●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-30.I.10:1 ~ T-30.I.11:7

10. Now you have reached the turning point, because it has occurred to you that you will gain if what you have decided is not so.
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に達する、〜に至る」
  • turning point : 「方向転換の地点、転回点、転換点、岐路」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
  • gain [géin] : 「得る、獲得する」
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
❖ "Now you have ~ "「今やあなたは、ターニング・ポイントに達している」。"because it has occurred ~ "「なぜなら、that以下があなたに起きたからだ」。"that you will gain if ~ "「もし、あなたが決めたことがそうでなかったら、あなたは得るであろうことが、」あなたに起きたからだ。あなた自身で判断するということをあなたが決定したのでなく、ホーリー・スピリットに判断を委ねるという決定であったなら(if what you have decided is not so)、あなたは何も失うことはなく、逆にホーリー・スピリットから心の平安や平穏、喜び等を得ることが出来るのだ(you will gain)。自分の頭脳による理性的判断によって苦痛や恐れを生み出した状態から、ホーリー・スピリットに判断を委ねたことで平穏を得るという状態へと、あなたはターニング・ポイントを通過しつつある。



Until this point is reached, you will believe your happiness depends on being right.
  • until [ʌntíl] : 「〜する時まで」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である」
❖ "Until this point is ~ "「このターニング・ポイントに達するまでは、」"you will believe ~ "「あなたは、あなたの幸せが、正しくあることに依存していると信じているだろう」。自分の判断からホーリー・スピリットの判断へと変えるまでは、あなたの頭脳による理性的判断によって正しいと判断されたものを実行することで、幸せが得られると信じているのだ。たとえば、自分の苦の原因は貧しさであって、金を稼いで裕福になることが幸せへの道だと理性が判断したなら、あなたは迷わず金儲けの道を進むだろう。しかし、やがて、金をいくら儲けても、本当の幸せは得られないことに気付き、理性的判断を放棄し、ホーリー・スピリットの判断に委ねることになるのだ。ターニング・ポイントに達することになるのである。



But this much reason have you now attained; you would be better off if you were wrong.
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、道理、分別、正気」
  • attain [ətéin] : 「手に入れる、獲得する」
  • be better off : 「もっと良い状態になる、一層暮らし向きが良くなる」
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
❖ "But this much reason ~ "「しかし今や、あなたは、より正気な道理を手に入れたのだ」。それは、つまり、"you would be better ~ "「もし、あなたが間違っていたなら、その方がより良い状態になり得る」という正気な道理を、あなたは手に入れたのだ。もし、あなたの頭脳による理性的判断が間違っていたなら、それはかえって好都合なことであり、判断をホーリー・スピリットに委ねることで、より良い状態へ復帰出来るのだ。あなたのちっぽけな理性よりずっと、ホーリー・スピリットの道理の方が正気なのである。



11. This tiny grain of wisdom will suffice to take you further. You are not coerced, but merely hope to get a thing you want.
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • grain [ɡréin] : 「粒子、一粒、少量」
  • wisdom [wízdəm] : 「賢明さ、英知、学問、知恵、知識、見識」
  • suffice [səfáis] : 「〜に十分である、足りる、〜を満足させる」
  • further [fə́ːrðər] : 「もっと遠くに、一層遠く」
  • coerce [kouə́ːrs] : 「〜を強制する、強制して〜させる、強要する」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "This tiny grain of ~ "「この小さな知恵の一粒は、あなたをより遠くへ連れて行ってくれるのに十分であろう」。判断をホーリー・スピリットに委ねるという知恵は、ほんの小さな知恵にしか見えないだろうが、あなたをさらに遠くへ、さらに高いところへ、連れて行ってくれる。"You are not ~ "「あなたは、強制されているわけではない」。"but merely hope ~ "「しかし単に、あなたは、欲しいものを得たいと望んでいるだけなのだ」。あなたが、本当の心の平穏さ、幸せを手に入れたいと望んでいるなら、ホーリー・スピリットに判断を委ねることは強制ではないが、そうすべきなのだ。



And you can say in perfect honesty:

I want another way to look at this.

  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • honesty [ɑ́nəsti] : 「正直、誠実、公正」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
❖ "And you can say ~ "「完全に正直な気持ちになって、あなたは次のように言うことが出来る」。"I want another ~ "「私は、こうしたことを見るための他の方法が欲しい」。あなたの頭脳や知覚によって、目撃し判断するという方法ではなく、頭脳による理性的判断や不確かな知覚に頼った判断以外の方法が欲しい。もちろん、それは、ホーリー・スピリットの助けが欲しいと、心から願うことなのだ。



Now you have changed your mind about the day, and have remembered what you really want.
  • change one's mind : 「心を変える、考えを変える」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "Now you have ~ "「今やあなたは、一日に関して、あなたの心を変えてしまった」。"and have remembered ~ "「そして、あなたが本当は何を望んでいるか、思い出したのだ」。今日一日をどうしたいのか、あなたは自分の決定や判断に頼ってきたが、ホーリー・スピリットに判断を委ねる決心がついたことで、状況が一変する。心が正気さを取り戻し、幻想を望む心から、実相を望む心に変わったのだ。たとえば、物質的な富を求めることで幸せを得ようとする心から、真実の愛や平和や喜びを求めることで幸せを得ようとする心に変わったのである。



Its purpose has no longer been obscured by the insane belief you want it for the goal of being right when you are wrong.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を暗くする、見えなくする、覆い隠す、曖昧にする」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • right [ráit] : 「正しい、正当な」
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
❖ "Its purpose has no longer ~ "「その日の目的はもはや、〜という狂った信念によって、曖昧にされることはない」。"you want it for the goal ~ "「あなたが誤っているのに、(無理やり)正しいとする目的のために、その一日を望んでいるという」信念によって、曖昧にされることはない。たとえば、今日一日を、他者の優位に立って他者を支配する一日にしたいと望み、頭脳による理性的判断も、それは正当だと評価したとしよう。実相的な視点に立って見れば、こんな望みは誤りであるが(when you are wrong)、あなたはそれに気付かずに、今日一日を、自分の判断は正しかったのだ(being right)と確認出来る一日、つまり、他者の優位に立ち、他者を支配する一日にしようとするのだ(you want it for the goal of ~ )。これは正に、その日の目的が幻想によって狂気化された信念である(the insane belief)。ところが、今や、心は幻想を目指す心から実相を目指す心に変わり、幻想を信じる狂気によって、その日の目的が曖昧化、あるいは幻想化される恐れはなくなったのだ。



Thus is the readiness for asking brought to your awareness, for you cannot be in conflict when you ask for what you want, and see that it is this for which you ask.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • readiness [rédinəs] : 「用意ができていること、準備ができていること」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、対立、論争、摩擦、葛藤、軋轢」
❖ "Thus is the readiness ~ "「こうして、要求する準備があなたの意識にもたらされたのだ」。今日一日をどうしたいか、自分の望みと要求が一致するようになったのだ。つまり、実相的な目的のために実相的な手段を要求出来るというレベルにまで、あなたの実相的な意思性が高まったのである。たとえば、今日一日、実相的な喜びに満ちた日にしたいから(望み、目的)、意識的に、慈しみの心をもって人に接したい(手段、要求)、と望むのである。"for you cannot be ~ "「なぜなら、あなたは、あなたが望むことを要求してもコンフリクトを起こす可能性がなくなったからであり、」"and see that it is ~ "「あなたの要求するもののために、この望みがあるのだと知るからである」。望み(目的)と要求(手段)が完全に一致し、調和しているのである。たとえば、実相的な喜び(目的)のために、慈しみの心を持つ(手段)が一致し、心にコンフリクトを起こすことはない。しかも、これは幻想という次元の事象ではないから、目的は必ず叶うのである。つまり、実相的な真実はすでにあなたの心の中に存在し、永遠に不変であるから、喜びと慈悲の心はすでにあなたの心の中で実現しているのである。あなたは、それを高いレベルで意識化するだけで、二つの真実は調和共鳴して、あなたの目の前に現実化されるだけなのだ。真実の目的を、真実の手段で求めること、それに尽きるわけだ。
 
 
 



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