2. The beautiful relationship you have with all your brothers is a part of you because it is a part of God Himself.
- relationship [riléiʃ∫nʃìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
- part [pάːrt] : 「一部、部分、部品」
❖ "The beautiful relationship ~ "「あなたが同胞すべてと交わす美しい関係性は、それが神自身の一部であるから、あなたの一部である」。あなたが、同胞と心と心を交わしあうとき、それは心の統一を促す美しい関係性であり、真実であるから、神自身の一部である実相なのだ。したがって、幻想から目覚めた実相的関係性を維持するあなたの、真実の一部だと言えるのである。
Are you not sick, if you deny yourself your wholeness and your health, the Source of help, the Call to healing and the Call to heal?
- sick [sík] : 「病気で、病気の、不健全な、調子が悪い」
- deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
- deny A B : 「AにBを与えない」
- wholeness [hóulnis] : 「全体、全体性」
- health [hélθ] : 「健康、健康状態、健全、繁栄」
- source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起点、原因」
- call [kɔ́ːl] : 「呼びかけ、要求、需要、必要性」
- healing [híːliŋ] : 「治療、回復、治癒、癒やし」
❖ "Are you not sick, ~ "「もしあなたが、あなた自身に、あなたの全体性、あなたの健全さ、助けてくれる源、ヒーリングを求める呼びかけ、そして、ヒーリングを与える呼びかけ、等々を与えないならば、あなたは病であると言えないだろうか」。"your wholeness"「あなたの全体性」とは、あなたが神の子として欠けるところがなく、完全で完璧だということ。"your health"「あなたの健全さ」とは、肉体的な健康は言うに及ばず、心の正しさのこと。"the Source of help"「助けてくれる源」とは、あなたを救ってくれる実相的存在のことで、具体的にはホーリー・スピリットのこと。あるいは、神自身と考えてもいい。"the Call to healing"「ヒーリングを求める呼びかけ」と"the Call to heal"「ヒーリングを与える呼びかけ」は、心の中のホーリー・スピリットが、あなたと同胞に幻想からの目覚めを求め、心がヒーリングされることを、あるいは他者の心をヒーリングすることを呼びかけている、ということ。そういう、救いの根本を心から求めることなく、拒絶するなら、それこそが病ではないだろうか。
Your savior waits for healing, and the world waits with him. Nor are you apart from it.
- savior [séiviər] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
- wait for : 「〜を待つ」
- apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
❖ "Your savior waits ~ "「あなたの救い主は、ヒーリングすることを待ちわびているし、」"and the world waits ~ "「この世界も、ホーリー・スピリットと共に、ヒーリングされることを待ちわびている」。"Nor are you ~ "「あなたは、それから離れてはいないのだ」。あなたは、ホーリー・スピリットから離れてもいないし、この世界とも離れてはいない。だから、救いとヒーリングに対して、あなたは無縁ではないのだ。あなたは、救いとヒーリングから、離れて立っているわけではない。
For healing will be one or not at all, its oneness being where the healing is.
- at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
- oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性、統一性」
❖ "For healing will be ~ "意訳する、「なぜなら、ヒーリングは、ただ一つであるだろうし、あるいはまったくないかのいずれかであり、世界の単一性は、ヒーリングが存在する場所にあるからだ」。非常に難解な部分である。ヒーリングは、現れとしては多彩であるが、中身は単一的である(healing will be one)。すなわち、幻想から実相(真実)へと目覚めさせ、あらゆる存在が分離せずに統一され単一であることを認識することなのだ。あなたと同胞も単一であり、あなたと自然も単一である。分離を象徴して偽創造されたこの世界も、分離と混乱を癒して、あなたと融合統一されるべきものであり、それはヒーリングによって達成されるのだ。そして、この世界の単一性は、ヒーリングの存在する場所で可能となる(its oneness being where the healing is)。もし、この単一的なヒーリングが成就されなかったら、当然ながら、ヒーリングは失敗であり、存在価値さえない(or not at all)。
What could correct for separation but its opposite? There is no middle ground in any aspect of salvation.
- correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す、補正する」
- separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
- opposite [ɑ́pəzit] : 「反対、正反対のこと、逆の物、反対の物」
- middle [mídl] : 「真ん中の、中央の、中程度の、中間の 」
- ground [ɡráund] : 「地面、地盤、土地、立場、領域」
- aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面、特徴」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "What could correct ~ "「分離を正すことは、分離と正反対なものでなくて、何であろうか」。分離を解消するとは、分離を真っ向から正すことであって、融合統一、あるいは結合することである。融合し、結合し、統一することが、ヒーリングなのだ。その他のヒーリングはない(ヒーリングの単一性)。"There is no middle ~ "「救いのあらゆる側面において、中間部分はない」。分離でもなく結合でもなく、その中間部分を歩むようなヒーリングも救いもない。どんな救いであれ、完全に分離を解消し、融合結合して統一され、単一なる存在ないなること、それに尽きるのである。
You accept it wholly or accept it not. What is unseparated must be joined. And what is joined cannot be separate.
- accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
- unseparated [ʌnsépərèitid] : 「分離されていない」
- join [dʒɔ́in] : 「交わる、一緒になる、結合する、連結する」
❖ "You accept it ~ "「あなたは、それを全的に受け入れるか、まったく受け入れないか、そのいずれかである」。分離を解消して結合を受け入れるか、まったく受け入れないかのいずれかであって、中間領域に留まることは出来ない。分離を選ぶか、結合(単一性)を選ぶか、二者択一である。"What is unseparated ~ "「分離していない状態とは、結合してることである」。"And what is joined ~ "「そして、結合してる状態とは、分離出来ないことなのだ」。だから、中間領域はない。分離か、結合か、そのどちらかなのだ。あなたが神の子として、分離して存在するか、結合して単一の神の子に回帰するか、選択は二者択一である。
3. Either there is a gap between you and your brother, or you are as one.
- either [íːðər] : 「〜か〜、または」
- gap [gǽp] : 「割れ目、すき間、隔たり、ギャップ」
- between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
❖ "Either there is a gap ~ "「あなたと同胞の間にギャップが存在するか、あるいはあなたと同胞は単一であるか、そのどちらかである」。あなたと同胞の分離(gap)を選択するか、結合(as one)を選択するか、あなたの二者択一にかかっている。
There is no in between, no other choice, and no allegiance to be split between the two.
- in between : 「間に、中間に」
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
- split [splít] : 「引き裂く、バラバラに壊す、割る」
❖ "There is no in ~ "「中間はなく、その他の選択もない」。"and no allegiance ~ "「二つの間に引き裂かれる忠実性など存在しないのだ」。あなたが、分裂性と結合性の二つに引き裂かれたのでは、分裂性に対しても、結合性に対しても、どちらに対しても忠実であるとは言えない。
A split allegiance is but faithlessness to both, and merely sets you spinning round, to grasp uncertainly at any straw that seems to hold some promise of relief.
- split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した、分けた」
- faithlessness [féiθlisnis] : 「不実さ、不誠実さ、信仰心のなさ」
- both [bóuθ] : 「両方、双方」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に、たかが〜にすぎない」
- spin round : 「グルグル回る、勢いよく振り返る」
- grasp [grǽsp] at : 「〜を捕まえようとする、〜をつかもうとする」
- uncertainly [ʌnsə́ːrtnli] : 「不確実に、不確かに」
- straw [strɔ́ː] : 「わら、麦わら、ストロー」
- hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
- promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
- relief [rilíːf] : 「救済、救援、不安を取り除くこと、」
❖ "A split allegiance is ~ "「引き裂かれた忠実性とは、両方に対して不誠実だということである」。"and merely sets ~ "「それは、あなたをただ単に空回りさせ、」時には分裂性に向かい、時には結合性に向かい、くるくると立場を変えて回り続けるだけだ。"to grasp uncertainly ~ "「解放の何らかの約束を保持しているかに見えるワラに、不安を抱きながらも、すがりつこうとしているようなものである」。溺れるものはワラをも掴む、ということ。"some promise of relief"「解放の何らかの約束」とは、空回りしていることから解放してくれそうなもの、という意味。
Yet who can build his home upon a straw, and count on it as shelter from the wind?
- build [bíld] : 「建てる、建造する、構築する、架設する」
- count on : 「〜を頼りにする、〜を当てにする」
- shelter [ʃéltər] : 「避難所、シェルター、避難場所、逃げ場」
- wind [wínd] : 「風、大風、煽り風 」
❖ "Yet who can build ~ "「しかし、いったい誰が、ワラの上に家など建てて、風から守られるシェルターとしてそんな家に頼ることが出来るだろうか」。
The body can be made a home like this, because it lacks foundation in the truth.
- lack [lǽk] : 「〜を欠く、〜が欠けている、十分にない」
- foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤、根拠、基礎」
- truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "The body can be ~ "「肉体は、このような家にされるしかない」。つまり、肉体はワラの上に建てられた家のようなものである、ということ。"because it lacks ~ "「なぜなら、肉体は、真実の中にその基盤を欠いているからだ」。肉体は幻想に過ぎず、実在する真実という地盤の上に建てられた家ではない。
And yet, because it does, it can be seen as not your home, but merely as an aid to help you reach the home where God abides.
- seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
- aid [éid] : 「援助、救済、補助、助成、補佐、助力者、助手」
- reach [ríːtʃ] : 「〜に達する、〜に至る」
- abide [əbáid] : 「居住する、とどまる」
❖ "And yet, because ~ "「肉体は、真実に中に基盤を欠いているから、あなたの家として見なすことは出来ない」。"but merely as ~ "「しかし、ただ、あなたが神の住む家に辿り着くための手助けをしてくれる援助者ではあるのだ」。ホーリー・スピリットは、あなたの幻想の肉体を利用して、あなたを実相に目覚めさせ、神の元への回帰を手助けしてくれる。具体的には、あなたが肉体を実在だと信じている事実を覆して、肉体が幻想に過ぎないことを気付かせ、肉体を赦してやる手助けをしてくれるのだ。肉体は幻想として赦され、赦されることで消滅してしまう。黒雲が消えれば、真実が目に見え、神の住む天の王国も視野に入ってくるのだ。残された仕事は、神の家に辿り着くことだけである。