●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-12.V.6:1 ~ T-12.V.7:11

6. You do not know the meaning of love, and that is your handicap.

  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • handicap [hǽndikæ̀p] : 「ハンディキャップ、障害、不利な条件」
❖ "You do not know ~ "「あなたは愛の意味を知らない」。"and that is your ~ "「そして、それがあなたのハンディキャップである」。実相世界の愛を、あなたはまだ知らない。



Do not attempt to teach yourself what you do not understand, and do not try to set up curriculum goals where yours have clearly failed.
  • attempt [ətém(p)t] : 「〜しようと努力する、 〜を試してみる、〜を企てる」
  • set up : 「設立する、設ける、設定する、開く、設置する」
  • clearly [klíə(r)li] : 「はっきりと、疑いもなく、明らかに」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる、機能しなくなる」
❖ "Do not attempt to ~ "「あなたが理解していないことを、あなた自身に教えようと試みてはいけない」。"and do not try to ~ "「そして、あなたのカリキュラム目標が明らかに失敗に終わったというのに、(新たに)カリキュラムの目標を設定するようなことはしてはいけない」。それはホーリー・スピリットに任せておけばいいのだ。無理にハードルの高い目標を自ら設定して、挫折するようではいけない。



Your learning goal has been not to learn, and this cannot lead to successful learning.
  • lead to : 「〜に通じる、〜につながる」
  • successful [səksésfl] : 「成功した、うまくやる、やり手の、功を奏する、成功する」
❖ "Your learning goal ~ "「あなたの学びの目標は、学ばないことであった」。学ぶことなく何かを得ようとした、という意味。"and this cannot lead ~ "「これでは、学びがうまくいくわけがない」。



You cannot transfer what you have not learned, and the impairment of the ability to generalize is a crucial learning failure.
  • transfer [trænsfə́ː(r)] : 「〜を移す、運ぶ、動かす、〜を転送する、受け渡す」
  • impairment [impέərmənt] : 「機能障害」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
  • generalize [dʒénərəlàiz] : 「 〜を一般化する、総合する、一般的に言う、法則化する、一般的に扱う」
  • crucial [krúː∫l] : 「重大な、決定的な、重大な決定をする」
  • failure [féiljə(r)] : 「失敗、不成功、故障、障害」
❖ "You cannot transfer ~ "「あなたが学んでもいないことを(他者に)伝えることなどできない」。"and the impairment of ~ "「そして、(他者に伝えて)一般化するという能力に欠陥があるということは、学ぶ上での決定的な失敗へとつながる」。ACIMでは、学ぶことは教えることにつながり、教えることは学ぶことにつながる。教え、学ぶことはあなたに一人の作業ではなく、分かち合われなければならない。その意味で、"generalize"「一般化する、普遍化する」という言葉が使われていると考えられる。



Would you ask those who have failed to learn what learning aids are for? They do not know.
  • those who : 「〜する人々」
  • fail to do : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
  • aid [éid] : 「援助、救済、補助、助成、補佐」
❖ "Would you ask ~ "「あなたは、学び損ねた者に、学びを助けるとは何のためなのかと訊ねるだろうか」。"They do not ~ "「彼らは知らないのである」。



If they could interpret the aids correctly, they would have learned from them.
  • interpret [intə́ː(r)prət] : 「解釈する、解明する、説明する」
  • correctly [kəréktli] : 「正しく、正確に、正確に言えば」
❖ "If they could interpret ~ "仮定法過去、「もし彼らが学びの手助けを正しく解釈できているとしたなら、」"they would have ~ "「それは、彼らが手助けを通じて学んだということを意味している」。実際は正しく解釈していないので、彼らは手助けを通じて学んだとは言えない。



7. I have said that the ego's rule is, "Seek and do not find. " Translated into curricular terms this means, "Try to learn but do not succeed. " The result of this curriculum goal is obvious.
  • rule [rúːl] : 「命令、規則、ルール、規定、法則、規範」
  • Seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める」
  • Translate [trænsléit] : 「解釈する、見て取る、〜を翻訳する」
  • curricular [kəríkjulər] : 「カリキュラムの、課程の」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き」
  • obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、明白な、分かりきった、疑う余地のない、自明の」
❖ "I have said that ~ "「私は、エゴのルールは『探し求めよ、しかし、見出してはいけない』というものだと、言ったことがある」。"Translated into ~ "分詞構文、先頭に"Being"を補う、「カリキュラム用語に置き直して述べると、これは『努めて学びなさい、しかし、成功してはならない』ということを意味する」。"The result of this ~ "「こんな目標をもったカリキュラムがどんな結果に終わるか、自明である」。



Every legitimate teaching aid, every real instruction, and every sensible guide to learning will be misinterpreted, since they are all for facilitating the learning this strange curriculum is against.
  • legitimate [lidʒítəmət] : 「合法的な、適法の、正当な、正規の、本物の」
  • real [ríː(ə)l] : 「本物の、 基本的な、本質的な、正しい」
  • instruction [instrʌ́k∫n] : 「指図、指示、教育、教授」
  • sensible [sénsəbl] : 「分別のある、思慮のある、常識がある、賢明な、聡明な」
  • misinterpret [misintə́ːrprit] : 「誤って解釈する、誤って説明する、誤解する」
  • facilitate [fəsílətèit] : 「手助けする、促進する、容易にする」
  • strange [stréin(d)ʒ] : 「奇妙な、変わった、変な」
❖ "Every legitimate teaching ~ "「すべての正当な、教えを支援するもの、すべての本物の教育、そして、すべての思慮ある、学びのためのガイドは、誤って解釈されるだろう」。"since they are all for ~ "「なぜなら、それらはすべて、この奇妙なカリキュラムが反対する学びを支援するものだからである」。奇妙なカリキュラムとは"Try to learn but do not succeed"「努めて学びなさい、しかし、成功してはならない」ということ。正当で、本物の、思慮ある教育の原理、教えをサポートする理念は、この奇妙なカリキュラムの言っていることと反対なことを推奨しているわけであり、したがって、誤解される恐れがある。なぜなら、奇妙なカリキュラムを考えついたのはエゴであり、この世にエゴが蔓延している限り、正当な教育の原理はエゴのやり玉に上げられて誤解されるだろうからだ。言うまでもないことだが、ここで言っている教育、学びとは、心のヒーリングのための学びであって、学校教育を指して言っているのではない。誤解なきよう。



If you are trying to learn how not to learn, and the aim of your teaching is to defeat itself, what can you expect but confusion? Such a curriculum does not make sense.
  • aim [éim] : 「的、狙い、目標、目的、照準、見当 」
  • defeat [difíːt] : 「負かす、倒す、破る、打倒する、駄目にする」
  • expect [ikspékt] : 「予期する、期待する」
  • confusion [kənfjúːʒ(ə)n] : 「混乱、混同、混乱状態、無秩序」
  • make sense : 「意味をなす、道理にかなう、うなずける、筋が通っている」
❖ "If you are trying to ~ "「もしあなたが、学ばない方法を学ぼうとしているなら、」"and the aim of your ~ "「そして、あなたが教える目的が、目的自体をダメにするものなら、」つまり、あなたがエゴの命令「努めて学びなさい、しかし、成功してはならない」を忠実に実行しようとしているなら、"what can you expect ~ "「あなたは混乱以外の何を期待できようか」。"Such a curriculum ~ "「そんなカリキュラムは意味をなさないのだ」。エゴの命令は自己矛盾していて、意味をなさない。



This attempt at "learning" has so weakened your mind that you cannot love, for the curriculum you have chosen is against love, and amounts to a course in how to attack yourself.
  • attempt [ətém(p)t] : 「試み、企て」
  • weaken [wíːkn] : 「弱める、弱体化させる」
  • chosen [t∫óuzn] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • amount [əmáunt] : 「〜の状態に達する、結局〜になる、〜に等しい」
  • amount to : 「結局〜ということになる、要するに〜ということになる」
  • course [kɔ́ː(r)s] : 「課程、講座、科目」
❖ "This attempt at ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文、「『学び』におけるこんな試みが、あなたの心をとても弱らせるので、あなたは愛することが出来なくなる」。"for the curriculum ~ "「なぜなら、あなたが選択したカリキュラムは愛に反するものであり、」"and amounts to ~ "「結局は、あなた自身を攻撃する方法を教えるコースになってしまうからである」。エゴが勧めるところの、努力して学ぶが、決して目的には到達できないカリキュラムを選択すると、結果は自己嫌悪であり、せいぜい虚無主義に陥るのが関の山である。つまり、あなたはあなた自身を責め、攻撃することになり、デプレッションに陥るのが目に見える。カミュの描いた「シジフォスの神話」に対するACIMの答えがここにある。なお、言うまでもないが、"a course in how to attack yourself"は"a course in miracles"の対極である。



A supplementary goal in this curriculum is learning how not to overcome the split that makes its primary aim believable.
  • supplementary [sʌ̀pləmént(ə)ri] : 「補助的な、追加の、補充の、補足の」
  • overcome [òuvə(r)kʌ́m] : 「克服する、乗り越える、乗りきる、切り抜ける」
  • split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した、分けた」
  • primary [práimèri] : 「第一の、最初の、初期の」
  • aim [éim] : 「的、狙い、目標、目的」
  • believable [bilíːvəbl] : 「信じられる、信頼するに足る」
❖ "A supplementary goal ~ "「この(エゴの)カリキュラムにおける補足目標は、どうすれば分離を克服出来ないように出来るか学ぶことである」。"that makes its primary ~ "関係代名詞、「その第一の目的を信じられるようにする」分離をどうすれば克服出来ないように出来るか学ぶこと。非常に硬くて回りくどい述べ方をしているが、まず、第一の目的とは、エゴの提唱することろの、学ぶが成功しないということ。本当ならば、つまりホーリー・スピリットの価値観に従えば、学んで成功する、となるはずであるが、成功すれば心がヒーリングされ分離が解消してしまうから、エゴは絶対成功させようとはしないのである。エゴの提唱には、その基盤に分離の保持というものがあり、それがカリキュラの第一目的を支え、信じられるものに偽装している。ホーリー・スピリットのカリキュラムならば、この分離を乗り越える方法、つまり心のヒーリング方法を教えてくれるのであるが、エゴは逆に、分離を乗り越えられない方法をたたき込むのである。それが補足目的(supplementary goal)となっている。



And you will not overcome the split in this curriculum, for all your learning will be on its behalf.
  • on one's behalf : 「〜のために、〜の利益になるように」
❖ "And you will not ~ "「この(エゴの)カリキュラムにおいては、あなたは分裂を克服できないであろう」。"for all your learning ~ "「なぜなら、あなたの学びは分裂のためにするようなものであろうから」。



Yet your mind speaks against your learning as your learning speaks against your mind, and so you fight against all learning and succeed, for that is what you want.
  • speak against [əgénst] : 「〜に反対する、〜に反対論を述べる」
  • fight [fáit] agains : 「〜と戦う」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
❖ "Yet your mind speaks ~ "「あなたの学びがあなたの心に対して異を唱えることがあるように、あなたの心があなたの学びに対して異を唱える」。今のカリキュラムで学んでいってはいけないと、心が警告を発するわけだ。"and so you fight against ~ "「そこで、あなたはすべての学びに対して反旗を翻し、そして、成功するのである」。"for that is what ~ "「なぜなら、それが、あなたの望むことであるからだ」。エゴのカリキュラムに対抗し、成功する。



But perhaps you do not realize, even yet, that there is something you want to learn, and that you can learn it because it is your choice to do so.
  • perhaps [pə(r)hǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • even [íːvn] : 「〜でさえ、〜ですら、〜でも」
  • yet [jét] : 「まだ、今のところは、今までのところ」
  • choice [t∫ɔ́is] : 「選ぶこと、選択、選択の自由」
❖ "But perhaps you ~ "「しかし、あなたは今なお、that以下に気付いてはいまい」。"that there is something ~ "「あなたが学びたいと思う何かがあり、」" and that you can ~ "「そして、それを学ぶことが出来るのだ」と気付いてはいまい。"because it is your ~ "「なぜなら、それは、あなたがそうすると選んだことであるから、」学びたいことを学べるのだと気付いていない。あなたは、学びたいものを学ぶ自由がある。カリキュラムを選択する権利がある。今はまだ、それをあなたは知らないでいるが、知った以上は、エゴのカリキュラムを捨て、あなたが学びたいと思うホーリー・スピリットのカリキュラムを選択すべきなのだ。
 
 
 

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