14. We said you can begin a happy day with the determination not to make decisions by yourself.
- begin [bigín] : 「〜を始める、〜に取り掛かる、着手する」
- determination [ditə̀ːrmənéiʃən] : 「決心、決定、判定、決意、決断」
- decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
- by oneself : 「自分だけで、一人で、独りで、独力で」
❖ "We said you can ~ "「私たちは、あなたが自分自身で決定をしないという決心をすることで、幸せな一日が始められると、言った」。エゴに支配された頭脳による理性的な判断を放棄して、ホーリー・スピリットに判断を委ねることで、この幻想世界の苦や痛みから解放されて、幸せな一日が得られると知ることが出来た。
This seems to be a real decision in itself. And yet, you cannot make decisions by yourself.
- real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
- in itself : 「それ自体、本質的に」
❖ "This seems to be ~ "「この決心は、それ自体として、実際の決定であるかのように見えるだろう」。"And yet, you cannot ~ "「しかし、あなたは、自分自身だけで決心することは出来ないのだ」。決定を委ねる相手をエゴからホーリー・スピリットに変えるという決心をしたわけだが、その決心は、あなた自身が自分で決心したかのように見えるだろうが、そうではない。あなたの気付かないところで、ホーリー・スピリットがちゃんとあなたの決心する心を導いてくれているのだ。決心は、あなただけが孤立して行うものではなく、ホーリー・スピリットの導きや指導が、あなたの決心を誘導、誘発するものなのだ。
The only question really is with what you choose to make them. That is really all.
- question [kwéstʃən] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑、疑義」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "The only question really ~ "「唯一の問題は、実際、あなたが決心をするために誰を選択するか、ということである」。エゴ(理性による判断)を選択するか、ホーリー・スピリット(叡智による判断)を選択するか、その選択によって、あなたの決心は決定するのである。"That is really ~ "「実際、それがすべてである」。実際、あなたの判断や決定をエゴに支配させれるか、ホーリー・スピリットの導きに従うか、そのいずれをあなたが選択するか、それが唯一の問題なのだ。
The first rule, then, is not coercion, but a simple statement of a simple fact.
- first [fə́ːrst] : 「第一の、一番目の一番早い、最初の」
- rule [rúːl] : 「規則、ルール、規定、法則、規範」
- coercion [kouə́ːrʃən] : 「強制、圧政、弾圧政治、威圧、抑圧」
- simple [símpl] : 「簡単な、簡素な、単純な、容易な」
- statement [stéitmənt] : 「声明、メッセージ、述べたこと、発言、供述、記述」
- fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実、実際、真相」
❖ "The first rule, then ~ "「したがって、第一のルールは強制ではなく、シンプルな事実の、シンプルな宣言である」。頭脳による理性的判断を放棄して、ホーリー・スピリットに判断を委ねよ、という第一のルールは、決して強制ではなく、あなたの自由意思に任されていることである。ただし、ホーリー・スピリットに判断を委ねるということは、理性的判断という幻想を放棄して、つまり、虚偽を放棄して、真実だけを支持するという実にシンプルな事実を、率直に表現したもの(simple statement)なのだ。
You will not make decisions by yourself whatever you decide. For they are made with idols or with God.
- whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
- decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
- idol [áidl] : 「アイドル、偶像、崇拝される人、神像」
❖ "You will not make ~ "「あなたは、あなたが何を決定するにしても、あなた自身だけでは決定出来ないのである」。"For they are made ~ "「なぜなら、決定とは、偶像か、あるいは神と共になされるものだからである」。あなたの自由意思による決定には、その背後に、エゴという名の偶像が控えているか、ホーリー・スピリットという名の神が控えているか、そのどちらかなのである。どちらかが、あなたの決定に動機を与えているのだ。
And you ask help of anti-Christ or Christ, and which you choose will join with you and tell you what to do.
- anti- [ǽntai] : 「反〜、対〜、抗〜、非〜、不〜」
- join [dʒɔ́in] : 「〜に加わる、〜と一緒になる、結合する」
- what to do : 「すべきこと」
❖ "And you ask help of ~ "「そして、あなたは、アンチ・キリストか、あるいはキリストか、そのどちらかに助けを求めていることになる」。"and which you choose ~ "「あなたが選択した、そのどちらかが、あなたと結合し、あなたに何をなすべきかを告げるのである」。アンチ・キリストであるエゴを選択すれば、分離分裂した幻想世界に留まることをあなたに強制するだろうし、キリストであるホーリー・スピリットを選択すれば、幻想世界から実相世界へ目覚めることをホーリー・スピリットは求めるであろう。
15. Your day is not at random. It is set by what you choose to live it with, and how the friend whose counsel you have sought perceives your happiness.
- random [rǽndəm] : 「無作為の、任意の、手当たりしだいの、でたらめの」
- at random : 「手当たり次第に、出任せに、行きあたりばったりに」
- set [sét] : 「〜を決める、〜を確定する、配置する、設定する」
- counsel [káunsl] : 「助言、勧告、忠告 」
- sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
- seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
- happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
❖ "Your day is not ~ "「あなたの一日は、場当たり的なものではない」。"It is set by what ~ "「あなたの一日は、その一日を誰と共に生きるのか、あなたが選択した者によって設定されるのである」。エゴを選びエゴと生きるか、ホーリー・スピリットを選びホーリー・スピリットと生きるか、あなたの選択によってあなたの一日が決まる。"and how the friend whose ~ "「そして、あなたが探し求める助言を与えてくれる友が、あなたの幸せをどう知覚するかによって、あなたの一日が設定されるのである」。"the friend"「友」とは、もちろん、エゴ(偶像)かホーリー・スピリット(神)のいずれかである。物質的な豊かさがあなたの幸せであると知覚するエゴを選択すれば、あなたの一日は金儲けに費やされ、心の喜びと平和があなたの幸せであると知覚するホーリー・スピリットを選択すれば、あなたの一日は人を愛し慈しむ一日になるのである。
You always ask advice before you can decide on anything.
- always [ɔ́ːlweiz] : 「いつでも、常に」
- advice [ədváis] : 「アドバイス、忠告、助言、勧告」
- decide on : 「〜を決める、〜を決定する、〜を裁判する」
❖ "You always ask advice ~ "「あなたが何かを決定する前には、あなたはいつも助言を求めているのである」。あなたは、自分で何かを決定するときはいつでも、無意識のうちに、エゴかホーリー・スピリットを選択し、その助言を求めているのだ。
Let this be understood, and you can see there cannot be coercion here, nor grounds for opposition that you may be free.
- understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understand の過去・過去分詞形」
- understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
- see [síː] : 「理解する、分かる」
- ground for : 「〜の理由、〜の根拠」
- free [fríː] : 「自由な、捕らわれていない」
❖ "Let this be ~ "「このことを理解しようではないか」。"and you can see ~ "「そうすれば、ここには強制など存在出来るはずもなく、」"nor grounds for ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「反対する理由もなく、その結果、あなたは自由になれるのだ」。あなたがエゴを選ぶかホーリー・スピリットを選ぶか、強制されることはない(there cannot be coercion here)。どちらを選んでも、反対の選択をすべきだったのだという正当な理由もない(nor grounds for opposition)。あなたは完全に自由なのだ(you may be free)。神は、神の子の自由意思を一番に重んじているのである。エゴを選んで幻想世界に留まるも良し、ホーリー・スピリットを選んで実相に目覚めるのも良し、である。あなたの好きにすればいい。ただし、選んだ結果は、選んだものの責任である。誰を責めてもいけない。
There is no freedom from what must occur. And if you think there is, you must be wrong.
- freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
- occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
- wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
❖ "There is no freedom ~ "「起こるに違いないことから自由になることはない」。あなたは、エゴを選ぶかホーリー・スピリットを選ぶか、それはあなたの自由である。しかし、選んだ結果として起こることから自由ではない。エゴを選んで幻想世界に留まった結果、苦と痛みを味わうなら、それはあなたの責任であって、苦と痛みから自由になることは出来ない。"And if you think ~ "「もしあなたが、起こることからの自由があると思っているなら、あなたは間違っているに違いない」。苦と痛みの責任は自分にはないとあなたが信じているなら、それは間違いである。選択した以上は、選択した結果から自由にはなれないのだ。選択した結果を受け入れなくてはならない。責任はあなたにあるのだ。だから、苦と痛みを呪って天に唾すれば、自分の顔に唾がかかるのである。苦と痛みはあなたの選択であったから、あなたは自分に唾することになる。ならば、どうすれば苦と痛みから解放されるのか。実に簡単である。選択を取り消せばいいのだ(undoing)。エゴを選択したことを取り消して、今度こそ、ホーリー・スピリットを選択すればいいだけなのである。これが"simple fact"であり、ホーリー・スピリットを選択することを宣言すれば、それが"simple statement"なのである。