●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-22.IV.2:1 ~ T-22.IV.3:9

2. It is but the first few steps along the right way that seem hard, for you have chosen, although you still may think you can go back and make the other choice. This is not so.

  • first [fə́ːrst] : 「第一の、一番目の」
  • few [fjúː] : 「少ない、わずかの、少ししかない、少しの、少数の」
  • step [stép] : 「足の運び、ステップ、歩み、一歩、階段、段」
  • along [əlɔ́ːŋ] : 「〜に沿って、〜と平行に、〜に従って」
  • right way : 「正しい道、正道」
  • hard [hάːrd] : 「険しい、難しい、困難な、つらい」
  • chosen [tʃóuzn] : 「choose の過去分詞形、選ばれた、好きな」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • although [ɔːlðóu] : 「〜だけれども、〜ではあるが、〜とはいえ」
  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、今もなお」
  • go back : 「逆戻りする、引き返す、立ち返る」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • make a choice : 「選択する、選んで取る」
❖ "It is but the first ~ "「岐路に立って進むべき道を選ぶことは、困難に思える正しい道に沿って歩み出す最初のほんの数歩に過ぎない」。"for you have chosen ~ "「なぜなら、あなたは、引き返して、他の選択をすることが出来るかも知れないと、まだ思っているかも知れないが、あなたは、(確かに)選択をしてしまったからだ」。"This is ~ "「そういうことは、出来ないのだ」。後戻りして、選択をし直すことはもう不可能だ。いわゆる、賽(さい)は投げられたのだ。債が投げられて、あなたは、未来に不安を感じ、今から歩む道のりは困難であろうと予想する。しかし、事実はまったく異なる。天の王国への旅は、喜びに満ちあふれている。



A choice made with the power of Heaven to uphold it cannot be undone.
  • uphold [ʌphóuld] : 「支持する、支える、上げる、持ち上げる」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
❖ "A choice made with ~ "「あなたの選択を支持するパワー、天の王国のパワーによって為された選択は、取り消しにすることは出来ないのだ」。ここで言う天の王国のパワーとは、実相的パワーであり、真実を求める強い意思が生み出すパワーである。奇跡を生み出すパワーと考えてもいい。あるいは、幻想を打ち破るパワーである。実相的であるから、変化流動しない。したがって、簡単に取り消したり、方向を変えたり出来ないのだ。強い覚悟によって発生するパワーである。



Your way is decided. There will be nothing you will not be told, if you acknowledge this.
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • acknowledge [əknɑ́lidʒ] : 「認める、承認する、同意する、認識する」
❖ "Your way is ~ "「あなたの歩むべき道は、決定されたのだ」。"There will be nothing ~ "「もし、あなたがこのことをちゃんと認識しているなら、あなたが告げられるべきことは、何もない」。あなたは、進むべき道を選択し決心しさえすれば、それだけでいいのだ。後はホーリー・スピリットにすべてを委ねればいい。知っておきべきことは何もない(nothing you will not be told)。これが、ACIMの絶対他力である。



3. And so you and your brother stand, here in this holy place, before the veil of sin that hangs between you and the face of Christ.
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
  • before [bifɔ́ːr] : 「〜の前に、〜に先立って、〜を前にして」
  • veil [véil] : 「ベール、覆い、覆い隠すもの」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • hang [hǽŋ] : 「掛かる、垂れ下がる」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • face [féis] : 「顔、顔色、正面」
❖ "And so you and ~ "「こうして、あなたとあなたの同胞は、この神聖な場所に立っているのだ」。あなたと同胞は、実相世界、天の王国へ旅立つ神聖な場所に立つことが出来た。"before the veil of ~ "「あなたとキリストの顔の間に垂れ下がった、罪というベールの前に立っているのだ」。"the veil of sin"「罪のベール」、これがあなたを苦しめている幻想である。神聖な場所に立って、あなたは、この幻想を幻想として直視出来るようになったのだ。"face of Christ"「キリストの顔」とは、あなたの中のキリスト性、と言ったらいいか・・・。あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分に、ホーリー・スピリット、あるいはキリストが住んでいる。罪の意識という幻想から救い出してくれるキリストが、今や、あなたの心の表層へ顔を出して来るのだ。つまり、あなたの存在がキリスト性を帯びてくる。あなたの使命は、救いなのだ。そのことを、あなたははっきりと認識出来る。あなたは、キリストである。少なくとも、キリスト性を帯びた神の子である。



Let it be lifted! Raise it together, for it is but a veil that stands between you.
  • lift [líft] : 「持ち上げる、解除する、取り除く、撤廃する」
  • raise [réiz] : 「上げる、つり上げる、起こす、立てる」
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、同時に」
❖ "Let it ~ "「罪のベールを持ち上げなさい」。"Raise it together ~ "「あなたと同胞と、一緒になって、それを持ち上げなさい」。"for it is but ~ "「なぜなら、それが、あなたと同胞の間に立ちはだかっていたベールだからである」。罪のベールという幻想が、あなたと同胞を分離していたのだ。幻想世界の特別な関係性の中にあっては、このベールのために、互いに互いの中の罪を見いだし、罪の意識という傷を舐め合って来たのである。しかし、もうそのベールは必要ない。払拭するに限る。



Either you alone will see it as a solid block, nor realize how thin the drapery that separates you now.
  • either [íːðər] A or B : 「AかそれともB」
  • solid [sɑ́ləd] : 「中身の詰まった、硬い、頑丈な」
  • block [blɑ́k] : 「障害物、妨害物」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • thin [θín] : 「薄い、厚くない、太くない」
  • drapery [dréipəri] : 「掛け布、ひだのあるカーテン、垂れ幕」
  • separate [sépərèit] : 「分ける、分離する、隔てる、引き離す」
❖ "Either you alone will ~ "「あなただけでは、それは堅固な障害物と見えるし、」"nor realize how ~ "「あなただけでは、今あなたと同胞を分離しているベールが、本当は、いかにも薄っぺらなのだと認識出来ないのだ」。あなた一人では、罪のベールの幻想に惑わされてしまう。そのベールが実在していると錯覚してしまうのだ。しかし、同胞と一緒であれば、あなたは、もう幻想に騙されたりしない。



Yet it is almost over in your awareness, and peace has reached you even here, before the veil. Think what will happen after.
  • almost [ɔ́ːlmoust] : 「ほとんど、九分どおり、大体」
  • over [óuvər] : 「終わって、終了して、完了して」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に達する、〜に至る」
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
  • after [ǽftər] : 「後ろで、後で」
❖ "Yet it is almost over ~ "「しかし、そんな錯覚は、あなたの意識性の中で、ほとんど終わっている」。もう、幻想に騙されることはない。あなたの意識の中では、もう罪の意識は消えかけている。"and peace has reached ~ "「ここにさえ、つまり、ベールの前にいても、平和はあなたに届くのだ」。あなたは天の王国へまだ入城していないが、この幻想世界にあっても、その幻想性に気付いたあなたの元へ、実相的真の平和は訪れてくれる。"Think what will ~ "「その後に、何が起きるか、思いを巡らしてみなさい」。


The Love of Christ will light your faces, and shine from them into a darkened world that needs the light.
  • light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • darken [dάːrkən] : 「〜を暗くする」
  • darkened : 「暗い」
❖ "The Love of Christ ~ "「キリストの愛が、あなたの顔を照らし、」"and shine from them ~ "「あなたの顔から照り返して、光を必要とする闇の世界へ光が届くのだ」。キリストの愛、それは救いの愛であり、救いの光は、実相に気付いたあなたに届き、さらに、あなたを介して、幻想世界の闇に広がって行くのである。この当たりから、声に出して読んでみるといい。原書で読む楽しみだ。ACIMを、詩として感じる絶好の機会である。イエスの息遣いを感じることが出来るだろう。



And from this holy place he will return with you, not leaving it nor you.
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる、〜から離れる、後にする」
❖ "And from this holy ~ "「そして、この神聖な場所から、キリストはあなたを伴って戻るであろう」。"not leaving it ~ "「神聖な場所も、あなたも、後に残すことはない」。実相世界に気付いた、この神聖な場所は、まだ幻想世界にある場所である。それは、あなたの心の最も純粋で神聖な部分である。その幻想の場所から、実相の場所へ、つまり、実相世界である天の王国へ、キリストはあなたを伴って昇って行くのである。真実の世界へ、キリストはあなたを救い上げて行くのだ。あなたはもちろん、あなたの心の最も純粋で神聖な部分も、共に天の王国へ昇るのである。



You will become his messengers, returning him unto himself.
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • messenger [mésəndʒər] : 「電報配達人、使者、使い走り」
  • return [ritə́ːrn] : 「〜を返す、戻す、返却する、返品する、返送する、返上する」
❖ "You will become ~ "「あなたは、キリストのメッセンジャーとなるであろう」。"returning him ~ "分詞構文、単純接続、「キリストをキリスト自身に返すのだ」。天の王国へ救い出される必要があるのはあなただけではない。まだまだ多くの同胞が、この幻想世界に捉えられている。ひと足先に、キリストに救われたあなたは、今度はキリストのメッセンジャーとなって、あなたの同胞の救いのために手を貸してあげねばならない。その事情を"returning him unto himself"「キリストをキリスト自身に返す」と表現しているのだが、キリストに救われたあなたは、もはやキリストを必要とはせず、それをキリスト自身に返すのである。そして、今やキリスト性を帯びたあなたが、キリストのメッセンジャーとなって、罪の意識に苦しむ同胞を救い出すことになるのだ。仏教的な言い回しをすれば、菩薩によって救われたあなたは、今度は、あなたが菩薩になって、苦しむ衆生を救わねばならないのである。いわゆる、菩薩行である。さて、いかがであろう、朗読を楽しんだであろうか? 
 
 
 

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