●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-11.Intro.3:1 ~ T-11.Intro.4:8

3. You make by projection, but God creates by extension. The cornerstone of God's creation is you, for his thought system is light. 
  • projection [prədʒékʃən] : 「投影、投射」
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、延長」
  • cornerstone [kɔ́ːrnərstòun] : 「土台、礎石、礎」
  • light [láit] : 「光、明かり」
❖ "You make by ~ "「あなたは投影によって作るが、神は延長によって創造する」。神の子は心の思いを外部に投影してこの幻想世界を作った。スクリーンに投影した夢を見ている。一方、神は愛の延長上に神の子を創造した。"The cornerstone ~ "「神の創造の礎石はあなたである」。神の子の創造が、神による愛の創造の原点になっている。"for his thought ~ "「なぜなら、神の思考システムは光なのだから」。前段落で、エゴの思考システムのコーナーストーンは闇であると説明された。その対極として、神の思考システムは光であると述べている。神の思考システム(ホーリー・スピリットの思考システム)は真実に基づくものなので、真実の光で満たされた体系である。闇を照らし、実在する真実を浮かび上がらせる。



Remember the rays that are there unseen. The more you approach the center of his thought system, the clearer the light becomes. The closer you come to the ego's thought system, the darker and more obscure becomes the way. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • ray [réi] : 「光線、一筋の光」
  • unseen [ʌnsíːn] : 「目に見えない」
  • the more ~, the more : 「〜すればするほどますます…」
  • approach [əpróutʃ] : 「〜に近づく、〜に接近する」
  • center [séntər] : 「中心、核心」
  • clear [klíər] : 「明らかな、明瞭な」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • close [klóus] : 「近い、接近した」
  • obscure [əbskjúər] : 「ぼんやりした、不明瞭な」
❖ "Remember the rays ~ "「目には見えないが、そこにある光線を思い出しなさい」。真実の放つ実相的な光は肉眼には見えない。心の目にだけ見える。"The more you ~ "「あなたが神の思考システムの中心に近づけば近づくほど、光はますます鮮明になって行く」。"The closer you ~ "「あなたがエゴの思考システムに近づけば近づくほど、道はますます暗く曖昧になっていく」。さて、そこであなたはどちらの道を選択するか。



Yet even the little spark in your mind is enough to lighten it. Bring this light fearlessly with you, and bravely hold it up to the foundation of the ego's thought system. 
  • spark [spɑ́ːrk] : 「火花、スパーク」
  • enough [inʌ́f] : 「十分な、足りる」
  • enough to do : 「〜するのに十分な」
  • lighten [láitn] : 「〜を明るくする」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って行く、〜を連れて行く」
  • fearlessly [fíərlisli] : 「恐れず、大胆に」
  • bravely [bréivli] : 「勇敢に、立派に」
  • hold up : 「持ち上げる、持ちこたえる」
  • foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤」
❖ "Yet even the ~ "「しかし、あなたの心の中の火花がたとえ小さくても、道を照らすのには十分だ」。ここの"it"は前文の"the way"。"Bring this light  ~ "「恐れずに、この光を携えて行きなさい」。" and bravely hold ~ "「そして、エゴの思考システムの基礎部分へ向けて、勇敢に光を掲げなさい」。勇気を持ってエゴの基礎部分に光を当て、そこに何があるのかしっかりと見る。



Be willing to judge it with perfect honesty. Open the dark cornerstone of terror on which it rests, and bring it out into the light. 
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「〜を判断する、〜を裁く」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • honesty [ɑ́nəsti] : 「正直、誠実」
  • terror [térər] : 「恐怖、テロ」
  • rest [rést] : 「ある、置かれている」
  • bring out : 「持ち出す、取り出す」
❖ "Be willing to ~ "「完全な公正さをもって、進んでそれを判断しなさい」。それとは、エゴの思考システムの基礎部分。"Open the dark ~ "「エゴが居座る恐怖の暗いコーナーストーンを開き、それを光の中へと持ち出しなさい」。ここの"it"は"the ego's thought system"。



There you will see that it rested on meaninglessness, and that everything of which you have been afraid was based on nothing.
  • meaninglessness [míːniŋlisnis] : 「意味のなさ」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • base [béis] : 「〜の基礎を…に置く」
  • be based on : 「〜に基づいている」
❖ "There you will ~ "「その場所であなたは、エゴが意味のないものの上に居座っていたこと、そして、あなたが恐れたすべてのものが無に基づいていたことが見てとれるだろう」。エゴは幻想であり、したがって、その基礎部分も幻想である。幻想は存在せず、意味がなく、したがって無である。



4. My brother, you are part of God and part of me. When you have at last looked at the ego's foundation without shrinking you will also have looked upon ours. 
  • at last : 「ついに、とうとう」
  • foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤」
  • shrink [ʃríŋk] : 「尻込みする、ひるむ」
❖ "My brother, you are ~ "「我が同胞よ、あなたは神の一部であり、私(イエス)の一部である」。"When you have ~ "「あなたがついに、ひるむことなくエゴの基盤部分を見たなら、あなたはまた、私たちの基盤部分を見たことになる」。エゴの思考システムの闇の礎石を、勇気をもって見ることが出来れば、それが、神の思考システムを見ることにつながる。あなたは神の一部であり、イエスの一部であるのだから、神の思考システムを見ることは、自分自身を知ることになる。



I come to you from our Father to offer you everything again. Do not refuse it in order to keep a dark cornerstone hidden, for its protection will not save you. 
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
  • refuse [rifjúːz] : 「拒む、拒絶する」
  • in order to : 「〜するために」
  • cornerstone [kɔ́ːrnərstòun] : 「土台、礎石」
  • hidden [hídn] : 「hideの過去分詞」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • protection [prətékʃən] : 「保護、擁護、防御」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "I come to you ~ "「私は、あなたにすべてのものを再び差し出すために、私たちの父なる神からあなたの元へやって来た」。ホーリー・スピリット(イエス)は、神が神の子の下(もと)へ遣わした使者である。"Do not refuse ~ "「(エゴの)隠された暗いコーナーストーンを守ろうとして、(私が差し出すものを)拒絶してはいけない」。"for its protection ~ "「なぜなら、そのコーナーストーンを守ることは、あなたを救いはしないから」。



I give you the lamp and I will go with you. You will not take this journey alone. 
  • lamp [lǽmp] : 「ランプ、灯火」
  • go with : 「〜とともに進む、〜と一緒に行く」
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、行路」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
❖ "I give you ~ "「私はあなたにランプを与え、あなたと共に進む」。"You will not ~ "「あなたはただ一人でこの旅をするのではない」。旅とは、神の下(もと)へ回帰する旅。その道を明るく照らすのが、イエスの与えてくれたランプ。このあたりは、朗読してみるのがいい。意味だけを追うのではなくリズムを楽しめば、文章の理解が深まる。あるいは、イエスの息遣いを感じることで、言葉が心に染みてくる。



I will lead you to your true Father, Who hath need of you, as I have. Will you not answer the call of love with joy?
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する」
  • hath [hǽɵ] : 「(古体) have の直説法3人称単数・現在形」
  • have need of : 「〜を必要とする」
  • call [kɔ́ːl] : 「呼びかけ、要求」
❖ "I will lead ~ "「あなたの本当の父なる神へと、私はあなたを案内しよう」。"Who hath need ~ "「私があなたを必要としているように、神もあなたを必要としている」。"Will you not ~ "「その愛の呼びかけに対して、あなたは、喜びをもって答えないことがあっていいだろうか」。






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