12. Correction you would do must separate, because that is the function given it by you.
- correction [kərékʃən] : 「訂正、矯正、修正、是正」
- separate [sépərèit] : 「分かれる、分離する、別居する」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
- given [gívn] : 「give の過去分詞形」
❖ "Correction you would ~ "「あなたが行おうとする修正は、必ず分離を引き起こす」。"because that is ~ "「なぜなら、分離することは、あなたが修正に与えた役割だからだ」。あなたの心が二つに分裂しているので、何かを修正するとき、修正の方向が二手に分かれるのだ。その結果、修正することで、ますます、分離は加速される。たとえば、同胞の罪に対して、ホーリー・スピリットはそれを赦す方向で修正しようとし、あなたの心の半分はそれに従おうとするのだが、その反面、エゴは、同胞の罪を罰することで修正しようとし、あなたの心の半分はそれに従おうとする。あなたの心は、ますます、二方向に分離、分裂していくのだ。「分離することは、あなたが修正に与えた役割である」とは、修正する方向に二通りの方向を与えたのはあなた自身であって、分離はあなたに責任がある、という意味合い。
When you perceive correction is the same as pardon, then you also know the Holy Spirit's Mind and yours are one.
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
- be the same as : 「〜と同じである、〜も同然である」
- pardon [pάːrdn] : 「寛容、許し、恩赦、大赦」
❖ "When you perceive ~ "「あなたが、正すことは赦すことと同一であると知覚出来たとき、」"then you also know ~ "「あなたは、ホーリー・スピリットの心とあなたの心が同一であると知ることが出来るのだ」。修正と赦しが同一であると認識出来たとき、あなたの自己同一性はホーリー・スピリットと重なるるのだ。それが果たされないときは、あなたはエゴと同一化していることになる。
And so your own identity is found. Yet must He work with what is given Him, and you allow him only half your mind.
- identity [aidéntəti] : 「自我同一性、同一性、正体、身元」
- found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
- work with : 「〜とともに働く、〜と協力する、〜と連携する、〜と連動する」
- given [gívn] : 「give の過去分詞形」
- allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する、可能にする」
- half [hάːf] : 「半分、2分の1、半端、半」
❖ "And so your own ~ "「そこで、あなたのアイデンティティが見つけられたのだ」。"Yet must He work ~ "「しかし、ホーリー・スピリットは、ホーリー・スピリットに与えられた者と共に働かなくてはならない」。"and you allow him ~ "「しかも、あなたはホーリー・スピリットに対して、あなたの心の半分しか許していなのだ」。ホーリー・スピリットは、修正作業を単独で行うことはない。あなたの誤りを修正するために、ホーリー・スピリットは、あなたの協力、あなたの全面的な自由意思による協力が必要なのだ。ところが、あなたは、全面的にホーリー・スピリットを受け入れているわけではなく、心の半分はエゴに依存しているのである。エゴの支配されているのだ。
And thus He represents the other half, and seems to have a different purpose from the one you cherish, and you think is yours.
- thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、だから」
- represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、意味する、象徴する」
- different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
- cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、大切にする」
❖ "And thus He represents ~ "「従って、ホーリー・スピリットは、あなたの心の片方だけを表しているのであって、」"and seems to have ~ "「あなたが大切にしているもう一つの心、あなたがあなた自身だと思っている心がもっている目的とは異なった目的をもっているように見えるのである」。あなたはエゴを大切に思い、エゴに支配された心を自分自身だと思っているが、そんなエゴの目的とはまったく異なった目的を、ホーリー・スピリットはもっているのだ。
Thus does your function seem divided, with a half in opposition to a half.
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用」
- divide [diváid] : 「〜を分ける、分割する、〜を分裂させる」
- in opposition [ὰpəzíʃən] to : 「〜に反対で」
❖ "Thus does your function ~ "「このように、あなたの役割は分裂し、半分は他の半分と対立するのである」。エゴとホーリー・スピリットの目指す目的がまったく異なるので、あなたの、その目的に仕える役割も分裂してまったく異なる。
And these two halves appear to represent a split within a self perceived as two.
- halves [hǽvz] : 「half の複数形」
- appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる」
- split [splít] : 「割ること、分割、分裂、対立、不和、不協和」
❖ "And these two halves ~ "「分裂した役割の半分と半分は、二人として知覚される自己の内部で、不協和音を奏でている」。役割が分裂し、それに従って自己も分裂して、あたかもあなたの心の内部に二人の自分が住んでいるかのように知覚される。しかも、その二人は、常にぶつかり合い、反発し合って、不協和音を奏でているのだ。あなたはコンフリクトを起こしているのである。
13. Consider how this self-perception must extend, and do not overlook the fact that every thought extends because that is its purpose, being what it really is.
- consider [kənsídər] : 「〜をよく考える、〜を熟考する」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
- self-perception : 「自己認識、自己知覚」
- extend [iksténd] : 「伸びる、広がる」
- overlook [òuvərlúk] : 「見て見ぬふりをする、見過ごす、大目に見る」
- fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実、実際、真相」
- thought [θɔ́ːt] : 「考え、思考、思索、熟考」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "Consider how this ~ "「こんな自己認識がどのように拡大していくか、考えてみなさい」。エゴとホーリー・スピリットの二つに分裂した自己認識が、どのように拡張増大していくか、またその結果がどのようなものになるか考えてみなさい。"and do not overlook ~ "「そして、あらゆる想念は拡張していくという事実を見過ごしてはいけない」。"because that is ~ "「と言うのも、拡張は想念の目的だからであり、それが想念の実際の姿だからである」。実相的な想念は、一種の波動と考えていい。光や音が波動として周りに広がっていくように、想念は波動として伝播し広がっていく。あなたが自分自身をエゴとホーリー・スピリットの二つに分裂したものと認識していると、その分裂した想念は分裂したまま広がっていき、やがて分裂した自己認識は崩壊に結びついてしまうだろう。
From an idea of self as two, there comes a necessary view of function split between the two.
- idea [aidíːə] : 「考え、見解、意見」
- necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、必然的な」
- view [vjúː] : 「視界、視野、意見、見識、考え」
- split [splít] :「割れた、分割した、分裂した、分けた」
- between [bitwíːn] : 「〜の間で」
❖ "From an idea of ~ "「自己が二人いるという考えから、」"there comes a necessary ~ "「必然的に、役割が二つに分裂しているという見方が生まれるのだ」。エゴの思考システムに仕えるという役割と、ホーリー・スピリットの思考システムに仕えるという役割の二つである。具体的には、たとえば、他者の罪に対して、それを非難して罰するか、それを赦して救うか、その二つの役割に分裂してしまうのだ。
And what you would correct is only half the error, which you think is all of it.
- correct [kərékt] :「〜を訂正する、修正する、正す」
- error [érər] : 「誤り、間違い、ミス、誤用、過失」
❖ "And what you would ~ "「そして、あなたが修正を試みようとしているのは、半分だけの誤りであり、あなたはそれが全部だと思っている」。たとえば、エゴに仕えるあなたは、他者の罪の修正をするために、他者の罪を責め、非難し、罰しようとする。それが、他者の罪に対する唯一の対処法であり、唯一のあなたの役割であると信じ込んでいる。しかしそれは、他者の罪に対する半面であり、他者の罪を赦して罪から救うという、もう一つの半面が無視されているのだ。
Your brother's sins become the central target for correction, lest your errors and his own be seen as one.
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
- become [bikʌ́m] : 「〜になる」
- central [séntrəl] : 「中心の、主要な、中心となる、重要な」
- target [tάːrɡit] : 「的、ターゲット、標的、狙い、目的、目標」
- lest [lést] : 「〜しないように、〜するといけないから」
- seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
❖ "Your brother's sins ~ "「あなたの同胞の罪が、修正の中心的なターゲットになる」。"lest your errors and ~ "「それは、あなたの誤りと同胞の誤りが一つであると見なされないようにするためである」。あなたは自分の罪を、無意識レベルでちゃんと認識しているのだ。しかし、それが意識の表面に浮かび上がってくるのを恐れて、自分の罪を他者の上に投射するのである。悪いのはあいつであって自分ではない、と決めつけるのである。こうして、あなたの関心の中心は、自分の罪ではなく、他者の上に投射された罪を、いかに断罪するかにかかってくるのである。
Yours are mistakes, but his are sins and not the same as yours.
- mistake [mistéik] : 「誤り、ミス、過ち、手違い、誤解」
❖ "Yours are mistakes ~ "「あなたはちょっとしたミスを犯した過ぎず、同胞こそに罪があり、あなたのミスとは似ても似つかない」と、あなたは信じ込むのである。
His merit punishment, while yours, in fairness, should be overlooked.
- merit [mérət] : 「〜に値する」
- punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰すること、罰、刑罰、処罰」
- while [hwáil] : 「〜なのに、〜ではあるものの、しかし一方」
- fairness [fέərnis] : 「公正、公平、公明正大」
- in fairness : 「公正な立場で言うならば、公正を期して」
- overlook [òuvərlúk] : 「見て見ぬふりをする、見過ごす、大目に見る」
❖ "His merit punishment ~ "「同胞の罪こそ、罰に値し、」"while yours, in fairness ~ "「一方、あなたのミスは、公正に扱われるなら、見過ごしてしまえるものだ」と、あなたは思うのである。これが、エゴの思考システムに則ったものの考え方である。その考えの誤りを指摘するのがホーリー・スピリットであって、あなたは極力、ホーリー・スピリットの方向に目を向けないように、ホーリー・スピリットの声が聞こえないように、自分の良心を偽るのである。