●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-8.VII.13:1 ~ T-8.VII.14:6

13. The opposite of joy is depression. When your learning promotes depression instead of joy, you cannot be listening to God's joyous Teacher and learning his lessons. 
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「正反対の、逆の」
  • depression [dipréʃən] : 「落ち込み、意気消沈、絶望」
  • promote [prəmóut] : 「進める、進展させる、促進する」
  • instead of : 「〜の代わりに 」
  • listen [lísn] to : 「耳を傾ける、聴く」
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しい」
❖ "The opposite of ~ "「喜びの反対は憂鬱である」。"When your learning ~ "「あなたの学びが、喜びではなく憂鬱を促進しているなら、」"you cannot be ~ "「あなたは神の喜ばしい師の話を聞いていないし、その師のレッスンを学んでいないことになる」。学びは本来喜びでなくてはならない。"God's joyous Teacher"とは、もちろんホーリー・スピリットのこと。



To see a body as anything except a means of communication is to limit your mind and to hurt yourself. 
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • limit [límit] : 「限定する、制限する」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける、〜に損害を与える」
❖ "To see a body ~ "「肉体をコミュニケーションの手段以外の何かと見なすことは、あなたの心を制限することであり、あなた自身を傷つけることである」。



Health is therefore nothing more than united purpose. If the body is brought under the purpose of the mind, it becomes whole because the mind's purpose is one. 
  • health [hélθ] : 「健康、健康状態、健全」
  • nothing more than : 「〜にすぎない、〜でしかない」
  • united [junáitid] : 「結ばれた、結合した」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、意向」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて行く」
❖ "Health is therefore ~ "「健全とは、したがって、統一した目的以外の何ものでもない」。心が神とのコミュニケーションを望み、肉体がコミュニケーションの手段に使われる状態、心と肉体が一つの目的に向かって一致協力している姿を"united purpose"と表現したのであろう。心と肉体が統一した目的に向かっているとき、心身共に健全さが保たれる。"If the body is ~ "「もし、肉体が心の目的の下(もと)にもって来られたら、肉体は完全なものとなる」。"because the mind's ~ "「なぜなら、心の目的は一つだからだ」。心は、同胞と、あるいは神とコミュニケーションを交わすというただ一つの目的を持っている。その目的の下に肉体を置くとは、心に同調して肉体に働いてもらうということである。具体的には、肉体のもっている五感をコミュニケーションに利用するのである。そのとき、肉体は本来の完全性を回復できる。なぜなら、心が喜びを感じるとき、肉体も喜びを感じるからだ。



Attack can only be an assumed purpose of the body, because apart from the mind the body has no purpose at all.
  • assumed [əsjúːmd] : 「偽りの、装った、見せかけの」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • at all : 「全く〜ない、少しも〜ない」
❖ "Attack can only ~ "「攻撃は、肉体の偽りの目的である可能性があるだけだ」。攻撃は目的ではないが、もし目的であったとしたら、それは偽りの目的である可能性があるだけだ、という意味合い。"because apart from ~ "「なぜなら、心を離れて、肉体は何の目的も持っていないからだ」。



14. You are not limited by the body, and thought cannot be made flesh. 
  • limit [límit] : 「限定する、制限する」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思想、思考、思索」
  • flesh [fléʃ] : 「肉、身、肉体」
❖ "You are not ~ "「あなたは肉体によって制限されることはないし、」"and thought cannot ~ "「思考が肉体化されることもない」。思考が肉体に化けることはない。



Yet mind can be manifested through the body if it goes beyond it and does not interpret it as limitation. 
  • manifest [mǽnəfèst] : 「〜を明らかにする、明示する」
  • interpret [intə́ːrprət] : 「解釈する、説明する」
  • limitation [lìmətéiʃən] : 「制限、限定」
❖ "Yet mind can ~ "「もし、心が肉体を超越し肉体を制限だと解釈しないのなら、心は肉体を通して明白にされ得る」。簡単に言えば、心が肉体の制限を受けないなら、つまり、肉体が心の目的にそって活動するなら、心は自己を明白に表現することが出来る。心の目的であるコミュニケーションを肉体が担うことが出来る、ということ。たとえば、喜びを肉体的に表現したり、愛を表現することも、美しいものを絵に描き表すことも、音楽として美を表現することも出来る。歓喜を涙で表現することもあり得るし、至福を微笑みで表すことも出来る。肉体の五感を通して、真実なるものと触れ合うこと、つまり、実在とのコミュニケーションをとることが可能なのであり、それを肉体的に表現することが可能なのだ。



Whenever you see another as limited to or by the body, you are imposing this limit on yourself. 
  • impose [impóuz] : 「課す、負わす、強いる」
❖ "Whenever you see ~ "「あなたが他者を、肉体に制限された、あるいは肉体が制限したものとして見なすなら、この制限をあなた自身の上にも負わせることになる」。他者は鏡に映った自分自身だから。



Are you willing to accept this, when your whole purpose for learning should be to escape from limitations? 
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
  • accept [əksépt] : 「認める、容認する、受け入れる」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
❖ "Are you willing ~ "「学びのためのあなたの目的全体が、制限からの脱出であるべき時に、あなたは喜んでこれを受け入れるだろうか」。これとは、他者を肉体に制限し、自分も肉体に制限してしまうこと。



To conceive of the body as a means of attack and to believe that joy could possibly result, is a clear-cut indication of a poor learner. 
  • conceive [kənsíːv] : 「心に描く、〜と考える」
  • conceive of A as B : 「AをBと見なす」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • possibly [pɑ́səbli] : 「もしかすると」
  • result [rizʌ́lt] : 「生じる、〜の結果となる」
  • clear-cut : 「はっきりした、明快な」
  • indication [ìndikéiʃən] : 「兆候、表れ兆し」
  • poor [púər] : 「不幸な、哀れな、みすぼらしい」
❖ "To conceive of ~ "「肉体を攻撃の手段と考え、(攻撃によって)もしかすると喜びが結果するかもしれないと信じることは、質の悪い学習者の明確な兆候である」。他者の肉体を攻撃し喜びを感じるような学習者は劣悪である。



He has accepted a learning goal in obvious contradiction to the unified purpose of the curriculum, and one that is interfering with his ability to accept its purpose as his own.
  • obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、明白な」
  • contradiction [kὰntrədíkʃən] : 「矛盾、反対、否定」
  • unified : 「統一された、統合された」
  • interfer [ìntərfíər] : 「邪魔をする、妨げる、干渉する」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能」
❖ "He has accepted ~ "「彼は、カリキュラムの統一された目的に明白に矛盾した学びの目的を受け入れたことになる」。"and one that ~ "「その矛盾する学びの目的は、統一された目的を自分のものとして受け入れる能力の妨げとなるものである」。彼は、肉体をコミュニケーションの手段とせずに攻撃の手段とするのだから、ACIMのカリキュラムの統一された目的から大きく外れている。本文の後半は、肉体を攻撃の手段として使ってしまえば、本来の統一された目的を自分の真の目的だと認識する力が阻害されてしまうということ。つまり、神への回帰の道がますます遠のいてしまう。エゴの策略にまんまと乗ってしまう結果になる。






Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター