●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-21.V.2:1 ~ T-21.V.3-12

2. Reality needs no cooperation from you to be itself. But your awareness of it needs your help, because it is your choice.

  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • cooperation [kouὰpəréiʃən] : 「協力、協調、提携、連携 」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
❖ "Reality needs no ~ "「実相は、それ自体であるために、あなたの協力を必要としない」。つまり、あなたが実相を認めようが認めまいが、それに関係なく、実相は確実に存在するということ。"But your awareness ~ "「しかし、あなたが実相を認識出来るかどうかは、あなたの助けがいる」。自分の助けがいる、とは変な言い方だが、実相を認識出来るかどうかはあなた次第で決まる、という意味合いだ。"because it is ~ "「なぜなら、それは、あなたの選択にかかっているからだ」。実相を認識するかしないか、あなたの自由意思の選択で決めることが出来る。



Listen to what the ego says, and see what it directs you see, and it is sure that you will see yourself as tiny, vulnerable and afraid.
  • listen to : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
  • direct [dərékt] : 「案内する、命令する、指図する」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • vulnerable [vʌ́lnərəbl] : 「弱い、脆弱な、傷つきやすい」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
❖ "Listen to what ~ "「エゴの言うことに耳を貸し、」"and see what it ~ "「エゴが、あなたに見るように命じたことを見てみなさい」。"and it is sure ~ "「そうすれば、that以下であることは確かだ」。"that you will see ~ "「あなたは、自分をちっぽけで、傷つきやすく、恐れを抱いた存在と見るだろう」ことは確かだ。エゴの言うことを聞いている限り、あなたは、自分が神の子であることを認識出来ない。自分が虫けらに思えたなら、エゴに騙されていると思ってまず間違いない。



You will experience depression, a sense of worthlessness, and feelings of impermanence and unreality.
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • depression [dipréʃən] : 「うつ病、抑うつ症、落ち込み、意気消沈、絶望」
  • sense [séns] : 「感覚、感覚能力、官能、感触、知覚」
  • worthlessness [wə́ːrθlisnis] : 「無価値」
  • feeling [fíːliŋ] : 「感触、感覚、風合」
  • impermanence [impə́ːrmənəns] : 「非永続性、非永久性、非恒久性」
  • unreality : 「非現実性、実在しないもの、虚構」
❖ "You will experience ~ "「あなたは、抑鬱を経験し、自分は価値のない存在であるという思い、非永続感、非現実感を経験することになろう」。完全な、幻想の虜(とりこ)になってしまうのだ。スランプに陥ったという程度ではなく、完全に幻覚の虜(とりこ)になっていると考えていい。



You will believe that you are helpless prey to forces far beyond your own control, and far more powerful than you.
  • helpless [hélpləs] : 「無力な、頼りない、手の施しようがない」
  • prey [préi] : 「犠牲、被害者、餌食、餌」
  • force [fɔ́ːrs] : 「力、エネルギー、強さ、体力、腕力」
  • far beyond [bijάnd] : 「〜をはるかに超えて」
  • control [kəntróul] : 「支配、コントロール、統制、管理、制御、調整」
  • far more : 「はるかに多く、はるかに越えて」
  • powerful [páuərfəl] : 「強い、強力な、力強い、迫力のある」
❖ "You will believe that ~ "「あなたは、that以下を信じてしまうだろう」。"that you are helpless ~ "「あなたは、あなた自身のコントロールを遥かに越えた力の、あるいは、」"and far more ~ "「あなた以上の、遥かにパワフルな力の、救いようのない餌食に過ぎないと」信じてしまうだろう。まさに、幻想世界の運命、宿命に翻弄された存在であると信じてしまうのだ。



And you will think the world you made directs your destiny. For this will be your faith. But never believe because it is your faith it makes reality.
  • direct [dərékt] : 「〜を方向づける」
  • destiny [déstəni] : 「運命、さだめ、宿命」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、確信」
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "And you will think ~ "「そして、あなたは、あなたが作った世界が、あなたの運命を方向付けていると思ってしまうだろう」。"For this will ~ "「なぜなら、こんなことを、あなたは信じてしまうからだ」。思いは必ず現実化し、あなたの運命がこの世界によって方向づけられていると信じてしまえば、そうなるのだ。"But never believe ~ "「しかし、決して信じてはいけない」。"because it is your ~ "「なぜなら、運命が現実を作っていくというのは、あなたの信じていることに過ぎないからだ」。あなたの思いがこの世界を作った。そして、あなたは、この世界があなたの運命を形作っていると思っている。いわば、あなたは、この幻想世界で、一人芝居をしているようなものなのである。しかし、考えてもみよう、あなたは、実在する実相世界を創り出すことは出来ないのだ。夜見る夢の中のあなたが、目覚めた時の現実の何かを作り出すことは出来ないのと同じことである。つまり、あなたがどんな幻想世界を作り出そうが、その世界がどんな運命をあなたに授けようが、実相世界においては、それは、単なる夢の出来事に過ぎないのである。夢の出来事は、信じるに足りるのもではない。ならば、幻想世界にあっては、その現実も、現実を作り出す運命も、信じてはいけないのである。確実に実在する実相世界と、すでにすべてが起きてしまった実相世界の出来事を、実相の運命と考えて、それを信じるに限るのである。つまり、運命にも2種類あって、幻想世界の運命は信じることなく、実相世界の運命だけを信じるに限る。



3. There is another vision and another voice in which your freedom lies, awaiting your choice.
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方」
  • voice [vɔ́is] : 「声、歌声」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • await [əwéit] : 「〜を待つ、待ち受ける、待望する」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
❖ "There is another vision ~ "「あなたの自由、解放を促す、また別のヴィジョン、別の声があるのだ」。"awaiting your ~ "「そして、それらは、あなたが選択してくれることを待ち望んでいる」。エゴとはまったく異なる見方をし、あなたに教えをもたらす声がある。それに従えば、あなたは幻想世界から解放され、実相世界で自由を得ることが出来るのだ。もちろん、言うまでもなく、ホーリー・スピリットのことを言っているのだ。



And if you place your faith in them, you will perceive another self in you. This other self sees miracles as natural.
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、確信」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、残りの、もう一方の」
  • natural [nǽtʃərəl] : 「自然の、普通の、ありのままの」
❖ "And if you place ~ "「そして、もしあなたが、そのヴィジョンと声を信じるなら、」"you will perceive ~ "「あなたは、あなたの心の中に、また別の自分を知覚することになろう」。あなたは、エゴに占領された心の中に、心の最も純粋で神聖な部分が残されていることを発見する。そこに、ホーリー・スピリットは住んでおり、あなたは、本当の自分はこのホーリー・スピリットなのではないかと考え始めるのだ。"This other self ~ "「この別の自分は、奇跡を極く自然なもとのして受け止めるのだ」。



They are as simple and as natural to it as breathing to the body.
  • simple [símpl] : 「簡単な、簡素な、単純な、容易な、質素な、素朴な」
  • breathing [bríːðiŋ] : 「呼吸」
❖ "They are as simple ~ "「奇跡は、その別の自分にとって、あたかも肉体にとっての呼吸と同じように、容易で自然なものなのである」。奇跡には、その難しさの序列はないという、ACIMの記述を思い出そう。



They are the obvious response to calls for help, the only one it makes.
  • obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、明白な、分かりきった」
  • response [rispɑ́ns] : 「応答、感応、反応、対応、対処」
  • call [kɔ́ːl] : 「要求、需要、必要性」
❖ "They are the obvious ~ "「奇跡は、助けを求めたときの、明白な応答であり、その別の自分が為せる唯一のことである」。あなたの正しい心は、同胞から助けを求められれば、奇跡をもってそれに答える。なぜなら、あなたの正しい心は、奇跡だけが為せるからだ。つまり、奇跡を起こすことだけが真実であり、逆に、真実を現すことが奇跡なのだ。



Miracles seem unnatural to the ego because it does not understand how separate minds can influence each other.
  • unnatural : 「不自然な、自然に反する、不思議な、異常な」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別の」
  • influence [ínfluəns] : 「〜に影響を与える、支配する、操る」
  • each other : 「お互いに」
❖ "Miracles seem ~ "「奇跡は、エゴにとっては、不自然に見えるだろう」。"because it does not ~ "「なぜなら、エゴは、分離した心同士が、どうやって互いに影響し合えるか、理解出来ないからだ」。個別に存在する、分離した同胞同士が、奇跡を介して結ばれるカラクリを、エゴは理解出来ないのだ。したがって、奇跡自体も理解出来ない。



Nor could they do so. But minds cannot be separate. This other self is perfectly aware of this.
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、申し分なく」
  • be aware of : 「〜を承知している、〜に気付いている」
❖ "Nor could ~ "「分離した心は、互いに影響を及ぼし合うことは、出来ないのだ」。何か矛盾したことを言っているように聞こえるだろうが、そうではない。それは、"But minds cannot ~ "「しかし、心は分離など出来ないのだ」。エゴは、同胞同士の心が分離していると見ている。その分離した心と心が奇跡を介して結ばれることが理解出来ない。しかし、事実は、心というものは単一であり、分離などしていないのだ。あなたと他者は自他一如であり、分離はしていないし、結ばれているという表現すら的を射てはいない。実相世界から見れば、心は単一存在である。"This other self ~ "「この、また別の自分は、このことを完璧に知っている」。あなたの心の正しい部分は、つまり、ホーリー・スピリットは、心が分離など出来ず、単一の存在であることを、完璧に知っている。互いに影響を及ぼし合うというレベルではなく、心は、共鳴、同調、調和するのである。



And thus it recognizes that miracles do not affect another's mind, only its own. There is no other.
  • thus [ðʌ́s] : 「このようにして、こんなふうに」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • affect [affect] : 「〜に作用する、〜に影響を及ぼす、〜に響く」
❖ "And thus it recognizes ~ "「このように、別の自分は、that以下を認識しているのだ」。"that miracles do not ~ "「奇跡は、他の者の心に影響を与えることは出来ず、単に、自分自身に影響を与えるだけである」と認識している。"There is no ~ "「他者なるものは、存在しないのである」。自他一如。完全な一元論。実相世界の存在形態である。
 
 
 

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