●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-14.IV.3:1 ~ T-14.IV.4:12

3. When you have let all that obscured the truth in your most holy mind be undone for you, and therefore stand in grace before your Father, he will give himself to you as he has always done.

  • obscure [əbskjúə(r)] : 「〜をあいまいにする、覆い隠す、見えなくする」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
  • therefore [ðéə(r)fɔ̀ː(r)] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • grace [gréis] : 「優雅、優美、しとやかさ、嗜み」
❖ "When you have let all ~ "「あなたが、あなたの最も神聖な心の中の真実を曖昧にしてきたすべてのものを、あなたのために取り消しにしたとき、」"and therefore stand ~ "「したがって、あなたの父なる神の前に、優美に立つことが出来たとき、」"he will give himself ~ "「神は、いつもそうしているように、神自身をあなたに与えるであろう」。ここで、「あなたの最も神聖な心の中の真実」とは、あなたの心の中の最も神聖な部分、最も純粋な部分に住まうホーリー・スピリット、キリストのことだと思っていいだろう。あなたはそれを曖昧にしてきたのである。しかし、それを曖昧にせずにはっきりと見据えたとき、あなたに神自身が与えられる。



Giving himself is all he knows, and so it is all knowledge. For what he knows not cannot be, and therefore cannot be given.
  • knowledge [nálidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
❖ "Giving himself is ~ "「神自身を与えるとは、神が知っているすべてを与えるということである」。"and so it is all ~ "「したがって、それは叡智のすべてである」。"For what he knows ~ "「なぜなら、神の知らないことは存在し得ないからであり」、"and therefore cannot ~ "「したがって、それは、与えることが出来ないからだ」。



Ask not to be forgiven, for this has already been accomplished. Ask, rather, to learn how to forgive, and to restore what always was to your unforgiving mind.
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
  • forgive [fə(r)gív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • accomplish [əkámpli∫] : 「成し遂げる、成就する、達成する、遂げる」
  • rather [rǽðə(r)] : 「むしろ、それどころか」
  • restore [ristɔ́ː(r)] : 「回復させる、修復する、復活させる」
  • restore A to B : 「AをBに復帰させる、AをBの状態に修復する」
  • always [ɔ́ː(l)weiz] : 「いつも、常に」
  • unforgiving : 「許さない、容赦のない、執念深い、厳しい」
❖ "Ask not to be ~ "「赦されるのを願うのではない」。"for this has already ~ "「なぜなら、赦しはすでに完了していることだから」。"Ask, rather, to ~ "「むしろ、赦し方を学ぶことを願いなさい」。"and to restore what ~ "「そして、いつもそうであったものを、あなたの赦しを拒む心に戻してやる方法を学びなさい」。解釈に苦しむところであるが、いつもそうであったもの、たとえば、あなたが無辜(むこ)であることは常にそうであったのだが、あなたはそれを受け入れることが出来ずに頑迷に無辜性を拒んできた。しかし、そろそろその頑迷さを修復して、あなたの無辜性を受け入れなさい、ということであろう。つまり、拒んでいたものを受け入れさせるのである。なぜなら、あなたが拒んでいたものこそ真実であるからだ。



Atonement becomes real and visible to those who use it. On earth this is your only function, and you must learn that it is all you want to learn.
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • real [ríː(ə)l] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • visible [vízəbl] : 「目に見える、可視の、可視的な、明らかな」
  • function [fʌ́ŋ(k)∫n] : 「機能、作用、働き、効用」
❖ "Atonement becomes ~ "「「贖罪は、それを利用する者には現実の、目に見えるものとなる」。ACIMでは、贖罪とは、自己の無辜性の受け入れのことである。したがって、「贖罪を利用する者」とは、自分の無辜性を受け入れた者、と解釈していいだろう。神から分離し、神を裏切ったという罪の意識を無意識の領域に隠し持って来たが、それは幻想であり、単なる夢の中の出来事に過ぎず、自分は完全に無辜であると知ったとき、見えてくるものがある。それは、自分が神の元を一歩たりとも離れていなかったこと、そして、自分が神の愛によって創造された神の子であること、自分も神性を受け継いでいて、神聖な光を発する光の子であること、等々が、現実のものとなって見えてくるのである。"On earth this is ~ "「この地上においては、これがあなたの唯一の機能である」。機能と訳すと意味がはっきりしなくなるかもしれない。むしろ、使命と訳すべきか。あるいは役割と訳した方がいいかもしれない。自分の無辜性を受け入れ、贖罪を果たすことが、この地上におけるあなたの使命であり、役割である。"and you must learn ~ "「そして、あなたはthat以下を知る必要がある」。"that it is all ~ "「それが、あなたが学びたいと思っているすべてである」と知る必要がある。



You will feel guilty till you learn this. For in the end, whatever form it takes, your guilt arises from your failure to fulfill your function in God's Mind with all of yours.
  • guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • feel guilty : 「罪の意識を感じる、罪悪感を感じる」
  • till [tíl] : 「〜まで、」
  • in the end : 「結局、ついに」
  • whatever [(h)wʌtévə(r)] : 「〜が〜でも」
  • form [fɔ́ː(r)m] : 「形、外形、姿、体つき」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • failure [féiljə(r)] : 「失敗、不成功」
  • fulfill [fulfíl] : 「実行する、遂行する、果たす、全うする、満たす」
❖ "You will feel guilty ~ "「あなたがこのことを学ぶまで、罪の意識を感じるであろう」。このことを学ぶまでとは、贖罪を果たすまで、ということ。"For in the end ~ "「なぜなら、結局のところ、それがどんな形をとるにせよ、神の心の中で、あなたの心のすべてをもって、あなたの機能を果たし損なったなら、罪の意識は頭をもたげてくるからである」。あなたの無辜性を、全身全霊で完全に知覚しない限り、何らかの形で罪の意識はよみがえってくる。つまり、神の心の中で贖罪という使命を果たさない限り、罪の意識は完全には消えることはない。



Can you escape this guilt by failing to fulfill your function here?
  • escape [iskéip] : 「〜を免れる、はぐらかす」
❖ "Can you escape this guilt ~ "「この地上であなたの機能(役割)を果たし損ねて、いったい、あなたはこの罪の意識から逃れられるだろうか」。贖罪を通して自分の無辜性を認識する使命は、この幻想の世界(here)に生きている間に果たさなくてはならない。それを怠ると、輪廻転生の輪から逃れることは出来ないだろう。つまり、再び同じ使命をもって、この幻想の世界に生まれ出なくてはなるまい。しかし、首尾良くこの使命が果たされたとき、あなたは実相世界への切符を手にしたことになり、ひとたび実相世界にアセンション出来れば、あなたは永遠の命をもつことになる。永遠の命とは、永遠に長い時間生きながらえるという意味ではなく、時間の存在しない実相世界に命として存在するという意味である。実は、それが本来の姿であり、神の子とはそういう存在であったのだ。



4. You need not understand creation to do what must be done before that knowledge would be meaningful to you.
  • understand [ʌ̀ndə(r)stǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
  • creation [kriéi∫n] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • done [dʌ́n] : 「do の過去分詞」
  • knowledge [nálidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、意味深長な、重要な」
❖ "You need not understand ~ "「その叡智があなたにとって意味があるようになる前にあなたがしなくてはならないことをするために、あなたは創造を理解する必要はない」。創造は、神の子が実相の世界で果たさねばならない機能であるから、叡智を獲得していない今は、まだ創造とは何かを理解していなくてもいい。



God breaks no barriers; neither did he make them. When you release them they are gone. God will not fail, nor ever has in anything.
  • break [bréik] : 「破棄する、壊す、割る、折る、破る」
  • barrier [bǽriə(r)] : 「障害、障壁、バリア、境界、限界」
  • neither [níːðə(r)] : 「〜もまた…ない」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ、離す」
  • gone [gɔ́(ː)n] : 「go の過去分詞形」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる、破産する」
❖ "God breaks no ~ "「神は障害物を壊すことはないが、かと言って、障害物を作ったわけでもない」。"When you release them ~ "「あなたが障害物を手放したとき、それは消えてしまうのである」。あなたが障害だと思っているものは幻想であり、その思いを解放してやれば、幻想の障害は消滅する。"God will not ~ "「神は失敗することはないだろうし、何においても失敗したことはない」。



Decide that God is right and you are wrong about yourself. He created you out of himself, but still within him. He knows what you are. Remember that there is no second to him.
  • Decide [disáid] : 「〜だと確信する、きっと〜だと思う」
  • right [ráit] : 「正しい、正当な、適切な、適当な、妥当な」
  • wrong [rɔ́(ː)ŋ] : 「 間違った、誤っている」
  • be wrong about :「〜のことを誤解する」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜のうちに、〜の範囲内で」
  • Remember [rimémbə(r)] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • second [sék(ə)nd] : 「第2の、2番目の」
❖ "Decide that God is ~ "「あなた自身について、神は正しく、あなたが間違っていると、しっかりと思いとどめなさい」。あなたは肉体をもってこの世界に実在している自分を自分自身だと思っているだろうが、それは誤りである。神はあなたが実相世界に神の子として実在していると知っている。それが正しいのである。"He created you ~ "「神はあなたを、神自身から創造し出したのだが、」"but still within ~ "「あなたは(神の外側ではなく)神の内側にいる」。神は存在のすべてを包摂している(all-encompassing)。神はあなたを、神の似姿に創造した。そして、神の子を包摂するのである。"Remember that ~ "「神にとって第二というものは何もないことを忘れてはならない」。実相世界は一元論世界であるから、対立概念が存在しないのはもちろんのこと、すべてにおいて、階級、序列、グラデーションが存在しないのである。したがって、神にとって神の子は第一の存在であり、第二第三はない。では、ホーリー・スピリットは神にとって第何番目の存在か? もちろん、第一の存在である。矛盾か? いや、一元論世界では、神とホーリー・スピリットと神の子は三位一体であり、三者が重なり合って第一の存在となるのである。そして、究極的に一なる存在に収斂し、"God is"「神ありき」に行き着くのだ。まさに、純粋一元論の世界である。



There cannot, therefore, be anyone without his holiness, nor anyone unworthy of his perfect love.
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • unworthy [ʌnwə́ː(r)ði] : 「〜に値しない、値打ちのない」
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完ぺきな、完全な」
❖ "There cannot, therefore, be ~ "「したがって、神の神聖さをもたないものなど存在し得ないし、」"nor anyone unworthy ~ "「神の完璧な愛に値しないものなど誰もいない」。あなたは神の子として神によって創造された。しかも神の属性のすべてを継承した。したがって、あなたは神と同等なのである。神と同等に神聖で、神の完璧な至上の愛に値する。



Fail not in your function of loving in a loveless place made out of darkness and deceit, for thus are darkness and deceit undone.
  • Fail [féil] : 「失敗する、しくじる、破産する」
  • fail in : 「〜に失敗する」
  • function [fʌ́ŋ(k)∫n] : 「機能、作用、働き、職務、役割」
  • loveless [lʌ́vlis] : 「愛のない、愛されない」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、地域、土地」
  • darkness [dáː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • deceit [disíːt] : 「だますこと、偽り、詐欺、ペテン」
  • thus [ðʌ́s] : 「このようにして、こんなふうに」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
❖ "Fail not in your ~ "「闇と偽りとから作られた愛なき所にいても、愛するというあなたの機能を失敗に終わらせてはいけない」。"for thus are darkness ~ "「なぜなら、こうすることで、闇と偽りは取り消されるのだから」。もちろん、「闇と偽りとから作られた愛なき所」とは、この幻想の世界。殺伐とした世界にあっても、愛を忘れてはいけない。愛こそが幻想の世界を取り消しに出来るパワーをもっているのだから。



Fail not yourself, but instead offer to God and you his blameless Son.
  • instead [instéd] : 「代わりに、それよりむしろ」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • blameless [bléimlis] : 「非難するところのない、罪のない、潔白な」
❖ "Fail not yourself, but ~ "意訳すると、「あなた自身の使命を果たし損なうことがないようにし、」"but instead offer to ~ "「代わりに、罪なき神の子を、神とあなたに差し出しなさい」。「罪なき神の子を差し出す」とは、無辜なる神の子の姿を、神とあなたに示しなさい、という意味合いであろう。つまり、神の子は罪がないのだと明確に宣言することが望まれているわけだ。



For this small gift of appreciation for his love, God will himself exchange your gift for his.
  • small [smɔ́ːl] : 「小さい、小ぶりの」
  • appreciation [əprìː∫iéi∫n] : 「感謝、好意的評価、高い評価」
  • exchange [ikst∫éin(d)ʒ] : 「〜を交換する、〜をやりとりする」
❖ "For this small gift of ~ "「神の愛に対する感謝の、この小さな贈り物を神に捧げることで、」ここの「この小さな贈り物」とは、あなたが自分は無辜なる神の子であることに目覚めること。"God will himself ~ "「神は自ら、あなたの贈り物と神の贈り物を交換してくれるだろう」。つまり、お返しに神は贈り物をあなたに与えてくれるわけだ。もちろん、物品ではない。それは喜びであり、平和であり、愛であり慈しみである。
 
 
 

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