●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-18.VIII.5:1 ~ T-18.VIII.6:6

5. Such is the strange position in which those in a world inhabited by bodies seem to be.

  • strange [stréin(d)ʒ] : 「奇妙な、変わった、変な、見知らぬ」
  • position [pəzí∫n] : 「立場、境遇、地位、身分、職業」
  • inhabit [inhǽbət] : 「〜に住む、存在する、居住する」
❖ "Such is the strange ~ "「肉体をもってこの世界に生きている者達の奇妙な立ち位置は、そんなものである」。つまり、肉体的な存在を誇示している人間達の立ち位置は、太陽にとっての雲間から漏れた一条の光、大海原にとってのさざ波に等しいものである。



Each body seems to house a separate mind, a disconnected thought, living alone and in no way joined to the Thought by which it was created.
  • house [háuz] : 「〜を収容する、〜に住居を与える」
  • separate [sép(ə)rət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
  • disconnected : 「分離された、切断された、切れぎれの、離ればなれの」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思想、思考、熟考」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単独で」
  • in no way : 「少しも〜ない、全く〜ない」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する、合わせる」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
❖ "Each body seems ~ "「肉体一つ一つが、分離した心、個々に切断された思いを宿しているかのように見える」。"living alone and ~ "分詞構文、付帯状況、「そして、分離した心は単独で生きており、その存在を創造した神の思いと、まったく結びついてはいなのである」。神の子の心は、本来は単一であった。神から分離した後に、その単一な心は散り散りに分裂し、神とのコンタクトを一方的に断ち切ったのである。心は肉体を幻想し、肉体の中に隠れてしまった。肉体が分離の象徴だと言われる理由である。



Each tiny fragment seems to be self-contained, needing another for some things, but by no means totally dependent on its one Creator for everything; needing the whole to give it any meaning, for by itself it does mean nothing.
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • fragment [frǽgmənt] : 「破片、断片、かけら、小部分」
  • contain [kəntéin] : 「〜を含む、包含する、収容できる」
  • self-contained : 「自給している、自己充足の、自己完結した」
  • by no means : 「決して〜ではない」
  • totally [tóut(ə)li] : 「全体的に、全体として、すっかり」
  • dependent [dipénd(ə)nt] : 「頼っている、依存している、依存性の、従属する」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • by oneself : 「自分だけで、一人で、独りで、独力で」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
❖ "Each tiny fragment ~ "「個々の小さな断片(である肉体としての存在)は、自己完結しているかに見える」。"needing another ~ "「何かを他者に求めることもあるが、」"but by no means totally ~ "「しかし、決して、すべてに対して、己の唯一の創造主である神に完全に依存することはしない」。とは言え、"needing the whole ~ "「完全なるものに、何らかの意味を与えてもらう必要はある」。つまり、存在理由を神から与えてもらわなくてはならない。"for by itself it ~ "「なぜなら、それ自体では、肉体として存在は、何の意味もないからだ」。幻想の肉体は幻想の世界で生きている。つまり、夢の産物の肉体は夢の中だけで活動しているかに見えるだけなのだ。夢から醒めれば、夢の中の肉体は何の意味もない。同様に、実相世界から見れば、肉体は意味のない無(む)なのである。その無に過ぎない衣を着ている心は、しかし、実在であるが故に、存在理由あるいは存在意義を必要としているのだ。そこで、肉体をまとった心は、自分は単なる虫けらに等しいものなのか、それとも神に愛されるものなのか、神によってその存在理由を与えてもらわなくてはならないのである。肉体として自立し、神に依存することなく自己完結しているかに見える人間という存在ではあるが、その根本の所では、つまり、存在の意味付けの部分では、神なしでは存在さえ出来ないのである。



Nor has it any life apart and by itself.
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命」
  • apart [əpɑ́ː(r)t] : 「離れて、離ればなれで、バラバラに、別々に」
❖ ましてや、"Nor has it any ~ "「肉体としての存在は、神から離れて単独で、いかなる命ももつことはないのだ」。神が、我々に存在理由、存在意義を与えてくれるということは、とりもなおさず、我々に命を与えてくれることと等しい。神はなぜ我々に命を与えるのか? 神は神の子を愛しているからだ。では、我々の存在理由は何か? 神に愛されている、その一点である。つまり、神が神の子を愛しており、神の子は神に愛されているから、その一点においてこそ、あなたの存在の意味があるのだ。



6. Like to the sun and ocean your Self continues, unmindful that this tiny part regards itself as you.
  • continue [kəntínjuː] : 「続いている、延びている」
  • unmindful : 「不注意な、無頓着な」
  • regard [rigɑ́ː(r)d] : 「〜を〜と見なす、考慮する」
  • regard A as B : 「AをBと見なす」
❖ "Like to the sun ~ "「太陽や大海原の如く、あなたの本当の自己は存在しており、」"unmindful that this tiny ~ "分詞構文、先頭に"being"を補う、単純接続、「(肉体という)この小さな部分が、自分自身をあなただと見なしていることに頓着しない」。肉体が、我こそは実在だと主張していることを意味介さず、あなたという本当の実在である心は、太陽や大海原のように悠然としている。



It is not missing; it could not exist if it were separate, nor would the Whole be whole without it.
  • missing [mísiŋ] : 「紛失した、欠けている、見つからない、見当たらない」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する、存続する」
  • separate [sép(ə)rət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別の」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜がなければ、〜でなければ」
❖ 心が肉体の存在に頓着しないと言っても、"It is not missing ~ "「本当のあなたの自己が失われているわけではない」。"it could not exist ~ "「というのも、本当の自己は、分離した状態では存在出来ないからであり」、"nor would the Whole ~ "「完全なるものは、本当の自己なしでは完全になれないからだ」。エゴに支配された肉体が大手を振って闊歩するこの幻想世界にあって、心という本当のあなたの自己は、まるで失われたかに見えるが、そうではない。本当のあなたの自己を欠いたなら、つまり、本当のあなたである心から分離してしまったら、存在さえ出来ないであろうし、実相世界の完全性を有した存在は、本当の自己、つまり、心なしでは、完全だなどと言えないのだから。



It is not a separate kingdom, ruled by an idea of separation from the rest.
  • kingdom [kíŋdəm] : 「王国、王領」
  • rule [rúːl] : 「統治する、支配する、牛耳る」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」
❖ "It is not a separate ~ "「本当のあなた自身とは、分離した王国ではない」。あなたは肉体が分離している故に、単離した肉体が自分の王国であるかのように錯覚しているが、そうではない。本当のあなたの自己は、つまり、あなたの心は、神の王国から分離して別の王国に住むことなど出来ないのだ。"ruled by an idea of ~ "分詞構文、先頭に"being"を補うとよい、「その分離した王国は、その他のものから分離して(存在しているという)思考によって支配されているのだ」。神の王国から分離し、肉体によって隔てられているから肉体的にも分離し、心が通わないから心も分離し、あれとこれ、内と外、すべてが二元論的に分離した思考によって支配されているのだ。しかし、そんな二元論の世界に本当のあなた自身は存在しているのではない。



Nor does a fence surround it, preventing it from joining with the rest, and keeping it apart from its Creator.
  • fence [féns] : 「ェンス、さく、塀、囲い」
  • surround [səráund] : 「包囲する、取り囲む」
  • prevent [privént] : 「防ぐ、妨げる、防止する、阻む、阻止する」
  • prevent A from doing : 「Aに〜させない」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する、合わせる」
  • keep [kíːp] [SVOC] : 「〜の状態にしておく」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
❖ "Nor does a fence ~ "「ましてや、本当のあなた自身を取り囲むようなフェンスなどない」。あなたを取り囲んでいるような肉体というフェンスは幻想である。 "preventing it from ~ "その幻想のフェンスは「あなた以外のものとの結合を阻止出来ないし、」"and keeping it apart ~ "「あなたの創造主である神を遠ざけることも出来ないのだ」。



This little aspect is no different from the whole, being continuous with it and at one with it.
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面、特徴、外観、景観、光景、様子」
  • different [díf(ə)r(ə)nt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • continuous [kəntínjuəs] : 「連続的な、持続的な、継続する」
  • be continuous with : 「〜に接続する、〜に続く」
  • at one with :「〜と一体になって」
❖ "This little aspect is ~ "「あなたの存在という小さな一側面は、全体なるものと何ら違いはない」。"being continuous with ~ "「全体なるものと一続きであるし、それと一体なのである」。本当のあなた自身は、全体なる存在である神と結合したものであり、神と一体の存在である。



It leads no separate life, because its life is the oneness in which its being was created.
  • lead [li':d] : 「〜を導く、案内する」
  • lead the life : 「暮らす、生活する」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「一体感、単一性、同一性、統一性」
❖ "It leads no ~ "「本当のあなた自身は、分離した命として存在することは出来ないのだ」。"because its life is ~ "「なぜならば、あなたの命は、その命が創造された一体性そのものだからである」。"the oneness"は、「一体性、単一性、一なるもの」という意味合いである。実相世界の一元論そのものであり、存在は究極的に「神あり」という一点に収斂する。つまり、"the oneness"は神そのものと考えてもいいのである。そして、あなたの命は、その神と同一なのである。
 
 
 

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