●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-2.II.6:1 ~ T-2.II.6:10

6. Evolution is a process in which you seem to proceed from one degree to the next. You correct your previous missteps by stepping forward.
  • evolution [èvəlúːʃən] : 「進化、発展、進展」
  • process [prɑ́ːses] : 「過程、進行、経過」
  • proceed [prəsíːd] : 「発する、進む、進行する、先へ出る、及ぶ」
  • degree [digríː] : 「程度、度合い、級、次数」
  • next [nékst] : 「次の、翌〜、隣の」
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す」
  • previous [príːviəs] : 「以前の、前回の、前の」
  • misstep [misstép] : 「踏み誤り、つまずき、間違い、失敗、過失」
  • step [stép] : 「前へ出る、下がる、歩く」
  • forward [fɔ́ːrwərd] : 「前へ、前方に、先に、将来に」
❖ "Evolution is a process ~ "「進化とは、ある度合いから次の度合いへと進行するように見えるプロセスである」。"You correct your ~ "「あなたは、前進することで前の段階のミスを正すことが出来る」。学びを通して、一段ずつ階段を登っていくプロセスが進化であって、過去の過ちを正しながら未来に向けてレベルアップしていくのである。学びも進化も、時間を軸にした変化であって、したがって、この幻想世界の事象である。学びが完成すると、学びは不必要となり、進化は消滅する。



This process is actually incomprehensible in temporal terms, because you return as you go forward. 
  • actually [ǽktʃuəli] : 「実際は、本当は、実は、実のところ」
  • incomprehensible [inkɑ̀mprihénsəbl] : 「理解し難い、不可解な、理解できない」
  • temporal [témp(ə)rl] : 「一時的な、時の、時間の、時間的な」
  • term [tə́ːrm] : 「語、言葉、用語、術語、表現」
  • return [ritə́ːrn] : 「復帰する、戻る、帰る」
  • forward [fɔ́ːrwərd] : 「前へ、前方に、先に、将来に」
❖ "This process is ~ "意訳する、「このプロセスは、実際、時間用語で考えると理解しがたい」。"because you return ~ "「なぜなら、前進しながら後戻りしているからだ」。学びも進化も、時間を軸にして一直線に未来に向かって突き進んでいるように見えるが、実際はそうではない。なぜなら、原点に逆戻りしているからだ。神が神の子を創造したその瞬間において、神の子は既に完全に完成していた。欠落も不足もなく、学びも進化も不必要であった。しかし、神の子が神から分離することで、神の子はその完全性を捨てたのだ。神に対して、完全性を突き返してしまったのである。したがって、この時間の存在する幻想世界における学びや進化は、その完全性を取り戻すためのプロセスであって、いわば、原点への回帰を目指す作業なのである。神への回帰なのだ。



The Atonement is the device by which you can free yourself from the past as you go ahead.
  • atonement [ətóunmənt] : 「償い、贖罪」
  • device [diváis] : 「機器、装置、道具」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • ahead [əhéd] : 「前方に、前途に、これから先に 」
❖ "The Atonement is ~ "「贖罪は、あなたが前に進むにつれて、自分自身を過去から解放することの出来る装置である」。あなたは、この幻想世界の時間軸に沿って学びと進化を前進させていく。しかし、実相的な視点から見れば、あなたは神からの分離という地点に向けて、過去へと遡(さかのぼ)っていることになる。そして、ついには、神からの分離という過去の一点に辿り着き、その出来事が夢に過ぎなかったのだと、つまり、完全性を神に突き返した罪など存在しなかったのだと知るのである。これが贖罪だ。かくして、贖罪によって、あなたは自己を罪から解放し、幻想から救われるのである。



It undoes your past errors, thus making it unnecessary for you to keep retracing your steps without advancing to your return. 
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
  • past [pǽst] : 「過去の、昔の」
  • error [érər] : 「誤り、間違い」
  • thus : 「このようにして、こんなふうに」
  • make [méik] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • unnecessary [ʌnnésəsèri] : 「不必要な、無用な、不要な」
  • retrace [ritréis] : 「引き返す、たどりなおす 」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たずに」
  • advance [ədvǽns] : 「促進する、前進させる」
  • return [ritə́ːrn] : 「回帰、再来、帰還、再発、帰ること、帰宅」
❖ "It undoes your ~ "「贖罪は、あなたの過去の誤りを取り消してくれる」。神の子としての完全性を神に突き返し、神から分離した誤りを、それが夢に過ぎないと見抜いて、取り消しにするのである。神への裏切りは幻想であると知って罪を赦し、罪を取り消すのである。それが贖罪だ。"thus making it ~ "意訳する、「こうして、贖罪は、あなたに戻ることを促(うなが)すことなくステップをたどり直す必要性をなくしてくれる」。あなたは、過去に誤りがあれば、過去に戻ってその誤りを訂正しなくてはならないと思ってしまうが、贖罪はあなたに過去に戻ることを促さない。その過去の誤りをただ訂正してくれるのである。取り消しにしてくれる。つまり、神からの分離という誤りを贖罪が取り消しにしてくれた後は、あなたは再びステップを行ったり来たりする必要はなくなるのだ。



In this sense the Atonement saves time, but like the miracle it serves, does not abolish it.
  • in this sense : 「この意味で」
  • save [séiv] : 「〜を節約する、割り引く、出費を減じる」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く」
  • abolish [əbɑ́li] : 「〜を廃止する、撤廃する、廃する」
❖ "In this sense ~ "「この意味で、贖罪は時間の節約になる」。学びと進化の頂点に贖罪は位置する。贖罪を果たした後は学びも進化も不必要となり、それ以上の時間を浪費する必要もなくなる。"but like the miracle ~ "「しかし、贖罪が仕える奇跡と同様、時間を破棄してしまうわけではない」。「贖罪が仕える奇跡」とは、贖罪によって奇跡が誘発される、という意味合い。贖罪によって罪という幻想は消滅し、真実が現実化するという奇跡が起きるのだが、それによって、幻想世界の時間が消滅してしまうわけではない。贖罪も奇跡も、この幻想世界における現象であって、その時点では、まだあなたは実相世界に移行してはいない。時間が消滅するのは、奇跡も贖罪も学びも完了し、それが不必要になったときであり、実相世界への回帰が達成されたときである。したがって、ACIMでは、時間は学びのための補助装置であると言う。



As long as there is need for Atonement, there is need for time. But the Atonement as a completed plan has a unique relationship to time.
  • as long as : 「〜する限りは、〜である限りは」
  • need [níːd] : 「必要、必要性」
  • complete [kəmplíːt] : 「〜を完了する、仕上げる、終える」
  • unique [juːníːk] : 「唯一の、一つしか存在しない、独特の」
  • relationship [riléiʃnʃìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い」
❖ "As long as there is ~ "「贖罪が必要である限り、時間は必要である」。"But the Atonement as ~ "「しかし、完結した計画としての贖罪は、時間と独特の関係性をもっている」。"Atonement as a completed plan"「完結した計画としての贖罪」とは何か? もともと贖罪には『壮大な』計画があった(T-2.II.4:5 参照)。そのレベルで考えた時、贖罪のもつ時間との関係はユニークなのである。次の文で説明される。



Until the Atonement is complete, its various phases will proceed in time, but the whole Atonement stands at time's end. At that point the bridge of return has been built.
  • until [əntíl] : 「〜する時まで」
  • various [vέəriəs] : 「さまざまな、いろいろな、数個の、個々の、多様な」
  • phase [féiz] : 「 位相、局面、段階、面、相 」
  • proceed [próusiːd] : 「続ける、発する、進む、進行する、先へ出る」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
  • stand [stǽnd] : 「立つ、立っている」
  • at that point : 「あの時、その時」
  • bridge [brídʒ] : 「橋、桟橋」
  • built [bílt] : 「build の過去形・過去分詞形」
  • build [bíld] : 「建てる、建造する、構築する」
❖ "Until the Atonement ~ "「贖罪が完結するまでは、色々な局面は時間の中を進む」。つまり、贖罪のプロセスが、この幻想世界の時間軸にそって実行されていく、ということ。"but the whole ~ "「しかし、贖罪全体は時間の終わりに立ち至たる」。贖罪のプロセスが完了を迎えたとき、時間の終わりとなる。"At that point ~ "「そのときに至って、回帰の橋が造られたことになる」。贖罪が果たされ、あなたが幻想から実相に目覚めたとき、この幻想世界は消滅し、時間も空間も消える。そして、ここから、天の王国への回帰の旅が始まるのだ。あなたがキリストとなって幻想から救い出した同胞とともに、そして、ホーリー・スピリットを道連れにして、楽しい回帰の旅が始まる。旅が終焉に近づくと、天の王国への入り口となる橋が目の前に現れる。ホーリー・スピリットの役割はここで終わり、橋を渡らせてくれるのは神自身である。これが神の啓示(revelation)というクライマックスである。神の導きによって橋を渡り終わると、神は神の子であるあなたを胸に抱き、あなたの回帰を祝福する。こうして、あなたと神は一体となるのだ。
 
 
 


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