●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-26.V.10:1 ~ T-26.V.11:8

10. Would God allow His Son to lose his way along a road long since a memory of time gone by?
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する」
  • lose one's way : 「道に迷う、迷子になる」
  • along [əlɔ́ːŋ] : 「〜に沿って、〜と平行に」
  • long since : 「ずっと前に」
  • memory [méməri] : 「記憶、思い出」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「go の過去分詞形」
  • go by : 「過ぎる、経過する」
❖ "Would God allow ~ "意訳する、「時間の記憶は遠い昔に過ぎ去り、時間のない道を神の子は歩んでいるのだが、そんな神の子が道に迷うことなど、神は許すだろうか」。実相的には、神の子は時間の存在しない実相世界に住んでいる。しかし、深い夢を見て、時間の存在する幻想世界に生きていると錯覚している。そんな神の子が、夢の中で道に迷うことなど、神が許すはずもない。道に迷ったかに思えても、それは夢に過ぎないのだから。神が『許さない』とは、神の子が道に迷わないように、ホーリー・スピリットに道案内をさせる、ということ。



This course will teach you only what is now. A dreadful instant in a distant past, now perfectly corrected, is of no concern nor value.
  • course [kɔ́ːrs] : 「課程、講座、科目、コース、進路」
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する」
  • dreadful [drédfl] : 「恐ろしい、怖い、忌むべき、ひどい」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • distant [dístənt] : 「時間が隔たった、昔の」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • distant past : 「大昔、遠い過去」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、申し分なく」
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「気遣い、懸念、心配、不安、関心事」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、重要性」
❖ "This course will ~ "「このACIMは、あなたに、今あることだけを教えるのだ」。遠い昔、一瞬間だけあったかに見える幻想世界について語るのではなく、今ここ、つまり、実相世界、天の王国について教えるのだ。"A dreadful instant ~ "「遠い過去の恐ろしい瞬間、それは今や、完全に修正されたのだが、」"is of no concern ~ "「それは、心配するに及ばないし、何の価値もない」。ACIMは、そんな過去の価値を教えようとしているのではない。今ここに生きる価値と喜び、平和、愛を教えるのだ。



Let the dead and gone be peacefully forgotten. Resurrection has come to take its place. And now you are a part of resurrection, not of death.
  • dead [déd] : 「死んでいる、生命のない、終わってる」
  • peacefully [píːsfəli] : 「平和に、穏やかに、静かに」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす、ほっておく、構わない」
  • resurrection [rèzərékʃən] : 「生き返り、よみがえり、蘇生、復活」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、立場、境遇」
  • take one's place : 「定位置につく、地位を占める、の代わりをする」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり」
❖ "Let the dead and gone ~ "「死に絶え、過ぎ去ったものを、完全に忘れなさい」。過去の幻想を、完全に忘れなさい。"Resurrection has come to ~ "「復活が、それにとって代わるのだ」。死に絶えた幻想にとって代わって、生き生きとした命の実相が復活するのである。"And now you are ~ "「今やあなたは、復活の一部であって、死の一部ではない」。あなたは死んだ過去の幻想の一部ではなく、復活した実相的な命の一部なのだ。



No past illusions have the power to keep you in a place of death, a vault God's Son entered an instant, to be instantly restored unto his Father's perfect Love.
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • vault [vɔ́ːlt] : 「地下墓所、地下納骨所、埋葬室」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • instantly [ínstəntli] : 「すぐに、すぐさま、一瞬にして」
  • restore [ristɔ́ːr] : 「修復する、復活させる、復元する」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
❖ "No past illusions ~ "「いかなる過去の幻想も、死という場所、神の子がほんの一瞬入っていた埋葬室に、あなたを留め置くパワーなどもってはいない」。"to be instantly restored ~ "「したがって、過去の幻想は瞬時に修正され、父なる神の愛へと生まれ変わるのである」。死の墓場から、実相が復活するのだ。



And how can he be kept in chains long since removed and gone forever from his mind?
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • chain [tʃéin] : 「鎖、束縛」
  • long since : 「ずっと前に」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "And how can he ~ "「遠い昔、神の子の心から永遠に取り除かれ、なくなってしまった鎖に、どうやって、神の子は留め置かれることが出来るだろうか」。



11. The Son whom God created is as free as God created him. He was reborn the instant that he chose to die instead of live.
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、〜を創り出す」
  • reborn [ribɔ́ːrn] : 「再生した、生き返った、よみがえった、生まれ変わった」
  • chose [tʃóuz] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
❖ "The Son whom God ~ "「神が創造した神の子は、神が創造したままに自由である」。神は神の子を奴隷として創造したのではない。神の分身として創造したのだ。したがって、神の子は、完全に自由である。"He was reborn ~ "「神の子は、命に代えて死を選択した瞬間に生まれ変わったのだ」。神の子が神から分離して、この世界を心の外に投射して、幻想世界を偽創造した。つまり、天の王国の命を捨てて、幻想という死を選択したのだ。しかし、実相的には、それは一瞬間の出来事であって、神の子は幻想から目覚め、命の復活を遂げたのだ。ただし、その復活を、時間という幻想に沿って追体験している神の子にとっては、その一瞬は、長く険しい道のりに感じるのだ。



And will you not forgive him now, because he made an error in the past that God remembers not, and is not there?
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する、帳消しにする」
  • error [érər] : 「誤り、間違い、ミス、過失」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、記憶している、記憶にとどめる」
❖ "And will you not ~ "「今、あなたは、そんな神の子を赦すことが出来ないのだろうか」。"because he made ~ "「神の子が、神さえも記憶に留めていない、そして、(今はもう)そこにない過去において、過ちを犯したからといって、」神の子を赦すことが出来ないのだろうか。遠い昔の、たった一瞬間の過ちを、それが幻想に過ぎないと受け入れて、受け流し、赦してしまう慈悲の心が、あなたにはないのか。



Now you are shifting back and forth between the past and present.
  • shift [ʃíft] : 「変わる、移る、転換する」
  • back and forth : 「前後に、あちこちへ、行ったり来たり」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • present [préznt] : 「今、現在」
❖ "Now you are shifting ~ "「今あなたは、過去と現在の間を、行ったり来り、移(うつ)ろっている」。あるときは幻想の過去に引きずられて過去に戻り、それが幻想だと自分に言い聞かせて現在に戻ったり、あなたの心は安定せずに、移ろっている。



Sometimes the past seems real, as if it were the present. Voices from the past are heard and then are doubted.
  • sometimes [sʌ́mtàimz] : 「時々、たまに」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • as if : 「あたかも〜かのように、、まるで〜するかのように」
  • voice [vɔ́is] : 「声、歌声」
  • heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる」
  • doubt [dáut] : 「〜を疑う、〜を疑問に思う」
❖ "Sometimes the past ~ "「ときには、あたかも過去が現在であるかのように、過去が現実に思えるのだ」。移ろう心は、過去が実在する現実で、今も生きていると錯覚するのである。"Voices from the past ~ "「過去からの声が聞こえ、すぐに、(現実ではないだろうと)疑問に思われたりするのだ」。エゴを代表にする過去の声が聞こえてくるが、それを完全に信じることもなく、疑いはもつものの、ホーリー・スピリットの声も信じきれていない。幻想にも実相にも、どっちつかずの状態にある。



You are like to one who still hallucinates, but lacks conviction in what he perceives.
  • like [láik] : 「似ている、類似の、類似した、同様の」
  • hallucinate [həlúːsənèit] : 「幻覚を起こす」
  • lack [lǽk] : 「〜を欠く、〜が欠けている、十分にない」
  • conviction [kənvíkʃən] : 「信念、確信」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
❖ "You are like to one ~ "「あなたは、まだ幻覚を起こしている者に似ている」。"but lacks conviction ~ "「しかし、知覚している幻覚に対して確信を欠いているのだ」。確信を欠いているが、捨てきれもしない。



This is the borderland between the worlds, the bridge between the past and present.
  • borderland [bɔ́ːrdərlæ̀nd] : 「国境地方、境界地」
  • bridge [brídʒ] : 「橋、橋梁、桟橋」
❖ "This is the borderland ~ "「これが、幻想世界と実相世界の境目なのだ」。"the bridge between ~ "「過去と現在の間の橋なのだ」。幻想である過去と、実相である現在の境界地に、今、あなたは立って、心が迷い、移ろっているのである。"present"「現在」と言っても、時間という枠組みの中での『現在』ではない。今ここにある実相という意味での『現在』であって、したがって、その現在は『永遠』なのだ。実相世界は無時間であり、時間という枠組みでの過去も現在も未来もない。永遠という瞬間だけが存在するのである。


Here the shadow of the past remains, but still a present light is dimly recognized. Once it is seen, this light can never be forgotten.
  • shadow [ʃǽdou] : 「影、暗がり、人影、陰」
  • remain [riméin] : 「残る、残存する、とどまる、滞在する」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • dimly [dímli] : 「薄暗く、ぼんやりと」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • once [wʌ́ns] : 「いったん〜すると、ひとたび〜すれば」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす」
❖ "Here the shadow of ~ "「この境目には、過去の影が残っている」。 "but still a present light ~ "「しかし、なおも、現在という時の光が、おぼろげながら、認識されるのだ」。現在という時の光とは、実相世界からの光である。ここの『現在』も実相的現在のことであって、この世界の時間枠の現在ではない。"Once it is seen ~ "「ひとたびそれが目撃されたなら、この光は決して忘れることが出来ないだろう」。天の王国からの光を目撃すれば、その恍惚とした光を忘れることは出来ない。余談になるが、実相世界の光を、この世界の電磁波と同様の光と考える必要はない。臨死体験者が語るように、あの世の光は、明らかに、この世の光とは異質であるようだ。強烈な光だが眩(まぶ)しくはなく、愛に満たされた、あたかも意思や心の存在する光のようだと、臨死体験者は語る。実相世界からの光も、それと似た光だと思えばいいだろう。あるいは、同一かも知れない。



It must draw you from the past into the present, where you really are.
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引き出す、取り出す」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "It must draw you from ~ "「その光は、あなたを、過去から現在へ引き戻すに違いない」。"where you ~ "「そこにこそ、実際、あなたは存在しているのだから」。あなたは、今、現実に、幻想世界を彷徨(さまよ)い続けているのではない。幻想世界が存在したのは、ほんの一瞬間だけである。あなたは、まだ幻想世界を彷徨っている夢を見ているだけなのだ。その夢から覚めさえすれば、あなたが実際、実相世界に存在していることが認識出来るのである。
 
 
 


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