III. From Darkness to Light
闇から光へ
1. When you are weary, remember you have hurt yourself. Your comforter will rest you, but you cannot.
- weary [wíəri] : 「疲れた、うんざりした」
- remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
- hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
- comforter [kʌ́mfərtər] : 「慰める人、聖霊」
- rest [rést] : 「〜を休ませる、休息させる、休憩させる」
❖ "When you are ~ "「あなたが疲れきった時、」"remember you have ~ "「あなたがあなた自身を傷つけているのだと思い出しなさい」。"Your comforter ~ "「あなたを慰めてくれる人が、あなたを休ませてくれるだろが、あなたにはそれが出来ない」。"Your comforter"は、もちろんホーリー・スピリットのこと。
You do not know how, for if you did you could never have grown weary.
- grown [gróun] : 「growの過去分詞形」
- grow [gróu] : 「〜の状態になる」
❖ "You do not ~ "「あなたは、どうやって自分を休ませるか、その方法を知らない」。"for if you did ~ "仮定法、「もしあなたがその方法を知っているなら、あなたは決して疲れきったりしなかっただろう」。
Unless you hurt yourself you could never suffer in any way, for that is not God's will for his Son.
- unless [ənlés] : 「〜でない限り」
- suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
- in any way : 「何らか、形はどうあれ」
- will [wíl] : 「意志、精神力」
❖ "Unless you hurt ~ "「あなたがあなた自身を傷つけない限り、」"you could never ~ "「あなたは決して苦しむことはない」。"for that is not ~ "「なぜなら、それはあなたに対する神の意志ではないからだ」。あなたが自分自身を傷つけているから、あなたは心の疲弊を感じる。
Pain is not of him, for he knows no attack and his peace surrounds you silently.
- pain [péin] : 「痛み、苦痛」
- of : 「〜からの、〜のうちの」
- attack [ətǽk] : 「攻撃、襲撃」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏」
- surround [səráund] : 「包囲する、取り囲む」
- silently [sáiləntli] : 「静かに、黙って」
❖ "Pain is not ~ "「痛みは神からやって来るものではない」。"for he knows ~ "「なぜなら、神は攻撃というものを一切知らないし、」"and his peace surrounds ~ "「神の平和が、静かにあなたを包んでいるのだから」。痛みはあなたが作り出してる幻想であり、実相からやって来るものではない。
God is very quiet, for there is no conflict in him. Conflict is the root of all evil, for being blind it does not see whom it attacks.
- quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な」
- conflict [kɑ́nflikt] : 「摩擦、葛藤」
- root [rúːt] : 「根、根底」
- evil [íːvl] : 「害悪、悪」
- blind [bláind] : 「目の見えない、盲目の」
- attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
❖ "God is very ~ "「神はもの静かである」。静寂は神の属性の一つ。"for there is ~ "「なぜなら、神の中にコンフリクトが一つもないからだ」。"Conflict is the ~ "「コンフリクトは諸悪の根源である」。"for being blind ~ "分詞構文、理由、「なぜなら、コンフリクトは盲目なので、いったい誰を攻撃しているのかわからないからだ」。私達がホーリー・スピリットだけを導きの師として生きているなら、心にコンフリクトを起こすことはない。しかし実際は、そこにエゴが介入し、エゴの唆(そそのか)しによって心は乱れ、矛盾やコンフリクトを起こしてしまう。攻撃はエゴの十八番であって、私達は他者を非難、攻撃する。その上、私達はその攻撃の根本理由を知らない。誰彼構わず攻撃し、結果、諸悪が生まれる。疲れ果てる理由がここにある。
Yet it always attacks the Son of God, and the Son of God is you.
- always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、常に」
❖ "Yet it always ~ "「しかし、コンフリクトはいつも神の子を攻撃する」。"and the Son ~ "「そして、神の子とはあなたである」。コンフリクトを起こした心は、誰彼構わず攻撃するが、攻撃のターゲットは他者であり、同胞であり、詰まるところ神の子である。ところが、あなたと同胞は同一であるから(自他一如)、他者を攻撃することは自分自身を攻撃していることになるのである。あなたは自分で自分を攻撃して疲れ切っているわけだ。
2. God's Son is indeed in need of comfort, for he knows not what he does, believing his will is not his own.
- indeed [indíːd] : 「実に、本当に」
- in need of : 「〜を必要としている」
- comfort [kʌ́mfərt] : 「癒やし、安らぎ」
❖ "God's Son is ~ "「確かに、神の子は癒される必要がある」。ここの"comfort"は、ほぼ"healing"に近い意味だろう。"for he knows ~ "「なぜなら、神の子は自分が何をしているのか知らないからだ」。"believing his will ~ "分詞構文、理由、「神の子の意志は自分自身のものでないと信じているので、」神の子は自分が何をしているか知らないからだ。苦痛は、自分で自分を傷つけている結果であった。自分の意志でそんなことをしていること気付いていない。エゴの操り人形になって、自分の意志をもっていないと思い込んでいる。
The Kingdom is his, and yet he wanders homeless. At home in God he is lonely, and amid all his brothers he is friendless.
- wander [wɑ́ndər] : 「さまよう、迷う」
- homeless [hóumlis] : 「家のない、住む家もない」
- lonely [lóunli] : 「寂しい、孤独の」
- amid [əmíd] : 「〜に囲まれて、〜の真ん中に」
- friendless [fréndlis] : 「友のない」
❖ "The Kingdom ~ "「王国は神の子のものであるにもかかわらず、神の子は家を失って彷徨(さまよ)っている」。"At home in ~ "「神の家にいるというのに、神の子は孤独を感じ、」"and amid all ~ "「そして、同胞の中にいながら、神の子は友達もいない」。神の子は深い眠りの中で王国を離れ、彷徨い続けている。神を失い、友を失って孤独だ。しかし、それは夢であり、本当は神の下(もと)を一歩も離れてはいない。孤独も夢であり、友がいないことも夢だ。
Would God let this be real, when he did not will to be alone himself?
- real [ríəl] : 「実在的な、現実の、実際の」
- alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
❖ "Would God let ~ "「神はこれを現実のものとしようと欲するだろうか」。これとは、神の子が彷徨い、孤独であること。"when he did ~ "「神自身、一人であることを意図しなかったのに」。神は一人でいることを嫌って、神の子を創造した。その神の子が幻想の中で彷徨い、孤独にさいなまれている。その幻想を、神が現実化しようなどと意図するはずはない。
And if your will is his it cannot be true of you, because it is not true of him.
- be true of : 「〜に当てはまる」
❖ "And if your ~ "「そして、もしあなたの意志が神の意志でもあるなら、」"it cannot be ~ "「それ(孤独で彷徨うこと)はあなたに当てはまるものではない」。"because it is ~ "「なぜなら、それは神にも当てはまるものではないからだ」。孤独、孤立、彷徨い、それらは神の子にはふさわしくない。なぜなら、神はそれを望んでいないから。