及ぼすことは出来ない」。"and it is here that ~ "「そして、ここにおいてこそ、あなたは完全に無罪を言い渡されるのであり、」"completely free and ~ "「完全に解放され、完全に有罪宣告が解除されるのだ」。あなたの罪の意識が取り消しになり、無辜(むこ)の神の子になれるのは、この一瞬である。



From this holy instant wherein holiness was born again you will go forth in time without fear, and with no sense of change with time.
  • holy [hóuli:] : 「神聖な」
  • wherein [(h)we(ə)rín] : 「そこで、その場所で、その間に」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • be born [bɔ́ː(r)n] : 「生まれる、誕生する」
  • go forth : 「出て行く、出発する」
  • fear [fíə(r)] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • sense [séns] : 「感覚、感触、知覚」
  • change [t∫éin(d)ʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
❖ "From this holy instant ~ "「神聖さが生まれた、この神聖な瞬間から、」"you will go forth in time ~ "「あなたは恐れを抱くことなく、第一歩を踏み出すだろう」。"and with no sense ~ "「その時、時間とともに変化してゆく感じは、もはやない」。幻想世界の時間感覚が消滅するのである。聖なる誕生の瞬間が未来に向けて拡張していくだけだ。実相世界の無時間性、永遠の瞬間、そういったものに近づいて行くのである。



10. Time is inconceivable without change, yet holiness does not change.
  • inconceivable [ìnkənsíːvəbl] : 「信じられない、想像もできない、考えも及ばない」
  • change [t∫éin(d)ʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
❖ "Time is inconceivable ~ "「変化の伴わない時間は考えられない」。"yet holiness does not ~ "「しかし、神聖さは変化しないのだ」。時間は幻想世界の錯覚であり、世界は変化流動する。一方、神聖さは無時間の実相世界の実在であり、その世界は永遠不変である。



Learn from this instant more than merely that hell does not exist.
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる、悟る」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • more than : 「〜だけではない、単に〜にとどまらない」
  • merely [míə(r)li] : 「ただ単に、単に」
  • hell [hél] : 「地獄、修羅場、生き地獄」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
❖ "Learn from this instant ~ "「この一瞬から、単に地獄は存在しないということ以上のことを学びなさい」。地獄が存在しないどころか、この一瞬に天の王国が存在するのである。



In this redeeming instant lies Heaven. And Heaven will not change, for the birth into the holy present is salvation from change.
  • redeem [ridíːm] : 「〜を救い出す、回復する、取り戻す、〜を罪から救う」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる、寝る、横たわっている」
  • salvation [sælvéi∫n] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "In this redeeming instant ~ "「この、罪から救われる一瞬の中に、天の王国が存在する」。神聖な一瞬こそ、実相世界の永遠性であるから、その一瞬に天の王国が展開される。"And Heaven will ~ "「そして、天の王国は変化することはない」。"for the birth into ~ "「なぜなら、神聖な瞬間に生まれ出ることは、変化からの救いであるからだ」。神聖な瞬間に生まれ出るとは、実相世界に生まれ出ることである。実相世界は永遠不変の世界であるから、変化というものから解放されるのである。



Change is an illusion, taught by those who cannot see themselves as guiltless.
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • taught [tɔ́ːt] : 「teach の過去・過去分詞形」
  • guiltless [gíltlis] : 「罪のない、潔白な、無辜(むこ)の」
❖ "Change is an ~ "「変化は錯覚である」。"taught by those who ~ "分詞構文、先頭にbeingを補う、付帯状況、「そして、変化というものは、自分自身を無辜であると見れない者たちによって教えられることなのである」。無辜であると思えない者たちとは、まだ贖罪を果たすことなく、幻想世界にとどまっている同胞たちのことであり、したがって変化流動する世界に翻弄されている者たちである。



There is no change in Heaven because there is no change in God. In the holy instant, in which you see yourself as bright with freedom, you will remember God. For remembering Him is to remember freedom.
  • bright [bráit] : 「輝く、輝いている、明るい、晴れた、晴朗な」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
❖ "There is no change ~ "「神に変化はないから、天の王国に変化はない」。"In the holy ~ "「神聖な瞬間に、その時こそ、あなたは自由になって輝くあなた自身を見ることになるのだが、あなたは神を思い出すだろう」。"For remembering ~ "「なぜなら、神を思い出すということは、自由を思い出すことだからである」。もちろん、ここで言う"freedom"は、罪の意識から解放された自由のことだ。同時に、時間からも解放され、幻想からも自由になるのである。つまり、実相世界に突入したことを意味し、神の世界に目覚めるのである。
 
 
 

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