●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-22.III.7:1 ~ T-22.III.8:8

7. Only mistakes have different forms, and so they can deceive.

  • mistake [mistéik] : 「誤り、判断上の間違い、ミス、過ち、手違い」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、現れ」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
❖ "Only mistakes have ~ "「誤りだけが、いろいろ形を変える」。真実は永遠不変であるが、幻想世界の誤りは変化流動し、いろいろ形を変える。"and so they can ~ "「そこで、誤りは、騙すのである」。あなたは、誤りに騙されるのだ。なぜなら、誤りは、本物に似た形をとることが出来るからだ。



You can change form because it is not true. It could not be reality because it can be changed.
  • change [tʃéindʒ] : 「~を変える、~を変更する、~を変換する」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "You can change ~ "「誤りは真実ではないので、あなたは、その形を変えることが出来るのだ」。真実は永遠不変であり、変化させることは出来ないが、誤りは真実ではないから、形を変えることが出来る。"It could not be ~ "「誤りは変化させることが出来るので、誤りは実相になり得ない」。実相世界は永遠不変の世界であり、誤りは変化するので、誤りは実相世界の実在となり得ない。



Reason will tell you that if form is not reality it must be an illusion, and is not there to see.
  • reason [ríːzn] : 「理性、理知、良識、分別、正気」
  • tell [tél] : 「~に話す、言う、告げる、教える、伝える」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "Reason will tell ~ "「正気さは、あなたにthat以下を告げるだろう」。あなたの心の最も純粋で神聖な部分に住む正気さ、真実を見抜く正気さは、あなたに、"that if form is not ~ "「もし、形が実相でないなら、それは幻想に違いなく、よく見ればそこにはない」と告げるだろう。あなたが、肉体の目で捉える対象の形は、それが変化する故に実相ではなく、実相でないから幻想である。目は騙されて、あるように錯覚するが、本当はそこには何もない。



And if you see it you must be mistaken, for you are seeing what can not be real as if it were.
  • mistaken [mistéikən] : 「mistakeの過去分詞形、誤った、間違った、誤解した」
  • real [ríːəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
❖ "And if you see it ~ "「もしあなたに、幻想が見えているなら、あなたは誤っているのだ」。"for you are seeing ~ "「なぜなら、あなたは、あたかもあるように見えているが実際にはないものを見ているからだ」。幻想を、あたかもそこにあるように知覚しているあなたの感覚器官は、明らかに、誤りを犯しているのだ。



What cannot see beyond what is not there must be distorted perception, and must perceive illusions as the truth. Could it, then, recognize the truth?
  • beyond [bijάnd] : 「~の向こうに、~を越えて、~を過ぎて、~の域を越えて」
  • distorted [distɔ́ːrtid] : 「ゆがめられた、ゆがんだ、曲げた、ひずんだ」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、~を理解する、~を把握する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「~を認識する、~を認証する、認める、受け入れる」
❖ "What cannot see beyond ~ "「そこにありもしないものを超越して、見ることが出来ないということは、」つまり、幻想に騙されずに(真実を)見ることが出来ない知覚は、"must be distorted ~ "「歪んだ知覚と言わざるを得ない」。"and must perceive illusions ~ "「そして、そんな歪んだ知覚は、幻想を真実として知覚しているのだ」。"Could it, then, ~ "「そんなことで、その知覚は真実を認識出来ると言えようか」。つまり、真実を見分けることの出来ない知覚は、役立たずなのである。おもちゃなのだ。



8. Let not the form of his mistakes keep you from him whose holiness is yours.
  • keep A from B : 「AをBから遠ざける」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、高潔」
❖ "Let not the form ~ "「同胞の様々な形の誤りによって、あなたを同胞から遠ざけてはいけない」。"whose holiness ~ "「彼の神聖さは、あなたの神聖さでもあるのだから」。自他一如である。あなたが同胞に誤りを見い出し、それを真実だと思ってしまえば、あなたも同様の誤りを自分自身に対して現実化してしまうのだ。逆に、あなたが同胞を神聖だと思えるとき、あなた自身が神聖になれるのである。



Let not the vision of his holiness, the sight of which would show you your forgiveness, be kept from you by what the body's eyes can see.
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
❖ "Let not the vision ~ "「同胞の神聖さが捉えるヴィジョンを、」"the sight of which ~ "「つまり、あなたにあなたの赦しを見せてくれる光景を、」"be kept from you ~ "「肉体の目が捉えるものによって、あなたから遠ざけてしまわないようにしなさい」。神聖な同胞は、あなたを無辜(むこ)なる神聖な神の子として見る。その光景は真実であり、あなたは、罪の意識が幻想であると知るのだ。つまり、あなたの罪の意識は赦されるのだ。だが、肉体の目は、依然として、あなたを薄汚れた罪深い人間と見続ける。エゴは、騙し続けようとするのだ。それに、騙されないようにしなさい、と言っている。



Let your awareness of your brother not be blocked by your perception of his sins and of his body.
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • block [blάk] : 「遮る、妨害する、阻む、妨げる、ふさぐ、封鎖する」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "Let your awareness of ~ "「あなたが同胞の罪、そして、同胞の肉体を知覚することで、あなたの同胞に対するあなたの意識性を妨害してないようにしなさい」。難しい言い回しをしているが、要するに、あなたが、同胞を表面的に知覚して、その罪や肉体を実在だと信じてしまえば、それによってあなたの意識性は歪められてしまい、同胞が神聖な神の子であるという真実を捉えることが出来なくなってしまうので、気を付けなさい、ということ。



What is there in him that you would attack except what you associate with his body, which you believe can sin?
  • attack [ətǽk] : 「~を襲う、~を攻撃する、~を非難する」
  • except [iksépt] : 「~を除いて、~以外に」
  • associate [əsóuʃièit] : 「〜結び付ける、関連付ける、関連させる」
  • associate with : 「~を連想する、思い出す」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "What is there in him ~ "「あなたが、同胞の肉体から連想するもの、あなたが、それは罪だと信じているもの、それを除いて、同胞の中に、あなたが攻撃したいと思うものは何かあるだろうか」。つまり、あなたが攻撃したいと思っているものは、同胞の肉体であり、同胞の罪である、ということ。それが実在で、真実だと信じているから、攻撃したくなるのだ。本当は、同胞の肉体も、その罪も、共に単なる幻想に過ぎないのだが・・・。



Beyond his errors is his holiness and your salvation. You gave him not his holiness, but tried to see your sins in him to save yourself.
  • error [érər] : 「誤り、間違い、ミス、誤字、誤用、過失」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "Beyond his errors is ~ "「同胞の誤りを越えたところに、同胞の神聖さと、あなたの救いがあるのだ」。同胞の誤り、あるいは罪という幻想を超越して、実相的な真実を見ることが出来れば、誤りを犯したかに見えた同胞は、本当は神聖な神の子であり、自他一如によって、あなたも神聖であり、同胞の誤りも罪も、あなたの誤りも罪も、共に幻想に過ぎなかったわかって、あなたは罪の意識から救われるのである。これが、心の目で見たときの光景、ヴィジョンである。ところが、"You gave him ~ "「あなたは、同胞に、彼の神聖さを与えたことはなく、」"but tried to see ~ "「そのかわり、あなた自身を救うために、彼の中にあなたの罪を見ようとしたのだ」。あなたは自分の罪をごまかすために、その罪を同胞に投射して、あたかも同胞にこそ罪があるように思おうとした。同胞を神聖な神の子と見ることを拒んだのだが、自他一如によって、他者の神聖さを拒むことは、あなたの神聖さを拒むことであり、他者に罪を認めることは、あなたの罪を認めることに繋がってしまうのだ。したがって、あなたは、一歩たりとも救われることはなかった。



And yet, his holiness is your forgiveness. Can you be saved by making sinful the one whose holiness is your salvation?
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • sinful [sínfl] : 「罪深い、邪悪な」
  • make [SVOC] : 「~の状態を作り出す、~にする」
❖ "And yet, his holiness is ~ "「だが、同胞の神聖は、あなたの赦しでもあるのだ」。あなたが同胞を神聖だと受け入れることで、あなたの神聖さも受け入れることが出来るのであり、神聖な者の罪の意識は幻想に過ぎないと認識し、罪を赦して受け流すことが可能となるのだ。"Can you be saved by ~ "「その神聖さがあなたの救いであるという人を、罪深い者に仕立て上げて、あなたはいったい救われるだろうか」。不可能なのだ。本来、神の子は単一の存在であり、神を裏切ったという罪の意識が神の子を分裂させているのだ。この分裂を解消しない限り、つまり、この分裂を幻想だと認識しない限り、神の子の罪の意識も幻想なのだとして赦されることはない。ところが、同胞は罪深く、自分は救われるという図式は、決して分裂を解消するものではなく、逆に、分裂を助長するものである。分裂を助長するものが、罪の意識を解消させることは不可能なのだ。つまり、あなたが、同胞に罪を認める限り、あなたは救われないのである。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp