●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-26.I.7:1 ~ T-26.I.8:6

7. Yet every instant can you be reborn, and given life again.
  • instant [ínstənt] : 「一瞬、瞬間」
  • reborn [ribɔ́ːrn] : 「再生した、生き返った、よみがえった、生まれ変わった」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • life [láif] : 「命、人命、生命、寿命」
  • again [əgéin] : 「再び、かさねて、さらに」
❖ "Yet every instant ~ "「しかし、あらゆる瞬間、あなたは生まれ変わることが出来、再び命が与えられるのだ」。この命を、肉体的な命と見るか、比喩的な命、象徴的な命と見るか、読者の自由。少なくとも、実相的な命、心の命は永遠不変であることに違いはない。



His holiness gives life to you, who cannot die because his sinlessness is known to God; and can no more be sacrificed by you than can the light in you be blotted out because he sees it not.
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、潔白、無辜性」
  • known [nóun] : 「know の過去分詞形」
  • no more A than B : 「AでないのはBでないのと同じ」
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「〜を犠牲にする、〜をささげる、〜をいけにえにする」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • blot [blɑ́t] : 「ふき取る、ぬぐい取る、吸い取る、覆い隠す」
  • blot out : 「消し去る、完全にぬぐい去る、覆い隠す、抹消する」
❖ "His holiness gives ~ "「神の子としての神聖さが、あなたに命を与えるのだ」。"who cannot die ~ "「そして、あなたは、神の子が無辜(むこ)であることが神によって知られているので、死ぬことは不可能なのだ」。あなたが神の子であり、完全な無辜性をもっていて、それが真実であるから、永遠不変の存在として、死という幻想を演ずることは不可能なのだ。"and can no more ~ "「また、神の子の神聖さがあなたによって犠牲にされ得ないのは、あなたの心の中の光が、見えないからと言って、消し去られ得ないのと同様である」。この文章の神の子とあなたは同一なのだが、実相世界の存在としての神の子、幻想世界の存在としてのあなた、と使い分けている。幻想世界のあなたがどんな生き方をしても、実相世界の神の子としての神聖さは失われることも犠牲にされることもなく、幻想世界に生きるあなたの心の中の光も、消えることなく輝き続けているのだ。あなたの心の中の光とは、神の子としての神聖さであり、神の愛そのもの、命の光である。



You who would make a sacrifice of life, and make your eyes and ears bear witness to the death of God and of His holy Son, think not that you have power to make of Them what God willed not They be.
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、いけにえ」
  • make [SVO do] : 「〜に〜させる」
  • bear [bέər] : 「負う、負担する、持つ、有する、抱く」
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、目撃者、証人」
  • bear witness to : 「〜を証言する」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
❖ "You who would ~ "「命を犠牲にしたいと思っているあなたよ、」"and make your eyes ~ "「あなたの目と耳に、神と神聖な神の子の死を証言させたいと思っているあなたよ、」"think not that ~ "「あなたが、神と神の子を、神の意思しないような姿にするパワーをもっているなどと思ってはいけない」。神の意思は絶対的であって、その命令に逆らうことは出来ない、という意味ではない。神の意思することは真実であって、その真実をねじ曲げて虚偽なるものに変容させるパワーなど誰にもない、という意味。真実が、幻想の力によってねじ曲げられることなど、原理的に不可能なのだ。



In Heaven, God's Son is not imprisoned in a body, nor is sacrificed in solitude to sin.
  • imprison [imprízn] : 「監禁する、拘置する、投獄する」
  • solitude [sάlətjùːd] : 「孤独、独りぼっち」
  • in solitude : 「一人で、寂しく」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "In Heaven, God's Son ~ "「天の王国では、神の子は肉体に閉じこめられてはいないし、孤独のうちに罪の犠牲になってなどいない」。肉体という幻想の中に完全に閉じこめられ、罪の意識を抱いて心を犠牲にし、孤独の中に苦しむのは、この幻想世界においてだけである。



And as he is in Heaven, so must he be eternally and everywhere.
  • eternally [itə́ːrnəli] : 「永久に、絶えず、変わることなく、永遠に」
  • everywhere [évrihwèər] : 「どこでも、どこにも」
❖ "And as he is in Heaven ~ "「そして、天の王国でそうであるなら、神の子はどこでも永遠にそうであるに違いないのだ」。天の王国では、神の子は肉体に閉じこめられてはいないし、孤独のうちに罪の犠牲になってなどいないから、幻想世界で肉体に閉じこめられ、罪の意識を抱いて心を犠牲にし、孤独の中に苦しむんでいるのは、正に幻想に過ぎないのだ。そういう悪夢を見ているだけなのである。そういう悪夢から、早く目を覚ましなさい、と言っているのがこのACIMなのだ。



He is the same forever. Born again each instant, untouched by time, and far beyond the reach of any sacrifice of life or death.
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • be born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
  • untouched [ʌntʌ́tʃt] : 「触れられていない、手つかずの、無垢な、けがれのない」
  • far beyond [bijάnd] : 「〜をはるかに超えて」
  • reach [ríːtʃ] : 「届く距離、伸ばすこと、伸びをすること」
❖ "He is the same ~ "「神の子は永遠に同じである」。天の王国にいようと、幻想世界で悪夢を見ていようと、あなたは神の子として永遠に同一である。"Born again ~ "「あらゆる瞬間に、再び生まれ変わり、」"untouched by ~ "「時間に汚されることなく、」"and far beyond the reach ~ "「いかなる命の犠牲、あるいは死の、手の届かないはるか彼方の存在なのだ」。これが、本来の真実のあなたの姿であって、逆であるなら、あなたは夢を見ているに違いない。つまり、この世界に生きるあなたは幻想なのだ。



For neither did he make, and only one was given him by One Who knows His gifts can never suffer sacrifice and loss.
  • neither [níːðər] : 「どちらの〜も〜でない」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、被る、耐える」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、紛失、損失、喪失、敗北、敗戦」
❖ "For neither did ~ "「なぜなら、神の子は命も死も自分で作ったものではなく、」"and only one ~ "「その一方の命だけを、唯一なる者(神)によって与えられたのである」。"Who knows His gifts ~ "「その神は、神の与えた贈り物が、犠牲も損失も被ることなど決して不可能だと知っている」。ところで、命は神によって与えられ、死は神の子が作ったものではないと言っているのだが、死は誰が作ったか? 実は、死は、誰も作ったものではなく、存在しないのだ、と捉えるべきだろう。死は、神の子が悪夢の中で夢見る、単なる幻想、錯覚である。



8. God's justice rests in gentleness upon His Son, and keeps him safe from all injustice the world would lay upon him.
  • justice [dʒʌ́stis] : 「正義、公正、正当性」
  • rest [rést] : 「ある、置かれている」
  • gentleness [dʒéntlnis] : 「優しさ、穏やかさ」
  • keep [kíːp] [SVOC] : 「〜の状態にしておく、保つ、〜にしておく」
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で」
  • injustice [indʒʌ́stis] : 「不公平、不正、不法、不当」
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
❖ "God's justice rests ~ "「神の正当性は、優しく、神の子の上に安らいでいる」。"God's justice"「神の正当性、神の正義」とは、神の真実、神の愛、神の意思、と同義であると考えていい。したがって、神の愛が、神の子を優しく見つめている、といった意味合いである。"and keeps him safe ~ "「そして、この世界が神の子に課すあらゆる不正から、神の子を安全に守っているのだ」。しかし、何を願っても、神はちっとも助けてくれないではないか、と疑問を呈する向きも多くあろう。しかし、神は、あなたの心の中にホーリー・スピリットを配置して、常にあなたを守っているのだ。そのホーリー・スピリットの声を聞こうともしていないのは、あなた自身である。あなたが、自分の自由意思をもって真実を求め、神の声であるホーリー・スピリットの声に耳を傾ける決意さえすれば、常にあなたが守られていることを、あなたは実感することが出来るだろう。



Could it be that you could make his sins reality, and sacrifice his Father's Will for him?
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
❖ "Could it be that you ~ "「あなたが、神の子の罪の意識を現実化したり、神の子への神の意思を犠牲にすることなど、可能であろうか」。幻想世界で悪夢を見ているに過ぎないあなたが、実相世界の神の子に罪の意識を植え込んだり、神の意思をねじ曲げたり出来る分けがない。幻想的存在が、実相的実在を犠牲にすることは不可能なのだ。



Condemn him not by seeing him within the rotting prison where he sees himself.
  • condemn [kəndém] : 「 〜に有罪の判決を下す、〜を非難する、責める」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • rot [rɑ́t] : 「腐る、腐敗する、駄目になる」
  • prison [prízn] : 「拘置所、監獄、監禁、禁固、幽閉」
❖ "Condemn him not by ~ "「神の子が自分自身を目にする、腐れかけた独房の中に、その神の子を見て、彼に有罪を宣言してはならない」。あなたの同胞が、自分には罪があるとして、自分を独房に閉じこめていたとしても、あなたはそれを目にして、彼が本当に罪ある罪人なのだと思ってはいけない。



It is your special function to ensure the door be opened, that he may come forth to shine on you, and give you back the gift of freedom by receiving it of you.
  • special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • ensure [inʃúər] : 「〜を確かにする、保証する、請け合う、確保する」
  • come forth [fɔ́ːrθ] : 「出てくる、現れる」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • give back : 「返す、返還する」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する」
❖ "It is your special function ~ "「(彼の独房の)扉が開いているのだと保証し、彼が表に出てきて、あなたに向かって輝き出せるように、」"and give you back ~ "「そして、あなたからの贈り物を受け取ることで、自由解放という贈り物をあなたに返還出来るようにさせることが、あなたの特別な役割なのだ」。罪の意識で自分を独房に閉じこめている同胞に対して、その独房は幻想なのだと、罪は幻想なのだと認識させ、心を解放し輝き出せるようにしてやること、それが、あなたのこの世での特別な役割である。あなたが同胞を解放してあげれば、つまり、自由という贈り物を与え、同胞がそれを受け入れてくれれば、自他一如によって、今度は彼があなたに自由開放の贈り物を返してくれるのだ。これが、いわゆる、実相的な分かち合いである。



What is the Holy Spirit's special function but to release the holy Son of God from the imprisonment he made to keep himself from justice?
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ、離す」
  • imprisonment [impríznmənt] : 「投獄、禁固、監禁、収監、留置、拘束」
❖ "What is the Holy Spirit's special ~ "「神聖な神の子を、正当性から彼自身を遠ざけるために彼が作り上げた不正というものから解放してやること以外に、ホーリー・スピリットの特別な役割は何であろうか」。神の子は、正当な実相から自らを遠ざけるために、不正な罪の意識を幻想しているのだが、その幻想から解放させること以外に、ホーリー・スピリットの特別な役割はない。



Could your function be a task apart and separate from His Own?
  • task [tǽsk] : 「任務、職務、仕事」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
❖ "Could your function be ~ "「そういうホーリー・スピリット自身の役割から離れ、分離したような仕事が、あなたの役割である可能性があるだろうか」。あなたは、ホーリー・スピリットの役割と同調し協力し合って、神の子の自由解放という役割を果たしていかねばならない。幻想世界に生きるあなたには、ホーリー・スピリットなしに、一人で神の子の解放を果たすような力は、まだまだないからだ。ホーリー・スピリットの力を借りて、協力し合いながら、神の子の自由解放、幻想世界からの目覚めを実現させていかなくてはならない。
 
 
 


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