●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-3.V.9:1 ~ T-3.V.10:9

9. Forgiveness is the healing of the perception of separation. Correct perception of your brother is necessary, because minds have chosen to see themselves as separate.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • healing [híːliŋ] : 「癒やし、治療、治癒、回復」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • correct [kərékt] : 「正しい、正確な、誤りのない、間違っていない」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別々の」
❖ "Forgiveness is ~ "「赦しは、分離しているという知覚をヒーリングするものである」。神からの分離後、我々はさらに心を分裂させた。神の下(もと)で一つであった心が無数の小さな心に分裂した。見方を変えれば、分裂した小さな心だけを知覚するようになってしまったのだ。その分裂した心だけを見る知覚を、赦しという行為が癒してくれる。つまり、心の分裂は幻想なのだと認識し、赦し、幻想を消滅させてしまうのである。ヒーリングとは、幻想からの目覚めである。"Correct perception ~ "「あなたの同胞を正しく知覚する必要がある」。"because minds have ~ "「なぜならば、心は自らを分離したものとして見ることを選んでしまったからである」。あなたは、他者を自他一如と見なす必要がある。心の分離が幻想なら、あなたと他者は同一であるに違いないからだ。逆に、心の分離という幻想が赦しによって消滅したなら、あなたと他者は単一の神の子であることに気付くはずだ。



Spirit knows God completely. That is its miraculous power. The fact that each one has this power completely is a condition entirely alien to the world's thinking.
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く、徹底的に」
  • miraculous [mərǽkjələs] : 「奇跡の、奇跡を起こす、奇跡的な」
  • condition [kəndíʃən] : 「事情、条件、状態、状況、様子」
  • entirely [entáiərli] : 「全く、完全に、全体に、ひたすら、もっぱら」
  • alien [éiliən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • alien to : 「〜に無縁の、適合しない」
❖ "Spirit knows ~ "「スピリットは、神を完全に知っている」。ここの「知る」は『叡智をもって直覚している』ということ。"That is its ~ "「それはスピリットのもつ奇跡的な力である」。叡智は奇跡的なパワーであって、神の子は叡智を神から継承した。"The fact that ~ "意訳する、「一人一人がこの力を完全に持っているという事実は、この世界の思考とは全く無縁な状態にあるということだ」。この世の考え方からすれば、一人一人が完全な、奇跡的な力を持っているなんて考えられない、ということ。



The world believes that if anyone has everything, there is nothing left. But God's miracles are as total as His Thoughts because they are His Thoughts.
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、〜を任せておく、ある状態のままにしておく」
  • total [tóutl] : 「完全な、全くの、全部の、すべての、全体の」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
❖ "The world believes ~ "「この世界は、もし誰かがすべてを持っているなら、何も残ってはいまいと信じている」。だから、すべてのスピリットが完全で全的な力を持っていることが信じられないのだ。"But God's miracles ~ "「しかし、神の奇跡は神の思い同様、完全である」。"because they ~ "「なぜなら、奇跡は、神の思いそのものだからである」。叡智は神の奇跡であって、神の思いの結晶だと思っていい。神の思いは完全であり、すべての真実をもっている。神の思いのすべてを継承したあなたのスピリットも、神同様にすべての真実をもっており、完全で全的なパワーを有している。



10. As long as perception lasts prayer has a place. Since perception rests on lack, those who perceive have not totally accepted the Atonement and given themselves over to truth.
  • as long as : 「〜さえすれば、〜である限りは、〜する以上は」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • last [lǽst] : 「続く、存続する、持続する」
  • have a place : 「位置を占める、家を持っている、存在する」
  • since [síns] : 「〜なので、〜だから」
  • rest on : 「 〜を当てにする、〜に依存する、〜に基礎を置く、〜にある」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • those who : 「〜する人々」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • totally [tóutəli] : 「全く、完全に、全体的に、全体として」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • atonement [ətóunməmt] : 「贖罪」
  • give over to : 「〜に託す、〜に任せる」
❖ "As long as ~ "「知覚が続く限り、祈りは存在する」。"Since perception ~ "「知覚は不足感に基礎を置いているので、知覚する者は贖罪を完全に受け入れるということはないし、彼ら自身を真実に完全に委ねてもいない」。知覚は、多いか少ないかという程度を感じ取る。特に、少ないものを敏感に感じ取る。つまり、知覚の基盤は欠乏感、あるいは不足感にある。その欠乏感、不足感を嫌い、充足感を願って人は祈るのである。知覚が続く限り、祈りは存在する。
ところで、人は、欠乏感や不足感を生み出す原因が自分の心にあるのだと、なかなか認めようとしない。原因はすべて自分の外にあると知覚している。さらに、罪悪感の源も外に求め、自分の心の無意識の中にあることを認めない。したがって、無意識の中に潜む幻想の罪を赦するという贖罪を受け入れようとしないのだ。それは真実を受け入れないのと同じことである。



Perception is based on a separated state, so that anyone who perceives at all needs healing. Communion, not prayer, is the natural state of those who know.
  • based on : 「〜に基づいている」
  • separated [sépərèitid] : 「分離した、別々になって」
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
  • so that : 「〜できるように、〜するために、その結果」
  • at all : 「(肯定文で) とにかく」
  • communion [kəmjúːnjən] : 「霊的な交わり、親交、共有、交流」
  • prayer [prέər] : 「祈り、請願、祈りの言葉」
  • natural [nǽtʃərəl] : 「普通の、ありのままの、自然な」
❖ "Perception is ~ "「知覚は、分離した状態に基礎を置く」。"so that anyone ~ "「その結果、いやしくも知覚するものはヒーリングを必要とする」。知覚は神からの分離後に生じたもの。その分離を解消しない限り、知覚は存続する。したがって、分離をヒーリングし、それに伴って知覚をヒーリングする必要がある。"Communion, not prayer ~ "「祈りではなく、霊的交流というものは、(叡智をもって)知る者の自然な状態である」。"communion"を『霊的交流』と訳してはみたが、適切ではないかもしれない。具体的には、ホーリー・スピリットと心を交流させること、ひいては、神と意志を交流させること。これは、もはや知覚のレベルではなく、叡智の領域である。



God and His miracle are inseparable. How beautiful indeed are the Thoughts of God who live in His light! Your worth is beyond perception because it is beyond doubt.
  • inseparable [insépərəbl] : 「分けられない、分離できない」
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際には」
  • worth [wə́ːrθ] : 「価値」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
❖ "God and His ~ "「神と神の奇跡は分けられるものではない」。"How beautiful  ~ "「神の光の中に住まう神の思いはなんと美しいことか」。"Your worth ~ "「あなたの(存在)価値は知覚を超えている」。つまり、計り知れない、ということ。"because it is ~ "「なぜなら、あなたの価値は疑いを超えているから」。つまり、疑う余地などまったくない、ということ。



Do not perceive yourself in different lights. Know yourself in the One Light where the miracle that is you is perfectly clear.
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、すっかり、全く」
❖ "Do not perceive ~ "「(神の光と)違う光の中で自分自身を知覚してはならない」。実相世界の光は、この世の電磁波である光とは異質である。この世の光は、エゴが見せかけに作った偽りの光である。本文は、この世の光で自分を見るのではなく、実相世界の光であなた自身の真実を知れ、ということ。"Know yourself in ~ "「あなたそのものである奇跡が完璧に明らかになる唯一の光の中で、あなた自身を(叡智をもって)知りなさい」。奇跡とは真実の現実化であるから、『あなたそのものである奇跡』とは、実相的な真実のあなた自身が現実化すること、という意味合い。その真実の現実化が、神の光、唯一、真実の光の中で、鮮明に、明確に見えてくる。簡単に言えば、叡智の光の中でこそ、本当のあなた自身がはっきりと見えてくる、ということ。
 
 
 



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