●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-2.VI.9:1 ~ T-2.VI.9:14

9. Everyone experiences fear. Yet it would take very little right thinking to realize why fear occurs.
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、体験する」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • take [téik] : 「〜を要する、必要とする」
  • right [ráit] : 「正しい、正当な、合っている、適切な」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
❖ "Everyone experiences ~ "「誰もが恐れを経験する」。"Yet it would ~ "「しかし、恐れがなぜ起きるのかを知るには、ほんの少しの正しい考えが必要である」。恐れは、あなたの心が作り上げた幻想であると知るには、正しい心をもって、ほんの少しでも真実を見ようとする気持ちが必要だ。



Few appreciate the real power of the mind, and no one remains fully aware of it all the time. 
  • appreciate [əpríːʃièit] : 「よく理解する、真価を認める、感謝する」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである、相変わらず〜である」
  • fully [fúli] : 「十分に、完全に、全く」
  • be aware of : 「〜を承知している、〜に気付いている、知っている」
  • all the time : 「いつでも、休みなく、いつでも」
❖ "Few appreciate ~ "「ほとんどの人は、心のもっている真のパワーをよく理解してはいなし、」"and no one ~ "「誰もそのことについて、いつも完全に気付いているわけでもない」。心が抱く想念は、必ず現実化する。心は思いを現実化させるパワーをもっている。それを理解している人は少ないし、たとえ気付いていたとしても、常に心のパワーを意識している者はいない。だから、恐れというものが、あなたの心が負の方向にパワーを発揮して、でっち上げられたものだということになかなか気付かないのだ。



However, if you hope to spare yourself from fear there are some things you must realize, and realize fully.
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • spare + (人) + from ~ : 「(人に)〜を味わせない、(人に)〜をかけさせない」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
❖ "However, if you ~ "「しかし、もし恐れを味わいたくないのなら、十分に自覚しておかなければならないことがいくつかある」。心のもつ現実化パワーが、負の方向にも、また、正の方向にも作用するのだと認識する必要がある。負の方向に作用して生み出された幻想の恐れは、したがって、心のパワーを正の方向に修正することで、消滅させ得る。



The mind is very powerful, and never loses its creative force. It never sleeps. Every instant it is creating.
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • creative [kriéitiv] : 「創造力のある、創造的な、独創的な」
  • force [fɔ́ːrs] : 「力、エネルギー、強さ、体力」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "The mind is very ~ "「心は非常にパワフルで、創造力を決して失わない」。"It never sleeps"「心は決して眠ることがない」。"Every instant it ~ "「常に心は創造している」。心は常に想念を現実化するという創造行為を行っている。今あなたが目にしているもののすべて、感じているもののすべては、あなたの心が生み出したものだ。



It is hard to recognize that thought and belief combine into a power surge that can literally move mountains.
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思想、思考、思索、熟考 」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、意見」
  • combine [kəmbáin] : 「結合する、一緒になる」
  • surge [sə́ːrdʒ] : 「急増、大波、うねり」
  • literally [lít(ə)rəli] : 「文字どおり」
  • move [múːv] : 「〜を移動させる、動かす」
  • mountain [máuntn] : 「山」
❖ "It is hard to  ~ "「that以下を認識することは難しい」。"that thought and ~ "「思うことと信じることが、一つのパワーの大波に、文字通り、山をも動かすパワーの大波になる」と認識することは難しい。
山をも動かす信念のパワーに関する記述はマルコ11章23節に登場する。参考までにここに載せておく。

[Mark 11:23 from King James Bible]
For verily I say unto you, That whosoever shall say unto this mountain, Be thou removed, and be thou cast into the sea; and shall not doubt in his heart, but shall believe that those things which he saith shall come to pass; he shall have whatsoever he saith.
はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。(新共同訳)



It appears at first glance that to believe such power about yourself is arrogant, but that is not the real reason you do not believe it.
  • appear [əpíər] : 「〜のように見える、〜と思われる、〜らしい」
  • at first glance : 「一目見ただけで、一見したところ、一見して」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」
  • arrogant [ǽrəgənt] : 「尊大な、ごう慢な、無礼な、横柄な」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠、理性、理知」
❖ "It appears at first ~ "「一見したところでは、that以下のように見えるかもしれない」。"that to believe ~ "「あなた自身がそのような力をもっていると信じることは傲慢である」かのように見えるかもしれない。" but that is ~ "「しかし、それはあなたが心のパワーを信じない本当の理由ではない」。心の強力な力を信じることは自分の傲慢さかも知れないと思って、それを信じていないように振る舞っているが、信じていない理由は他にある。



You prefer to believe that your thoughts cannot exert real influence because you are actually afraid of them.
  • prefer [prifə́ːr] : 「〜を好む、むしろ〜の方を好む、〜の方を選ぶ」
  • exert [igzə́ːrt] : 「行使する、力を出す、発揮する、及ぼす」
  • influence [ínfluəns] : 「影響、感化、影響力、権力」
  • actually [ǽktʃuəli] : 「実際は、本当は、実は、実のところ」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
❖ "You prefer to ~ "「あなたはthat以下を信じたいと思っている」。"that your thoughts ~ "「あなたの思いが現実的な影響を与えることなど出来ない」と信じたいと思っている。"because you ~ "「なぜなら、あなたは自分の思いを実際は恐れているからだ」。思いを現実化させることは傲慢だから心のパワーを信じないのではなく、心が思いを現実化させることなど出来っこないと信じているから心のパワーを信じないのだ。もし、そんなことが起きたら、自分の思いの汚い側面や卑劣な側面が現実化してしまい、衆目に晒されるのではないかと恐れている。あなたは自分の思いを隠しておきたいのだ。



This may allay awareness of the guilt, but at the cost of perceiving the mind as impotent.
  • allay [əléi] : 「 〜を和らげる、静める、軽くする」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • cost [kɔ́st] : 「価値、価格、代金、代価、支出、コスト」
  • at the cost of : 「〜を犠牲にして、〜の損害にかけて」
  • perceive [pərsíːv] : 「〜に気付く、〜を認める、理解する、知覚する」
  • perceive A as B : 「A をB 考える」
  • impotent [ímpətənt] : 「無力な、無能な、力のない」
❖ "This may allay ~ "「このことは罪の意識を和らげてくれるかも知れない」。意識は現実的な影響力などもたないと思っているのだから、目にする現実に対して自分は責任がないと考え、罪の意識が生まれることはない、ということ。"but at the cost of perceiving ~ "「しかし、心は無力であると知覚すれば、対価を払わざるを得ない」。心が無力であると思えば、その思いは現実化して、あなたの心は無力となる。心のもつ現実化パワーを捨ててしまうことになるのだ。そうなれば、奇跡は決して起きることはない。



If you believe that what you think is ineffectual you may cease to be afraid of it, but you are hardly likely to respect it. 
  • ineffectual [ìniféktʃuəl] : 「効果のない、無駄な、無力な」
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、よす、中止する」
  • hardly [hɑ́ːrdli] : 「 ほとんど〜ない、とても〜ない」
  • likely [láikli] : 「ありそうな、適当な、あり得る、〜しそうな」
  • be likely to : 「〜しそうである」
  • respect [rispékt] : 「〜を尊敬する、敬う、尊ぶ、重んじる、〜を尊重する」
❖ "If you believe ~ "「もしあなたが、あなたの思いが無力だとを信じるなら、」"you may cease ~ "「あなたは思いを恐れることを止めてしまえるかもしれないが、」"but you are ~ "「しかし、あなたは、思いをほとんど尊重出来なくなってしまう」。心の思いは現実に対して影響を与えることがないと信じれば、無力な心に対して恐れを抱くことはなくなるが、同時に、無力な心など、あってもなくても同じだと思うようになる。



There are no idle thoughts. All thinking produces form at some level.
  • idle [áidl] : 「怠けた、怠惰な、ぐうたらな、何もしない」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思想、思考」
  • produce [prədjúːs] : 「〜を作り出す、生産する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • level [lévəl] : 「地位、階級、段階、レベル、高さ、高度、深さ」
❖ "There are ~ "「影響力をもたない思考などない」。"All thinking ~ "「すべての思いは、あるレベルで形あるものを生み出す」。我々が住んでいるこの3次元空間は、時空間が存在し、形のあるレベルである。一方、想念空間は、時空間が存在せず、形のないレベルである。したがって、形のないレベルでの思考という活動が、形あるレベルの現実に何らかの形として影響を与え得る、ということ。思いは現実化、具現化するのだ。
 
 
 



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