2. Eyes become used to darkness, and the light of brilliant day seems painful to the eyes grown long accustomed to the dim effects perceived at twilight.
- be used [júːst] to : 「〜に慣れている、〜するのはお手のものである」
- darkness [dάːrknis] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
- light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
- brilliant [bríljənt] : 「燦々と輝く、光り輝く、煌めく、素晴らしい、見事な」
- painful [péinfl] : 「痛い、苦しい、痛みを伴う、苦痛の、悲痛な」
- grown [gróun] : 「grow の過去分詞形、成長した、成熟した」
- grow [gróu] : 「〜を育てる、生育する、生やす」
- accustom [accustom] : 「 〜に慣れさせる、慣らす、なじませる、順応する」
- dim [dím] : 「薄暗い、ぼやけた、ぼんやりとした」
- effect [ifékt] : 「効果、効力、結果、影響、作用」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜くs」
- twilight [twáilait] : 「薄明かり、たそがれ、たそがれどき、夕方、夕暮れ」
❖ "Eyes become ~ "「目というものは、暗闇に慣れてくるものなのだ」。"and the light of ~ "「そして、明るい日の光は、〜である目にとっては、痛みを伴うように思われるだろう」。"grown long accustomed ~ "「長いこと、夕暮れ時に知覚される薄暗い効果に慣れて育てられた」目にとっては、痛みを伴うように思われるだろう。目(知覚)は、薄暗い幻想世界に慣れ親しんで来たので、光り輝く実相世界を見れば、きっと目に苦痛を覚えるだろう。
And they turn away from sunlight and the clarity it brings to what they look upon.
- turn away from :「〜から目を背ける、〜から目を離す」
- sunlight [sʌ́nlàit] : 「太陽の光、太陽の明かり、太陽光、日光」
- clarity [klǽrəti] : 「明瞭、明快、透明、清澄」
- bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
- look upon : 「〜を見る」
❖ "And they turn away ~ "「そんな目は、太陽の光と、目にするものに光がもたらす明瞭さから、その目を背けるのである」。闇に慣れた目は、陽光を避け、その結果、光の中の明瞭さも避けてしまう。闇と曖昧さの中をさまようのである。
Dimness seems better; easier to see, and better recognized.
- dimness [dímnis] : 「薄暗さ、ほの暗さ」
- better [bétər] : 「より良い、より優れている」
- easy [íːzi] : 「たやすい、やさしい、容易な、簡単な」
- recognize [rékəgnàiz] : 「〜だと分かる、〜を見分ける、〜を認識する」
❖ "Dimness seems ~ "「薄暗い方がいいと思われてしまうのだ」。"easier to see ~ "「見やすいし、認識しやすいと思われるのである」。真実を見極めるには、明るい光の元で見る方がずっといいのだが、真実を回避して幻想の中をさまようには、かえって、薄暗い方がいいと思われるのである。
Somehow the vague and more obscure seems easier to look upon; less painful to the eyes than what is wholly clear and unambiguous.
- somehow [sʌ́mhàu] : 「どういうわけか、どうしたものか」
- vague [véig] : 「ぼんやりした、はっきりしない、曖昧な」
- obscure [əbskjúər] : 「ぼんやりした、はっきりとしない、不明瞭な」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
- clear [klíər] : 「明瞭な、澄んだ、透明な、晴れた、明るい」
- unambiguous [ʌ̀næmbíɡjuəs] : 「曖昧でない、疑わしくない、明白な、はっきりした」
❖ "Somehow the vague ~ "「どうしたわけか、曖昧ではっきりしない方が見やすいらしい」。"less painful to ~ "「まったく明瞭で曖昧さがないよりも、目には苦痛が少ないらしいのだ」。
Yet this is not what eyes are for, and who can say that he prefers the darkness and maintain he wants to see?
- prefer [prifə́ːr] : 「〜を好む、むしろ〜の方を好む、〜の方を選ぶ」
- maintain [meintéin] : 「〜と主張する、〜を保持する、維持する」
❖ "Yet this is not what ~ "「しかし、こんな薄暗い中の曖昧さは、目のためにあるのではない」。目は、薄暗い中で物を曖昧に見るために存在するのではない。本当は、光の中で、物を正確に見るためにあるはずだ。"and who can say ~ "「しかも、いったい誰がthat以下だと言えるだろうか」。"that he prefers the darkness ~ "「闇を好んでおきながら、その上で、ものを見たいと主張するなど、」いったい誰が言えるだろうか。闇と、見ることは背反することであって、同時に両方を選択することはまったくの矛盾である。
3. The wish to see calls down the grace of God upon your eyes, and brings the gift of light that makes sight possible.
- wish [wíʃ] : 「願い、望みの物、願望、希望」
- call down : 「神に求める、祈り求める」
- grace [gréis] : 「恩恵、恩寵、神の愛」
- gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
- make [SVOC] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
- sight [sáit] : 「見ること、見えること、視界、景色、視覚、視力」
- possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
❖ "The wish to see ~ "「見たいという望みは、あなたの目に神の恩寵が下ることを願うことであり、(真実を)見ることを可能にする光の贈り物をもたらすことなのである」。ここの"the grace of God"「神の恩寵、神の恵み」とは、真実を見抜く実相的視力のことで、具体的にはヴィジョンである。また"the gift of light that makes sight possible"「(真実を)見ることを可能にする光の贈り物」も、ヴィジョンそのものである。真実を見たいという願いは、あなたの目が光の中で真実を見抜くというヴィジョンを得たいと望むことであって、その実相的ヴィジョンは、いわば神の恵み、神からの贈り物なのだ。
Would you behold your brother? God is glad to have you look on him.
- behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
- be glad to : 「〜してうれしい」
- have : 「〜に〜させる」
- look on : 「〜を見る」
❖ "Would you behold ~ "「あなたは、(本当の)同胞を見たいと願うだろうか」。"God is glad to have ~ "「神は、あなたに同胞を見て欲しいと、喜びをもって願っている」。あなたは、あなたの救い主として同胞の姿を見たいと思わないか。神はそれを望んでいるのだ。
He does not will your savior be unrecognized by you. Nor does He will that he remain without the function that He gave to him.
- will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
- savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
- unrecognized : 「見分けられない、承認されていない、認識されていない」
- remain [riméin] : 「依然として〜のままである、とどまる、残る、残存する」
- without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
- gave [géiv] : 「give の過去形」
❖ "He does not will your ~ "「神は、あなたによって救い主が認識しされないことを意思してはいない」。あなたが同胞を、救い主として受け入れることを、神は意思している。"Nor does He will that ~ "「また神は、同胞が、神が彼に与えた役割を果たさないでおくことを意思してはいない」。神は同胞に、あなたを闇の幻想世界から救い出すようにと使命を与えた。その役割を同胞が果たすことを、神は切に望んでいる。あなたが、同胞の役割を受け入れることを希望しているのだ。
Let him no more be lonely, for the lonely ones are those who see no function in the world for them to fill; no place where they are needed, and no aim which only they can perfectly fulfill.
- no more : 「それ以上〜ない、もはや〜しない」
- lonely [lóunli] : 「寂しい、ひとりの、孤独の、孤立した」
- those who : 「〜する人々」
- fill [fíl] : 「満たす、注入する」
- place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
- need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
- aim [éim] : 「的、狙い、目標、目的、照準、見当」
- perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、申し分なく」
- fulfill [fulfíl] : 「果たす、全うする、成就する、実行する、かなえる」
❖ "Let him no more ~ "「同胞を、これ以上、独りにしておいてはいけない」。あなたは、同胞の救いを拒否して同胞を独りにしておかずに、同胞の救いという使命を受諾すべきだ。"for the lonely ones ~ "「なぜなら、孤絶した者だけが、彼の満たすべき役割がこの世にまったくないと見ている人達なのだから」。"no place where ~ "「彼らは、必要とされる場所もなく、彼らだけが完璧に成就出来るという目的ももっていないのである」。実は、そう思っているだけなのだ。他者から孤絶しているので、自分が生きている役割も使命としての目的もないと、単に妄想を抱いているだけのだ。しかし、真実を見抜くヴィジョンをもって、周りの同胞を見れば、その同胞が、そんな孤絶という闇から救い出してくれる救い主だと認識出来、さらには、自分自身も他者を闇から救い出す救い主という役割を持っているのだと受け入れることが出来るのである。