16. The second rule as well is but a fact. For you and your adviser must agree on what you want before it can occur.
- second [sékənd] : 「第2の、2番目の」
- rule [rúːl] : 「規則、ルール、規定、法則、規範」
- as well : 「同じに、同様にうまく」
- fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実、実際、真相」
- adviser [ædváizər] : 「忠告者、助言者、勧告者」
- agree [əɡríː] on : 「〜ついて合意する、〜について一致をみる」
- occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
❖ "The second rule ~ "「第二のルールも同様に、事実である」。"For you and your ~ "「なぜなら、あなたとあなたのアドバイザーは、あなたが欲することが起こる前に、それについて同意していなくてはならないからだ」。第一のルールは、頭脳(エゴ)による理性的判断を放棄して、ホーリー・スピリットに判断や決定を委ねること。第二のルールとは、ホーリー・スピリットに判断や決定を委ねる決定は、あなた一人が決定しているように見えるだろうが、ホーリー・スピリットの導きが作用しているということ。あらゆる決定は、単独では決定されないということ。だから、あなたが欲する一日がそうなるためには、つまり、今日一日を決定するには、事前に、あなたとアドバイザーであるホーリー・スピリットが合意していなくてはならない。
It is but this agreement that permits all things to happen. Nothing can be caused without some form of union, be it with a dream of judgment or the Voice for God.
- agreement [əgríːmənt] : 「同意、合意、承諾、取り決め、協定」
- permit [pərmít] : 「許可する、許す、認める、容認する」
- happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
- cause [kɔ́ːz] : 「を引き起こす、〜の原因になる」
- without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
- union [júːnjən] : 「結合、合併、融合」
- judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
❖ "It is but this ~ "「あらゆることが起きるのを許すのは、この合意である」。あなたとアドバイザーであるホーリー・スピリットの合意なしには、何も起こり得ない。"Nothing can be caused ~ "「何らかの形の結合なしには、何も起こり得ない」。"be it with a dream ~ "「たとえその結合が、判断という夢であっても、神の声であっても」。"a dream of judgment"「判断の夢」とは、頭脳による理性的判断、つまり、幻想のエゴに支配された判断のこと。幻想の理性的判断(エゴ)と結合するか、神の声(ホーリー・スピリット)と結合するか、それはあなたの選択に一任されているのだが、そのどちらかの形なしには(without some form of union)、何も起きないのだ。
Decisions cause results because they are not made in isolation. They are made by you and your adviser, for yourself and for the world as well.
- decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
- result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果」
- isolation [àisəléiʃən] : 「孤立、分離、隔離、孤独、遊離」
- in isolation : 「孤立して、分離して」
❖ "Decisions cause results ~ "「決定は孤立して成されるのではないので、決定は結果を実らせる」。決定は、それを現実化するパワーをもっているアドバイザーと共になされるものであるから、決定は現実化されるのだ。"They are made ~ "「決定は、あなたとあなたのアドバイザーによってなされる」。"for yourself and ~ "「それは、あなたにとっても、世界にとっても同様である」。あなたが、エゴというアドバーザーと結合して決定すれば、幻想世界にそれは現実化し、ホーリー・スピリットというアドバイザーと結合して決定すれば、実相世界にそれは現実化する。ただし、幻想世界に現実化したものは、あくまでも幻想に過ぎず、変化流動して崩壊と死に向かう。実相世界に現実化したものは、実相であり、永遠不変に実在することになる。
The day you want you offer to the world, for it will be what you have asked for, and will reinforce the rule of your adviser in the world.
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
- ask for : 「〜を求める、〜を要求する、〜を依頼する」
- reinforce [rìːinfɔ́ːrs] : 「強化する、補強する、強固にする」
❖ "The day you want ~ "「あなたの欲する一日を、あなたは世界に差し出すことになる」。あなたがエゴと結合し、頭脳による理性的判断によって、物質的な豊かさが幸せに違いないと決定したなら、あなたは一日中金儲けに翻弄され、この世界は金の世界になるだろう。あなたがホーリー・スピリットと結合し、ホーリー・スピリットの叡智の助けを借りて、あなたの一日を愛と喜びで満たしたいと決定すれば、あなたは他者を愛し、慈しむ一日を送るだろう。この世界は愛の世界になるのだ。"for it will be what ~ "「なぜなら、世界は、あなたの要求するもの、そのものになるからだ」。"and will reinforce ~ "「そして世界は、その世界におけるあなたのアドバイザーのルールを強化することになろう」。エゴと結合し、世界をエゴの色に染めれば、世界はエゴの思考システムを強化し、ホーリー・スピリットと結合し、世界をホーリー・スピリットの色に染めれば、世界はホーリー・スピリットの思考システムを強化する。いわば、この世界を地獄にするにも天国にするにも、あなたの決定次第なのだ。あなたがエゴと組むか、ホーリー・スピリットと組むか、それによって、世界は地獄にも天国にもなるのである。
Whose kingdom is the world for you today? What kind of day will you decide to have?
- kingdom [kíŋdəm] : 「王国、王領」
- kind [káind] : 「種類、質、性質、本質」
- decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
❖ "Whose kingdom is ~ "「あなたの一日にとって、どちらの王国が世界となるのか」。あなたは今日という一日を、エゴの王国にしたいのか、それともホーリー・スピリットの王国にしたいのか。"What kind of day ~ "「どんな種類の一日を、あなたは持ちたいと決定するだろうか」。地獄の一日を持ちたいと決定するのか、天国の一日を持ちたいと決定するのか。
17. It needs but two who would have happiness this day to promise it to all the world.
- need [níːd] : 「〜を必要とする」
- happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
- promise [prάmis] : 「〜を約束す、〜を期待させる」
❖ "It needs but two who ~ "「全世界に幸せを約束するために、今日一日を幸せにする二人が必要なのだ」。ここからは"two"「二人」を、あなたとホーリー・スピリットに限定して考えよう。あなたとホーリー・スピリットの二人が、今日一日を幸せに過ごすことを決定すれば、それは全世界に幸せを約束したことになる。もっとも、あなた一人だけが幸せになりたいと望んでも、世界の裏では戦争が止まず、不幸は消えないじゃないか、と反論する方もいるだろう。ならば、"all the world"「全世界」を、「あなたの全生活空間」と考えればいい。あなたがホーリー・スピリットと共に幸せを望めば、あなたの一日の全生活は幸せになるのだ。それは幻想ではなく実相であるから、必ず分かち合われ、分かち合うことで拡張増大していくのである。幸せは、あなたの小さな生活空間をはみ出して、全世界へと拡大していくのだ。
It needs but two to understand that they cannot decide alone, to guarantee the joy they asked for will be wholly shared.
- understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
- alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
- guarantee [ɡæ̀rəntíː] : 「保証する、請け合う、約束する」
- joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
- share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
❖ "It needs but two to ~ "「人は、一人で決定することは出来ないと理解し、求める喜びが完全に分かち合われることを保証するには、二人が必要である」。あなたは単独で決定しているのではなく、心の中のホーリー・スピリットの導きに従って二人で決定している。そうすれば、あなたが求める日々の喜びは必ず達成され、分かち合われて拡張増大し、世界に喜びが広がっていくのだ。ホーリー・スピリットは、それを確実に保証している。
For they have understood the basic law that makes decision powerful, and gives it all effects that it will ever have.
- understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understand の過去・過去分詞形」
- understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
- basic [béisik] : 「基礎の、基本的な」
- law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
- decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
- powerful [páuərfəl] : 「強い、強力な、力強い、迫力のある」
- effect [ifékt] : 「結果、影響、作用、効果、効力」
❖ "For they have understood ~ "「なぜなら、二人は、決定をパワフルにする基本的な法や、決定が与えてくれるあらゆる結果をその決定に与える基本的な法を理解しているからだ」。エゴと手を組んで二人で決定したとしても、その決定は現実化し、結果として目の前に現れる。しかし、現実化すると言っても、それはあくまでも幻想空間において現実化されるだけであって、結果それ自体も幻想に過ぎない。ところが、あなたがホーリー・スピリットと組んで二人で決定すれば、もちろん、それは現実化し、実相空間に結果が現れるのだが、その結果は、決して幻想ではなく、実在の真実である。実相的な決定は実相的に現実化するパワーをもち(that makes decision powerful)、実相空間に実相的な結果を生む(gives it all effects that it will ever have)という実相世界の法則、すなわち神の法、それが基本の法則である(the basic law)。
It needs but two. These two are joined before there can be a decision.
- join [dʒɔ́in] : 「〜と交わる、〜と一緒になる、結合する」
- decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
❖ "It needs but ~ "「二人が必要なのだ」。"These two are joined ~ "「決定がなされる前に、二人は結合するのである」。実相世界は一元論世界であり、あなたとホーリー・スピリットは、実は同一である。だから、何かを決定する前に、あなたがホーリー・スピリットと結合して一体になることは、実相世界から見ると、極く自然なことである。ところが、幻想世界は二元論の世界であり、あなたがエゴと一体になることはない。あなたは単に、エゴに支配されるだけなのだ。この違いは、非常に重要である。
Let this be the one reminder that you keep in mind, and you will have the day you want, and give it to the world by having it yourself.
- reminder [rimáindər] : 「思い出させるための暗示、思い出させるもの」
- keep in mind : 「留意する、覚えておく、肝に銘じる、心に焼きつけておく」
❖ "Let this be the one reminder ~ "「このことを、あなたが心の中にキープしておける一つのリマインダーとしなさい」。"and you will have ~ "「そうすれば、あなたは望み通りの一日を送ることが出来るだろうし、」"and give it to the world ~ "「望みの一日をあなたが持つことで、それを世界に与えることが出来るのだ」。あなたが喜びに満ちた幸せな一日をホーリー・スピリットと共に望むなら、その願いは確実に実現し、その幸せは分かち合われて拡張増大し、世界に広がっていく。なぜなら、その幸せは実相的であり、真実だからだ。あなたは、ホーリー・スピリットと共に、世界の喜びの発火点になれるのである。
Your judgment has been lifted from the world by your decision for a happy day. And as you have received, so must you give.
- lift [líft] : 「持ち上げる、解除する、取り除く、撤廃する」
- receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する」
❖ "Your judgment has ~ "「幸せな一日を望むあなたの決定によって、あなたの判断は、この世界から取り除かれてしまう」。決定をホーリー・スピリットに委ね、ホーリー・スピリットの叡智によって幸せな一日を望むなら、もはや頭脳による理性的判断は必要なくなり、あなたの判断を支配するエゴからも解放される。"And as you have ~ "「そして、あなたは、受け取ったなら、与えなくてはならない」。幸せな一日が与えられたなら、それを独り占めすることなく、他者に喜びを与え、その幸せを分かち合わなくてはならない。分かち合われることで、幸せな喜びは拡張増大していくのだ。これは、実相世界の法であり、神の法である。もちろん、与えることと得ることは同一である。