●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-15.XI.9:1 ~ T-15.XI.10:14

9. God offers thanks to the holy host who would receive Him, and lets Him enter and abide where He would be.

  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「示す、表す、申し出る、提示する」
  • receive [risíːv] : 「〜に接見する、客を迎える、客を招く、歓迎する」
  • enter [éntə(r)] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • abide [əbáid] : 「居住する、とどまる」
❖ "God offers thanks ~ "「神は、聖なるホスト役に感謝の気持ちを示している」。"the holy host"「聖なるホスト役」とは、神の子のこと。"who would receive ~ "「神を喜んで受け入れ、」"and lets Him enter ~ "「神を招き入れ、」"and abide where ~ "「神がそこにいたいと思う場所に住まわせる、」そういう聖なるホスト役に、神は感謝の気持ちを示している。"where He would be"「神がいたいと思う場所」とは、もちろん、あなた(神の子)の心の中である。あなたの心の中の最も神聖な部分、最も純粋な部分、と言った方がいいかもしれない。そこに、神の祭壇がある。



And by your welcome does He welcome you into Himself, for what is contained in you who welcome Him is returned to Him.
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待、温かく迎え入れる、歓迎する」
  • contain [kəntéin] : 「〜を含む、包含する、収容できる、〜が入っている」
  • return [ritə́ː(r)n] : 「〜を返す、戻す、返却する、返品する、返送する」
❖ "And by your welcome ~ "「そして、あなたが神を歓迎することで、神があなたを、神の中へと歓迎してくれる」。"for what is contained ~ "「神を歓迎するあなたの、心の中に含まれるものが、神の元へと返されるからである」。さて、どういう意味だろう? "what is contained in you"と書いてあるように、わざわざ"contained"という言葉を使っているので、「あなたが心の中に隠し持っていた思い」と解釈したらどうであろう? つまり、神から分離した後、あなたは神への愛を自分の目から隠してきた。しかし、聖なる瞬間(キリストの時)に、あなたはあらゆる束縛から解放され、神への愛も解放されるのである。その瞬間において、神とのコミュニケーションのリンクも再開され、あなたの神への愛は直接神へ伝わるのである。その事情を"is returned to Him"「神の元へと返される」と表現したのであろう。いずれ、神と神の子との間のコミュニケーションが確立し、互いの愛が障害なく受け入れられ、互いに歓迎し合う、そういうイメージが見えてくる。



And we but celebrate His Wholeness as we welcome Him into ourselves.
  • celebrate [séləbrèit] : 「祝う、祝賀する、記念する」
  • wholeness [hóulnis] : 「全体、全体性、完全性」
❖ "And we but celebrate ~ "「そして、私たちが神を、私たちの中へと歓迎するとき、私たちは、神の完全性を祝うのである」。「神の完全性を祝う」と、下手な訳をかいてしまったが、つまり、神の全体性、完全性、無欠性を目撃して、私たちは喜びに震えるのだ。圧倒的な神の愛を知るのである。



Those who receive the Father are one with Him, being host to Him Who created them.
  • those who : 「〜する人々」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、客を迎える、客を招く、歓迎する」
  • creat [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
❖ "Those who receive ~ "「父なる神を喜んで受け入れる者達は、神と一体になるのである」。"being host to Him Who ~ "分詞構文、理由、「なぜなら、彼らを創造した神のホスト役であるからだ」。ACIMで言う"host"「ホスト役」とは、神の傍らにいて、神と喜びや平和や愛を分かち合う者、といった意味合いである。隷属的な意味はまったくない。神は神の子を創造したのであるから、文字通り、神と神の子は親子なのである。その親子が一体となって喜びや平和や愛を分かち合っている、そういうイメージである。



And by allowing Him to enter, the remembrance of the Father enters with Him, and with Him they remember the only relationship they ever had, and ever want to have.
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する、可能にする」
  • enter [éntə(r)] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • remembrance [rimémbr(ə)ns] : 「記憶、思い出、回想」
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
❖ "And by allowing ~ "「神が、(あなたの心の中に)入るのを許すことで、」"the remembrance of ~ "「父なる神の思い出も、神と共に、(あなたの心の中に)入ってくる」。神から分離する以前、あなたは神と共にあった。その時の思い出が蘇って来るのである。"and with Him they ~ "「そして、神と共に、神の子たちは、かつて持っていた、そして、ずっと持ち続けたい、唯一の関係性を思い出すのである」。ここの"the only relationship"は、幻想世界であなた持っていた"the special relationship"「特別な関係性」とは全く異なったものだ。実相世界の関係性と、幻想世界の関係性は、名前こそ似ているが内容は完全に異なる。
  


10. This is the time in which a new year will soon be born from the time of Christ.
  • soon [súːn] : 「もうすぐ、間もなく、程なく」
  • be born [bɔ́ː(r)n] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
❖ "This is the time ~ "「今は、新しい年がもうすぐキリストの時から生まれ出る時期である」。キリストの時を祝うのがクリスマス。もうすぐ、新年が訪れる。おそらく、ヘレンの内なる声がヘレンにこの部分を語りかけたのは、クリスマス過ぎの年末だったのだろう。



I have perfect faith in you to do all that you would accomplish.
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完璧な、完全な」
  • faith[féiθ] : 「信頼、信用、信じること、自信、信念、確信」
  • accomplish [əkɑ́mpli∫] : 「成し遂げる、遂行する、果たす、成就する、達成する」
❖ "I have perfect faith ~ "「私は、あなたが、成し遂げたいと思っていることをすべて完遂することを信じて疑わない」。つまり、キリストの時、聖なる瞬間を祝うクリスマスの次に展開する新しい年に、あなたが望みを叶えることを、イエスは、一切の不安なく信じているのだ。



Nothing will be lacking, and you will make complete and not destroy. Say, then, to your brother:
  • lacking [lǽkiŋ] : 「不足して、欠けている、欠ける」
  • complete [kəmplíːt] : 「完全な、全くの、全部そろった、完全な、全部の」
  • destroy[distrɔ́i] : 「破壊する、崩壊させる」
❖ "Nothing will be ~ "「何一つ、欠けるものはないだろう」。"and you will make ~ "「あなたは、(すべてを)完璧にし、破壊することはないであろう」。"Say, then, to ~ "「そこで、次のように、同胞に言いなさい」。実相世界に足を踏み入れたあなたは、不足を覚えることはない。なぜなら、実相世界には不足がないからだ。同様に、破壊や崩壊といった変化もない。あるのは完璧な不変性と永遠性である。

 

I give you to the Holy Spirit as part of myself. 

I know that you will be released,
unless I want to use you to imprison myself. 
In the name of my freedom I choose your release,
because I recognize that we will be released together.

  • part [pɑ́ː(r)t] : 「一部、部分、部品、体の一部」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ、離す」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • imprison [imprízn] : 「〜を刑務所に入れる、監禁する、拘置する、投獄する」
  • in the name of : 「〜の名において」freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • release [rilíːs] : 「解放、解き放すこと、解除」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • together [təgéðə(r)] : 「一緒に、同時に」
❖ "I give you to ~ "「私はあなたを、私自身の一部としてホーリー・スピリットに与える」。"give"「与える」とあるが、委ねるという意味合いであろう。キリストの時において、あなたは罪の意識から解放され、実相世界に目覚めたのだが、まだ、仕事は完遂していない。イエスの仕事はそこまでで、残りの仕事はホーリー・スピリットに委ねるわけだ。"as part of myself"「私自身の一部として」とあるので、この時点で、イエス・キリストと神の子としてのあなたは重なり合ってほぼ単一化している(融け合っている)と思っていい。"I know that you ~ "「私があなたを、私自身を投獄するために利用しようと望まない限り、私は、あなたが解放されるであろうことを知っている」。"to imprison myself"「私自身を投獄する」とは、再び幻想世界に舞い戻って、自分自身を幻想と錯覚の中に投獄してしまうこと。つまり、再び夢の中に閉じこもってしまうことである。夢の中に舞い戻って、再びエゴの奴隷になることと考えてもいいだろう。この時点で、イエス・キリストとあなたは融合しているので、"to imprison myself"を""to imprison yourself""と考えていい。つまり、あなた自身を幻想の世界に閉じ込めようと思わない限り、あなたは確実に解放されるのだ、という意味合いになる。"In the name of ~ "「自由解放という名において、私はあなたの解放を選択する」。"because I recognize that ~ "「なぜなら、私は、私たちが共に解放されるであろうことを認識しているからだ」。"In the name of my freedom"「自由解放という名において」とは、イエス・キリストには神の子を解放する使命があるので、という意味合い。もちろん、神がイエス・キリストに与えたミッションである。"we will be released together"「私たちが共に解放される」とは、あなたが、神の子として完全に解放されるまで、イエスの解放もあり得ない、という意味合い。なぜなら、イエスはあなたで、あなたはイエスであるからだ。キリストにとっては、あなたを解放する使命と自分を解放する使命は、まったく同一であるのだ。



So will the year begin in joy and freedom. There is much to do, and we have been long delayed.
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • long [lɔ́(ː)ŋ] : 「長く、長い間、長々と続く、時間がかかって」
  • delay [diléi] : 「〜を遅らせる、延期する、滞らせる」
❖ "So will the year ~ "「そこで、(キリストの時に続く新しい)年は、喜びと解放のうちに始まるのだ」。"There is much ~ "「やるべき事が山ほどあるが、」"and we have been ~ "「私たちは、大分遅れをとった」。考えてみれば、イエスが生まれて2000年経過しているので、神の子の解放には時間がかかり過ぎている。しかし、実相世界は無時間の世界なので、仕事を成すための時間制限はない。遅れはしたが、手遅れではない。



Accept the holy instant as this year is born, and take your place, so long left unfulfilled, in the Great Awakening.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • be born : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
  • take one's place : 「所定の位置につく、席に着く、地位を占める」
  • left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」
  • unfulfilled [ʌ̀nfulfíld] : 「果たされていない、実現されていない、満たされていない」
  • awakening [əwéikəniŋ] : 「覚醒、目覚め、気付くこと」
❖ "Accept the holy instant ~ "「この年が生まれるとき、聖なる瞬間を受け入れなさい」。解放のための新年が生み出されるのであるから、聖なる瞬間を受け入れて、早く目覚めなさい、ということ。"and take your ~ "「そして、自分の座につきなさい」。神の子としての自分の座をしっかり認識して次の仕事に備えなさい、ということ。"so long left ~ "「その、あなたの座は、長い間空席にされていた」。その、忘れ去られていた神の子の座に、あなたは座らなくてはならない。"in the Great ~ "「偉大なる覚醒の中にあって」。神聖なる瞬間を受け入れること、それは偉大なる覚醒である。



Make this year different by making it all the same. And let all your relationships be made holy for you. This is our will. Amen.
  • different [díf(ə)r(ə)nt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • all the same : 「全く同じで、全く同様に」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • will [wíl] : 「意思、意欲」
  • Amen [ɑ̀ːmén] : 「アーメン」
❖ "Make this year different ~ "「この年を、全く同じにすることで、異なったものとしなさい」。どういうことか? 解釈が分かれる箇所であるが、一番素朴な解釈をしてみる。この年を、表面上は今までと全く変りなく過ごせばいい。仕事に励み、家族を思い、平和を求め、等々、特別なことを仕出かさなくてもいい。今まで通りでいいのだ。しかし、心構えはまったく異なる。幻想の世界から心が目覚めるように、心のレベルで努力しなくてはならない。心のレベルで、去年とは全く異なる一年にしなくてはならない。そこで、例えば、"And let all your relationships ~ "「あなたの関係性をあなたにとってすべて神聖なものとしなさい」。特別な関係性を幻想だと認識して、神との真の関係性を築きなさい、ということ。心のレベルで、神との関わり合いを密に保つのである。"This is our ~ "「これが、私たちの意思である」。"Amen"「アーメン」。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp