●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-14.IV.9:1 ~ T-14.IV.10:7

9. The children of Heaven live in the light of the blessing of their Father, because they know that they are sinless.

  • live [lív] : 「生きる、生存する、住む、居住する」
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恵み、恩恵、幸運」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない」
❖ "The children of Heaven ~ "「天の王国の神の子は、父なる神の祝福の光の中に生きている」。"because they know ~ "「なぜなら、神の子は、罪のないことを知っているからだ」。罪がないから、神から隠れることはない。神の祝福を満身に受けることが出来る。



The Atonement was established as the means of restoring guiltlessness to minds that have denied it, and thus denied Heaven to itself.
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • establish [istǽbli∫] : 「設置する、設立する、確立する、達成する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • restore [ristɔ́ː(r)] : 「修復する、復活させる、元に戻す」
  • guiltlessness [gíltlisnis] : 「無辜(むこ)、潔白、罪のないこと」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
❖ "The Atonement was ~ "「贖罪は、無辜を否定し、したがって心にとっての天の王国を否定した心に対して、無辜性を修復する手段として確立した」。非常に堅い言い方をしているが、かたくなに無辜性を否定し、天の王国をも否定した心を軟化させ、その無辜性を受け入れるようにするために、贖罪が必要とされるようになった、ということ。簡単にいえば、贖罪とは心の無辜性への修復であるということ。



Atonement teaches you the true condition of the Son of God. It does not teach you what you are, or what your Father is.
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • condition [kəndí∫n] : 「事情、条件、状態、状況、様子」
❖ "Atonement teaches you ~ "「贖罪はあなたに、神の子としての本当の条件を教えてくれる」。神の子とは、その心が無辜であれねばならないと贖罪は教えてくれるのである。"It does not teach ~ "「贖罪はあなたに、あなたとは何なのか、父なる神は何なのか、それを教えることはない」。贖罪は叡智をもって無辜性を確立するだけであって、さらに一歩進んで、神の子の実態、神の実態まで明らかにすることはない。その仕事は、また別の存在が担ってくれる。



The Holy Spirit, Who remembers this for you, merely teaches you how to remove the blocks that stand between you and what you know.
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • merely [míə(r)li] : 「ただ単に、単に」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • block [blák] : 「障害物、妨害」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
❖ "The Holy Spirit, Who ~ "「あなたに代わってこのことを覚えているホーリー・スピリットは、〜である障害物の除去の仕方を、単にあなたに教えているだけである」。"that stand between you ~ "「あなたとあなたが知っていることの間に立ちふさがっている」障害物の除去の仕方を〜。たとえば、あなたは実相世界の愛や喜びを知っているはずなのだが、今は忘れている。幻想世界を夢の中で見ることで、それを忘れているのだ。夢が障害物になっている。ホーリー・スピリットは、その障害物である夢からあなたを目覚めさせてくれる。



His memory is yours. If you remember what you have made, you are remembering nothing.
  • memory [mém(ə)ri] : 「記憶、思い出、記憶力」
❖ "His memory is ~ "「ホーリー・スピリットの記憶はあなたの記憶でもある」。"If you remember ~ "「もしあなたが、あなたの作ったものを覚えているなら、」"you are remembering ~ "「あなたは無を覚えていることになる」。"nothing"は「無」、「無意味」、「意味のないこと」等々の意味合いをもつ。あなたが作ったものは、この幻想の世界で作ったものであるから、つまり、夢の中で作ったものであるから、実相の世界から見れば、無に過ぎない。つまり、存在しないものをあなたは作ったことになる。もっとも、かつてあなたは実相世界で創造した経験はもっているのだが、今はすっかり忘れている。もちろん、ホーリー・スピリットは覚えていてくれるのだが。



Remembrance of reality is in him, and therefore in you.
  • Remembrance [rimémbr(ə)ns] : 「記憶、思い出、回想」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "Remembrance of ~ "「実相(世界)の記憶は、ホーリー・スピリットの中にある」。"and therefore ~ "「したがって、あなたの中にもある」。が、忘れている。



10. The guiltless and the guilty are totally incapable of understanding one another.
  • guiltless [gíltlis] : 「罪のない、潔白な」
  • guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • totally [tóut(ə)li] : 「全く、完全に、全体的に、全体として」
  • incapable [inkéipəbl] : 「能力がない、できない」
  • be incapable of : 「〜ができない、〜をする能力がない」
  • understand [ʌ̀ndə(r)stǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
  • one another [ənʌ́ðə(r)] : 「お互い」
❖ "The guiltless and ~ " 「罪のある者と罪のない者は、完全に、互いに理解し合うことは出来ない」。ちょうど、ホーリー・スピリットとエゴの関係と同様である。



Each perceives the other as like himself, making both unable to communicate, because each sees the other unlike the way he sees himself.
  • Each [íːt∫] : 「各々、それぞれ、めいめい」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
  • other [ʌ́ðə(r)] : 「もう一方の人、相手側、他方」
  • make [SVOC] : 「〜の状態にする」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • unable [ʌnéibl] : 「できない」
  • unable to do : 「〜することが出来ない」
  • communicate [kəmjúːnikèit] : 「連絡する、通信する、交信する」
  • unlike [ʌnláik] : 「〜とは違って」
❖ "Each perceives ~ "「各々が他方を、自分と同じものとして知覚する」。"making both unable ~ "分詞構文、結果、「その結果、共にコミュニケーションしあうことが出来なくなってしまう」。"because each sees ~ "「なぜなら、各々が他方を、彼が彼自身を見る見方と違った方法で見るからである」。罪ある者は罪ある者の見方で、罪なき者は罪なき者の見方で、互いに相手を見、しかも、両者の見方は完全に平行線、あるいは百八十度異なったものである。



God can communicate only to the Holy Spirit in your mind, because only he shares the knowledge of what you are with God.
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • knowledge [nálidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
❖ "God can communicate ~ "「あなたの心の中で、神はホーリー・スピリットとだけコミュニケーションをとることが出来る」。神は、直接あなたとコミュニケーションをとることは出来ず、ホーリー・スピリットを媒介者にしてコミュニケーションをとる。"because only he shares ~ "「なぜならば、ホーリー・スピリットは、あなたは何なのかということに関する叡智を、神と分かち合うからである」。つまり、あなたが神の子であるという共通の叡智を、神とホーリー・スピリットは分かち合っている、ということ。簡単に言うと、あなたが神の子であるという事実は叡智によって直覚的に把握され、神とホーリー・スピリットは、あなたを神の子として同等に評価しているということだ。




And only the Holy Spirit can answer God for you, for only he knows what God is.
  • answer [ǽnsə(r)] : 「〜に答える」
❖ "And only the Holy Spirit ~ "「そして、ホーリー・スピリットだけが、あなたに代わって神に答えることが出来る」。" for only he ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットだけが、神の何たるかを知っているからだ」。神もよく知り、神の子もよく知るホーリー・スピリットだからこそ、両者の媒介役となってコミュニケーションを司っている。



Everything else that you have placed within your mind cannot exist, for what is not in communication with the Mind of God has never been.
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜以内に」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
❖ "Everything else that ~ "「あなたがあなたの心の中に置いたその他のすべてのものは、存在さえ出来ない」。"exist, for what is not ~ "「神の心とコミュニケーションをとっていないものは、決して存在してはいないのだ」。神とのコミュニケーションをとるとは、簡単に言えば、実相世界との関わりを持つと言うことである。なぜなら、神は実相世界を包摂しているからだ。実相世界は実在であり、実在とコミュニケーションがとれている限り、存在は保証される。しかし、実在との接点を失い、幻想世界でさまよい始めれば、さて、彼は本当に実在していると言えるだろうか。夢の中のモンスターと区別がつけれるだろうか。つまり、夢を見ているという主体性が奪われてしまえば、夢を見ている本人も夢の登場人物の一人かもしれないではないか。



Communication with God is life. Nothing without it is at all.
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない」
❖ "Communication with ~ "「神とのコミュニケーションは命である」。"Nothing without it ~ "「それがないものは、まったく存在し得ない」。非常に重要な部分。神との接点を持つことが命の源である。逆に、神を失った者は命があるとは言えないのである。
 
 
 

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