●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-21.II.7:1 ~ T-21.II.8:6

7. The Holy Spirit can give you faith in holiness and vision to see it easily enough.

  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、高潔」
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、展望、構想」
  • easily [íːzili] : 「容易に、たやすく、苦もなく」
  • enough [inʌ́f] : 「十分に、全く」
❖ "The Holy Spirit can give ~ "「ホーリー・スピリットはあなたに、神聖さを信じる気持ちや、苦もなく十分に神聖さを見て取れるヴィジョンを与えることが出来る」。ホーリー・スピリットは、あなたの肉体的な知覚を質転換して、それをヴィジョンに変え、実相世界の真実、つまり、神聖さを見ることが出来るようにしてくれる。真実や神聖さを目撃すれば、当然それを信じることとなり、ヴィジョンはやがて叡智(knowledge)へと変化していくのだ。叡智の完成へ至るのである(般若波羅蜜多)。



But you have not left open and unoccupied the altar where the gifts belong.
  • left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「ある状態のままにしておく」
  • unoccupied : 「占有されていない、使用中でない、空いている」
  • occupy [ɑ́kjəpài] : 「ふさぐ、とる、陣取る、〜を占領する」
  • altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • belong [bilɔ́ːŋ] : 「〜に属する、所属する、あるべき所にある」
❖ "But you have not left ~ "「しかしあなたは、(ヴィジョンという神聖な)贈り物が置かれるべき祭壇に空きを作って解放してはいない」。ホーリー・スピリットの差し出すヴィジョンを、あなたは受けとろうとしないのだ。ホーリー・スピリットはあなたに贈り物を与えようとしている。だから、それを快く受け取るという贈り物を、あなたがホーリー・スピリットに与えなくてはならない。それが道理というものだ。



Where they should be, you have set up your idols to something else.
  • set up : 「セットする、組み立てる、据え付ける、配置する」
  • idol [áidl] : 「偶像、崇拝される人、神像、誤った概念」
  • something else : 「何か他のもの」
❖ "Where they ~ "「ホーリー・スピリットからの贈り物が置かれるべき場所に、」"you have set up your ~ "「何か他のものへの偶像を、あなたは安置しているのである」。"idols to something else"「何か他のものへの偶像」とは、エゴと考えておいていいだろう。エゴの思考システムでもいい。唯物論的因果律もその一つだ。



This other "will," which seems to tell you what must happen, you give reality.
  • other [ʌ́ðər] : 「もう一方の、向こうの、ほかの」
  • will [wíl] : 「意志、精神力、意欲」
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "This other "will," which ~ "「この他の『意思』に対して、」"which seems to tell you ~ "「それは、あなたに起こるに違いないことを教えてくれているように思えるので、」"you give reality"「その『意思』に対して、現実性を与えている」。意思をもったかに見えるエゴに対して、あなたはエゴが幻想ではなく、本当に存在しているかのように向き合っている。なぜなら、エゴはあなたに、たとえば唯物論的因果律を使って、次に何が起こるかの判断を下してくれるからだ。頭脳による理性的判断を、あなたは現実的だと思ってしまうのである。



And what would show you otherwise must therefore seem unreal.
  • otherwise [ʌ́ðərwàiz] : 「別なふうに、別のやり方で」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • unreal : 「非現実的な、実存しない、虚偽の、真実性のない」
❖ "And what would show ~ "「そして、それとは別のことをあなたに示してくれるものは、したがって、現実的ではなくなってしまうのだ」。エゴの利用する唯物論的因果律、頭脳による理性的判断以外に、たとえば、感じであるとかフィーリングであるとか、予感とか直感、そういったものがあなたに示すものを、あなたは眉唾(まゆつば)だと思ってしまうのだ。したがって、叡智へ至る道を、あなたは閉ざしてしまっている。



All that is asked of you is to make room for truth. You are not asked to make or do what lies beyond your understanding.
  • ask of : 「〜に要求する」
  • make room for : 「〜のためのスペースをあける、〜に席を譲る」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて」
  • understanding [ʌ̀ndərstǽndiŋ] : 「理解、理解力、知力」
❖ "All that is asked of ~ "「あなたに要求されていることのすべては、真実のための空きを作っておくことだけである」。真実を受け入れる心のゆとりを作っておかなくてはいけない。あるいは、心の祭壇に、真実を捧げるスペースを作っておくべきである。"You are not asked to ~ "「あなたは、あなたの理解を越えたことを、作ったりやったりすることを要求されているのではない」。あなたは、自分で真実を作り上げたり、真実を見抜く視力を自分で養ったりしなくていい。それはホーリー・スピリットがしてくれることであって、あなたが要求されていることは、その真実を受け入れる心を持つことだけである。



All you are asked to do is let it in; only to stop your interference with what will happen of itself; simply to recognize again the presence of what you thought you gave away.
  • let in : 「〜を認める、〜を招き入れる、〜を中に入れる」
  • interference [ìntərfíərəns] : 「干渉、妨害、障害、邪魔、支障、衝突」
  • interference with : 「〜に対する妨害」
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
  • of itself : 「独りでに」
  • simply [símpli] : 「単に、ただ」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • again [əgén] : 「再び、かさねて、この場合もやはり」
  • presence [prézns] : 「存在すること、存在、居ること」
  • thought [θɔ́ːt] : 「think の過去・過去分詞形」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • give away : 「逃す、逸する、ふいにする、失う、無駄にする」
❖ "All you are asked ~ "「あなたが要求されているすべきことのすべては、受け入れることである」。"only to stop your ~ "「自然に起こることを妨害するのを止めること」。"simply to recognize ~ "「あなたの手から離れたとあなたが思っているものの存在を、再び、単に認識し直してみることである」。まず、"what will happen of itself"「自ら起こるであろうこと、自然に起こること」とは、すでに起こることが決まっていることと考えれば、実相世界の真実という意味であろう。実相世界は無時間の世界であり、すべてが一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。したがって、今から起きることはすでに実相世界では起きてしまったことであり、幻想世界ではその事実を追体験するのである。だから、起こるべきことは、自然に起こるのであり、それを妨害してはいけない、という意味になる。ただし、一般的な運命論や宿命論とは異なる概念なので注意すること。あなたは、無限の多様性を選択出来るのだ。次に"what you thought you gave away"「あなたが失ったと思うこと、あなたの手から離れたとあなたが思っているもの」とは、あなたは実相世界を離れて幻想世界に生きることを選択したので、これは実相世界そのものと考えていいだろう。以上、簡単に言えば、実相世界の存在を思い出し、真実を素直に受け入れなさい、といった意味合いになる。



8. Be willing, for an instant, to leave your altars free of what you placed upon them, and what is really there you cannot fail to see.
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
  • for an instant [ínstənt] : 「ちょっとの間、ほんの束の間」
  • leave [líːv] : 「ある状態のままにしておく、〜をそのままにしておく」
  • free of : 「〜がない、免除されている」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける、収納する」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • fail to do : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
❖ "Be willing, for an instant ~ "「しばらくの間、あなたが祭壇に置いたものを、祭壇から取り除いてみようと思ってみなさい」。"and what is really there ~ "「そうすれば、祭壇に本当にあるものを、あなたは見誤ることはないのだ」。あなたがエゴという偶像に捧げたガラクタを取り除きなさい。そうすれば、祭壇に飾られた本当の贈り物、純白のユリの花が見えるだろう。ACIMで言う純白のユリの花とは、真実そのもののことである。



The holy instant is not an instant of creation, but of recognition.
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「真価を認めること、正しく評価されること、正当性の認識、認識、認証」
❖ "The holy instant is ~ "「聖なる瞬間とは、創造の時ではなく、再確認の時である」。聖なる瞬間は、新たに何かを創造する時ではなく、あなたが忘れていたものを思い出す時、つまり、再び確認する時である。あなたは、実相世界を思い出し、再確認するのだ。あなたが神の子であることの再発見と考えてもいい。



For recognition comes of vision and suspended judgment.
  • come of : 「〜から起こる、〜に起因する、〜から生じる、〜の結果として生じる、〜の結果である」
  • suspend [səspénd] : 「一時的に止める、一時停止する、一時中断する」
  • suspended : 「停止した、停学になった、停職になった」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
❖ "For recognition comes of ~ "「なぜなら、再確認は、ヴィジョンから生じ、判断を中断するからだ」。肉体的な知覚や判断によって実相世界が再確認されるのではない。知覚や判断を超越したヴィジョンによって、実相世界は捉え直すことが出来るのである。そこに、叡智の萌芽がある。



Then only it is possible to look within and see what must be there, plainly in sight, and wholly independent of inference and judgment.
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • within [wiðín] : 「内部、内側」
  • plainly [pléinli] : 「はっきりと、明らかに、明白に、一目瞭然に」
  • in sight : 「見えて」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • independent [ìndipéndənt] : 「独立した、自主性のある、ほかに依存しない、自立した、単独の」
  • inference [ínfərəns] : 「推論、推測、推定」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
❖ "Then only it is possible ~ "ここは"it ~ to ~ "の構文、「したがって、内面を見て、そこにあるに違いないものを目撃することだけが可能なのだ」。ヴィジョンは知覚と違って内面を直覚的に知るのである。ヴィジョンは心の目である。心の目が、現象を生み出す心の動きを見てとるのだ。"plainly in sight, and ~ "「それは、はっきりと見え、推測や理性的判断から完全に独立しているのだ」。ヴィジョンは心に鮮明な真実を映し出す。思い込みや、理性的判断によって画像が歪められることはない。



Undoing is not your task, but it is up to you to welcome it or not.
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
  • undoing : 「ほどくこと、解くこと、取り消し」
  • task [tǽsk] : 「任務、職務、仕事」
  • up to : 「〜次第で」
  • welcome [wélkəm] : 「温かく迎え入れる、歓迎する」
❖ "Undoing is not your ~ "「(過ちの)取り消しは、あなたの役割ではない」。"but it is up to you ~ "「しかし、取り消しを心から受け入れるかどうかは、あなた次第なのだ」。あなたが、過ちの取り消しを求めない限り、取り消しはなされない。実相世界では、あなたの自由意思が何にもまして重んじられるからだ。神さえも、あなたの自由意思なしでは動きが取れないのである。これは重要なことである。一にも二にも、あなたが主体なのだ。



Faith and desire go hand in hand, for everyone believes in what he wants.
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条」
  • desire [dizáiər] : 「欲望、欲求、願望、念願」
  • hand in hand : 「手をとり合って、手を携えて」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "Faith and desire go ~ "「信じる気持ちと熱望は、手を取り合って進むものである」。"for everyone believes ~ "「なぜなら、誰でも、欲しいものを信じるからだ」。こうありたい、そうしたい、これが欲しい、それが欲しい、と望むものを、あなたは心から信じている。したがって、あなたが実相世界に是が非でも目覚めたいという熱意を示せば、あなたが実相世界を心から信じていることがホーリー・スピリットに伝わり、ホーリー・スピリットはあなたを実相世界に目覚めさせてくれるのだ。聖なる瞬間をあなたに与えてくれるのである。
 
 
 

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