8. I do not bring God's message with deception, and you will learn this as you learn that you always receive as much as you accept.
- bring [bríŋ] : 「提示する、〜をもたらす」
- deception [disépʃən] : 「騙すこと、嘘、ごまかし」
- learn [lə́ːrn] : 「〜を知る、分かる」
- always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、常に」
- receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る」
- as much as : 「〜と同じ程度に、〜と同じ量のもの」
- accept [əksépt] : 「認める、受け入れる」
❖ "I do not bring ~ "「私は神のメッセージをごまかして伝えることはしない」。"and you will ~ "「そして、あなたは〜するにしたがい、この事が分かって来るだろう」。"as you learn ~ "「あなたがthat以下を知るようになるにつれ、」この事が分かってくるだろう。"that you always ~ "「あなたはいつも、あなたが受け入れれば受け入れるほど多くのものを受け取る」と知るようになるにつれ」。具体的には次の文。
You could accept peace now for everyone, and offer them perfect freedom from all illusions because you heard his voice.
- offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
- freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
❖ "You could accept ~ "「あなたは今、すべての人のために平和を受け入れ、すべての幻想からの完全な解放を彼らに差し出すことが出来る」。"because you heard ~ "「なぜなら、あなたは神の声が聞こえて来るからだ」。過去形で語られているのは仮定法過去だから。もし神のメッセージを受け入れる気になったら、というニュアンス。あなたは神の声を聞き、そのメッセージを受けとる事が可能なのだから、率先して幻想から解放され、平和を受け入れることが出来るはずだ。それは、あなた個人にとどまらず、すべての同胞に波及する。ただし、あなたがその気になりさえすればの話し。
But have no other gods before him or you will not hear.
- other [ʌ́ðər] : 「ほかの、残りの、もう一方の」
❖ "But have no ~ "「しかし、神の前で、神以外の神をもってはいけない」。"or you will ~ "「さもないと、あなたは神の声を聞くことが出来なくなるだろう」。神の前でエゴを偶像に仕立て、エゴを信奉してはいけない。さもないと、幻想に惑わされたあなたの耳に神の声は聞こえなくなる。
God is not jealous of the gods you make, but you are. You would save them and serve them, because you believe that they made you.
- jealous [dʒéləs] : 「嫉妬深い、嫉妬して」
- save [séiv] : 「確保しておく、取っておく」
- serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜に尽くす」
❖ "God is not ~ "「神が、あなたが作った神々に嫉妬するのではなく、あなたが嫉妬するのだ」。"You would save ~ "「あなたはその神々を確保し、神々に仕えたいと思う」。"because you ~ "「なぜなら、あなたは、その神々があなたを作ったと信じているからだ」。幻想の中ででっち上げたエゴを、あなたは一番に可愛がる。盲目的にエゴを信じる。あなたが生み出した神だからだ。わがままな子を盲目的に溺愛する愚かな親を想像すればいいだろう。
You think they are your father, because you are projecting onto them the fearful fact that you made them to replace God.
- project [prɑ́dʒekt] : 「〜を投影する、映し出す」
- fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
- fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実」
- replace [ripléis] : 「交換する、置き換える」
❖ "You think they ~ "「あなたはその神々をあなたの父と思う」。あなたが生み出した神であるにも関わらず、子であるはずの偽の神を父の位に祭り上げて盲従するわけだ。"because you are ~ "「なぜなら、あなたはその神々の上にthat以下の恐ろしい事実を投影しているからだ」。"that you made ~ "「神を取り換えるために、その神々を作った」という恐ろしい事実を投影しているからだ。真の神の存在を知らずに、新たに勝手な神々を作ったのではなく、真の神の存在を知りながら、それに背を向けて存在を消し去るために、自分に都合のいい偽の神々を作ったのだ。そこに、必然的に罪悪感が侵入し、真の神の罰を恐れるようになる。その恐怖心を、新たに作った神の上に投影するものだから、その神々は恐ろしい神の姿となってあなたの前に立ち現れる。復讐する神であり、嫉妬する神、裁く神、怒れる神、となるわけだ。
Yet when they seem to speak to you, remember that nothing can replace God, and whatever replacements you have attempted are nothing.
- seem [síːm] : 「〜のように見える」
- remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
- whatever [hwʌtévər] : 「どんなものが〜でも、〜なものはなんでも」
- replacement [ripléismənt] : 「交換、取り換え、差し替え」
- attempt [ətémpt] : 「〜しようと努力する、〜するよう努める」
❖ "Yet when they ~ "「しかし、その神々があなたに話しかけているように思えた時は、」"remember that ~ "「何ものも神に置き換わることは出来ないこと、そして、」"and whatever ~ "「あなたが試みたどんな置き換えも、無に過ぎないことを思い出しなさい」。あなたが作り出す神々はこの世でこそ存在しているかのように思えるだろうが、実相世界に実在する神ではない。そんな神々は幻想であり無である。そんな神々の声が聞えて来たと思えた時は、無視するに限る。幻聴に過ぎないからだ。
9. Very simply, then, you may believe you are afraid of nothingness, but you are really afraid of nothing.
- simply [símpli] : 「簡単に、単に」
- be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
- nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、非実在」
❖ "Very simply ~ "「したがって、極めて簡単に言えば、あなたは何もないことを恐れていると信じているらしいが、」あなたは無であることを一番に恐れているように見えるが、"but you are ~ "「しかし実際、あなたは実在しないものを恐れている」に過ぎない。何もないこと、無であることは恐ろしいことだと信じており、その無から脱出するために勝手に神々を作っては無から逃れたつもりでいるのだろうが、幻想の神々は実在していない。実在しない神々を恐れることは、無から逃れるどころか、無なるものを恐れていることになる。
たとえば、あなたは、死んだら存在は消滅し、闇であることも自覚できない無の状態になってしまうことを恐れる。そこで、偽の神を仕立て上げ、その神を恐れることで無という恐れを麻痺させようとする。しかし、無への恐れが消えるわけではない。あたかも、無という恐れに依存して生きて行くようなものだ。
And in that awareness you are healed. You will hear the god you listen to.
- awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、意識性」
- listen to : 「耳を傾ける、聞く」
❖ "And in that ~ "「そのことに気付けば、あなたはヒールされる」。"You will hear ~ "「あなたは、耳を傾ければ、神なるものの声が聞えてくるだろう」。ここの"the god"はあなたが作った神のこと。実在しない神をでっち上げて、その声に耳を傾けたふりをすれば、幻聴として偽の神の声が聞こえて来る。エゴの声だ。実在しない無の声であり、そのことを気付けば、あなたはヒーリングされて実相に目覚めることが出来る。
You made the god of sickness, and by making him you made yourself able to hear him.
- sickness [síknəs] : 「病気」
- able to : 「〜することができる、〜が可能である」
❖ "You made the god ~ "「あなたは、病んだ神を作った」。"and by making ~ "「そして、そんな神を作ることで、あなたは、あなた自身がその神の声を聞けるようにした」。幻想の世界に幻想の神を作り、その神の幻想の声を聞くのである。まさに、独り芝居。あなたはエゴの誘惑的な声を幻聴しているだけだ。
Yet you did not create him, because he is not the Will of the Father.
- create [kriéit] : 「創造する、作り出す」
- will [wíl] : 「意志、精神力」
❖ "Yet you did ~ "「あなたは、そんな神を創造したのではない」。エゴという偽の神をでっち上げただけであって、本当の神を創造したのではない。"because he is ~ "「なぜなら、そんな神は、父なる神の意思ではないからだ」。実相世界にあって、神の意思にそって真実を分かち合うことが真の創造。幻想世界にあって、あなたがでっち上げた神は創造されたものではない。
He is therefore not eternal and will be unmade for you the instant you signify your willingness to accept only the eternal.
- eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の」
- unmake : 「元に戻す、破壊する、変質させる」
- the instant : 「〜するとすぐに」
- signify [sígnəfài] : 「〜を示す、知らせる」
- willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること」
- accept [əksépt] : 「認める、容認する、受け入れる」
❖ "He is therefore ~ "「したがって、そんな神は永遠ではない」。"and will be ~ "「そして、あなたが〜した瞬間、あなたにとってその神はかき消されてしまう」。"the instant you ~ "「あなたが、永遠なるものだけを受け入れる気持ちを示した瞬間、」その神はかき消されてしまう。実相の世界は永遠不変だが、幻想の世界は変化流転の世界である。その幻想世界の神だから、あなたが実相に目を向けた瞬間、幻想の神はかき消されてしまう。あなたが真実に目覚めれば、幻想のエゴは消滅してしまうのだ。