Text - Chapter 5
Healing and Wholeness
ヒーリングと全体性
Introduction
イントロダクション
1. To heal is to make happy. I have told you to think how many opportunities you have had to gladden yourself, and how many you have refused.
- opportunity [ɑ̀pərtjúːnəti] : 「機会、好機 」
- gladden [glǽdn] : 「〜を喜ばせる」
- refuse [rifjúːz] : 「拒む、拒絶する」
❖ "To heal is ~ "「ヒーリングするとは幸せにすること」。"I have told ~ "「私はあなたに、〜について考えるように言ってきた」。"how many ~ "「いかに多くの機会に、あなたは自分自身を喜ばせるべきであったか、」"and how ~ "「そして、いかに多く、あなたはそれを拒絶したか」について考えるように言ってきた。幻想から実相に目覚めること、知覚を修正すること、実在と非実在を見極めること、虚偽と真実を識別できるようになること、等々がヒーリングである。真実に目覚めれば幸せになれる。なぜなら、この世の苦と痛みは幻想に過ぎないと分かるからだ。ただ、残念なことに、あなたは幸せになれる好機を自ら逃してきた。
This is the same as telling you that you have refused to heal yourself. The light that belongs to you is the light of joy.
- same [séim] : 「同じ人、同じ物、同じこと」
- belong [bilɔ́ːŋ] : 「〜に属する、所属する」
- belong to : 「〜に属する、〜の所有物である」
❖ "This is the ~"「これは、あなたにthat以下を言うのと同じことだ」。"that you have ~ "「あなたはあなた自身をヒーリングすることを拒んでしまった」と言うのと同じである。"The light that ~ "「あなたに属する光は喜びの光である」。真実は光を放つ。喜びは真実であるから光を放ち、その光の中で幸せを感じる。神の子であるあなたは、本来、その光をもっている。しかし、今はその光を幻想の黒雲で覆い隠し、闇の中で生きている。その黒雲を払拭することがヒーリングであり、そのとき、再び光の世界があなたの眼前に現れる。
Radiance is not associated with sorrow. Joy calls forth an integrated willingness to share it, and promotes the mind's natural impulse to respond as one.
- radiance [réidiənsi] : 「輝き、光輝」
- associate [əsóuʃièit] : 「 〜と結び付ける、結合させる」
- be associated with : 「〜とかかわり合いを持つ、〜と関連する」
- sorrow [sɑ́rou] : 「悲しみ、悲哀、後悔」
- call forth : 「〜を生じさせる、〜を引き出す」
- integrated [íntəɡrèitid] : 「統合された、総合的な」
- willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、やる気」
- promote [prəmóut] : 「助成する、働きかける」
- impulse [ímpʌls] : 「衝動、衝撃、刺激」
- respond [rispɑ́nd] : 「反応する、答える、応じる」
❖ "Radiance is not ~ "「輝きは悲しみと無関係である」。喜びが放つ真実の光は、苦と痛みが生み出す幻想の悲しみと無関係である。"Joy calls forth ~ "「喜びは、それを分かち合いたいという融和した意欲を呼び起こす」。喜びを同胞と分かち合って、その心を融合させたいと意欲する。"and promotes the ~ "「そして喜びは、心の自然な衝動に働きかけて、一つになって応えるように仕向ける」。喜びを分かち合うことで、あなたと同胞の心は自然に一つになる。心は融合したいという衝動をもっているのだ。なぜなら、本来心は単一の存在だからだ。心が分離していると思っているのは幻想である。
Those who attempt to heal without being wholly joyous themselves call forth different kinds of responses at the same time, and thus deprive others of the joy of responding wholeheartedly.
- attempt [ətémpt] : 「〜しようと努力する、〜を企てる」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体的に」
- response [rispɑ́ns] : 「応答、感応、反応」
- at the same time : 「同時に、一緒に」
- deprive [dipráiv] : 「奪う、剥奪する」
- deprive A of B : 「A から B を奪う」
- wholeheartedly [hóulhάːrtidli] : 「心から、心底から」
❖ "Those who attempt ~ "「自身は完全には喜びに満ちていない状態でヒーリングを試みる者は、同時に、異なる種類の反応を引き起こす」。疑いや恐れを抱いて、喜びを完全に受け入れることが出来ない者がヒーリングを行うと、喜びや幸せとは異質の結果が生じる。"and thus deprive ~ "「こうして、心から反応する喜びを他者から奪ってしまう」。喜びを分かち合うどころか、喜びの完全性を破壊して、他者から喜びの真実を奪ってしまう。
疑いや恐れをあなたに植え付けているのはエゴである。エゴが心を支配している限り、完全なヒーリングは出来ない。たとえば、あなたが誰かを愛したとしよう。あなたは愛に喜びと幸せを感じ、愛する人と愛を分かち合いたいと願う。しかし、エゴは囁(ささや)く。愛など錯覚であって、単なる性的本能に過ぎない。愛は他者によって簡単に拒絶され、破壊されるに決まっている。愛は不毛だ。傷つくだけだ。こう囁くエゴに支配されている限り、あなたは本当のヒーリングを引き起こすことは出来ない。そもそもヒーリング自体を疑い、恐れているのだから。