5. This is the question that must be asked: "Where can I go for protection?" "Seek and ye shall find" does not mean that you should seek blindly and desperately for something you would not recognize.
- protection : 「保護、防御」
- seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す」
- ye [jíː]: 「なんじら、あなたがた」
- blindly [bláindli] : 「無分別に、盲目的に」
- desperately [déspərətli] : 「必死に、死に物狂いに」
- recognize [rékəgnàiz] : 「認める、受け入れる、承認する」
❖ "This is the ~ "「次は、答えられねばならない疑問である」 "Where can I ~ "「防御を求めてどこに行けばいいのか?」。"Seek and ye shall find ~ "「『探し求めよ、そうすれば見つかるであろう』という言葉はthat以下を意味してはいない」。"that you should ~ "「認識もされない何かを求めて、やみくもに、必死になって、探し求めるべきだ」ということを意味してはいない。本当の防御とは何なのか。何を何から守るのか。肉体を守るのか、心を守るのか。嘘を守るのか、真実を守るのか。そういうことをしっかり認識してから答えを求めなくては意味がない。
"Seek and ye ~ "という有名な言葉はマタイの福音書7:7とルカの福音書11:9に書かれてある。参考までに載せておく。
[Matthew 7:7~7:8 from King James Bible]
Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened.
求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。(新共同訳)
[Luke 11:9~11:10 from King James Bible]
And I say unto you, Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you. For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened.
そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。(新共同訳)
Meaningful seeking is consciously undertaken, consciously organized and consciously directed. The goal must be formulated clearly and kept in mind.
- meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、重要な」
- seeking : 「捜索、探求」
- consciously [kάnʃəsli] : 「意識して、自覚して」
- undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「引き受ける、企てる」
- organize [ɔ́ːrgənàiz] : 「〜を準備する、計画する」
- direct [dərékt] : 「監督する、指揮する」
- goal [góul] : 「目標、目的地、目的」
- formulate [fɔ́ːrmjəlèit] : 「練る、編成する」
- clearly [klíərli] : 「はっきりと、明瞭に」
❖ "Meaningful seeking ~ "「意味のある探求は、意識的に企てられねばならないし、意識的に組織され、意識的に指揮されねばならない」。"The goal must ~ "「目標は明確に策定され、心の中に維持されなければならない」。
Learning and wanting to learn are inseparable. You learn best when you believe what you are trying to learn is of value to you.
- inseparable [insépərəbl] : 「分けられない、分離できない」
- be of value to : 「〜にとって役立つ、〜にとって有益である」
❖ "Learning and wanting ~ "「学ぶことと学びたいと思うことは分けられない」。"You learn best ~ "「あなたが学ぼうとしていることがあなたにとって有益であると信じられる時、あなたは一番良く学べる」。
However, not everything you may want to learn has lasting value. Indeed, many of the things you want to learn may be chosen because their value will not last.
- lasting [lǽstiŋ] : 「長続きする、持続的な」
- value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価」
- indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
- chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- last [lǽst] : 「続く、存続する、持続する」
❖ "However, not ~ "「しかし、あなたが学びたいと思ったことすべてが、持続的な価値を持つとは限らない」。たとえば、エゴの思考システムを学ぼうとしても、それは不変の価値を持つものではない。たとえば、弱者を攻撃することを学んでも、それに価値があろうか。"Indeed, many ~ "「実際、あなたが学びたいと欲した多くのことは、それらの価値が長続きしないと言う理由で、選択されたのかもしれないのだ」。あなたはこの世界で、刹那的な快楽を求めて学ぼうとしたかもしれない。金持ちになるための学び、支配者になるための学び、異性をものにするための学び、有名になるための学び、等々、いかにも刹那的な学びの数々である。
6. The ego thinks it is an advantage not to commit itself to anything that is eternal, because the eternal must come from God.
- advantage [ədvǽntidʒ] : 「有利な点、利点、強み」
- commit [kəmít] : 「〜に全力を傾ける」
- eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の」
❖ "The ego thinks ~ "「エゴは、永遠なる何かに全力を投入しないことは有利であると思っている」。"because the eternal ~ "「なぜなら、永遠なるものは神由来のものであるに違いないからだ」。"the eternal"は、"the + 形容詞"の形で、「〜な人、〜なもの」となる。
Eternalness is the one function the ego has tried to develop, but has systematically failed to achieve.
- eternalness [itə́ːrnlnis] : 「永遠さ、不変さ」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用」
- develop [divéləp] : 「発達させる、発展させる」
- systematically [sìstəmǽtikikəlI] : 「体系的に、組織的に」
- achieve [ətʃíːv] : 「成し遂げる、達成する、成就する」
❖ "Eternalness is ~ "「永久不変であることは、エゴが発展させようともくろんできた機能の一つである」。"but has systematically ~ "「しかし、体系的に成就できないでいる」。たとえばエゴは、いつまでも生き続ける肉体を手に入れようとしているが、成功していない。変化流動し崩壊へと向かう幻想世界を作ったのだから、その中に永遠不変を求めることは原理的に、あるいは体系的に不可能なのだ。
The ego compromises with the issue of the eternal, just as it does with all issues touching on the real question in any way.
- compromise [kɑ́mprəmàiz] : 「譲歩する、妥協する」
- issue [íʃuː] : 「問題、課題」
- touch on : 「〜に関連する、〜に関係する」
- in any way : 「何らか、多少なりとも」
❖ "The ego compromises ~ "「エゴは、永遠性に関係する問題と妥協を図る」。"just as it ~ "「ちょうど、エゴが、何らかの形で真実に関わる問題に対して妥協を図るのと同じように」。真実か虚偽か、実在か非実在か、というような問題に関してエゴが妥協を図るように、永遠性に関する問題にも妥協を図る。妥協とは言っているが、ほとんど問題の隠蔽である。問題を避けて通っているのだ。なぜなら、解決できないからだ。
By becoming involved with tangential issues, it hopes to hide the real question and keep it out of mind.
- involve [invɑ́lv] : 「〜を巻き込む、関与させる」
- tangential [tændʒénʃəl] : 「本題を外れた、ほとんど関係のない」
- hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
❖ "By becoming ~ "「無関係な問題に関わることで、エゴは真実の問題を隠し、心の外に追いやったままにしておこうと望む」。たとえば、肉体的な見栄えを問題にし、身を飾ることに懸命になる。心の見栄えは疎かにされる。
The ego's characteristic busyness with nonessentials is for precisely that purpose.
- characteristic [kæ̀rəktərístik] : 「特徴のある、特有の、独特の」
- busyness [bízinis] : 「忙しいこと、多忙」
- nonessential [nanisénʃəl] : 「不必要なもの、本質的でないもの」
- precisely [prisáisli] : 「正確に、まさに」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向」
❖ "The ego's characteristic ~ "「エゴ特有の、本質的でないことに忙しく関わる習性は、まさしくその目的のためである」。些末的なことで多忙を極めることによって、本質的な問題に立ち向かうことを回避するのだ。
Preoccupations with problems set up to be incapable of solution are favorite ego devices for impeding learning progress.
- preoccupation [priὰkjupéiʃən] : 「没頭、夢中」
- problem [prάbləm] : 「問題、課題」
- set up : 「構成する、設ける」
- be incapable of : 「〜が出来ない」
- solution [səlúːʃən] : 「解答、解決、解決策」
- favorite [féivərət] : 「大好きな、ひいきの」
- device [diváis] : 「装置、仕掛け、工夫」
- impede : [impíːd] 「遅らせる、妨げる、邪魔をする」
- progress [prɑ́gres] : 「前進、発達、進歩」
❖ "Preoccupations with ~ "「解決が不可能であるようにセットされた問題に没頭することは、」"are favorite ego ~ "「学びの進展を妨害するための、エゴの好きなやり方である」。たとえば、幸せを手に入れるという問題に対して、エゴはお金によって幸せになれるとあなたに教える。あなたは金儲けに没頭するのだが、決して本当の幸せを手に入れることは出来ない。幻想によって実相は原理的に手に入らないのだ。エゴは、解決不可能なやり方をセッティングして、あなたの真実の学びを遅らせようとしているのである。
In all these diversionary tactics, however, the one question that is never asked by those who pursue them is, "What for?" This is the question that you must learn to ask in connection with everything.
- diversionary [dəvə́ːrʒənəri] : 「注意をそらすような」
- tactic [tǽktik] : 「戦術、方策」
- pursue [pərsjúː] : 「〜を追跡する、追求する」
- in connection with :「〜に関連して」
❖ "In all these ~ "「しかし、これらの注意をそらせようとする戦術の中で、それらの戦術を追求する連中が決して発しない疑問は『何のために?』とうことである」。"This is the ~ "「これは、あらゆる事柄に関して、あなたが問いかけることを学ぶべき疑問である」。あらゆる事柄に関して、『何のために?』と自分に問いかける必要があり、それを学ぶ必要がある。
What is the purpose? Whatever it is, it will direct your efforts automatically.
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図」
- whatever [hwʌtévər] : 「どんな〜が〜でも」
- direct [dirékt] : 「〜を方向づける、指揮する」
- effort [éfərt] : 「努力、尽力、骨折り」
automatically [ɔ̀ːtəmǽtikəli] : 「無意識に、自動的に」
❖ "What is ~ "「目的は何か?」。"Whatever it is ~ "「それが何であれ、目的というものはあなたの努力を自動的に方向づける」。目的がはっきりすれば、自然にその方向へ歩み出し、努力もする。
When you make a decision of purpose, then, you have made a decision about your future effort; a decision that will remain in effect unless you change your mind.
- decision [disíʒən] : 「解決、決定、決心」
- make a decision : 「決定する、決心する」
- future [fjúːtʃər] : 「未来の、次世代の」
- remain [riméin] : 「依然として〜のままである、残る、残存する」
- in effect : 「効力のある、実施されて」
- unless [ənlés] : 「〜でない限り」
- change one's mind : 「気が変わる、考えが変わる」
❖ "When you make ~ "「そこで、あなたが目的を決定した時、あなたの未来の努力(目標)を決めたことになり、」"a decision that ~ "「それは、あなたが心を変えない限り、効力を失わず止(とど)まる決定である」。