●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-29.VIII.9:1 ~ T-29.VIII.9:10

9. God has not many Sons, but only One. Who can have more, and who be given less?
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • less [lés] : 「より少なく」
❖ "God has not many ~ "「神は、多くの神の子をもってはおらず、ただ一人である」。神は、単一の神の子を創造したのである。この幻想世界で、多くの神の子が存在しているように見えるのは、単一の神の子が神から分離した後、自己を分裂させたからである。自己を分裂し、多数の神の子として、この幻想世界に住まわせたのだ。そのように、単一の神の子は夢に見ているわけだ。"Who can have more ~ "「いったい誰がより多くのものを持ち、誰が、より少ないものを与えられたと言えるだろう」。あなたと同胞は自他一如であるから、あなたの持っているものの量と、同胞の持っているものの量を比較することは、そもそもおかしいのだ。誰、彼と分離しているわけではないから、所有という概念自体が矛盾を引き起こすのである。言い換えれば、神の子は単一なので、誰もがすべてを持っているのである。神の属性のすべてを、誰もが継承したのだ。



In Heaven would the Son of God but laugh if idols could intrude upon his peace.
  • laugh [lǽf] : 「笑い声を上げる、笑う」
  • intrude [intrúːd] : 「侵入する、入り込む、立ち入る」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "In Heaven would ~ "仮定法、「もし、偶像が、神の子の平和に侵入出来るとしたら、天の王国で、神の子は笑ってしまうだろう」。幻想の偶像が実相である天の王国に入り込むことなど出来ないのだが、もし仮に出来たとして、その偶像が神の子の平和を乱すことなど出来るだろうか。偶像は、少ない所有を他者よりも多くするために幻想されるものであるから、すべてを所有している神の子は、そんな偶像の目的を知って、笑ってしまうしかないだろう。



It is for him the Holy Spirit speaks, and tells you idols have no purpose here. For more than Heaven can you never have.
  • tell [tél] : 「〜に話す、言う、告げる、教える」
  • idol [áidl] : 「アイドル、偶像、崇拝される人、神像」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • more than : 「〜を超える、〜より多い、〜を上回る」
❖ "It is for him the Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットが話しかけるのは神の子であって、」"and tells you idols ~ "「この天の王国では、偶像は何の目的ももってはいないと、あなたに教えてくれる」。幻想の偶像が、実相世界で存在意義をもつわけはない。偶像がもつ目的は幻想の目的であって、実相的な目的をもつことは決してない。偶像が、真実を目的にすることは不可能なのだ。"For more than Heaven ~ "「なぜなら、天の王国以上のものを、あなたは決して持つことが出来ないからだ」。あなたは神の子として、神の属性のすべてを継承した。いわば、天の王国すべてをもっているのである。実相世界のすべてを、つまり、実在のすべてを持っていて、さらにそれ以上、何を持ち得るだろうか。



If Heaven is within, why would you seek for idols that would make of Heaven less, to give you more than God bestowed upon your brother and on you, as one with Him?
  • within [wiðín] : 「〜の心の中で、〜の中で」
  • seek for : 「〜を探し求める」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える、贈る」
❖ "If Heaven is within ~ "「もし天の王国が心の内側にあるなら、」"why would you seek ~ "「なぜ、あなたは、〜しようとして天の王国を小さなものにする偶像を探し求めようとするのか」。"to give you more than ~ "「神と一つであるあなたの同胞とあなたに、神が授けたもの以上のものをあなたに与えようとして」天の王国を小さなものにする偶像を、なぜあなたは、探し求めようとするのか。天の王国、実相世界はあなたの心の中にある。あなたはすでに、自分の心の中に、神が授けてくれた神の属性のすべて、実在のすべてを持っているのだ。ところが、偶像は、あなたは不足しており、他者よりも少ないものしか持っていないと、あなたを騙す。あたかも、心の中の天の王国だけでは足りないと言っているようなものだ。天の王国は不足だらけであり、偶像がその不足を補ってやろうと、言葉巧みにあなたを誘惑する。ところが、偶像は幻想であって、実相の実在のかけらさえもあなたに与えることなど出来ない。原理的に不可能なのだ。そうであるにもかかわらず、なぜ、あなたは偶像を追い求めるのか。



God gave you all there is. And to be sure you could not lose it, did He also give the same to every living thing as well.
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • living [líviŋ] : 「生きている、現存する、活気のある、生命のある」
  • as well : 「同じに、同様にうまく」
❖ "God gave you all ~ "「神は、存在するものすべてをあなたに与えた」。"And to be sure you ~ "「あなたがそれを失い得ないと確信するために、神は、生きているものすべてに、同様に、同じもの(すなわち存在するものすべて)を与えたのだ」。全能の神が、なぜ確信する必要があるか、などと詮索しないことにしよう。単純に、神は実在するものすべてに命と真実のすべてを与えた、と解釈しよう。実相世界は一元論世界であり、実は、命も一つなのだ。神の子の命も、生きているものすべての命も、分離などしておらず、単一の命なのである。そのように、神は命を創造したのだ。



And thus is every living thing a part of you, as of Himself. No idol can establish you as more than God.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、成立させる」
❖ "And thus is every living ~ "「こうして、生きているものすべては、あなたの一部であり、神の一部である」。いわば、分離していない単一の命を、実相の実在者達は分かち合っているのだ。"No idol can ~ "「偶像は決して、神以上のものとしてあなたを確立することは出来ない」。神以上に何かを所有している者とするために、偶像は、あなたにその何かを与えることは出来ない。言い換えれば、偶像は決して、神を超えることは出来ないのだ。幻想であり非実在の愚像が、実相であり実在の神を超越することは、原理的に不可能である。スクリーンに映し出される映画がどんなにリアルでも、現実のリアスさに勝るものではないのと同様である。



But you will never be content with being less.
  • content [kɑ́ntent] : 「満足して」
  • be content with : 「〜に満足している」
❖ "But you will never ~ "「しかしあなたは、より少ない状態に満足することは決してないだろう」。神と同様にすべてをもっているにもかかわらず、あなたは、自分が不足していると感じ、その不足分を偶像に求めてしまうのだ。ちょうど、映画を見て、自分は不足だらけの人間だと感じ、映画の中の主人公を偶像にするようなものである。それと同じことを、今、あなたは自分の生活の中でやっているのだ。
 
 
 


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