8. The Thoughts of God are far beyond all change, and shine forever.
- thought [θɔ́ːt] : 「考え、思考、思索、熟考」
- far beyond [bijάnd] : 「〜をはるかに超えて」
- change [tʃéindʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "The Thoughts of God ~ "「神の抱く思いは、あらゆる変化をはるかに超越し、永遠に輝いている」。変化流動するのは幻想であって、神の思いは幻想をはるかに超越している。神は実相世界(天の王国)に住んでおり、幻想世界であるこの地上と一切関係を持たない。神は幻想を知らないのだ。
They await not birth. They wait for welcome and remembering. The Thought God holds of you is like a star, unchangeable in an eternal sky.
- await [əwéit] : 「〜を待つ、待ち受ける、待望する」
- birth [bə́ːrθ] : 「出生、出産、分娩、誕生」
- wait for : 「〜を待つ」
- welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待」
- remembering [rimémbəriŋ] : 「想起、思い出すこと」
- hold [hóuld] : 「心に抱く、保持する」
- unchangeable [ʌntʃéindʒəbl] : 「不変の」
- eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
❖ "They await not ~ "「神の抱く思いは、生み出されるのを待っているのではない」。時間の存在しない実相世界にあっては、神の思いのすべては既に生み出され、永遠不変に実在する。"They wait for ~ "「神の思いは、快く歓迎され、思い出されるのを待っているのだ」。神の思いとは、ここでは神が神の子に抱く思い、神の愛だと考えていいだろう。神は、神の子が神の愛を思い出し、快く受け入れてくれることを待っている。神から分離した神の子の帰還を願っているのだ。
So high in Heaven is it set that those outside of Heaven know not it is there.
- high [háihái] : 「高い、高いところにある、高地の」
- set [sét] : 「配置する、設定する」
- outside [áutsáid] of : 「〜の外にいる、〜を離れている」
❖ "So high in Heaven is ~ "「神の愛は、天の王国の空高くにあるので、天の王国の外にいる者には、神の思いがそこにあると分からない」。実相世界は想念の世界であり、無時間無空間、非具象の世界であるから、広がりや体積などという概念はないし、空や高さもない。ここで言っているのは、イメージであって、幻想世界で例えるならこうなる、という描写である。神は実相世界のすべてを包摂(ほうせつ)する(all-encompassing)。したがって、神は実相世界を、空高くから包み込んでいるというイメージである。そして、神の愛や思いは、天の王国の空高くに輝く星のイメージをもつ。しかし、天の王国の外であるこの幻想世界からは、実相世界の空は見えない。知り得ないのである。
Yet still and white and lovely will it shine through all eternity.
- still [stíl] : 「静止した、じっとした、動かない」
- white [hwáit] : 「白い、白の」
- lovely [lʌ́vli] : 「愛らしい、かわいらしい、美しい」
- through [θrúː] : 「経て、〜の間中」
- eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
❖ "Yet still and white ~ "「しかし、神の思いは、じっとして、白く愛らしく、永遠を貫いて、輝き続ける」。神の愛を象徴する天の王国の星は、揺るぎなく、愛らしく、永遠に、白い光を放って輝き続ける。
There was no time it was not there; no instant when its light grew dimmer or less perfect ever was.
- instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
- light [láit] : 「光光源、ライト、明かり」
- grew [grúː] : 「grow の過去形」
- grow [gróu] : 「〜の状態になる、育つ、大きくなる」
- dim [dím] : 「薄暗い、ぼやけた、ぼんやりとした」
- less [lés] : 「より少ない、より少数の、より小さい」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
❖ "There was no time ~ "「神の思いがそこになかった時などない」。神の愛(星)は、常に天に輝き、そこに不在であった例(ためし)はない。"no instant when ~ "「その光が薄暗くなったり、完全性が損なわれたりした瞬間さえない」。神の愛という星は、永遠不変に輝く続ける。永遠不変に完全である。
9. Who knows the Father knows this light, for He is the eternal sky that holds it safe, forever lifted up and anchored sure.
- lift up : 「〜を持ち上げる」
- anchor [ǽŋkər] : 「〜をしっかりと固定する、〜を支える」
- sure [ʃúər] : 「確かに、本当に」
❖ "Who knows the Father ~ "「父なる神を知る者は、この光を知っている」。神を信じる者は、天の王国の空高くに輝く星、神の愛を象徴する星の光を見ることが出来る。"for He is the eternal ~ "「なぜなら、神は、星を安全に保持し、永遠に高く掲げ、確実に支える、無限の空なのだから」。これもイメージである。神は天の王国のすべてを包摂する空である(all-encompassing)。その空にちりばめられた星々が、神の思いであり愛である。
Its perfect purity does not depend on whether it is seen on earth or not.
- purity [pjúərəti] : 「清らかさ、純正、純粋、清浄」
- depend on : 「〜に頼る、〜によって決まる、〜次第である」
- whether [hwéðər] : 「〜かどうか、〜であろうとなかろうと」
- whether A or B : 「AであろうとBであろうと」
❖ "Its perfect purity ~ "「その完璧な純粋性は、それが地上から見えるか見えないかに依存しない」。神の思い、神の愛を象徴する星のもつ完璧な純粋さは、幻想世界でそれが知られるか知られないかに関係なく、永遠に不変である。神の星は実相世界の存在であって、幻想世界とまったく関わりを持たないのだ。
The sky embraces it and softly holds it in its perfect place, which is as far from earth as earth from Heaven.
- embrace [imbréis] : 「〜を抱き締める、抱擁する」
- softly [sɔ́ːftli] : 「らかく、柔らかに、静かに、優しく、そっと」
- place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
- far from : 「〜から遠くに」
❖ "The sky embraces it ~ "「天の王国の空は、その星を抱きかかえ、完璧な場所にそれを優しく保持する」。"which is as far from ~ "「そして、地上と天の王国がはるかに離れている位に、天の王国の空は地上からはるかに離れている」。だから、地上からは、天の王国の空は見えないし、星も見えない。
It is not the distance nor the time that keeps this star invisible to earth.
- distance [dístəns] : 「距離、間隔、隔たり、すき間」
- invisible [invízəbl] : 「目に見えない、不可視の」
❖ "It is not the distance ~ "「地上からこの星が見えないようにしているのは、その隔たりでも時間でもない」。遠いから、神の星が見えないのではない。時間がかかるから見えないのでもない。
But those who seek for idols cannot know the star is there.
- those who : 「〜する人々」
- seek for : 「〜を探し求める」
❖ "But those who seek ~ "「そうではなく、偶像を追い求める者達は、そこに星があることを知り得ないのだ」。偶像を追い求める者達は、幻想世界が現実であり存在のすべてだと信じている。この世界が幻想に過ぎず、実相世界こそが実在のすべてだと知らないのだ。だから、実相世界に神の愛の星が輝いているなど、思いも寄らないのである。