●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-25.IX.10:1 ~ T-25.IX.10:10

10. The miracle that you receive, you give. Each one becomes an illustration of the law on which salvation rests; that justice must be done to all, if anyone is to be healed.
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • illustration [ìləstréiʃən] : 「挿絵、図解、説明、実例、説明図、例証」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • rest [rést] : 「ある、置かれている」
  • justice [dʒʌ́stis] : 「正義、公正、正当性」
  • done [dʌ́n] : 「do の過去分詞」
  • heal [híːl] : 「治癒する、治療する、癒やす、救う」
❖ "The miracle that ~ "「あなたが受け取った奇跡を、(今度は)与えることになる」。奇跡を分かち合うのだ。"Each one becomes ~ "「その一つ一つの奇跡は、救いが宿る法を描いて見せる例証になるのである」。「救いの宿る法」とは、実相的救いの正当性、と考えていいだろう。奇跡が、救いの正当性を証言してくれる、ということ。つまり、神の意思、願いを表してくれる、ということ。"that justice must be ~ "ここの"that"は"so that"、「〜するために、その結果」、「その結果、もし〜ならば、正当性が、すべての神の子に対して、なされるに違いないのだ」。"if anyone is to ~ "「もし、誰かが癒されるべきだとしたなら、」正当性が、すべての神の子に対して、なされるに違いないのだ。誰かがヒーリングを必要としたなら、奇跡は正当だから差別することなく、その人に救いの奇跡が起きるに違いない、ということ。ところで、"be to do"の形は、義務、予定、運命、可能、意志、等々を表す。



No one can lose, and everyone must benefit. Each miracle is an example of what justice can accomplish when it is offered to everyone alike.
  • lose [lúːz] : 「負ける、損害を受ける、損をする」
  • benefit [bénəfit] : 「得をする、利益を得る」
  • example [igzǽmpl] : 「例、実例、実施例、用例、模範」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、成就する、達成する、完成させる」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • alike [əláik] : 「同様に、一様に」
❖ "No one can ~ "「誰も、失うことなどなく、誰でも、利益を手にするに違いないのだ」。実相世界では、与えることと得ることは同義であるから、得ることはあっても失うことはない。損失という概念は、実相世界にはないのだ。"Each miracle is ~ "「一つ一つの奇跡は、〜の例である」。"of what justice can ~ "「〜したとき、正当性が完成させることが出来るものの」例である。奇跡は、正当性が具現化したものである、という意味。神の意思が形となって現れたもの、と考えていいだろう。"when it is offered ~ "「奇跡が、すべての神の子に同様に差し出されたとき、」奇跡は、正当性が完成させることが出来るものの例である。奇跡が特別性に支配されて正当性を欠くようなことがなく、誰に対しても完全平等に分配されるとき、といった意味合い。



It is received and given equally. It is awareness that giving and receiving are the same.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • equally [íːkwəli] : 「平等に、同等に、公平に、等しく、同様に」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
❖ "It is received and ~ "「奇跡は、平等に、受け取られ与えられるものなのだ」。奇跡は、神の子全体で、平等に分かち合われるものなのだ。誰かが特権的に奇跡を独占することは出来ない。"It is awareness that ~ "「奇跡は、与えることと得ることが同一なのだという意思性である」。与えることと得ることが同一なのだと意識出来たとき、奇跡は起きるのである。特別性を意識した者には、奇跡は起きない。不正な状況下で、正当な奇跡が起きるわけがないのだ。



Because it does not make the same unlike, it sees no differences where none exists.
  • unlike [ʌnláik] : 「似ていない、異なっている」
  • difference [dífərəns] : 「違い、差異、相違」
  • exist [igzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
❖ "Because it does not make ~ "「奇跡は、同一なるものを違ったようにすることはないので、」"it sees no differences ~ "「違いの存在しない場所に、違いを見るようなことはない」。奇跡は、与えることと得ることが同一だと見ているので、そこにわざわざ違いを見つけるようなことはしない。



And thus it is the same for everyone, because it sees no differences in them.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして、こんなふうに」
❖ "And thus it is the same ~ "「こうして、奇跡は、誰にとっても同じものとなるのだ」。奇跡は完全平等であって、序列はない。"because it sees ~ "「なぜなら、奇跡は、すべての者の中に違いを見ることはないからだ」。実相的に神の子は単一存在である。単一な者に違いというものはない。単一な者が与えれば、それは自分が得たことになるのだ。単一な者に対して、不平等な扱いをするなどということは、原理的に不可能である。



Its offering is universal, and it teaches but one message:

What is God's belongs to everyone, and is his due.
  • universal [jùːnəvə́ːrsəl] : 「全体の、全世界の、普遍的な」
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する」
  • message [mésidʒ] : 「伝言、メッセージ、通報、伝達内容」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有物である」
  • due [djúː] : 「当然支払われるべきもの」
❖ "Its offering is ~ "「奇跡は、普遍的に差し出されるものなのだ」。"and it teaches but ~ "「それは、たった一つのメッセージを教えてくれる」。"What is God's belongs ~ "「神のものは、すべての者に属している」。"and is his ~ "「そして、誰でも、神のものを持つ権利があるのだ」。神は神の子を創造するとき、神の属性のすべてを神の子に継承した。神の子は、神の持ち物をすべて持つことになったのだ。そこに、不平等は存在しない。すべての神の子が、神の持ち物のすべてを持っているのである。それは、神の子としての当然の権利でもあるのだ。誰も、奪えるものではない。
 
 
 


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